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【試し読み】ベランダでお酒を飲んでいたらお隣のお姉さんと仲良くなる話

8月の下旬にもなると、

日中の気温も少し下がり秋の気配を感じさせる。


今日は日曜日。昼過ぎまでゆっくりと寝落ちしていた。昨日の晩は確か…ソファーでくつろぎながらお酒を飲んでいつの間にか寝ていたのだろうか。


リビングの小さなテーブルの上には空になったビールの缶が転がって横になっている。


二日酔いで若干頭が痛い。

冷蔵庫から水の入ったペットボトルを取り出して一気飲み。


窓の外を見ると今日もよく晴れている。

少しだけ開けてみると、ほんの少しだけ涼しい風が部屋に入ってきた。


寝惚けた頭を起こすため軽くシャワーを浴びる。

何も考えず、ぼーっと頭から温いお湯を被るように。


パジャマからパジャマへ着替えた後、冷蔵庫からよく冷えた缶ビールを取り出して開ける。小腹が空いたのでカップ麺にお湯を入れて温める。


まだ日曜日の昼過ぎだ。明日からまた仕事が始まると一瞬だけ頭をよぎってしまうが、すぐにアルコールで誤魔化していく。


ソファーの定位置に座り、カップ麺を啜りながらだらだらと時間を潰していく。横になって目を瞑ると、少しだけ眠気が襲いかかる。


**

いつの間にか寝落ちしていた。

時計を見ると、夕方の17時。


外はまだ明るいけれど、徐々に夕方の陽射しに変わっていた。夏の終わりの空気を感じたくて、のそのそと起き上がり冷蔵庫からまた一本缶ビールを取り出す。


ベランダに出てみると、気温も落ち着いて大分過ごしやすい。暑くもなく寒くもなく最高に丁度良い。


ノスタルジックなものを感じさせる。

プシュッ、と缶を開けて飲み始める。


辺りは何の変哲もない住宅街。

ぼんやりと空でも眺めていると…


「いや~やっばり外で飲むお酒は格別ですなぁ~♪」


「ぁっえっ!?ぁっ…どうも……」


隣のベランダとの薄い隙間の方から女の声。

ふとそちらを見てみると柵に半身を預けながらだらりとこちらを覗き込んでいる女性と目が合った。


手には自分が飲んでいるメーカーと同じ缶ビールを持っている。肩までかかる長さの黒髪には寝癖が付いている。


童顔のように見えるけれど…お酒を飲んでいるってことは20歳以上なのだろう。


「どうしたんですか~?ほら、せっかくだから一緒に飲みましょうよ~♪ほらほら~、かんぱ~い♡」


「かんぱい……」


缶と缶で謎の乾杯をして、流れで立ち話をしながら一緒に飲むことに。最初は絶対ヤバい人だと少し警戒していたけれど、話してみると気さくでノリが良くてすぐに打ち解けてしまった。


「わたしもお酒好きでよく飲んでるんですよぉ~、お兄さんもよく飲みそうですね~♪」


「いやいや、そんなに…だと思ってるけど…」


「またまたご謙遜を~♪…あっ、もう一缶飲んじゃったぁ。ねぇお兄さん、良ければわたしの家に来ませんか~?」


「ぇっ!?いやそんな…いきなりで悪いですよ…」


「風も冷たくなってきたし、部屋の中でまったり飲みましょうよ~♪ねぇ、わたしの話し相手してください♪おつまみもありますし…サービスもしますから♡」


何だかエッチないやらしいことを想像してしまい、思わず鼻の下を伸ばしてしまう。一人暮らし…?の女性の家に本当に上がり込んで一緒にお酒を飲むなんてことあり得るのだろうか…?


しかし、結局は女性に頼み込まれて断りきれず、手土産に冷蔵庫にあった缶ビール1ケースを持ってお邪魔させてもらうことに。


服は寝巻きのままで、着替えるべきか迷ったけれど、もうどうにでもなれという気持ちでこのまま行くことにした。


続きのお話

ベランダで酒を飲んでいたらお隣のお姉さんと仲良くなる話



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