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月鏡殿

なんか本編と被ってそうな気がしたので供養してもいいですか?

被っていそうな気というか1面ボスが6面ボスなんですが…


◇東方月鏡殿 spring of vitality あらすじ◇


「この世界は12月21日を越えられず、滅亡する」

まことしやかに、囁かれていた噂。

誰もがたわごとと信仰せず、ありえないものと思慮の外にやったオカルト。

誰もが変わりのない明日を迎えられると信じていた、


その日、幻想郷からまた太陽が奪われるまでは…


◇ 12月21日


博麗神社。

いつもと変わらないように朝日が差し込む寂れた神社には、

珍しい来客があった。


セレスタ「というわけで、大事に至る前にわしが太陽を灯しておいた。

 感謝するのだな!」


魔理沙「私知ってるぜ、前作ラスボスが味方になると頼もしいやつだな」


霊夢「頼もしいかなあ…まあ、幻想郷中で混乱が起きるよりはマシだけどさあ」


夜が明けない異変は以前にもあったが、

今回は夜でも朝でもない真っ暗闇がもたらされた。

日の光も星の光も月の光も失われ、火で手元を照らそうにも限度がある。

私生活に支障をきたすどころではなく、人間も妖怪にも大きな混乱をもたらすだろう…


そう察知した頭の回転が速い学者は秒で天球結界を再起動し、偽の太陽を灯したのだ。

無論、早急に異変を解決しなければならない事態に変わりはないが…


瀬津理「むっすぅー」


魔理沙「…すごく不満そうな顔をしてるな」


霊夢「完全に育成(ステ振り)を間違えた気がする」


セレスタ「いやいや、その節はすまなかった。

かくなる上はお前さんの一生もわしが観続けてや…」


瀬津理「別にいーです、私が不満なのは偽の太陽ではなくて…」


彼女は前回の偽の太陽異変によってほぼ能力を失った。

そのかわりに現在の愉快で多様な人間性を獲得したのだが…


瀬津理「前の私ならこの異変の原因の穢れをちょいちょいっと祓えて、異変解決できたのになーって

 そう思っただけですー」


霊夢「…前回のラスボスが味方になると頼りないやつね」


魔理沙「つまり、いつものニューゲームってことだな」



巫女と魔法使いは、己の力を信じていつもと変わらず異変解決に乗り出した。



マーシェルローズ「あっ行き違いになっちゃったあるー!

 せっかく妖精デパート開店祝いのチラシを持ってきたあるのに…」


瀬津理「ふむふむ、この無限残機の桃ください。

 私も異変解決なるものをしてみるようかと」


セレスタ「おおーこの無限ボムの山葡萄を貰おうか。

 わしも異変解決やってみるかなー」


マーシェルローズ「それは高額商品ある、ちゃんと代金払うある!」


瀬津理「前の私なら妖精(穢れ)ごと祓えたのに…むっすー」


セレスタ「今手持ちが…三途の川の渡し賃ぐらいしかないぞ」


マーシェルローズ「はいはい、アイテムがほしいならさっさと金稼ぎ(スコアアタック)するあるー!」


◇システム◇


今回はストレスゲージはありません

デパート(前作のショップ)で初期ボムが増やせたり残機が無限になったりボムが無限になったりします

今回は商品にボス撃破を要求されないので無限に1面でお金を稼ぐことも出来ます

妖精に貢がなくても、まあ、なんとかなる。

前作データを引き継ぐとお金を持ち越しできたり隠し自機(そこにいるカワウソね)が開放されたりするとかしないとか。

PH解放には前作データの引き継ぎが必須です



◇1面 中ボス

通りすがりの一般妖怪

 居上綾子/Igami ayatsuko

種族:妖怪(いが坊)

能力:相手を起こらせる程度の能力

いが坊と呼ばれる妖怪。他人を怒らせて力を保つ、そういう嫌な妖怪。

前回の異変では何かとひどい目にあったので(言語障害、寝床崩壊など)

今回の異変は手遅れになる前に自分が解決しよう、などと思い上がり、無計画に飛び出した。

飛び出したところ、今回はやる気に満ち満ちた自機と接触事故を起こし

彼女は一人ボロボロの身体を引きずりながら家に帰っていった。

明日もまた朝日が拝めることを祈りながら。


◇1面ボス

泡沫の虹

パステルフェリア/Pastelfailure

種族:妖精

能力:泡を作る程度の能力


泡の妖精。

シャボン玉を飛ばして遊んでいる姿が時々目撃される。

いつどこで生まれたのかわからないうちに

気がつけば川の中洲でずっとシャボン玉を作っていた。

自我が弱く、妖精というよりは精霊に近い存在。


その姿があまりにも儚く、

見惚れた村人が足を滑らせ川に落ちる事故が多発したため、

危険度の高い妖精として知られている。


メモ:Pastel Color+failure(淡色の出来損ない)つまりアワシマ


◇2面ボス

霞み渡る鑑

 水鏡 霞/Mikagami Kasumi

種族:妖怪

能力:姿を映さない程度の能力


元はよく澄んだ水鏡の妖怪であり、古来から人に親しまれ、人ともに歩んできた。

彼女もまた、人の姿をきれいに映し出し、笑顔をもたらすことこそが自分の存在意義だと考えていた。


ある時。流罪に処された学者が水鏡を覗き込んだ。

彼女はいつものようにその学者の姿を鮮明に映し出すと、

学者は己のやつれた姿を嘆き、悲しんでしまった。


学者に笑顔をもたらせなかったことを悔やみ、

彼女は己の力を封印し、水鏡に霞がかかるようになった。

特に、雷の鳴る日はいっそう霞が深くなるという。


メモ:姿見天神


◇3面中ボス

 狛犬


神社などで阿吽の表情で居座っているアレだ。

なぜだか石像のまま動いているが、そもそも博麗神社の狛犬ではないので

巫女たちはあまり気にせず追っ払ったのだった。


メモ:狛犬なんだけど獅子でも犬でもない。むしろジャガー。


◇3面ボス

飢え乾いたブラックホール

 スペース・ヘル/Space Hell 

種族:餓鬼(元モグラ)

能力:食べても食べても満たされない程度の能力


元は土竜の妖怪。

土竜になる以前は、太陽の神であったという。

彼女は太陽の神であったが、当時信仰が厚かった別の神に太陽神としての神格を奪われ、

息子を盲目にした罪で姿をモグラに変えられ、

名と記憶を奪われ追放された。


これが彼女の転落人生の始まりである。


地上で惨めに土竜として生きていた彼女の唯一の楽しみが食であった。

心にぽっかりと空いた穴を埋めるように、ただひたすら食べに食べ、農作物を荒らし、

そして地下深くに存在する、月鏡殿にたどり着いた。


―――月鏡殿の食事は美味しかった。

けれどそれ以来体はさらに腐り果て、食べても食べても満たされなくなった。

餓鬼となった彼女は食べる、吐くを繰り返し、

一生満たされない空腹に悩まされることになる。


メモ:Space(空白→食う吐く)、死んだ星はブラックホールになる。胃袋は宇宙。

 ヘリオスでありヘカーティアがwelcome to hellなのでヘル。腹が減る。




□1面



荒夜「へいへい、妖怪さんのお通りだよー!

 泣く子も黙る妖怪さんだよーい!」


??「あはは~おもしろ~い」


パステル「ねえ、妖怪さんってぷちぷちしても

 おこられないんだよね?」


荒夜「妖怪が妖怪をぷちぷちするのは、

 怒られるんだなァこれが」


パステル「ふ~ん、じゃあ何してるの?」


荒夜「プチゲームみたいなもんさな」


パステル「頭がふわふわなんだ~」


荒夜「お前さんはすぐパチパチされるんだよ、おらにな」


パステル「クラムポンごっこなんて、負けないんだから~」




荒夜「妖怪退治しゅうりょーう!

 …ん、あれ妖精だったかもしれんね。まあいいか!」



□2面


荒夜「なんかねっむくなってきたねえ。帰るかぁ」


??「お前の家はもっと下流だろう?」


霞「よくも妾の前に姿を見せられたな、河童」


荒夜「お前さんも太陽がなければ輝けなかろうに。

 あと今のおらはどうみても獺だろう!?」


霞「今の妾はどうみても水鏡ではない。

 このまま太陽が無くなれば、姿見で悲しむ者も居なくなる。

 …忌々しき太陽こそ、妖怪であるお前の敵ではないのか?」


荒夜「あいにくおらは人の笑顔が大好きなのさ。

 それにお天道様が照らさなきゃ、あいつの屈辱に歪んだ顔が見られねえしな!」


霞「やはりお前と妾は決して相容れぬ。

 どうせこの世が終わるなら、あの世に確執は持ち込むこともない。

 今日こそ因縁を断たせてもらう!」



荒夜「お前さんとあいつが再会する日も含めておらが守るからさ、

 もうくよくよすんのはやめな」


霞「…人間(正義)なのか妖怪(悪)なのか、

 いい加減はっきりさせたらどう」


荒夜「んえー?どこからどうみても正義の味方だろ?」


霞「やはり、お前に人間の真似事は無理だよ」




□3めん


荒夜「さっきの狛犬…蛇がついてたなぁ。

 ま、おおかた山の神様の狛犬かなんかだな、知らんけど」


??「おい、そこのお前!」


ヘル「おまえ美味そうだな、味見させてくれよ!

 ちょっとだけだから。一口だけだから」


荒夜「あらー手遅れな妖怪だなぁ。

 この腰につけてる刀が見えないのかい?」


ヘル「見えない!興味ない!おまえ美味いだろ!

 だっていいもん食ってそうなニオイがするからな!」


荒夜「そりゃまあ、昔はいいもん食ってたけどなぁ。

 目も見えない、聞く耳も持たない…そんな危ないやつは

 腕を切っておしまいだね」


ヘル「ああ、お腹が減った、お腹が減ったよう!

 食っても食っても満たされない、お前も腹の足しになれ!」



ヘル「おえおえげろげろ…」


荒夜「やだーこいつ喰吐(じきと)じゃん。もっと殴って全部吐かせとこ」


ヘル「おえーっ!」


荒夜「さあ黒幕の居場所を吐くんだね、あと餓鬼になった理由とか」


ヘル「ひんひん、もう殴らないで~!

 この間の長雨で土砂崩れがおきて、月鏡殿への道が開かれたんだよう!

 そこにある泉を飲んでからは…ううお腹が減った…」


荒夜「ははあ、地中に月の鏡の殿だなんて皮肉が効いてるねえ。げしげし」


ヘル「おえおえ…まってもう何も出ません許しておうち帰る…」


荒夜「蛙なら胃袋があるだろ?ほら吐きな」


ヘル「鬼じゃー!鬼がここにおるー!」




4面以降も実はある↓



◇4面中ボス

??????


月鏡殿の内部は穢れに満ちて大変居心地が悪いが、

彼女だけは浄く美しかった。

彼女が柄杓の水を振りまくと、

たちまち周囲の妖精・死霊は再生し、

苦しみながら巫女たちに襲い来る。



◇4面ボス

海を裂く不知火の花

 鳴海 迦具羅/Narumi Kagura

種族:黄泉軍

能力:水中でも炎が消えない程度の能力(自己申告)


月鏡殿の住人。月鏡殿とはつまるところ黄泉の国であり、

以前は地上に大きな国として栄えていたが、地上での争いに敗れ地下に移転し死者の棲む穢れの国となった。

更に、海より渡来してきた地獄の鬼との争いに敗れ(地上で神道と仏教の対立があったその裏で)規模は大幅に縮小し、

現在は冥府としての機能をほぼ成さず、磐長姫の山の地下に小さく封印されていた。


彼女は生まれた直後に死んだ神が堕ちた存在だった。

彼女が母を殺めたために、父に殺された。

失意のまま黄泉に堕ちた彼女は、生前の炎の力を封印し、

代わりに雷の力を手に入れた。


黄泉には、黄泉の王とその美しい娘。そしてお母様と呼ばれる女性が居た。

奇しくも、その人は生まれたばかりの子供の炎に焼かれて死んだという。


その女性は迦具羅を、我が子同然のように可愛がってくれた。

愛に飢えていた彼女は、すぐにその女性を「お母様」と呼ぶようになった。


お母様がおかしくなったのは、

お母様を取り戻そうとした男が黄泉にやってきてからである。


ちなみに、薄くて赤い布を電気で光らせはためかせることで

炎っぽい演出をしている。

きれいに輝くものが少ない月鏡殿においては非常に人気が高い。


メモ:迦具土神+火雷大神。名字と名前をくっつけると御神楽になり神を奉るものとしての意味も持つ

 羅とは布であり、疑似炎に使っている布の意味。



◇5面中ボス

 スペース・ヘル

月鏡殿内部では無限コンテニューが出来る。

なぜなら彼女はすでに月鏡殿の一部であり、

月鏡殿が存在する限り彼女も存在し続けるのだ。




◇5面ボス

穢土に落ちた月の雫

 落満月こよみ/Othimitsu Koyomi

種族:黄泉神

能力:餓鬼にする(不老不死にする)程度の能力


月鏡殿の主人にして、黄泉の神。黄泉の国そのものであり、

同時に黄泉の国の変若水の神。


黄泉の変若水は飲んだものを餓鬼に変貌させ、永遠の苦しみを与える。

彼女はそうやって対象から美しさを奪い、己の美しさを保っている。

ツクヨミの持つ変若水とは根本的に性質が違う。

関係は多分無いが、不老不死を求めた地上人を月に寄せ付けないための

ベイトトラップ的役割を果たしていることは確かだ。

ちなみにこよみのさじ加減で餓鬼は死ぬので、実は不老でも不死でもない。


彼女は、愛するお父様とたくさんの可愛い姉妹に囲まれて黄泉の国で暮らしていた。

その中でも一番美しいのは自分であると、彼女は自負していた。


ある時、黄泉に一人の美しい女性が堕ちてきた。

お父様に「この人が新しいお母さんだよ」と言われ、

嫉妬に狂った彼女は、泉の水を飲ませた。

お母様は大変醜い姿になってしまったが、お父様は手放さなかった。

それどころか、お母様は彼女のことを愛してくれた。

お父様もお母様と同じぐらいに自分を愛してくれた。


しばらくして、お母様を取り戻そうと異国の男がやってきた。

異国の男はお母様の顔を見て、醜いと貶した。

お母様は怒り狂い、おかしくなってしまった。

それでもお母様は、彼女を愛してくれた。


地獄の鬼がやってきて、黄泉の国が壊されそうになった時も

お父様とお母様は彼女を守ってくれた。

お父様は地獄の鬼として働くことで、

お母様は黄泉を小さくし、名を月鏡殿と改め、

さらに磐長姫の山の麓に黄泉を移動することで

彼女を守った。


――ある時。黄泉に狛犬と、衰弱した子供がやってきた。

お母様は、衰弱した子供を見て驚いた。

聞けば、お母様の本当の子供だという。

お母様はその子供を蘇らせるために、死霊を集め、足りない分は生きたものを殺し、集めた。

自然のエネルギーを根こそぎ吸い上げ、地中深くの星のエネルギーも利用し、

その子供を復活させようとした。

そんなことをすれば、黄泉の国はおしまいだ。

地獄の鬼だって、天の神だって黙ってはいない。


彼女はようやく、お母様が自分のせいでどうしようもなく狂っていたことを知った。

ならば、己が成すべきことは一つしかない。


メモ:イザナミが相談しに言った黄泉の主。あと変若水(おちみず)信仰。

 4面5面6面とそれぞれ海・月・太陽の要素を入れたかった

 あと彼女だけ名前に音に濁りがない≒浄い。

 



◇6面中ボス

狛犬


適当に追っ払ったせいで臨戦態勢の狛犬達が巫女を出迎える。

ご丁寧に二匹揃って阿吽の呼吸を見せつけてくる。

でもまあ、ここまで来られる巫女の敵ではないね。




◇6面ボス

不完全なる神の胎児/完全なる神の嬰児

 紅鏡 陽子/Benikagami Haruko

種族:神霊

能力:善き光をもたらす程度の能力


不具の神。

国産みで初めに産まれた神でありながら、その形が不完全であるために海に捨てられた子供。

流れ着いた先で恵比寿神として祭り上げられ、その分霊が小さな神社に祀られていた。

彼女はその小さな神社の本殿が、戦火で焼かれた為に命を落としたのだ。

そして、その神社で生き残った狛犬が、

彼女の復活を願い、月鏡殿へとやってきたのが異変の発端である。


彼女は全てを知っていた。


自分を捨てた母が、自分を蘇らせようとしていることも。

自分が救った狛犬が、子供を生贄にしようとしていることも。


彼女は蘇る気などさらさら無かった。

けれど、自分の母の狂気を止めたこよみが、

これからも罪の意識を背負っていくなんて、あまりにも酷い話じゃないか。


悪役は主人公に倒されるために存在する。


ならば、私がこの異変の黒幕になろう。

そして倒されることで、全ての悪夢を終わらせよう。

精一杯の悪態をついて、悪いヤツとして倒されよう。


彼女は、自らの出生を呪ったこともなく、他者を呪ったこともない…

いたってお人好しの福の神なのであった。


ちなみに、狛犬の名前はそれぞれ「カトリ」「ククリ」というらしい。

これは狛犬達がより人々に親しまれるように陽子がつけた名前である。

狛犬達は大変その名前を気に入っている。


メモ:ヒルコ。江戸時代の二次創作では天照の妹だったので太陽属性を持つ。

 紅鏡とはつまり太陽でありとにかく名前が眩しい。

 こよみと陽子で"月鏡"殿でタイトル回収もバッチリだなこれはいけるぞと思っていたら本家で蛭児モチーフの1面ボスが出てきてほにゃ…ってなってしまった。えいかちゃんすこ。




□4めん


??「あら…お客様ですか」


荒夜「邪魔するぜい、ぶぶ漬けはいらんよ」


??「当主としておもてなしをしなくてはいけませんね!」



荒夜「あいつが犯人か。よくわからんがザコそうで良かった」



荒夜「おらの腕から逃れられると思ったかい?」


??「元々この比良坂は一本道でございます。

 貴方はただ誘われただけ。」


荒夜「比良坂ねえ。あんたが地母神様ってやつかな」


??「このうら若き私が母親に見えまして?

 まあ、ここは私の国。いつでも貴方を殺すことは出来ますが…

 お客様ですもの、おもてなしにも準備が要りますね」


荒夜「要らないって言ってるだろ?富も名声も、

 おらはやりたいことをやりにきただけだ」


??「踊り子の舞をみればすぐに考えも改められましょう。

 おいで、迦具羅」


迦具羅「はい、お姉さま。こいつがあの男の手先なのですね。

 すぐに塵も残さず砕いてやります」


??「舞えって言ってんのよ!

 ああもう、私は奥で宴の準備をしていますからね!」


荒夜「こんなんでおらを改心させられるのかい?

 おらは最初から殺る気だぜい」


迦具羅「私も最初から殺る気だよ。

 お姉さまの邪魔をするものは何であれ私の敵だ。

 君の濁流のような心も、私の幻想の炎ですぐに蒸発だ!」




迦具羅「な、なんで雷が効かないのー!」


荒夜「あーびっくりした炎に見せかけた雷とかおらの天敵だ―

 (実は諸事情で電気耐性もあるんだぜい)」


迦具羅「逆、逆でしょ、なんで電気耐性あるの!」


荒夜「女は秘密を着飾って美しくなるんだよ。あの姉さんみたいにな

 (知らんけど)」


迦具羅「うう…お姉さまが隠し事してるのは知ってたけど…

 私には何も相談してくれなかった…どうして…」


荒夜「わかりやすい子だからだね、お前さんはそのままでいいんじゃない?

 (ああ泣ける姉妹愛だ、ま、おらが今からめちゃくちゃに壊すんだが)」


迦具羅「こいつこわい…お姉さま…お母さま…」






□5面


ヘル「ヘル様ふっかーつ!胃の空白を埋める足しになれー!」


荒夜「賽の河原って知ってるかい?」






荒夜「おんやまあ、これが泉かい。さながらあんたは泉の女神様ってか」


??「貴方が落としたいのは…」


こよみ「死への恐怖?それとも生の渇望?

 ここまでたどり着いたお客様には、この泉の水を口にする権利がございます。

 さあ…この柄杓の水をどうぞ。すぐに貴方は苦しみから解放される」


荒夜「要らないって言ってるだろ。

 それに、さっきの喰吐はコレを飲んでああなったわけだ。

 うまい話に飛びつかねえのが長生きの秘訣さ」


こよみ「ふうん、泉に御用はないのですね。

 ならおもてなしは止めです、とっととお帰りやがれください」


荒夜「こっちは用があるんだ。太陽をさっさと返しておくれ」


こよみ「はあ。私達は光を奪われて幾星霜ですが…

 太陽が消えたのは入り口を塞ぐ岩が無くなって、

 この国の穢れが溢れて月に向かおうとして空を塞いだ。それだけです」


荒夜「じゃあ、お前さんを倒せば終わるってことか

 さあもてなしな、弾幕でさ」


こよみ「言ったでしょう?この国にいる限り私はいつでも貴方を殺せる。

 勝負になりません。お帰りくださいませ」


荒夜「知ってるよ、この泉がお前さんでお前さんがこの泉、この国。

 …でもそれはおかしいじゃないか。いるんだろう、もうひとり」


こよみ「…貴方の想定している者はもういませんよ。

 この泉を飲んだ者は、この国になる。

 この国がある限り餓鬼は不老不死ですが…私の気分次第で殺せます。


 お義母様もそうでした。私に逆らったりするんだから」


荒夜「ふーん、どうでもいいな。

 おらは最初からお前さんを倒すこと以外興味ないんでさ」


こよみ「三度、帰るように諭しました。貴方は三度私に逆らった。

 私の慈悲を蔑ろにした者が、死んでも死ねると思うなよ!」




こよみ「うう…全力なら負けないのに」


荒夜「マイホームで負けるとか悲しくならないのかい?」


こよみ「本気を出したらあなたなんてこの指一つで倒せますわ」


荒夜「そうしない理由がある時点でお前さんの負けさ

 手の内を隠す理由がこの奥にあるんだろう?」


こよみ「…あーあ、珍しく他人のためになんて働くものじゃないですわね―

 好きになさったらどうですか、もう私は知りませーん」


荒夜「じゃ、おらは好きにするぜい」





□6めん


荒夜「狛犬ごときが、妖怪さまに勝てると思うなよ!」




荒夜「あっらー、地底に太陽があるなんて聞いてないよ。

 ナムナム、くわばらくわばら」


??「そうやって、都合のいい時だけ神様に頼らないでよ」


陽子「こんにちは、神様界の期待の新星でーす」


荒夜「はあ、どうも」


陽子「えーっと、…名前は三千坊さんね。はい、わかったよ。

 ふんふん、三千坊さんは、復讐の邪魔になる私を倒したい。

 なるほどねえ、あなたの好きな神様じゃなくてごめんなさいしなきゃ」


荒夜「勝手に本名呼ばないでほしいねえ。

 あと、勝手に心を改ざんするのもやめとくれ」


陽子「いまアカシックレコードっていうのにつながってるせいかな?

 知りたいことはなんでもわかっちゃうから、ごめんね~」


荒夜「人の嫌がる事も熟知してるってわけかい。

 まるで倒されたがってるみたいじゃないか」


陽子「私ね―、悪者だからね。

 私が復活するために、お母さんはみんなに迷惑かけたし~

 今回の異変は全部私のせいなんだ。

 だから…主人公(正義の味方)は手ひどく痛めつけなくちゃね?」


荒夜「お前さんが悪者かどうかはおらには関係ないんだよ。

 そんなこと調べればすぐに分かるだろうに」


陽子「おっと、妖怪さんは正義の味方じゃないんだね。

 へ~、凶暴性をごまかすための妖怪退治か~

 そうやって人間と妖怪から疎まれて、生きづらいでしょ?」


荒夜「よくわかってるじゃないか。

 というわけで弾幕勝負としゃれこもうさ」


陽子「あれれ?私、神様だよ~?

 妖怪じゃないよ、あとこんな未熟児に張り合うなんて悲しくならない?」


荒夜「よくわかってないじゃないか。

 おらは目の前に映る何もかもが憎いのさ。

 そういうふうに生まれてきたからね」


陽子「私知ってる、こういうの人格破綻者っていうの。

 だから君が一番いやがることをしてあげる。

 

 君が幸せに暮らせる世界を作ってあげよう。

 この身を捧げて、新しい陽を灯してあげよう。

 さあ、第6の太陽が生まれるまであと僅か…

 この世界は12月21日を持って終わりなんだからね!」




◇12月31日



博麗神社。

いつもと変わらないように朝日が差し込むはずだった寂れた神社には、

新入りの神様がまた居候しているのであった。


霊夢「異変ってさあ…解決したわよね」


魔理沙「そうだなー」


陽子「やられましたー!」


霊夢「なんで真っ暗なのかなあー」


魔理沙「そうだなー」


陽子「私じゃないよ~!」


霊夢「なんで金星が輝いてるかなー?」


魔理沙「そういう気分なんだろうな~」


陽子「あー…私のせいなのかも…?」


霊夢「らしいわよ、魔理沙行ってきなさいよ」


魔理沙「霊夢が行ったらどうだ。私はここで朝日を拝んでいるからさ」


陽子「もっと拝むが良いぞ~!じゃなくって、ちゃんと異変の黒幕を懲らしめてきてね!

 役目でしょ!」


霊夢「やっぱりラスボスって味方になると頼りないわ」


魔理沙「だが今回は強くてニューゲームだぜ、具体的にはPが最大で開始する」


霊夢「いつものやつね」





瀬津理「やはり延長戦ですか。私も出陣します」


セレスタ「なんか愛弟子いわく、また世界の危機らしいぞ。

最近世界の危機起きすぎじゃろ。週間連載しとるんか?」











◇Ex中ボス

月と青い星と冥界の女神様

 ヘカーティア・ラピスラズリ

古い知人を探しになんとなく来ちゃった♡

もしかして→スペース・ヘル




◇Exボス

極彩色の蛇/煙を吐く鏡

ククリ/Kukul

カトリ/catli

種族:狛犬

能力:文明をもたらした程度の能力


かつて、遠い異郷の地を創造し、太陽として文明をもたらした神々の成れの果て。

ともに協力し世界を創造した事もあれば、互いに殺し合い支配権を奪い合う程度の仲。

今回の異変の元凶。


彼女達を祀っていた国は征服者によって討ち滅ぼされ、彼女たちは信仰を失った。

海を渡り遠方の地へ命からがら逃れた彼女達を庇護し、再び祀り上げたのが陽子であった。

陽子を祀る神社ではそもそも海から流れ着いたものを寄り神として祀る、

いわゆる寄り神信仰が盛んだったからだ。

海を流れ、信仰を失った彼女たちは一から神様として再出発しようとしていた。


ある時、彼女たちを祀る神社が戦火に襲われた。

本来ならば本殿を失ったところで、神が死ぬということはない。

しかしそれは信仰の厚い神であるからこそ。

いち寂れた神社に祀られていた、出来損ないの神の陽子にとってそれは致命傷だった。


彼女たちは陽子を失うことを恐れた。

それは自分たちの信仰が失われる故の恐怖ではなかった。

仮初の名も、仮初の体も失うことなど怖くはなかった。

決死の黄泉下りを敢行し、数多の犠牲を経ようとも陽子を助けたかった。


彼女は私達の太陽だ。

本来なら消え入るはずの漂流物に光を照らしてくれた。

崇められ、畏れられるだけの神であった彼女たちに、初めて救いの手を差し伸べてくれた。

ならば、受けた恩はこの身を焚べてでも返さなければ、

この感謝を伝えることは出来ない。


そして彼女ならば、今度こそ、この世界を正しく照らす太陽にだってなれるはずだ。


まあ、彼女たちの思いは別にして、陽子は最初から復活しようとなど思っていなかったし、

新しい太陽として生まれるつもりもなかった。

陽子は、新しい家族達と、狛犬達と、ささやかな暮らしができればそれで良かったのだ。

彼女たちもいずれ野心も使命も忘れ、ささやかに生きていくだろう。


それは不幸なことかもしれないが、その時幸せな気分で居られるのなら、それでいいのだろう。


メモ:ククルカンとテスカトリポカ



荒夜「やっぱり、この世は今日で店じまいなんかねえ

 まだやり残したことが山積みだってのに…

 お酒とか、お酒とか…」


??「復讐(リベンジ)とか?」


??「再征服(レコンキスタ)とか!」


荒夜「八つ当たりとかね」


カトリ「我が姉妹、こいつは先に処分しておこうよ

 私達の世界に持ち越すには危険だわ」


ククリ「いけませんマイシスター。罪深き我々もあの方は救ってくれた。

 私達の世界ではこの者も救われる…たぶんおそらくきっとメイビー」


荒夜「えらく宗教臭いじゃないか。

 勧誘ならおらなしでやっとくれ」


カトリ「そうはいかないわ。陽子様が新しい太陽としてこの世界を照らすのよ。

 この星を一からやり直す大偉業なのよ」


ククリ「優しき陽子様によって、旧人類は彼女と同じ形に作り変えられる。

 人は完全性を欠いてこそ愛し合えるのだから」


荒夜「おどろいた。大異形の国をお作りなさるとは

 いやはや神とは度し難すぎておら理解できないな。反吐が出る」


カトリ「我が姉妹、やっぱりこいつ先に処理しようよ。

 久々の共同作業で験担ぎよ」


ククリ「マイシスターと手を組んだら碌な事になった試しがありません。

 でも賛成です。ちょうど大地担当の怪物が必要でしたから」


荒夜「腕の次は四肢も胴体もバラバラにされちゃたまんねえ。

 生贄思考の頭の固い旧神類。ああ、あいつの嫌いそうな類。

 ……いちおう倒すか。いちおうね」


カトリ「さようなら旧人類。完全な形で生まれた傲慢な人よ。

 欠けたる善き人は樹の中に」


ククリ「そして第六の太陽を灯しましょう。

 陽子様が天照らす世界にて、また会いましょう。

 けれど予め言っておく」


カトリ・ククリ『次の霊長類(メインプレイヤー)はイカだ!』





ククリ「ぐう、神としての力があればこんな動物一匹に…」


カトリ「こんな水の中の化け物ごときにー!」


荒夜「実は、おら神として祀られてたこともあるんでさ。

 まあ同じ元神のよしみ仲良くしようや、ん?」


ククリ「こんな飄々としたやつが私達より強い神だなんて」


カトリ「人は見かけによらないものだね、我が姉妹」


ククリ「マイシスターも大概ですよ」


荒夜「とりあえず、お前さん達の保護者呼んでくれんかね?

 天地創造とか御免なのでさ」


陽子「呼ばれて飛び出て…うちの狛犬が迷惑かけちゃったみたいで―」


荒夜「大王イカ登場だ死んでくれ」


ククリ「陽子様逃げてこいつ強いです!」


カトリ「いやー!陽子様が皮を剥がれて踊り子にされちゃうわー!」


陽子「いやいや。妖怪さんはそういうことしないし大丈夫だよ、…めったに」


荒夜「完全に否定しとくれよ」


陽子「んま~私、別に太陽になるつもりないから安心していいよ。

 この子たちのこと、許してくれないかな?兵主部さん」


荒夜「…だから妾を本名で呼ぶなと言っておろうに」


陽子「にはは、貴方のこと気に入ってるから対等な関係を築きたいだけなのよ。

 どんな生い立ちでも私は愛せるもの。

 どんな容姿でも私は愛せるもの。

 だって、私はそうやって愛されたからここに居るのよ」


荒夜「頭にわたパチでも詰まっているのか?

 やはりお前と仲良くなることは無理だよ」



◇0月0日


それは悪夢みたいな正夢。




◇Ph 中ボス

通りすがりの一般妖怪

 居上綾子/Igami ayatsuko

種族:妖怪(いが坊)

能力:相手を起こらせる程度の能力


彼女は通りすがりの妖怪として巫女達と接触事故を起こし、とぼとぼと帰路についていた。

その途中、同じく巫女に手ひどく弾かれた妖精…パステルフェリアと出会った。

目があった。

彼女の直感が「あ、これとんでもないことになるな」と告げた。


かくして眠れる獅子を図らずしも目覚めさせてしまったわけだが、

妖精の新薬の一瞬で眠れる薬を妖精にぶち込んでなんとかなった。


ならなかった。

夢の世界で妖精は貪欲に力を求め続け、あろうことか現実を侵食しようとしているではないか。

ちょっと考えて、

巫女達にも一瞬で眠れる薬をぶちこんでなんとかすることにした。





◇Ph面ボス

天地開闢の泡

パステルフェリア/Pastelfailure

種族:神霊

能力:泡を作る程度の能力


不具の神。

国産みで産まれ、その形が不完全であるために海に捨てられた子供。

陽子の妹。


彼女は生まれながらに不出来な存在であった。

まともな自我を持てず、足は立たず、手もおぼつかなかった。

そのくせ目と耳だけはちゃんと機能していた。


だから、疎外感だけが彼女にあった。


恵比寿神として祀り上げられ、愛されている姉の姿を見ることしか出来ない。

ちゃんとした神として産まれ、人々に崇められるすべての神(いもうとたち)の姿をみることしか出来ない。

色づく華やかで美しい世界を、自分は見ることしか出来ない。


地獄だった。

世界はなんて美しいのに、どうして私はその世界に混ざることが出来ないのだろうと。

そんな感情を表現する力さえなく、ただ一人、ずっと一人、揺蕩う泡のように生きてきた。


だから空が鈍色で塗りつぶされた時、正直安堵した。

ようやくこの地獄から逃れられるのだろうと、そう思って。

……しかし陽子もククリもカトリも、誰も世界を滅ぼさなかった。

怒りだけが彼女の心の底に溜まっていった。


そんな時、妖怪と目があった。

身体のうちから湧き上がる、今までに溜めに溜め込んだ感情が爆発しそうになった。

すぐに意識を失い、夢の世界に閉じ込められてしまったが

なんと夢の世界では身体の不自由さも己の無力さもなにもなく、

強くて美しい自分として振る舞うことが出来た。


彼女の願いはたった一つ。

主人公たちに、弾幕ごっこのリベンジを挑むことだけ。

取るに足らない雑魚と切り捨てた者へのリベンジを。

出来損ないだと見捨てた者へのリベンジを。

私が、ここに存在しているという証を刻み込むために!



私はこの美しい世界が好きだ。

特に最近の弾幕ごっこというのはいい。カラフルで、華やかで、なんて美しいのだろう。

私もその一つを彩る色に、なりたかった。






綾子「君も私も、眠れる獅子を目覚めさせてしまった。

 私は彼女の肩を持つけど、君達が死んでしまっては寝覚めが悪い。

 死に絶えるまで生き藻掻く力(ストレスゲージ)を与えてやろう!」



荒夜「へいへい、妖怪様のお通りだよー!

 異変解決の時間だよ―!」


??「不愉快ね」


パステル「でも妖怪なら潰したって文句はないでしょう。

 悪い妖怪ですもの、仕方がないわ」


荒夜「妖怪が妖怪をぷちぷちするのは怒られるのさ。

 神が神を消すのは……まあいつもどおりよな」


パステル「ふうん、貴方私を消しに来たの。

 私の両親みたいに、貴方も私を忌むのかしら」


荒夜「いや、別に。おらはおら以外は実はすごくどうでも良い。

 だがま、挑まれた勝負は買う主義でさ」


パステル「自分勝手で身勝手、なんて傲慢な神らしくて人間らしいのかしら。

 嫌いだわ。私、貴方のこと嫌いになってもいいのかしら」


荒夜「いいとも。それはとても人間らしく神らしい」


パステル「……許せないわ。貴方、私のことを見ていないもの。

 私のことをまだ有象無象の小石としか思っていないもの。

 どうしたら貴方に見てもらえるのかしら。

 どうしたら誰にも見捨てられなくなるのかしら」


荒夜「命を削りしのぎ合うことこそ、生の実感を与えてくれる。

 それは外では古い考えでね。でもま、今回は楽しめそうだ」


パステル「世界を彩る極彩色(だんまく)だけが、生の実感を与えてくれた。

 私、弾幕ごっこがね……とっても大好きなのよ!」




荒夜「良い花火だった」


パステル「悔しいわ。もう二度とこの夢を見られないということが」


荒夜「次は外でも見せとくれ。ああ、その時は巫女も巻き込むと良い」


パステル「出来ないわ。外の私は非力で無力なの。

 そう生きていないと、美しい世界が壊れちゃうのよ」


荒夜「そんな事誰が決めた。お前の親か?それともお前か?それとも人間(信仰)か?

 馬鹿らしい、馬鹿らしい!人はいつだって変われるのさ」


パステル「さすが、神様から獺にまで自主的に転落した兵主神さんは違うわ」


荒夜「妾、流石に怒っちゃうぞ。この盲目白痴の神め」







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