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【通し読み】「くすぐり」を馬鹿にした人気女性タレントの末路

今日の撮影はバラエティー番組の雛壇。

それまでに私は分単位のスケジュールで移動と撮影や取材。


メディアや雑誌では"あざと可愛い美女"、"たまに毒舌キャラ"等好き勝手に呼ばれているが、おかげさまで私の知名度と人気は世間でもうなぎ上り。


芸能界に入ってからかれこれ4年目。

最初はモデルとしてスカウトされ、そこから地道な努力の結果仕事の幅を増やしてきた。


22歳となった今では若手タレントとしてテレビに映らない日は無い。段々と眩いライトにも慣れてきたせいか、私はすっかりと初心を忘れてプライベートや控室でも生意気な態度を取るようになった。


「あんたが新人マネージャー?さっさと私の飲み物買ってきなよ!」


「も、申し訳ありません…!」


「チッ…早くしろよ」


楽屋ではこうしてマネージャーにきつい態度を取ったり、理不尽に怒鳴ったりもする。


でも、これは本人のためを思ってのことだからと自分に言い聞かせる。むしろ、私が芸能界の厳しさを教育しているのだから感謝してほしいくらいだ。


もう間も無く収録が始まる。

楽屋を出た瞬間、私は表情をタレントモードに切り替えるのだった。


**

収録早々、司会の女性から雛壇の紹介が行われる。

一番最初に名前を呼ばれるのは私だ。


「今日のゲストは美舟怜奈さんにお越しいただきました~!」


「レナで~す♪今日もテレビの前にいる皆を虜にしちゃうぞ~♡よろしくお願いしまーす」


事前の打合せで言われていた通り、指先をこちょこちょと動かしてくすぐる素振りをカメラに見せつける。


どうやら最近になって、"女性が男性をくすぐりで支配する"風潮があるのだとか。


政府がどうたらと、よく分かんない話をされたけれど全く私の頭には入ってこなかった。


とりあえず作り物の小悪魔笑顔を浮かべながらくすぐっている動作をしていると"OK"サインが出た。


ある程度構成やお題が決まっているバラエティー番組だけれど、今週は"くすぐりの魅力"を全面的にアピールするような内容だった。


それに伴い、司会者からのフリに他の出演者達は概ね肯定的であったり、芸人は笑いを取るようなコメントを発言していく。


この中で自分に求められているキャラは"あざとさ"と"ヒール役"だ。つまり、わざと逆張りをして話題を小馬鹿にするようなコメントをしていく。


「最近では"くすぐり拷問師"といった国家資格が作られ、悪い人を拘束してこちょこちょ~っ♪と身体中をくすぐって洗いざらい白状させるお仕事のようです♪レナさんはくすぐり拷問師についてどう思いますか?」


「ん~、くすぐり拷問師って言っても、所詮はただのお遊びじゃないの~?馬鹿らしい。そんなの大人だったら皆我慢できるもんでしょ?"拷問師"とかいかつい名前付けてるけど、私は大したことないとおもいま~す♡」


…………あれ………?


ほんの2,3秒、スタジオの空気が氷点下にまで下がってような雰囲気がした。


観客や他の出演者、スタッフ達も何やらざわついてるようだ。…私、何か間違ったこと言ったかな?


「え、えぇ~っと!一旦CMはいりまーす!」


司会が気を取り直したかのように仕切り直す。

その後、慌てた様子のマネージャーが私の元へと駆け寄ってきた。


「れ、レナさん流石に先程のような発言は控えてください…!」


「なんで?てか、私に指図するつもり?」


「問題発言だからです!多分さっきのはカットになると思いますけど、絶対二度とあんなこと言わないでくださいね!」


……は?なにそれ。ムカつく。

いつもおどおどとした態度のマネージャーに強気な口調で注意を受けてイライラとした気持ちになってしまう。


その後も収録は続いたが、私は再度くすぐりやくすぐり拷問師とやらを馬鹿にして蔑む発言を続けていた。


その度にスタジオは変な空気になっていたように思うけれど、もう知らない。ここまできたらどうにでもなれといったような若さ故の怖いもの知らずな態度で挑み続けていた。


収録が終わってから、私は色んな大人達に囲まれて注意を受けたのは言うまでもない。


マネージャーや番組プロデューサーなどから散々きついことを言われたような気がするが、聞く耳を持たずに逆ギレをしてそのまま楽屋から飛び出して逃げるように帰宅してしまった。


__レナが帰った後のこと。


「はぁ……どうします?レナさん帰りましたけど…」


「すみませんすみません!すぐ連れ戻しますので…」


「あ~いいよいいよ!新人マネちゃんの責任じゃないし。あれは完全に天狗になってるんだろうね。…よし、ちょいとここらで痛い目…いや、くすぐったい目に遭って反省してもらうかな。マネちゃんもそれでいいよね?」


「ぁっ…えっと…何をするおつもりで……?」


「来週の収録は生放送にして、もう一度レナを出演させる。そして、本番中に本職の"くすぐり拷問師"にガチ拷問してもらうって企画思い付いたんだよね。上もかなりレナちゃんの態度にはキレてたから、多分通るわ。問題は拷問師の方が出演してくれるかだが…まぁ俺が交渉してみよう。マネちゃんはレナがもう一度出てくれるように説得お願いできないかな?」


「は、はい…!分かりました…!」


「よしっ、それじゃあ善は急げだ。早速準備しようか!」


**

あの後、タクシーに乗り込んで自宅まで帰る途中のこと。

着信音が鳴り、相手はマネージャーのようだった。


めんどくさいけれど、渋々と電話に出てみる。


「なに?スタジオには戻らないわよ?」


「れ、レナさん!今どちらにいらっしゃいますか?来週の収録の件でお伝えしたいことが__」


「来週?また明日にしてよね。今日はもう帰るから。」


「ぁっ、ま、待って__」


無理やり会話を終わらせて電話を切ってしまった。

私の何が間違ってたと言うの?

事前の打合せでも"そういう発言"を期待してたじゃない。


まだ腹の虫が収まらない。


「ねぇ~運転手さん。最近くすぐり拷問師とか流行ってるらしいけど、それって単なる子供の遊びだよね?」


「は……え…?子供の遊び…あははっ…ご冗談の上手な方ですね…」


適当に運転手に話しかけてみたものの、何だか投げやりなつまらない返事だ。もしかしてコミュ障?タクシー運転手向いてないんじゃない?という言葉が口から出そうになったけれど、我慢してぼんやりと夜の街並みに目を向けていた。


______________________

**

この前の収録がテレビで流れるやいなや、私の過激な発言や生意気な態度がSNSで一気に話題となった。


話題といっても好意的なものではなく、「くすぐりを舐めすぎだ」とか「今すぐ謝罪しろ」といったクレームがテレビ局や事務所にまで殺到していた。


当然うちの新人マネージャーもその対応に追われている。

ふふっ、何だかいい気味ね。


しかし、私は1週間程自宅で謹慎処分とのこと。

まぁ最近は毎日のように朝早くから深夜過ぎまで働き詰めだったから少し休めるいい機会かもしれない。


何気なくテレビをつけてお昼のニュース番組を見てみると、私の収録での発言を切り抜かれていた。


"いや~この発言は不味いですよ。女性とはいえタレントで知名度もありますから下手をすれば国家反逆罪に問われる可能性があり__"


私はテレビを消した。何が国家反逆罪だ。馬鹿らしい。

私は事実を言ったまで。くすぐりなんてただの子供のお遊びだ。あんなものを大の大人が揃いも揃って真面目な顔をして何を言っているのだろう。気持ち悪い。


ピンポーン、ピンポーーン…


家のチャイムが鳴った。誰か来た?

モニターを見るとマネージャーの姿が見えた。


オートロックを解除して、玄関の鍵を開ける。


「…何の用?」


「レナさん。大事な話がありますので中に入れてください。」


「まぁいいけど…」


何か切羽詰まった様子のマネージャーに気圧されリビングに案内する。


「お茶でいいよね?」


「はい、お気遣いありがとうございます。」


…いつもなら遠慮すると思ったのに。

随分と偉くなったみたいね。


コップに冷たい麦茶を注いでテーブルに置く。


「それで話ってなに?」


「……では、単刀直入にお伝えします。レナさんはこのままだと逮捕される可能性があります。」


「なっ!?はっ??逮捕…?意味分かんないんだけど。冗談なら笑えないし、もしかして私をからかってる?」


「いいえ、冗談ではありません。レナさんはこの数日、SNSやニュースを全く見てないんですか?相当大きな問題になってるんですよ?」


「まぁ多少は知ってるけど…それにしても何で私が逮捕される話になってるのよ!」


マネージャーは真剣な表情で私の目を見つめて話を続ける。それに対して、私の方は背中に冷や汗が流れ、微かに身体が震えている。無意識のうちに怯えているのだった。


「レナさんが収録中に言っていた"くすぐり"や"くすぐり拷問師"を馬鹿にした発言がよくありませんでした。今の社会情勢では、"女性が男性をくすぐりで支配をする"政府が実権を握っています。それに対して反発や疑問を呈する者は国家反逆罪の疑いをかけられて次々逮捕されています。レナさんも、このままでは逮捕されて"くすぐり拷問師"による拷問を受けることになる可能性があります。」


「ちょ、ちょっと待ってよ!さっきから可能性の話をしてるのよね?まぁ私が逮捕される可能性があるとして、反対に逮捕されない可能性もあるってことよね?そうよね??」


「…はい。その通りです。」


よかった…確実に逮捕されると決まった訳では無いようだ。しかし、マネージャーの顔は浮かない様子だ。


一旦お茶に手を伸ばし、一気に飲み干している姿を私は黙って見つめていた。


「明日の夜、バラエティー番組の生放送を行う予定が決まりました。そこで、レナさんには本職のくすぐり拷問師の方による実演を受けてもらいます。もし、レナさんが出演を断った場合は本日すぐにでも逮捕するとのことです。ハッキリ言いますが、レナさんに拒否権はありません。番組に出演してもらえますよね?」


「……え…?つまり…私が明日、そのくすぐり拷問師とやらに…ん?実演…?もしかして私が本番中にくすぐられるってこと?」


パニックになっている頭を必死に回転させながら話を整理する。私が明日の放送でくすぐられるだけで、とりあえず逮捕されることは無いのだと。


「分かった。明日の放送に出演する。これでいいんでしょ?」


「はい…確かに、出演の意志を承りました。今の会話は録音していましたので、後になって取り止めることはできませんからね。…それでは私は失礼します。今日は明日に備えてしっかり休んでおくことをおすすめいたします。」


マネージャーはそう言い残して部屋を後にした。


誰も居ない部屋の中でさっきの会話を反芻する。


「明日…私がくすぐられる…てか、くすぐり拷問師ってなに?本当に実在したんだ……」


誰かにくすぐられるなんて、それこそ私が収録で言ったように子供の頃に遊びの中でしか経験したことがなかった。


大人になった今、テレビの生放送という場でくすぐられる姿を見せるのは少し気恥ずかしいが…出演しないと逮捕されるのであれば仕方がない。


今はSNSを見る気もテレビを見る気力も起きてこない。


全てが嫌になりかけている、

誰の声も聞きたくない見たくない。


今日はマネージャーの言う通り、ゆっくりとしていよう。


私は寝室へと向かい、ベッドの上で毛布を頭まで被って昼寝をすることにした。


**

結局昨日は一日中ベッドの中でゴロゴロと過ごしていることしかできなかった。


番組中に私がくすぐられている姿を想像すると、何だか急にとてつもなく恥ずかしい気持ちになってソワソワとしてしまう。


朝起きて冷蔵庫の中を開ける。

中にはペットボトルの水と缶ビールが数本だけ。


何か食べるものが欲しい。

そう言えば昨日からろくに物を食べていない気がした。


外を出歩く訳には行かず、マネージャーに連絡して何か買ってきてもらうようお願いをした。


午前11時頃、家のチャイムが鳴る。

鍵を開けるとマネージャーの姿が見えた。


「レナさん色々と買ってきましたが、大丈夫ですか?何だか顔色が良くないですが」


「…世間にこんだけ言われたら私だって傷つくよ。」


初めて弱気な本音が口から漏れてしまう。

大きな袋の中にはお弁当やおにぎり、サンドイッチ、プリンやゼリー、お茶や水がどっさりと入っていた。


「私はこの後段取りがありますので一旦失礼します。生放送は19時からなので、また夜お迎えに来ます。どうかそれまで、くれぐれも家から出ないでくださいね?」


「…分かってるわよ…ありがとう…」


「…ふふっ♪それでは、失礼しますね。」


バタン、と玄関扉が閉まっていく。

さっき、私に向けて何か妖しく微笑んだ気がしたのは気のせいだろうか?


キッチンに行ってお弁当をレンジで温める。

コンビニのご飯なんて、最後に食べたのはいつ以来だろう?


ハンバーグの入った弁当をつつきながら、手持ち無沙汰で恐る恐るテレビを付けてみることにした。


『本日の夜19時より、生放送で現職のくすぐり拷問師による美舟怜奈さんへのくすぐり拷問が行われると政府より発表されました。美舟氏は先日公開されたバラエティー番組にて挑発的な発言を行っており___』


まるで大事件でも起こったかのように、私の映像や写真が映っているニュースを見てようやく事の重大さを理解する。


番組では政府高官だという綺麗な女性が報道陣のインタビューに答えていた。


ガタガタと震える手を押さえながらテレビを消す。

せっかく温めたけれど、少し冷めてしまった弁当のご飯を無心で口に掻き込んだ。


大丈夫…きっと大丈夫…。

多分ほんの数秒。長くても2,3分くすぐられるだけでしょ。


必死にそう信じ込むような気持ちで昼食を終えて、フラフラとした足取りでベッドの上に戻っていくのだった。


**

夕方頃昼寝から起き上がる。

そろそろ久々の外出。


服を着替えてメイクをしておかなくては。

めんどくさい気持ちを切り替えて手早くシャワーを浴びる。


最近少し伸びた髪をドライヤーで丁寧に乾かしていると、スマホにはマネージャーからのメッセージ通知が届いた。


『18時には迎えに上がります。メイクはなるべく汗で落ちにくい物を、服装はシンプルで露出の多い物にしていただくとありがたいです。下着は白か黒で滑りの良い素材の奴でお願いします。』

…だってさ。


準備をしておく旨の返信だけ投げ、何を着ようかと考える。

髪を乾かした後、クローゼットからノースリーブのワンピースが目に入った。


夏用に買ったものだけれど、これでいいかな…?


下着は悩んだ結果、昔ユニクロで買った肌割りの良い黒の物を身につけることにした。


黒の下着に黒のワンピースという格好でいいのだろうか?

きっとスタジオに着いたらきちんとした服に着替えて謝罪を行うのだろう…いや、マネージャーの言い方的にはこの格好で拷問師の人に生放送でくすぐられると考えた方がいいか…


18時まであまり時間はない。

急いでメイクへ取り掛かる。

リビングでメイクを始めるが、もうテレビは付けない。


汗で落ちにくいメイクに、髪型はほんの少しだけカールをかけても怒られないだろうか?


こうして時間に追われるように準備をしていると、不思議なもので段々と心が落ち着いてきたような気がする。


…少し小腹が空いたので、お昼にマネージャーが持ってきた残りのサンドイッチを食べることにした。


18時まで後15分というところで、チャイムが鳴った。もうマネージャーが来たのだろうか?


玄関を開けるとやはりマネージャーが来たようだ。


「少し早いんじゃない?」


「すみません…遅れる訳にはいきませんから。レナさんもう準備は出来ましたか?」


「うん。大体できてるよ。もう行くの?」


「あともう少ししたら出発しましょう!中に上がってもいいですか?」


「いいけど……」


マネージャーとリビングへ移動。

食べかけていたサンドイッチを急いで口に入れていると…


「レナさん、よかったらお水飲んでください」


「ん、ありがと~気が利くね」


冷たいペットボトルの水を手渡され、キャップを開けてごくごくと飲んでいく。


「ふぅ……ん…ぁ……ぁれ………急にフラフラして……」


「レナさん………」


目の前の視界がぐにゃりと曲がり、意識朦朧として机の上に突っ伏して段々と意識が遠退いていく。


完全に堕ちる前、小さく「ごめんね」と呟くような声が聞こえた気がした。


______________

**

「ご苦労様でした。後は我々にお任せください。」


レナさんを眠らせた私は、すぐさま彼女達に電話をかけて報告。レナさんには少し申し訳ないけれど、こうしなければ私が彼女達に捕まってしまう。


玄関の扉から黒服の女性達が次々とマンションの一室へと入ってくる。


眠っているレナさんに目隠しをかけ、担架の上に乗せて手足を拘束して運ばれていった。


そして、私も部屋から追い出されるような形でレナさんについて車に乗り込みスタジオへと向かっていく。


今頃、レナさんの部屋には盗聴機や隠しカメラが仕掛けられ、家宅捜索が行われているのだろう。


例え人気の芸能人であろうと、政府を批判する者は許さないのだという強い意志。


今から行われるのは、実質的に"くすぐり公開処刑"である_


______________________

**生放送にて


「え~今スタジオに美舟怜奈さんが到着したとの情報が入ってきました!もうまもなく"くすぐり拷問"の生実演を行います♪」


CM中に黒いスーツを着た女性達に運ばれてきたレナは、事前に着ていたワンピースを脱がされて艶かしい四肢を露にした下着姿で登場し、雛壇の方からざわざわとした声が上がる。


本日のスタジオには一般の観客は0。

雛壇には、レナに恨みや嫉妬を感じている女性タレントやアイドルが20名程座っており、配慮のためか男性の姿はない。


中央にあらかじめセットしてあった拘束椅子の上にレナを乗せて、両腕は少し斜め上にピンと伸ばした状態で手首や肘の辺りにベルトを巻いて拘束していく。


脚も伸ばした状態で関節を固定され、足の指を紐で1本ずつ固定して曲げれないようにする。


しっかりと四肢を拘束したことを確かめると、黒服の彼女達は裏へと下がっていった。


「まもなくCM開けまーす!3~、2~……」


合図を受け、司会者の女性が進行を再開していく。


「たった今怜奈さんを拘束し終えました~♪こちらの拘束椅子はプロの"拷問師"の方が仕事で使うこともある特注品となっており、成人男性でも一度拘束されてしまえば逃げ出すことは絶対に不可能なそうです♪さてさて、ではそろそろ怜奈さんを起こしてみましょう♪れなさーん、聞こえますかー?」


軽くぺちぺちと頬を叩いてみるが、ぐっすりと眠っているようで起きる気配はない。


「う~ん、まだ起きないようですね~?では起きるまでの間、本日お越しいただいた"くすぐり拷問師"の方をお呼びいたします♪政府によって1人目の"拷問師"として認められた、橘香子さんです~♪」


全体的に照明が暗くなり、ライトに照らされた奥から軍服のような厳つい服装を着た1人の女性が凛とした表情で歩いてくる。


ただ者ではない。

身に纏う雰囲気とオーラに、ニヤニヤと拘束された怜奈を眺めていた雛壇にいる女性達の顔も引き締まる。


「それでは橘さん、本日はよろしくお願いいたします♪」


「よろしくお願いいたします。」


「生放送でのくすぐり拷問ということで今率直にどんなお気持ちでしょうか?少し緊張しておられますか?」


「緊張はしていません。いつも通り、私の指で洗いざらい白状をさせるだけですから。」


「さすが…格好いいです♪それではそろそろ拷問を始めていただきたいと思います♪ちなみに今回はですね、こちらに拘束されている美舟怜奈さんをしっかりと反省するまでくすぐって、更正の意味を兼ねて恥ずかしい秘密を白状させていただく予定です♪申し訳ありませんが、怜奈さんを起こしていただくところからスタートいたします♪それでは、"くすぐり拷問"の生実演始まり~♪」


___CMを挟む___


**

「ん……んんっ……」


あれ__私さっきまで家にいたのに………

声がうるさい。眩しい……ここどこ………


ゆっくりと目を開けると正面には知らない女の顔が見えた。気の強そうな綺麗な女が、私の顔を覗き込んでいる…?


「やっと起きたか?美舟怜奈。」


「…何で私の名前知って……え…ぇっ!?ここ…もしかしてスタジオ……?な、何で私下着姿で拘束されて……だ、誰か早く助けてよ!!」


ハッと視線を自分の身体に向けた途端、一気に意識が飛び起きてしまった。下着姿で手足まで拘束されており、どれだけ力を入れても全く外れそうにもない。


『皆さん、怜奈さんが起きたようです♪おはようございまーす♪今どこにいるのか分かりますかー?』


「うるさっ…声が大きいわよ…!スタジオでしょここ!何で…!話が違うじゃない、こんなの聞いてない!!」


『あれ~?本日の生放送で"くすぐり拷問師"の方による生実演を受けていただくと、昨日マネージャーから伝えられたと思うんですけどね~?どうやら記憶が飛んでしまったんですかね♪さてさて、皆さん大変長らくお待たせいたしました!これより、"くすぐり拷問"を開始していただきます♪テレビの前の皆さんも、じっくりとお楽しみください~♡』


私の周りに沢山のカメラが集まってくる。

こんな恥ずかしい姿を生放送だなんて…!


一度、覚悟は決めたつもりだったけれど、いざ実際に拘束されて"拷問師"らしき服装の女性を目の当たりにすると恐怖と恥ずかしさでガタガタと身体が震えてしまう。


「美舟怜奈。貴女は我々"くすぐり拷問師"を馬鹿にした発言を行ったのみならず、政府への反抗とも受け取れるような発言を収録にて行ったことに間違いはないな?」


「……そ、そんなこと言ってないっっんぁぁぁぁっ!?」


「もう一度だけ聞こう。…間違いはないな?」


否定しようとした瞬間。

脇腹の辺りを軽く揉まれ、これまでに経験したことのない身の毛もよだつほどのくすぐったさに悲鳴を上げてしまった。


何…これ…くすぐりなんて…ただの子供の遊びじゃなかったの……?


衝撃的な恐ろしいくすぐったさに、一気に冷や汗が額から流れ落ちる。


「ま、間違い…ありません……」


「そうか。貴女には国家反逆罪の疑いがかけられている。余罪がないか、徹底的に洗いざらい白状させてやるから覚悟しておけ。」


「…ひっ!?い、いやっ!や、やだっ!ちょっと…や、やめてよ……助けて…助けてっ!!!」


目の前で細長いくすぐったそうな指先をワキワキこちょこちょと動かされ、目には涙を浮かべて本気で怯えて大声で助けを求めてしまう。


まだあの指先が身体に触れていないけれど理解できる。

アレにくすぐられたらヤバい…おかしくなる……!

身体がくすぐったさを予感してガタガタと震えが止まらない。


イヤイヤと顔を横に振って抵抗していると、頬を両手で挟み込まれて至近距離から顔を覗き込まれる。


「私の目を見なさい。いい?貴女は絶対に逃げられないの。正直に白状するまで私が死ぬほどくすぐってあげる。"くすぐり"を馬鹿にしたこと…身を持って後悔して反省しなさい。」


「やっ…やめてっ……!わ、わかった…あ、謝るから…!ちゃんと謝るからやめてよ……い、いやっ……ぁぁぁっ_いぎゃぁぁぁぁぁぁぁっぅぁぁぁぁぁぁぁっっっっぁぁぁっ!?ひぎゃぁぁぁぁっぁぁぁっっぁぁぁぁっあははははははははは!!!!!ぁぁぁぁぁぁぁぁぁっくひゅぐっひゃぃぃぃぃっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっあはっぁぁぁぁぁやめでぇぇぇぇぇっっ!!!!!!」


拷問師の指先が腋の窪みに触れた瞬間、身体が硬直した後すぐに人間が絶対に我慢できないであろうとてつもないくすぐったさによって強制的に笑い狂わされてしまう。


小学生の頃、学校の教室で仲の良い女子にイタズラ程度で軽く服の上から脇腹をこちょこちょとくすぐられたような経験はあったけれど、こうして無防備な体勢で拘束されて素肌を直接指先で容赦なく責められたのは初めての経験だった。


一瞬にして心が折れ、涙や涎でぐしゃぐしゃに顔を汚しながら笑い狂うことしか許されない。


そんな姿をカメラはバッチリと撮らえていると同時に、スタジオにいる司会者や雛壇、裏方にいるディレクターや怜奈のマネージャーも言葉を失ったように見つめていた。


「ほぉら、拷問師にくすぐられる気分はどう?これでもまだ"くすぐり"が子供のお遊びだと言えるかしら?」


「いひゃぁぁぁぁぁぁっじぬっっぁぁぁぁぁぁぁぁっおねがぃぃぃぃぃっぁぁぁぁぁぁっっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁも、もうひゃめでぇぇぇぇぇっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっごめんなざぃぃぃぃっぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっあはははははははははわ、私がわるがったですからぁぁぁぁぁぁぁぁぁんぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」


プライドも何もかもズタズタに破壊され、何度も何度もごめんなさいしをして許しを乞う。


それなのに、拷問師の女は私の顔を冷たく覗き込みながら執拗に腋の窪みをこちょこちょカリカリと撫でまわし、くすぐったい神経を直接いじられているような感覚に身体中がゾワゾワとして無理やり笑い狂わされていく。


「ごめんなさいだと?"国家反逆罪"を企んでいたという心当たりがあるという理解でいいんだな?」


「いひゃぃぁぁっぁぁち、ちがいますぅぅっぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁっは、反逆じてなぃぃぃっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっおねがい信じてぇぇぇぇっぁぁぁぁぇぁぁぁぁぁぁっじぬっっぅぁぁぁぁぁぁぁい、息吸わせてぇぇぇぇっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」


「息なら吸わせてあげてるだろう?まだ喋る余裕を残してやってるのだからな。白状せずわがままを言うのであれば、少しキツいお仕置きをしてやろう。精々死なないように頑張りなよ?」


拷問師の女はそう言った後、腋の下から指先をこちょこちょと下に動かして脇腹に左右からピタッと指先を添えるような形で静止する。


「__っんぁぁっ、はぁっ、はぁっ、ひっ、や、やめっ…はぁっ…はぁっ……」


ぐったりと汗で光る身体を椅子に預け、必死に呼吸を整える。まだくすぐられていないけれど、本能が警告を出している。


(ダメ…そこは絶対にダメ…洒落にならない……)


指先が確実に捉えていた脇腹にある"くすぐったいツボ"を、拷問師の女は的確な強さでもみもみとくすぐり始めると怜奈の口からは獣のような悲鳴に近い絶叫が発せられる。


「___っぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!ぁぁぁぁぁぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁがっ___ぃぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっんぁぁぁぁぁぁぁっあはははははははははははははははははは!!!!!!!」


脇腹のツボをもみもみとされ、強制的に肺から酸素を奪われて"息ができない"というのはどういう状態であるのかをしっかりと身体に分からされる。


目から涙が溢れ、口の端からはだらだらと涎が滴り落ちる。


人智を越えたようなくすぐったさを身に受け、頭が真っ白になって今にも気絶してしまう寸前で今度は脇腹やお腹を指先でこちょこちょとくすぐるような動きに変わる。


「まだ気絶はさせてあげない。どうだ?そろそろ罪を認める気になったか?」


「ぁぁぁぁぁっあはっぁぁぁぁぁぁっみ、認めるうぅっぁぁぁぁぁぁもうそれでいいからぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁっいひゃぁぁぁぁぉおねがいじますぅぅぁぁぁぁぁぁぁぁも、もうひゃめでくだざぃぃぃぃぃぃっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっあはははははははははははは!!!」


「その投げやりな返事はふざけているのか?それともまだ余裕があるんだな。まだまだ時間はある。たっぷりと全身くすぐり尽くして可愛がってやる♪」


「っはぁっ、はぁっ…げほっ、ごほっ、んぁぁぁっ、はぁっ、も、もういやっ……いやぁぁっ……」


くすぐっていた指先が離れると、もう既にぐったり息絶え絶えで髪の毛はしっとりと汗で濡れ、身体から流れる脂汗がライトに照らされて光り落ちる。


ブラジャーやパンツも黒色でなければ、汗で変色していることがテレビの前にいる国民にバレバレだったであろう。


拷問師の女は、足の裏にぬるぬるとした液体を手のひらで塗り込んでいく。


「んひゃぁぁっ!?あひっ!?や、やめっ、な、なに!?ぁぁぁっんぁぁっ!や、やめてぇぇっ…」


「これは"拷問"で使われている特性のローションだ。これをたっぷりと足の裏にぬってくすぐられるのは想像を絶するほど辛いだろうなぁ?ほら、今のうちにたっぷり呼吸をしておけよ?」


言われた通り、大きく深呼吸を繰り返して酸素を貪る。


そして、くすぐったさに少しでも備えようと息を止めた瞬間、足の裏をブラシのようなものでゴシゴシと情け容赦なくくすぐられ始める。


「んぶはっ!?ぃっぁぁぁぁぁぁっ!?ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっあひゃぁぁぁぁぁぁっんぁぁぁいひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁっひゃめでぇぇぇぇぇぇぇぇっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんぁぁぁぁぁぁぁぁぁっあはははははははははははははははははははは!!!!!!」


「ほぉら、我慢できないだろう?貴様が馬鹿にしていた"くすぐり拷問師"に笑い狂わされて恥ずかしい醜態を晒して、今どんな気分だ?あぁ。楽しそうに笑っているということは喜んでいるのだな。ならば手加減する必要もないよなぁ?」


もはや拷問師の言葉は耳に届かないほど、けたましい笑い声がスタジオ全体に響いていく。


最初は怜奈の醜態をニヤニヤと楽しもうと見つめていた雛壇の女性達も、実際の拷問を目の当たりにして恐怖や同情のような顔付きが表れていた。


2時間を予定していた生放送のうち、1時間はまるで"くすぐり処刑"レベルの凄惨な拷問が繰り広げられている。


「__っぁぁぁっあひっ__っぁぁぁっぁぁっ……ぁぁっ」


首筋や腋の下、脇腹やお腹、太もも、そして足の裏。


じっくりたっぷりと弱いところを情け容赦なく順番にくすぐられ、段々と笑い声も小さくなり目が虚ろになり始めた頃ようやく拷問師の指先が止まった。


「少し休憩をさせてやろう。誰か、水を持ってきてくれるか?」


直ぐ様、黒服の女が拷問師の元へペットボトルの水にストローを刺して持ってくる。


それを受け取ると、怜奈の口に近づけてストローを咥えさせる。


「ほら、今のうちに水を飲んでおきなさい。」


「……んっ……んぐっ、ごくっ、ごくっ………」


拷問師の優しさだと思い、言われた通り素直にストローから水を飲んでいく。


「っぷぁぁっ、はぁっ…はぁっ…も、もうこちょこちょはやらぁぁっ…お願い許してくださぃ………」


「許して欲しいのか?なら、貴様の恥ずかしい秘密を何かひとつ白状してもらおうか」


ニヤニヤと顔を覗き込まれ、自分が"からかわれている"のではないかと感じで愚かにも顔を背けて黙秘してしまう。


「言わないなら仕方ないなぁ。拷問再開といこうか♪」


「ひっ!?い、いやっ……いやぁぁぁっ…ひゃっ!?」


再び容赦のないくすぐりが襲いかかると身構えていたが、不意に耳へと息を吹きかけられ、肌触りの良いブラ越しに乳首をさわさわコリコリと撫でられる。


「んぁぁっあひっ…ど、どこ触ってんのよ…ぁぁぁっんぁぁっちょ、や、やめてぇぇっ……いひゃっんぁぁっ…」


「くすぐったい刺激ばかりだと身体が慣れてしまうからな。ほぉら、気持ちいいのだろう?涎を垂らして悦んでいるね?」


「そ、そんなっち、ちがっんぁぁぁっひゃっ、ぁぁぁっっんぁぁぁっそ、そこはっんぁぁぁぁっんぁぁぁっ♡」


胸横を優しくこしょこしょとくすぐられると、エッチな喘ぎ声に近いくすぐったそうな笑い声が漏れてしまう。


情けなくひぃひぃあへあへと涎を垂らして感じ始めると、拷問師は片手を怜奈の秘部へと移動する。


そして、パンツ越しに割れ目をすーっと指先で撫で、こしょこしょといやらしくくすぐり始める。


「んぁぁぁぁっ!?いひゃっっぁぁぁぁぁっんぁぁぁっ♡だめっぁぁぁぁそ、そんなとこひゃめっぁぁぁぁぁっ♡ぁぁぁぁぁぁっも、もうイッひゃぅぅっぁぁぁぁぁっ…………」


ガクガクと身体を震わせ、絶頂に達する寸前で拷問師はくすぐっていた指先を気持ちいいところからくすぐったい脇腹に添えて容赦なくもみもみと責め始める。


「んぁぁぁぁっぎゃぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁっそんなぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁいひゃぁぁい、意地悪ぅぅっぁぁぁぁぁぉお、鬼ぃぃぃっぁぁぁぁっあ、悪魔ぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁ!!!!」


「おいおい、これは拷問だよ?気持ちよくイカせてやるとは一言も言ってないが。それに、私にそんな生意気な事を言うとは…どうやら激しい地獄のようなくすぐりの方が好きらしいな?」


「そんなぁぁぁぁっごめんなざぃぃぃぃっぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁっぎゃぁぁぁぁっお、おねがいじますぅぅっぁぁぁぁぁさ、さっきのしでぇぇぇぇっぁぁぁぁっき、気持ちいいのじでくださぃぃぃぃぃぃっぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」


拷問に耐えきれず、ついにプライドも何もかも捨てて恥ずかしいおねだりをしてしまう。


容赦のないくすぐったさによって、さっきまで感じていた絶頂は引いてしまう。


くすぐったさに気が狂って気絶しそうになると、また優しく甘く蕩けるような快楽責めをされて寸止め。


「どうだ?そろそろ素直に恥ずかしい秘密を白状する気になったか?」


何度目かの快楽責めの時、耳元で優しく囁かれていた。


(もうこれ以上は耐えられない……!)


「んぁぁっい、言いますからぁぁっわ、わたし毎晩ひとりえっちしてますぅぅっぁぁっんぁっ、で、でもエッチはしたことない処女ですぅぅっぁぁぁっんい、言ったからぁぁぁっおねがぃぃっも、もうこれ以上はだめぇぇぇっ」


「…いいだろう。お望み通りイカせてあげよう」


「いひっっんぁぁぁぁぁぁっだ、だめぇぇぇっ~~♡」


拷問師は、下着越しにクリを優しく刺激しながらもう片方の手で割れ目をこしょこしょとくすぐり始めると、すぐに甘い声が大きくなりガクガクと身体を震わせてカメラの前で情けなく絶頂してしまう。


「んぁぁっ…っんぁぁっ、はぁっ……ふぁぁっ…あひっっ!?ぁぁぁぁぁぁぁっあはははははははははは!!!!ぁぁぁぁぁぁぁっひゃめっっぁぁぁぁぁぁっい、今いっひゃからぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」


「イカせてやるとは言ったが、イッたらもうくすぐらないとは一言も言ってないよ?ここからは気がおかしくなるまで時間が許す限りたっぷりと可愛がって調教してあげようか♡」


絶頂に達したばかりの敏感な身体を容赦なく再びこちょこちょとくすぐられ、顔は涙や涎でぐしゃぐしゃになり全身汗で濡れてアソコは大量に吹き出た愛液によってびっしょりと下着を濡らしていた。


これ以上は放送できないということで、カメラの映像はCMへと切り替わる。


その後も拷問師によるくすぐりは続き、開始から2時間ピッタリ経った頃、怜奈はようやく"気絶"することを許されたのだった。


___________________

後書き(マネージャー視点)


怜奈さんが生放送にて拷問師にくすぐられている姿を実際に目の当たりにすると、"女性であっても政府には逆らえない"のだということを執拗なまでに強調しているように見えた。


雛壇へとチラリと視線を向けると、彼女達も段々怯えたような顔付きになっている。


あそこに集められているのは、実は怜奈さんに恨みや不満があるという理由だけではない。


怜奈さんと同じく少し調子に乗った態度を取っていたり、中には"本当に"政府への批判を陰で行っている者もいるという噂がある。


国民だけではない。これは女性タレント達への見せしめの意味も込められていたのだ。


**

長い長いくすぐり拷問の実演が終わると、怜奈さんは白眼を剥いて気絶していた。時折ピクピクと身体を痙攣させ、身体は汗が蒸気して股関部分は色んな液体でぐちゃぐちゃになり悲惨な様子だった。


番組が終わると、怜奈さんは黒服の女達によって手足の拘束を解かれ、担架に乗せられて楽屋へと連れて行かれた。


私も楽屋へ来るようにと指示をされ、中に入ると怜奈さんは全裸にされてタオルで身体を綺麗に拭かれているところだった。


ある程度それが終わると、怜奈さんは椅子に座らされて後ろ手に手枷を付けられ、両足首も揃えた状態で拘束。


机に突っ伏して気絶している怜奈さんの横に私も座らされる。


「ん……んんっ………ぁぁっ…あへっ……」


「ほら、早く起きなさい。」


「ひゃっ!?んぁぁぁっ!?あはっ!?いひゃぁぁっも、もうくひゅぐりはひゃらぁぁぁぁぁっ!!!!!」


黒服の女が背後から怜奈さんの脇腹をもみもみとくすぐると、狂ったように意識を覚醒させたようだった。


「れ、レナさん!大丈夫ですか…?」


「っはぁっ、はぁっ、だ、大丈夫なわけないでしょ……な、何で私まだ拘束されて……ひっ!?」


取り乱している怜奈さんを、黒服の女達が「落ち着きなさい」と優しく指示を出す。


しばらくすると、楽屋には先程の"くすぐり拷問師"と、高価なスーツに身を纏った女性が入ったきた。


「な、なんなのよあんた達…むぐっ!?」


「口を慎みなさい。今すぐにでも逮捕してもいいんだぞ?」


怜奈さんの口を後ろから黒服の女性が手袋をはめた手で押さえている。


「初めまして、怜奈さん。私は美咲と言います。今日のところは生放送での"拷問"を受けたということで見逃してあげますが、あなたの処遇は『執行猶予中』であるとお考えください。怜奈さんは今後、我々の監視下に置かれることとなります。もし…少しでも政府に反抗するような言動や動きを見せれば即逮捕となります。あぁ。あとそれから、更正も兼ねて怜奈さんには今後も番組内でくすぐられるお仕事が増えると思いますが、よっぽどの体調不良等特段の事情がない限りは全て引き受けてもらいますので。私からは以上です。ではマネージャーさん、"後はお願いいたしますね"。」


「は、はい!!」


怜奈さんは、拷問師と美咲さんが退出するまで発言を許されなかった。私は今日から、怜奈さんの"監視役"としてほぼ四六時中行動を共にすることを伝えてみると、意外にも怜奈さんはすんなりと受け入れてくれたみたいだった。


話はまとまり、怜奈さんは着てきた私服を身に纏い、万が一逃げないようにと黒服の女性に両脇を固められながら車に乗せられて自宅へと送られるのだった。


**

怜奈さんのマンションの部屋に到着し、一緒に中へと入る。


「ぁぁぁっ~もう!なんなのよあいつら!何で私がくすぐられ…んんっー!?」


「ちょ、怜奈さん駄目です!」


私は耳元で小さく部屋の中に監視カメラと盗聴機が仕掛けられていることを伝える。


「れ、怜奈さん…とりあえず今日はもうお風呂に肺ってゆっくり休みましょう、ね?」


「う、うん…わかったわよ……」


キョロキョロと廊下を見渡しながら、挙動不審な様子でお風呂場へと向かっていった怜奈さん。


1時間くらいゆっくりと1人の時間を過ごして落ち着いたような、眠たそうな様子でリビングへとやってきた。


冷蔵庫から水を取り出してごくごくと飲み干している。


「私もう寝るけど……もう帰るのよね?」


「私ですか?今日はここで泊まらせていただきます。」


「ぇっ……聞いてないんだけど……」


「ごめんなさい怜奈さん。これも私のお仕事ですので…私もお風呂借りてもいいですか?」


渋々といった様子で了承する怜奈さんは、もうかなり眠いようで寝室へと向かっていった。


広いダブルベッドなので、私も後で添い寝をするつもりだ。


怜奈さんの家でシャワーを浴びて、身体を綺麗にした後リビングで音量小さくテレビを付けてみる。


深夜のニュースでは、生放送で怜奈さんがくすぐられている恥ずかしい映像が何度も流されていた。


ほんの少し気の毒な気がするけれど、これも全て彼女の日頃の行いと言えばそれまでである。


日付が変わる前に私も眠りにつくことに。

明日は怜奈さんが起きる前に起きなければならない。


寝室にお邪魔すると、すぅすぅとぐっすり眠っているようだった。寝巻きのショートパンツから艶かしい生脚が見えている。


布団をかぶせながら私もその隣に寝てみる。


(おやすみなさい、怜奈さん)


今だけは、ゆっくりと寝てもらおうという気持ちだった。


**

朝の7時前に目覚まし無しで起きると、まだ怜奈さんはぐっすりと眠っているようだった。


起こさないようにこっそりと部屋を後にして、軽い身支度を済ませた後、彼女達から手渡された手枷と足枷を鞄から取り出す。


怜奈さんが起きる前に慎重にゆっくりと両手を万歳させて細い手首を拘束し、ベッドの柵と固定する。


この調子で、布団から出ている両足首も揃えて拘束。


後は怜奈さんを起こすだけだ。

布団を剥ぎ取ると…


「んっ…んんっ~~なに、布団どこ……っん?んんっ……あ、あれ……両手動かない…!」


「怜奈さん、おはようございます♪」


「ね、ねぇ、もしかしてこれ…あんたがやったの……?」


「はい、私が拘束しておきました。これから毎朝毎晩、私が怜奈さんをしっかりとこちょこちょして調教をするようにと命じられていますので…悪く思わないでくださいね?」


ベッドの上で仰向けになって拘束されている怜奈さんの、両脚の上辺りに馬乗りをしてしっかりと押さえつける。


今からくすぐられると気付いた怜奈さんは、よっぽど昨日の拷問が効いたのか泣いてごめんなさいしてしまった。


「い、いやっっも、もうこちょこちょはお願いだからやめてぇぇぇっな、何でもしますからぁぁぁぁっ!!」


「何でもしてくれるんですね?では、大人しく私にこちょこちょされていっぱい笑ってください♪いきますよ~?ほぉら、こちょこちょこちょこちょ~♪」


「いひっ!?んぁぁぁぁぁっあはっ!!ぁぁぁぁっだ、だめぇぇぇっぁぁぁぁっひゃらっっぁぁぁっあはははははははははははは!!ちょ、くひゅぐっだぃぃぃっぁぁぁぁぁっあひははははははははははははは!!!!!」


服の中に手をいれて、腋の下から脇腹にかけて素肌をこしょこしょと軽くくすぐっているだけで怜奈さんはひぃひぃと大きく口を開けて情けなく笑い狂ってくれた。


もしかしたら元からくすぐりが弱かったのだろうか?

それとも、昨日の拷問でよわよわになったのだろうか?


どちらにせよ、私のこちょこちょであの怜奈さんが笑い悶えている。いや、笑い狂うことしか許されない状況にほんの少し愉しくて興奮を覚えてしまう。


「怜奈さ~ん?どうですかー?くすぐったいですかー?楽しそうに笑っているのでもうしばらく続けますね~♪」


「いひゃぁぁぁぁぁぁっあはっ!!た、たのしくなぃぃぃっぁぁぁぁぁぁっくるしぃぃっぁぁぁぁぁっあはははははははははははは!!や、やめてよぉぉっ!ぁぁぁっま、マネージャーのくせにぃぃっぁぁぁぁぁっあ、あんたにも後でやり返してやるぅぅっぁぁぁっ!!」


「怜奈さん?そんなこと言っていいと思ってます?まだ自分の立場分かってないんですか?」


私はくすぐっていた手を止めて怜奈さんの顔を覗き込みながら冷たい表情と声で脅しをかける。


怜奈さんはすぐに涙目になって「ごめんなさい」を繰り返していたけれど、もう遅い。


生意気で世間知らずな怜奈さんにしっかりと注意をしてこなかった私にも非がある。


朝からたっぷりとこちょこちょをして、私を怒らせたらどうなるのかを身体に刻み込ませて分からせてあげた。


**

1時間くらいノンストップでくすぐった後、拘束を外してあげても怜奈さんはぐったりと息絶え絶えでしばらく起き上がれない様子だった。


「まだこちょこちょされたいんですか?」と指を見せつけるようにワキワキしてみると、すぐに飛び起きてシャワーを浴びに行ったようだ。


今日もしっかりと怜奈さんには働いてもらわねばならない。


今日も収録があり、怜奈さんを連れてテレビ局へと移動する。他の芸能人や女性タレントとすれ違うも、怜奈さんは私の背中に隠れて怯えている素振りを見せていた。


少し前までは生意気で横暴な感じだったのに、人はここまで変わってしまうものなのだと驚いてしまう。


少ししてから、番組プロデューサーを交えた打ち合わせが始まる。


どうやら本日の放送では他の女性タレントからくすぐられる企画があるらしい。


当然、怜奈さんは全力で嫌がっていたけれど、"政府による意向"である旨を伝えるとそれ以上は何も言えないようで黙り込んでしまった。


その沈黙は了承と受け取られ、とんとん拍子で話は終了。


収録直前で楽屋に立て籠って駄々をこねる怜奈さんを、女性スタッフと一緒にこちょこちょしながら無理やり引き摺って出演させたのだった。


もうすっかりと"あざとかわいい"、"少し生意気"という印象はない。今ではこちょこちょに怯えて情けなく笑い狂わされる女性タレントに成り下がってしまった。


怜奈さんは、女性タレント達に多勢に無勢で取り押さえられてスタジオの床に押さえつけられ、両手両足を1本ずつ馬乗りされて顔も太ももで挟まれて固定されながら全身のくすぐったいところを容赦なくこちょこちょされて泣いてごめんなさいしながら笑い狂っている。


まだまだ、怜奈さんのみそぎは始まったばかり。


世間が許すまでの間、いや、許した後も私はマネージャーとして毎日怜奈さんをこちょこちょする生活が待っている♪


「…ふふっ♪おかしくなるまで、いや、おかしくなっても毎日可愛がってあげますからね、怜奈さん♡」

【通し読み】「くすぐり」を馬鹿にした人気女性タレントの末路

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