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荒天球れいむExストーリー +EX面ボス設定



□Extra stage/7th stars

 決して動かぬ天球の星

  /それでも地球は回っている





シャノン「彼女に盲目者(モグラ)の烙印を押すならば

 そんな愚かな神の威光など不要です。

 さあ、大天球結界(ネビュラスフィア)よ!

 偽りなき真理の光を知らしめなさい!」




霊夢「太陽がこんなに赤いわけないじゃん。

 まるで子供の落書きみたいなパチモノよね」


??「太陽は赤かった」


セレスタ「わしはこの目でしかと観た。

 故に、刮目せよ。あの星の終わりの姿…

 この星をも飲み込まんとする、56億年後の太陽を」


霊夢「あんたがモグリ?

 その頃には弥勒菩薩が現れて、衆生を救うんだって。

 聖が言ってたわ~知らんけど」


セレスタ「ミスラもまた太陽の神である。慈悲によって衆生は救われる、か。

 …けれどわしは救われない。

 かの光がわしを拒むのだ。この忌々しき霊体を」


霊夢「助けてほしいなら最初から言ってくれればよかったのに。

 悪霊退散、妖怪退治。慈悲深い巫女が貴方を成仏させてあげる」


セレスタ「またもわしの眼を奪おうというのか?

 やはり宗教者はだめだな。真理を見ようとせず色眼鏡で星を観る。

 太陽に烏? それは黒点だ。

 太陽に宮殿? それは幻想だ。

 光あれだと? それこそ後世の創作だ! 


 …そうして、勝手につけた色すらも人間は忘れ去る。

 この覗き眼鏡で真理(げんじつ)を観よ」


霊夢「やっぱりアンタはモグラだわ。

 太陽は白くて、太陽には三本足の烏が居る。太陽には日宮殿がある。

 光あれと灯した神も居るのでしょう。うちは天照派だけどさ。


 ここは幻想郷。人々が思い描いた輝かしい夢の跡地。

 現実(げんそう)を観ようとしないのはアンタの方よ!


セレスタ「ならば今こそ知らしめる時。

 有史(人の認識)が削ぎ落とした超現実(アンリアル)を!」



霊夢「最後らへん、太陽が白かったよ。

 やっぱり光は白くて清らかなの」


セレスタ「あれは白色矮星だ。そういう色にも、いずれなるのだ」


霊夢「じゃあ別に間違ってないじゃん。

 そういう視野狭窄?頭でっかち?やめたほうがいいんじゃない」


セレスタ「…まあ、もういいか。

 太陽の一生は見届けた故、わしに無念などない。

 異教の聖女よ、現し世に不適格な者を滅しなさい」


霊夢「あーうん、そう思っていたんだけどね」


セレスタ「…?」


霊夢「どうせなら、瓶詰め悪霊のコレクションにしようかなって

 大丈夫心配しないで。透明な瓶だから星もちゃんと観られるわよ」


セレスタ「そういう閉塞的なところはちょっと。

 やっぱり無念はあった。わしはもっと自由に星を観たいぞ」


霊夢「現実見なよ。アンタが異変起こしたせいで森がどうなったと思ってんの?

 スカプラリオを着ていれば免償されるとでも思った?

 免罪符はもう無いのよね」


セレスタ「やはりわしは眼の前すら満足に観えていなかった。

 今、眼の前に居るのは悪魔だ」


EXTRA STAGE CLEAR




星海の彷徨者(プラネテス)

セレスタ/Celestarr

種族:亡霊

能力:星を観測する程度の能力



ある男は今でこそ天文学の父と謳われている。

望遠鏡の開発、月面の観測、天の川の解明、そして地動説。

しかし彼は信仰していた宗教から弾圧され、外出を禁じられ、

星を観測する眼すらも、愛娘すらも失って無念の死を遂げた。


彼の残した激しい感情は一つの亡霊の形を作り出した。

それが彼女だ。


さて、そういう生まれの彼女は特に復讐なども考えず

ボケーッと星空を眺めて生きていた。

時が経ち、彼の代名詞とも言える格言が創作であると定義された際に

流されるように幻想入りしてからも、ずっと。


なぜなら亡霊の彼女では、生前に最も愛した星(太陽)を観ることが出来ないからだ。


そんな中、もうひとりの学者…奇しくも彼の理論を確立させた者、

シャノンが星空で彷徨う彼女を見つけ出した。


シャノンにはようやく自分の理解者を得られた!という喜びがあったが、それは露と消えた。

蓋を開けてみればうわ言のように、太陽が観たいと言うだけの壊れたレコードだったのだ。


それでも、シャノンは彼女を側に置いた。

彼女が情熱を取り戻すような、何かはないかと探し求めた。

そうして、出来たのが大きな大きな筒眼鏡、つまり天文台と

幻想郷を覆う大天球結界ネビュラスフィアだ。


神が光あれと灯した星など後付(にじそうさく)だ。

彼女が神を信仰しない盲目者であるとして、その身を焼こうとするのなら

そんな愚かな神の威光など不要だ。

自然の言葉(数式)で寸分違わず再現した、同程度の熱量の星さえあればいい。


かくして幻想郷から本物の太陽は奪われた。

途中、雨雲が覆い太陽観測を中断せざるを得なかったが

それも巫女が解決してしまった。

もう彼女を遮るものなどなにもない。


五蘊盛苦に静かに苛まれていた彼女に光明が差すのは、400年ぶりだ。

たとえそれが偽りの星であろうとも、彼女は最期まで星を見放さない。






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