小学6年生の頃、とある平日のこと。
今日は学校終わりに幼馴染みが家へと遊びに来ることになっていた。
「あ~今日も疲れたぁ……」
「ほんと体力無いよね~?私が毎日もっともーっとこちょこちょして鍛えてあげよっか~?」
「い、嫌いいって!ちょっ、指ワキワキしないでよぉぉ!」
帰り道ではべったりとくっつかれ、ニヤニヤと顔を覗き込まれながら目の前で指をワキワキ見せつけられて思わず本気で身震いしてしまった。
午後から体育の授業があり、男女がペアになって体育館で女子にくすぐられながらの筋力トレーニングや、人力拘束のやり方、くすぐりマッサージ遊び等をしてかなり体力を消耗してしまった。
もちろん、男の子が女の子をくすぐることは無い。
女の子から一方的にこちょこちょされて、抵抗して暴れることすら許されない。
体育の授業が終わる頃には、体力に自信のある男子でもぐったり汗だくになって息絶え絶えになってしまうくらいハードなものだった。
幼馴染みは、不甲斐ない姿を見せていた僕を見て、怒ったように「今日の放課後私が補習授業してあげるから、感謝してよね!」と見下ろしていた。
拒否権なんてあるわけがなく、「お願いします…」と答えるしか許されない雰囲気だった。
一体これから何をされるのだろう…
もう疲れたからお風呂に入って一眠りしたいのに…
元気の無いトボトボとゆっくりした足取りで家路についていると、隣から脇腹をもみもみとくすぐられてしまう。
「んひぃぃっ!?や、やめてぇぇっ!」
「ちゃんと歩きなさいっ!ほらほら、背筋も伸ばして!」
「んぁぁぁっ!?わ、わかったからっ!こちょこちょはやめてぇっ!」
しっかりと腕を組まれながら家まで帰宅。
幸いなことにお姉ちゃんはまだ帰っておらず、メイド服を着た麗さんが出迎えてくれた。
「ただいま~…」
「お邪魔します~!遊びに来ました!」
「あらあら、いらっしゃいませ♪今おやつを準備しますね」
「わーい!ありがとうございます!」
元気な幼馴染みに手を引かれて手を洗いに行く。
何度か家には遊びに来ているので、すっかりと慣れた様子だった。
「ねぇねぇ、香織さんは居ないの~?」
「お姉ちゃんは多分まだだと思う…どうして?」
「2人がかりでこちょこちょしたいなぁと思って♪」
「ぜっっったいに嫌だっっ!!」
鬼のように厳しくて恐くてくすぐりの上手いお姉ちゃんに加えて、2人がかりでこちょこちょなんて…考えるだけでも身震いが止まらない。
それに、お姉ちゃんは最近受験勉強や中学の生徒会長の仕事が忙しいらしく、少しピリピリとした雰囲気を感じてさらに怖い…少しでも機嫌を損ねようものなら、きって泣いてもやめてもらえず気絶するまでくすぐりの刑にされるかもしれない。
それなら幼馴染みにくすぐられる方が幾分かマシに思えた。
続きのお話
