その男の名は、シャンゴといった
辺境では誰よりも大きく、勇猛で、そして強かった
ぶ厚い肉の鎧に覆われた身体には白い稲妻を象ったタトゥーと
無数の傷跡が誇らしげに刻まれていた
シャンゴは誰にでもやさしく、親切で、働き者だった
シャンゴは部族の誰からも好かれていたし
シャンゴもまた、誰よりも部族の皆の事が好きだった
だから、西の黒い地に住む部族が集落を襲った時も、先陣を切って戦った
だから、その戦いに負けた時、西の部族が示した部族存続のための要求…
この地で最も強い戦士の身と魂を差し出せ
それすらも、自ら進んで受け入れたのだ
後の世に語られる
その男の名は、"雷神(Shango)"といった