「こちらが『かわいい』をたくさん与えて育てたセトくん」
Added 2019-09-01 12:03:40 +0000 UTC◇あらすじ◇
珠烏「植物にきれいな言葉をたくさん与えるとすくすく成長するんだって」
ひかり子「さいですか…なんでこの題名でこのあらすじで聞き手が私なのかな…村?村リターンズ?」
珠烏「それと、女の子を『かわいい』って褒めまくると本当にかわいくなるんだって」
ひかり子「それはまあ…そういうこともあるかも…」
珠烏「よって、セトくんにかわいいと言い続けることで次第に『俺は女の子だった…?そうかも…そうだな…』となって平和的解決では!?」
ひかり子「子供って純粋故に残酷なことを思いつくと言いますが珠烏ちゃんは残酷全一みたいな発想しかしませんね本来の心優しい珠烏ちゃんに戻って…」
◇
珠烏「セトくんおっはよー!今日もかわいいねっ!」
セト「え?ああ…それは無名異に言ってやれよ」
ひかり子「本当にやるのか…」
珠烏「ひかり子ちゃん!ひかり子ちゃんもお願い!これ私の夏休みの自由研究だから!」
ひかり子「…お、おはようございます。セト…今日も可愛いですね」
セト「良い医者を知っているので紹介状を書いておこうか?」
ひかり子「死にたい…」
◇
珠烏「セトくんおはおはー!いやー今日もかわいいね!可愛すぎて目が焼けるレベル!」
セト「鳥公…視力落ちたんじゃないか?ひかり子みたいに暗いところで本を読んだりするからだぞ」
ひかり子「なんで引き合いに出されなきゃいけないの…!
くっ、おはようございます!今日もバッチリかわいい系アイドルとして輝いていますよ!」
セト「……」(哀れなものを見る目)
ひかり子「そんな目で私を見るなッ!」
◇
珠烏「せ、セトくん!かわいいね!うん、どこがとかは無いんだけどかわいいね!」
ひかり子「褒め方が雑っ…!やっぱりこんな無理な企みはやめたほうが良いのでは!」
セト「お、おう…鳥公も一度頭を見てもらったほうがいいんじゃないか?」
ひかり子「ほらもうドン引きしてる!くっかくなる上は私が手本を見せるしか…!
セト、今日はいつもと違う髪型にしてあって可愛いですね!」
セト「な、なぜわかった…?気持ち悪い近寄らんとこ」
珠烏「ひ、ひかり子ちゃん…人のことそんな細かいところまで舐め回すように見ているの…?」
ひかり子「なぜ!!!!!!!??!?!?!?!?」
◇
珠烏「せ、セトく~ん…かわいいよ、かわいい。うん。
かわいいって言い続けてきたおかげでなんとなくかわいい気がしてきたよ~」
セト「鳥公…何か悩みでもあるのなら相談にのるぞ。坊主に言えないことなら内緒にしておくからな」
ひかり子「はあ…シャンプーの銘柄変えたんですね。今までは女子力のかけらも感じないメントール清涼系だったのに今回はラベンダー系とか何か心境の変化でもあったんですか?かわいいですね」
セト「うわっ…」
珠烏「うわわわ…」
ひかり子「私は一生懸命に褒める所を探しているだけなのに!!」
◇
珠烏「かわいいって何だ…?セトくんがかわいいのなら私は…超絶可愛いのでは…?」
セト「本当にどうした?」
ひかり子「さっきから雑誌の同じページをずっと眺めて…ああ里の甘味処の特集記事。可愛いってサエズッターで話題の…一人で行くのが難しいのなら付いていきましょうか?」
セト「何なんだ…本当に何なんだ…?」
珠烏「可愛いとは…美醜とは…うごご…」
ひかり子「可愛いって…なんだろう…?」
◇
◇
◇
乱々「というのが近況なんだけど、先生…ほっといてもいいかな?」
永琳「これはまずいわね…今回はシリアル路線なのだけど…このままではセト神は本当に女の子になってしまうわ…」
乱々「コミカルしか感じないんだけどシリアス要素はどこに?」
永琳「話によると三人とも気づいていないけれど着実にセト神の感性は可愛い女の子タイプにすり替わっているわ…」
乱々「あーそれは確かに…?」
永琳「行き場を失った父性がなんやかんやでというのは結局の所正常な動作なので笑って済ませられていた…けれど今回は確実にアイデンティティが揺らぎかねない。
ええ、流石の私も今回ばかりは笑っては居られないわ。笑わないわ。んぐっちょっとやめなさい脇腹をくすぐるのやめなさい狒々妖怪やめなさい優曇華助けてうどんふふっ!」
乱々「どうせなら落ちるとこまで落ちたセトを見てみたいなあ…こちょこちょ~」
◇
◇
◇里の甘味処◇
セト「鳥公…おれはかわいいのかもしれない、だがかわいいって何だ?わからない…」
珠烏「えっ…?そうなの…?そうかも…?そうかもしれないね…私もわかんないや」
ひかり子「可愛いという概念が先に崩壊してしまうなんて…」
セト「何もわからん…すみませんこの桃源パフェというのひとつ」
ミシェル(アルバイト)「桃パフェ1つ入りました―!」
珠烏「私達は手がかりを求めてサエズッターでかわいいと話題のぱふぇなるものを確かめに来たけれど…」
ひかり子「値段がぜんぜん可愛くないというオチ…」
埴得(転職活動中)「はい一丁上がり―」
桃姫(お小遣い稼ぎ中)「おまたせしましたー!サエスタ映えする桃姫監修桃たっぷりパフェどうぞー!」
セト「なるほど、これが食べられる『かわいい』という概念か。そうなのか?」
珠烏「そうなのかな?普通の桃のぱふぇな気がするけれど」
ひかり子「陽キャの者達の感性はそもそも私にはわからない…」
◇夏休み最後の思い出は桃たっぷりのおいしいパフェでした END◇
紫鸞「して珠烏や、夏休みの日記はこれでよいのだが自由研究は完成したぞい?」
珠烏「……あっ。えーと、えーと、概念の崩壊と幻想的存在の揺らぎについての研究論文を…」
紫鸞「ほう?その論文とやらはどこにも見当たらぬが?」
珠烏「い、いまからかくよぉ…ひかり子ちゃん助けてぇ…」
ひかり子「まったく手間のかかる妹ですね」
珠烏「え?わ、わたしひかり子ちゃんの妹じゃないよ…」
ひかり子「まあ、可愛い妹のためなら一肌脱ぐしかありません。それが姉なるものの使命…」
珠烏「わ、私はひかり子ちゃんの妹だった…?そうかも…そうだね…」
紫鸞「今度は妹概念を崩壊させる気ぞい!?」
珠烏「パパも手伝って~!」
セト「いや俺はお前達の父親じゃないぞ…」
ひかり子「父さんもあんなに夏休み遊び呆けていたんだから連帯責任ですが?」
珠烏「そーだそーだ。パパだってパフェ食べてたもん」
セト「俺は…父親だった…?そうかも…?そうだな…」
紫鸞「やめいやめい、また取り返しがつかなくなるぞい!」
ひかり子「母さんも手伝ってくれますよね?」
珠烏「ママ~!」
セト「こいつらもこう言ってるから…頼む母さん!」
紫鸞「せ、拙僧は絶対に母親になんかなったりしないぞい!」
◇宿題終わった?◇