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【試し読み】幼馴染みの家でコチョコチョハロウィンする話

小学4年生の時のこと。

10月31日のハロウィンの日に幼馴染みと一緒に小学校へと通学をする。


何となく事前に嫌な気配を感じて、家からこっそりとキャンディーをいくつかポケットに忍ばせていた。


学校にお菓子を持ってくることは禁止だけれど、ハロウィンの日やバレンタインデーの日にはみんな隠れてお菓子やチョコを教室に持ち込んでいたのだった。


「ねぇねぇ、今日は何の日か知ってるよね?」


「う、うん…ハロウィンでしょ?」


「ふふっ♪放課後が楽しみだねぇ~?いっぱいイタズラしてあげるんだからね♪」


「ひぃぃっ!?お菓子あげるから勘弁してよぉぉ!」


前々からハロウィンについての話をしており、今日は放課後に栞の家でハロウィンパーティーをする約束だ。


母は残念ながら仕事で忙しく来れないけれど、お姉ちゃんは後から参加するようだった。


毎年ハロウィンの時期には幼馴染みのみならず、クラスの女子とすれ違う度に「トリック・オア・トリート」と言われ、お菓子を渡しても渡さなくてもこちょこちょのイタズラをされてしまう。


放課後まで体力が持つだろうか…。

ほんの少しだけ憂鬱な気分で教室の中へ入ると、早くもあちこちから男の子が女の子にくすぐられてひぃひぃ笑っている声が聞こえてきた。


(ほらほら、お菓子くれるまでイタズラしちゃうぞ~♪)

(あひひっ!?や、やめてやめてぇぇっうひぃぃくひゅぐっだぃぃぃっあははははははははは!!!!)


教室の床でうつ伏せになり、ペアの女子に馬乗りされて脇腹を執拗にもみもみと責められている姿をチラチラと見守ることしかできない。


いや、人の心配をしている余裕もあまり無かった。


ランドセルを机に置くやいなや、隣からポンと肩に手を置かれる。恐る恐る視線を向けると…


「ねぇ、トリック・オア・トリート♪お菓子くれないならイタズラしちゃうぞ~♪」


予想通り、幼馴染みがニヤニヤとした笑みを浮かべながら顔を覗き込んできた、


「ふふふ…こんなこともあろうかとキャンディーを……あれ……?ない………あれ、あれっ!?」


ポケットに入れて用意しておいてキャンディーを渡そうとするが、どこにも入っていないことに気づいて焦りを隠せない。どこかへ落としたのだろうか……あたふたとしていると…


「はい、時間切れ~♪そんな演技して誤魔化そうとするなんて…イタズラに加えてきつーいお仕置きが必要かなぁ?」


「ち、ちがうんだって!本当に持ってきて…んひぃぃっ!?」


「言い訳しないの!ほぉら、こちょこちょこちょこちょこちょこちょ~♪」


「ひゃっ!?ぁぁぁぁっあははははははは!!!だ、だめだってぇぇぇっぁぁぁぁぁっあはははははははは!!ふ、服の中に手を入れるの反則だからぁぁぁぁっあはははははははははははははははははは!!!ちょ、ほんとにくひゅぐっだぃぃぃぃっ!!!」


服の中に器用な手を潜り込ませ、脇腹やお腹を執拗にこちょこちょとくすぐられてしまう。


あまりのくすぐったさにひぃひぃと身悶え、力が抜けて教室の床に仰向けになると、幼馴染みは太ももの上辺りに馬乗りしてきた。


「ほらほら、もう逃げられないね~?お菓子くれるまでこちょこちょやめてあげなーい♪」


「そんなぁぁぁぁっあははははははは!!これずっと終わらないやつじゃん!!ぁぁぁぁぁっごめっ、ごめんなさぃぃいっぁぁぁぁぁか、帰りにおかじあげるからぁぁぁぁぁぁぁっあははははははははは!!!!」


「帰り~?どういうこと~?」


「だ、駄菓子屋でお菓子ひとつ奢るからぁぁぁぁぁっあははははははははははは!!それで勘弁してぇぇぇぇっ!!」


「ん~…分かった!仕方ないからそれで勘弁してあげよう♪約束だからねっ!」


「う、うん……はぁっ…しぬかと思ったぁ……はぁ……はぁ…」


くすぐりをやめてもらうために咄嗟にお菓子を奢る約束をしてしまった。幼馴染みのこちょこちょも、学年が上がるにつれて段々と日々上手になっているような気がして恐ろしい…


お姉ちゃんの鬼のようなしんどくて恐いくすぐりと比べると、かなり優しくて天国のように感じるけれど。


学校のチャイムが鳴り、みんな席につき始める。

しばらくすると、先生が教室に入ってきた。


「はい、皆おはようございます♪」


「おはようございまーす!」


先生はいつもと違い、黒のドレスを着て魔女のような雰囲気。もしかして…ハロウィンを意識しているのだろうか?


「え~今日はハロウィンの日ですね♪先に言っておきますけど、学校にお菓子を持ってくることは禁止です♪先生が見つけ次第トリック・オア・トリートしちゃいますからね~♪」


指をワキワキさせて愉しそうに脅しにかかる先生…。

お菓子を持ってくるの忘れてよかったのかもしれない。


その後は普通に授業が進み、給食ではハロウィンっぽくカボチャのスープやデザートにプリンが出た。


昼休みの時間、こっそりお菓子の受け渡しをしていたクラスの別の男女が、先生に見つかって「ひぃひぃ!!ごめんなさい!」って泣いて謝るくらい徹底的にこちょこちょイタズラされた上にしっかりとお菓子は没収されていた。


「これは先生が責任を持って美味しくいただき…ごほん!とにかく、お菓子は没収しますからね!」

…と言って職員室へと去っていった。


先生もお菓子欲しかったのかな…?

というか自分が食べたかっただけなのでは…

当然そんなことは口が裂けても言えず、その後の授業は一応何事もなく過ぎていったのだった。


続きのお話

幼馴染みの家でコチョコチョハロウィンする話


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(関連作)

※先にこちらを読むとより楽しめるかも!

駄菓子屋のハロウィン



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