今回のイラストは前回書いた通り、色を頑張るのがテーマでした。
色を頑張ると言っても具体的にどういうことを頑張るのか、さっぱり分からない人だらけだと思うので、そこからちょっと話してみますね。
僕が思う「良い絵の色」というのは明確に答えがあります。
「想定した空間に適切な色が配置されていること」を良い色と定義してます。
つまりどういうことかと言うと。
まず「キャラクターのいる空間を想定する」
そして「固有色、影色、過照度の色を作る」
最後に「平面構成として良い色になっているかを確認する」
の3つの順番です。
順番にお話ししていきますね!(CV.さいとうなおき)
これは結構簡単な話なのですが、まずキャラクターがどういう場所にいるかを綿密に決めます。
今回のイラストだと夜の野外ライブを想定しました。
次に夜といっても色々な夜があります。
この辺で脳内検索するのは自分の絵じゃなくても良いんですが、
なんか他の人の絵を貼るの抵抗あるのでとりあえず記事では自分ので・・・
今回採用したのは3枚目の天真くんの絵に近い夜が適した夜かなと思いました。
1枚目は暗すぎてなんだかちょっと怖いし、2枚目のみやびさが今回はいらないし
3枚目の天真くんの夜よりもう少しキラキラ感があって、青色のバリエーションがもっと欲しいかな?っていうのが今回想定した空間です。
今回は描いたことのある夜を想定しましたが、今まで描いたことのない夜を描きたい場合、色々な人のイラストを見学して自分の描きたい夜のイメージに近いものを探して分析します。
この分析が僕の強いところではあると思うんですけど、FANBOXでも怖くて勝手に出来ないんで聞きたい人は是非添削用ディスコードに。
ちなみに前回のししろんのようなイラストでも、どういうスタジオでどういうライトを当てているか等を考えておくことがここで必要です。
2番目のこれが一番難しいと感じます。
固有色は最悪元の絵からスポイトでチュチュっとすれば良いわけなんですけど、
それでも想定された空間に入れたときにどう色が変わるのか計算しなければいけません。
白い物体を夜の空間に入れ、青い影を落としながらも白色だと感じさせるのはもう本当にめちゃくちゃ難しいです。
カラーバランス、色相彩度明度、トーンカーブの3種の神器を多用して、色を作る段階で妥協をしないようにします。
色が合ってるかどうかは判断するのもすごく難しいのですが、1つだけ絶対の指針があります。
迷ったときはモノクロに変換して明度が合っているかを確認することです。
今回は頑張ったので今見てもモノクロで明度がイメージ通りなんですけど、色が微妙だなと感じるときはこうするとチグハグになっていることが多いです。
一度モノクロにしてみた際、欲しい色の明度が分かるわけなのですが、同明度の色をパレットから選ぶスキルがすごく大事です。
同彩度でも青は明度が低いし、黄色は明度が高いです。
このへんはマンセルの色立体的な知識が必要なんですけど、僕が説明するのもなんか違う気がするので機会があればまた。
今まで色々頑張ったのはここに到達するためです。
平面構成として良いか悪いか、色の組み合わせが美しいかどうか。
これがダメだったら最悪全ボツにして最初から塗り直すこともあります。
それをしないためのコツとしてはこの段階で調整出来るパーツを作っておくことです。
今回の絵だと、後ろの髪の毛、リボン、下からのライト、雲の形など。
このくらい調整出来れば画面のバランスを後からでもかなり変えられます。
今回の一番最初のラフがこんな感じなんですけど、このラフの段階で平面構成としての魅力があるかどうかをチェックしておけば、さっき述べたくらいのパーツがあれば後からどうにでもなるかなと・・・
ちなみに少し進めたラフはこんな感じ。
ここから明度のバランスを壊さないように色を大事に選ぼうね。
絵がダメな場合、この明度設計をミスってるんじゃないの!?っていう話!!
俺は今回明度設計も頑張ったし、明度にあてはまる色もちゃんと選べるまで頑張ったよ!って話!!!
いいね率61%でウハウハになってるってこと!!!!!!!!
でも正直、今回すごい頑張ったけどまだ何か足りない感があって、何が足りないのかは僕にはまだ分かんないです・・・
しばらく年末年始は仕事絵なので、次の趣味絵ではまた何か挑戦したいです。
みなさん良いお年を。