はじめに
皆さんはf/m至上主義の社会における"三大国家資格"をご存知だろうか?
1つは「くすぐり調教師」
教育現場や各地にあるくすぐり施設にて、男の子をくすぐりで"調教"を行う役割を担う。国家資格であるが、残る2つと比べると合格率はさほど低くはなく、おおよそ40%程である。
2つめは「くすぐり拷問師」
国家公務員であり、主に"政府に反抗する者"や他国のスパイ、犯罪者に対してくすぐりで拷問を行い、自白させるのが主な役割である。くすぐりの技術があるのは前提であり、合気道や柔術といった武術を何かしら1つは身に付けている必要がある。国家試験では、語学力や法律、一般常識に関する筆記試験が行われ、その後実技試験と面接が行われる。
"くすぐり拷問師を養成する学校"も存在しているが、国家試験の合格率はおおよそ20%程であり、狭き門となっている。
組織図という意味合いで言うと彼女達拷問師の上には、政府高官でありNo.2と呼ばれている"美咲"が立ち、拷問師の師長である"橘香子"を監督している。
そして、最後が「くすぐり執行官」だ。
この3つの国家資格は学校の教科書においては"三権分立"のような図で表されることが多いが、実態は「くすぐり執行官」がトップの位置付けにある。なぜなら彼女達執行官は、"この国の支配者"である総理直下の組織として動いているからだ。
試験を受けるためには、現役くすぐり拷問師3名の推薦または現役くすぐり執行官1名からの推薦が必要となる。
合格率はわずか1%と言われており、非常に狭き門の国家資格である。
さて、今回は「くすぐり執行官」の1人である
美咲々木空音(みささぎそらね)という女性のオフについて見ていこう。一見、街中で見れば清楚で可愛らしい女性であり、繁華街では、よく男の子に声をかけられるのだという。最初は鬱陶しく感じていたが、最近では自分に声をかけてくる男の子を"獲物"だと認識して___
______________________
~東京*新宿にて
"くすぐり執行官"の仕事が無い土曜日。
最近は休日になると繁華街をお散歩することが多い。
今日は午前中美容院で髪を整え、正午過ぎ電車に乗って新宿駅へと向かうところだ。
街中を歩いている時、駅のホームで電車を待っている時。
チャラそうな見た目の男の子からよく声をかけられる。
『お姉さんめちゃくちゃ可愛いですね!』
『よかったら一緒に遊びませんか!』
「あら、ごめんなさい♪用事があるので」
適当にあしらいながら、ホームに到着した電車に乗り込む。
車内に乗っている男性達は皆"痴漢冤罪"対策のためなのか、両手で吊革を掴んでじっと立っている。
まるで両手首を拘束されて、脇を晒して「どうぞくすぐってくださいお願いします」とでも言わんような情けない格好だ。
当然、車内で女性は男性をくすぐっても許される。
たまに中学生くらいの女の子が同い年くらいの男の子をくすぐっている光景を見るけれど、正直うるさいしマナー違反だと思う。
電車に揺られること約10分。
あっという間に目的地に着いてホームへと降りる。
丁度お昼時のためか、改札を出るまでにかなり時間がかかってしまった。
「あら?何かしら?」
地下にある改札を出た時、目の前を婦警に両脇を抱えられながら連行されていく男を見た。
そのすぐ近くに、野次馬のような人だかり。
ついつい、面白そうなので私も気になって向かってみると…
「あら、渚ちゃん?」
3人組の女性達と、カメラマンがいる。
その中に見覚えのある顔を見つけた。
人混みを掻き分けるようにして彼女達へと近づいてみる。
「あ、ごめんなさい今撮影中で……あっ!?ひっっ!?」
「な、ナギ…!?どうしたの大丈夫!?」
"ナギ"と呼ばれる女性は、私の顔を見るて露骨に青ざめてガタガタと震え、今にも泣きそうになっていた。
「こんにちは、"渚"ちゃん♪確か、4,5ヶ月前に"執行官"の試験を受けにきてくれたよね?私のこと覚えてるかしら?」
「ひぃぃっ!?や、やめっ、ごめんなざいごめんなざいごめんなざぃぃぃぃぃっ…」
あら、普通に挨拶をしているだけなのに。
私のこと"化け物"とでも思っているのかしら?
少しだけイライラしちゃう。
お仕置きが必要かしら?
「あ、あの!私、ヒナノと言います!ナギさんのお知り合い…でしょうか?」
渚ちゃんを手で庇うようにして、小柄で明るそうな女の子が私の前に立つ。
「ええ、そうね♪"顔見知り"…と言ったところかしら。ごめんなさいね急に話しかけて。あぁ、そうそう。"ナギ"ちゃんに1つ忠告してあける。『私たちに目を付けられるような行動は控えた方が身のためだよ。』それじゃあね~♪」
「あっ、ちょ、ちょっと…!何なんでしょうあの人…」
ヒラヒラと手を振ってその場を後にする。
彼女達は最近議題に上がっていた"私人逮捕系"のYouTuberだ。一般人である彼女達が、"くすぐり処刑"という言葉を使い男性をくすぐっている映像は政府にとってあまり都合が良くない。"処刑"は私たちの特権だ。無資格者の彼女達がそれを行うことは許されることではない。
…さて、気を取り直して地上へと出る。
どこかにくすぐりたくなるような男の子はいないだろうか。
「あ、あのっ!!!」
「えっ、あぁ、はい、どうかされましたか?」
男から急に横から声をかけられて少しだけびっくりとしてしまう。態度や表情を見る限り、ナンパだろうか?
顔を赤らめてもじもじとして、中々本題に入らない。
「そ、その…えっと…」
「ふふっ♪かわいいね♪なぁに?言いたいことがあるなら、ハッキリ言ってくれないと分からないな~?」
優しく顔を覗き込んで下から見つめてみる。
高校生…大学1年生くらいだろうか?
端正な顔立ちで持ち帰りたくなってしまう…♡
「その、お姉さんに一目惚れして…お、思わず話しかけちゃいましたすみません!!」
なにそれ可愛いすぎる。
ゾクゾクと指が疼き、じゅるりと舌舐めずり。
「ふふっ♪そっか~♪君、名前は?」
「な、ナオトって言います!」
「じゃあナオトくん♪お姉さんと一緒に、"休める"ところ行こっか♡」
**
繁華街にあるホテルへと無事に"連行"して部屋に入る。
「あ、あの…実はホテル来るの初めてで…」
「あら、そうなの♪じゃあナオト君、初めてのホテルで私と何をしたいのかな?」
ベッドに腰をかけて横向きに座りながらお喋り。
ウブな反応をじっくりとからかいながら、我慢できずに軽く背筋をつーっと人差し指で撫で下ろしてみる。
「ひゃぁぁぁっん!?ぁひっ、ぁぁっ、な、なにひてっ」
「ん~、緊張ほぐしてあげようかな~と思って♪こちょこちょされるのは嫌い?」
「ひゃっ、き、嫌いではないですけど…弱いから優しくしてぇぇっんぁぁっ!!」
ほんの軽く撫でているだけなのに。
まだ指1本しか使っていないのに、ひぃひぃと身悶えて反応して可愛らしい喘ぎ声を出している。
あぁ…ぐちゃぐちゃに壊したい。
今すぐ押し倒して拘束したい欲求をぐっと堪える。
「ね~え~、私と何したいの?言わなかったらこのまま優しくなでなでこちょこちょの刑にしちゃうぞ~?」
「ひゃぁぁんぁぁっ、い、言いますからぁぁっ!!ぁっ、そ、その、えっちしたいですぅぅっ!ぁぁっ、言った!言ったからぁぁっおねがぃぃひゃぅっん!?あひっ、くひゅぐりひゃめてぇぇっ…」
「はい、よく言えました~♪えらいえらい」
よしよしと私の胸に頭を引き寄せてなでなでとしてあげる。ひぃひぃと荒い息を整えている。
「えっちしてもいいけど、条件があります♪それをクリアできたら何でもしてあげる♪」
「じょ、条件……?」
彼の耳元で優しく囁き、ふ~っ♪と息を吹きかけて焦らす。
「私のこちょこちょを10分間耐えるのが条件♪どう?やる?嫌なら私、もう帰っちゃうけど…」
「や、やります!やらせてください!!」
「ふふっ♪じゃあシャワー浴びてきてね?お姉さん準備しておくから♪」
「…?は、はいっ!分かりました!」
ナオト君は"準備"という言葉に多少引っ掛かったようだけれど、素直にシャワーを浴びに行ったようだ。
鞄の中には手錠や縄、四点拘束、ブラシやローションを詰め込んでいる。少し設置が面倒だけれど、大の字拘束できるように四点拘束具を取り出して準備を始める。
**
約15分後、シャワーから上がったナオト君が戻ってきた。腰にタオルを巻いているのを無理やり剥ぎ取って、恥ずかしがっておちんちんを両手で隠しているのを揶揄しながらベッドの上に押し倒してしまう。
「うわぁっ!?ちょ、は、恥ずかしいからぁ…」
「恥ずかしくて、エッチの時に腰が引けちゃうかもしれないから手足拘束してあげるね♪」
と、適当な理由をつけて手首足首を大の字で拘束していく。
これでもう、君は私から逃げられないね?
「どうかな?動ける?」
「ぐっ……ぅっ…結構頑丈で動けないです…」
両腕はやや斜め上にピンと伸ばした状態で拘束しており、腋の下が無防備になっている。
「ふふっ♪よかった♪じゃあ今から10分間、私のこちょこちょに耐えてね?一応タイマーで計っとくから」
スマホを取り出し、時計のアプリで10分をセット。
"制限時間"が来ればこちょこちょをやめてもらえるという心理的な安心感を与える作業。
さっき少し身体を撫でただけでもいい反応をしていたから、弱点を探す手間も無いほどきっと全身よわよわなのだろう。
試しに、目の前で見せつけるようにして指をこちょこちょ~♪と動かしてみると、
「ひぃぃっ!?ひゃめっ……ぁっ…ちがっ!」
「ふふっ♪まだこちょこちょしてないのに、そんなに反応しちゃって大丈夫かな?つらくなったらいつでも"ギブアップ"って言っていいからね?」
「は、はいっ!で、でも"たかが"くすぐりくらいでそんなこと言わ…ぎゃぁひっ!?ぁぁっ!!?ぁぁぁっ__っぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?ぁぁぁぁっいひゃっぁぁぁぁっぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁっあはははははははははは!!!ひゃめっぁぁぁぁっぎゃぁぁぁぅぁぁぁぁっあはっぁぁ!!!」
"くすぐり執行官"である私に、「たかが」くすぐり?
そんなこと言えるなんていい度胸してるね。
イライラとしてつい本気でくすぐり殺してしまうような勢いで腋の下をかきむしり、脇腹のツボを揉みほぐしていく。
だけど、フッと我に返り手を止めた。
そう言えばこの子はただ私にナンパしてきた男の子だった。
「__っぁぁっげほっ、ごほっ、っはぁぁっ、はぁっ、ひっ、ひぃぃっ、や、やめっ、も、もういや…やめ…」
まだ5秒くらいしかくすぐっていないのに、目から涙がこぼれて口の端から涎を垂らして苦しそうに呼吸をしている。
「あ…ご、ごめんごめん♪お姉さんついつい本気出しかけちゃった。でも、ナオト君が悪いんだからね?この社会で『たかが』くすぐりなんて言ったら、反逆罪で捕らえられてもおかしくないから、二度と言わない方がいいよ?」
「わ、分かりました…ごめんなさぃ……」
「ふふっ♪いい子ね~♪じゃあ続き始めるね?」
優しく子供を叱るように、顔を覗き込みながら"忠告"をして頭を撫でてあげた。
今日は早く理性が戻ってきてよかった。
まーた"総理"に叱られちゃうところだったかな。
今はせっかく網にかかった獲物と戯れる楽しい愉しい時間。
そう簡単に終わらせるわけにはいかない。
「君はどこをこちょこちょされるのが弱いのかなぁ?お姉さんに教えて?」
「ひゃっんっ!?ひゃっ、ひぃっ、ぜ、全部ぅぅ全部弱いからぁぁっひゃめてぇぇっんぁぁっひぃぃぃっん」
「あらあら、全部弱いんだ~♪でも、我慢しないと私とエッチできないよ~?ほぉら、がんばれがんばれ~♡」
耳に「ふ~っ♪」と息を吹きかけながら首筋を優しくこしょこしょと撫でてみる。
「あひぃぃっんひぃぃっ」と変な声を出しながら恥ずかしい顔で笑い悶えてくれる楽しいおもちゃみたい。
スマホを見ると、一応残り時間は8分もある。
最初から飛ばしすぎてすぐに気絶してしまっては面白くない。全身が弱点だという彼を頭の先から足指の先までじっくりと指先で撫でまわしてみる。
"くすぐり処刑"の仕事はハードにくすぐるものだと思われがちだけれど、こうやって優しくソフトにこしょこしょとくすぐってじっくりと感度を高めてから嬲るのが主流だ。
私としても、長い時間楽しめならそっちの方がいいし。
つーっと、人差し指で身体の側面を両側から撫で下ろす。
くすぐったくて敏感な腋の窪みをクリクリとほじくってみたり、腋から肋、脇腹にかけて優しくこしょこしょと往復してあげる。
「あひゃっんぁぁっ、そ、それいやぁぁっんぁぁっ、ぁぁぁも、もうおかひくなるぅぅっぁぁっ、い、今何分ですかぁぁぁっぁぁぁぁっ!!」
「今ねぇ、まだ2分くらいしか経ってないよ。ほらほら、頑張れ~♪もっと私を楽しませてよ♪」
本当は今4分25秒経っている。
そろそろ下半身も触ってあげようかしら。
「内腿の辺りとか気持ち良くてくすぐったくてゾクゾクするでしょ~?ほらほら、こしょこしょ~♪」
「ひゃんっ!?あひっ、ぁぁんぁぁっそ、そこはぁぁっあへっんぁぁぁっだ、だめぇぇんぁぁっんぁぁっ」
脚の付け根や太ももをこしょこしょと指先でくすぐってみると、少しエッチな声を出して喘ぐような笑い方になってきた。おちんちんも段々と大きくなって興奮している。
「ねぇ、私まだ内腿くすぐってるだけなのに、おちんちん大きくさせて興奮させちゃって恥ずかしいね?どういうことかなぁ?ナオト君?こちょこちょされて期待しちゃう変態さんだね?恥ずかしいね♡」
「あひゃっんぁぁぁっち、ちがぅぅっぁぁぁっ!!ぁぁぁっう、うるしゃぃぃっばかぁぁぁっ!!い、意地悪ぅぅっっ!!………ぁっ、ち、ちがっ!ひっぎゃぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁっあはははははははははははは!!!!ぁぁぁぁっひゃめでぇぇぇっぁぁぁぁっくひゅぐっだぃぃぃっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっあはははははははははははは!!!!」
「はい、こちょこちょ地獄の刑決定~♡そんなこと言う悪い子には徹底的にお仕置きをしてあげましょうね~」
身の程知らずで愚かな子。
足元に移動して、片手で左足の指先を掴んで固定して土踏まずを容赦なくこちょこちょしてみる。
けたましい笑い声を上げてくすぐりから逃れようと必死に身体に力を入れて抵抗しているようだけど、頑丈な拘束具はその程度ではびくともしない。
もし仮に拘束が外れたとしてもすぐに取り押さえて拘束し直すだけだからどちらにせよ逃げられないし逃がさない。
右足にも指を這わせてこちょこちょと激しく虐め抜く。
足指の付け根をこしょこしょと撫でたり、敏感な土踏まずは爪を立てるようにしてカリカリと引っ掻いていく。
足の甲をくすぐり、脛から膝。
もう一度軽く太ももや脚の付け根をこしょこしょしてから…
「ほぉら、こちょこちょこちょこちょ~♪」
「ぎゃぁぁぁぁっぁぁっ___っぁぁっげほっ、ぁぁぁっじぬっぁぁぁっぎっぁぁぁぁぶぅぁだぁぁぁぁっぉぁぁっあはっぁぁぁっぎ、ぎひゅっぅぁぁぁぁぁぁつまぁぁぁぁんぁぁぁぁぁっあはははははははははははは!!!!」
「ん~?今何か言った~?ギブアップならちゃんとそう言ってくれないと分からないな~♪」
脇腹のツボを指先でグニグニと刺激したり、お腹やお臍をわしゃわしゃとくすぐる。腰をドタドタと動かしたり腕を必死にバタつかせようとしたり、身体の抵抗が激しくなる。
絶叫に近い笑い声。
一応、防音に優れた部屋に入ったつもりだけど苦情が来たら面倒だなぁ。
「ほらほら、こちょこちょくらい我慢してみなよ?いいのかな?私とエッチしたいんじゃないの~?」
「ぁぁぁぁっひゃぁぁあっじだぃぃぃっぁぁぁっくひゅぐっだぃぃぃっぁぁぁぁっぁぁぁっぁぁぁっごめんなざぃぃぃぃっぁぁぁぁぁっぁぁぁぁも、もうひゃぁぁぁぁぁんぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっぁぁぁぁっあははははははははははは!!」
「ね~?どうしてさっきから私の質問に答えてくれないのかなぁ?ねぇねぇねぇ?聞いてるんだけど?そんなに無視するなら本気で怒るよ?」
わざとらしく怒ったフリをして、恥ずかしい顔を覗き込みながら腋の下を執拗にこちょこちょの刑。
もうすっかりと顔は涙や涎でぐしゃぐしゃになり、端正な顔立ちも台無し。ていうか、ホテルまで着て本当にエッチできると思ってたのかしら?
時計を見ると、後残り1分しかない。
秒数があと10秒くらいになったら"本気"でくすぐってあげよう。10秒経ってから気絶してなければご褒美あげようかしら。
「ほらほら、後50秒くらいだよ♪がんばれがんばれ~♪」
「ぎゃぁぁぁぁんぁぁぁっがはっぁぁぁっんぁぁぁっ__あぁぁぁぁっぁぁぁぁぁっぁぁぁっんぁぁぁぁっひっぁぁぁぁぁぁぁぁんぁぁぁぁぁぁっぁっぁっぁぁぁぁぁ!!!」
半ば白眼を剥いて苦しそうな笑い声。
気絶してしまいそうだから、少し加減して首筋をこちょこちょしてあげる。
頭をイヤイヤと震わせて、身体をピクピク痙攣させながらあへあへと愉しそうに笑っている姿を見ていると、このまま息の根を止めてあげたくなる__♡
「あと15秒♡14~13~12~11~10…こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~♪」
「ぃぃっぁぁぁぁっぎゃぁぁぁぁっあひっっぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぎゃぁぁぁぁっあはっぁぁぁぁっぎゃぁぁっぁんぁぁぁぁぁぁっあははははははははんぁぁぁぁぁぁっ!!」
カウントダウンを始めた辺りから、少しだけ目に正気が戻ったのが見えた。あともう少しでつらい苦しいこちょこちょが終わるね?あと数秒だね?
「3~2~1~……あ、ごめんごめん、私うっかりストップウォッチのスタートボタン押すの忘れちゃってたみたい♪だから今から10分間くすぐってあげる♡頑張って耐えてね?」
「っぁぁっはぁっ、はぁっ、そ、そんな…っひっ!?いやっ、いひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁっも、もうやめでぇぇぇぇっぁぁぁぁっもうころじでぇぇぇんぁぁぁぁぁぁぁぁっくひゅぐっだぃぃぃっぁぁぁぁいひゃぁぁぁぁっ!!!」
あはっ♡あ~愉しい~~♡
この心底絶望して恐怖のドン底に堕ちたような顔を見るのがたまらなく大好き♡
10分経ったのは本当。
だけど、"音が鳴らない"ように設定してあるだけ。
希望を奪われて、私に腋の下から脇腹にかけて死ぬほどこちょこちょされて今どんな気持ちかな?
「こちょこちょこちょこちょ~♡ナオト君もっと?もっと私にこちょこちょされたいよね?」
「いひゃぁぁぁぁっげほっ、じぬっぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁっぁぁぁぁっんぁぁぁぁぁっ!!」
全身汗で濡れてびっしょり。
皮膚も赤くなり蒸気している。
「はい、一旦休憩♪少し待っててね~」
名残惜しそうに指を止めて、ベッドから降りて鞄をガサゴソと漁る。
「__っはぁっ、はぁっ、はぁっ…げほっ、ごほっ…」
せっかくだからローションも使ってあげよう。
"拷問師本部"の備品からこっそりとパクってきた特製のローション。これを使ったらどんな反応をしてくれるのかな?
「お待たせ♪よく頑張ったね、ナオト君♡今からお姉さんがご褒美あげる。ほら、ローション垂らしてぬりぬり~♪冷たくて気持ちいいんじゃない?」
「ひゃっ!?あひっ!?ぁぁっい、いやっぁぁっこれひゃばぃぃっんぁぁっ!?」
たら~りとぬるぬるの液体を胸に垂らして、腋の下や脇腹、お腹に広げていく。
そして、いつの間にか萎えてしまっているおちんちんにもローションを垂らしてくちゅくちゅとシゴいてみると…
「ぁぁっ…んぁぁっ…き、気持ちいい…ぁぁん…やばぃ…」
「気持ちいい?良かった~♡じゃあシコシコしながらこちょこちょもしてあげるね♪」
「ひゃんっ!?ぁぁぁっあはっぁぁぁっ!!?ぁぁぁっぁぁぁぁっだめぇぇぇっぁぁぁぁっこ、こちょこちょはもうひゃめてぇぇぇっぁぁぁぁっぁぁぁっあははははははははんぁぁぁぁぁんぁぁぁぁっひぃぃぃんぁぁぁぁっ!!!」
右手で上下運動をしながら、左手で腋の下やお腹、脇腹をこちょこちょとくすぐってみる。
もう気持ちいいのかくすぐったいのかワケわかんなくて、どんどんおちんちんが固くなっていくのを感じる。
「ほらほら、イッちゃえ~♪こちょこちょされながら出しちゃっていいよ♡」
「ぁぁぁぁっんぁぁぁぁっひゃぁぁんぁぁっだ、だめぇぇっんぁぁぁっも、もういっひゃぅぅんぁぁぁぁぁっ~~んぁぁぁぁぁぁっ~~~~♡」
腰が大きくビクン!ビクン!!と跳ね上がり、亀頭から勢いよくピュルッッッッ♡と精液が吹き出てきた。もちろん、イッている最中もこちょこちょしている指やシコシコとシゴいている動きは止めない。
気持ち良さそうな断末魔を出してあへあへと笑い悶えていたのが、射精が終わる頃には本気でくすぐったそうな声で笑い狂っている。
「ぁぁぁぁっぎゃぁぁぁぁっぁぁっい、今イッたぁぁぁぁぁぁぁぁっイッたばっかだからぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁっあはっぁぁくひゅぐっだぃぃぃも、もうひゃめでぇぇぇっ!おかじくなるぅぅぅぁぁぁぁぁっぁぁぁぁっ!!!」
「え~そうなんだ~♡教えてくれてありがと~♪ほら、私とエッチしたかったんだよね?じゃあまだまだイケるよね~こちょこちょも我慢してくれるよね~?」
イッたばかりのおちんちんを10本の指でこちょこちょとくすぐってみる。裏筋の辺りや蟻の門渡り、玉のところまで丹念にこちょこちょ。ローションでぬるぬるになった指先で敏感な性器をくすぐられるのはかなり効いているようで、情けなく腰をへこへこと動かして悦んでいた。
「あはっ♪なにその動き~♪あ、私とエッチするための練習中だった?ごめんごめん、こちょこちょしてお手伝いしてあげる♡」
「ぁぁぁっひゃっひゃぁぁぁんぁぁっぎゃぁぁんぁぁぁっひぃぃぃっぁぁぁぁぁっお、おかひくなるぅぅぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっんぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
半狂乱になって笑い悶えて、中々賑やかで騒がしいね?
お仕置きとばかりに亀頭の上に手のひらを乗せて、ぐちゅぐちゅと優しく撫でてあげると一際大きな声が出て腰を打ち付けるようにドタバタと暴れ出す。
太ももの上に乗って押さえつけながら亀頭を撫で続けていると……
「きゃっ!?あ~びっくりした~♪まさか潮吹いちゃうとは思わなかった~♪」
「…ぁがっ、んぁぁぁっ、ひっ…ぎゃひっ……ぁぁっひっ…」
もうそろそろ彼の体力も潮時ということか。
再び首筋や腋をくすぐってみたけれど、時折ピクピクと身体を痙攣させるだけで全く声もしない。
白眼を剥いて気絶してしまったみたい。
「あー愉しかった~♡いい暇潰しにはなったかな。ふふっ、ありがとうねナオト君♡」
ちゅっ、と彼の額にキスをする。
手を洗ってローションを片付ける。
このままベッドに拘束したまま帰ろうかと思ったけれど、少し情が湧いたので拘束を外してあげることにした。
「おーい、ナオト君~?おきて~♪起きないなら…こちょこちょこちょこちょ」
「__っぎひっ!?ぁぁぁぁぁぅひゃぁぁぁぁぅぁぁぁっ!?ぁぁっ……ひっ!?ひぃぃぃっもうひゃめてぇぇ」
「お姉さんもう帰るから……って……え~……」
ナオト君をくすぐり起こして、目を覚ましたかと思うと本気で怯えて怖がった表情をして、ベッドから逃げ出してしまった。シャワー浴びてから帰ればいいのに、ローションや色んな液体が付いた身体のまま急いで服を着て部屋から出ていってしまった。
ポツン、と一人取り残された気分。
「はぁ…今日は優しかったと思うんだけどなぁ~…何が駄目だったのかなぁ?」
設置していた大の字拘束具を回収して、私も部屋を後にしたのだった。
____________________
【その後のお話】美佐々木空音の月曜日
ホテルを出てからカフェで一休みをしていた。
アイスコーヒーをストローで啜りながら、スマホで"渚"ちゃんについて調べてみた。
「ふ~ん…今日会った時、盗撮犯捕まえてたんだ。」
そう言えば婦警に連行されていく男の姿もあったかな。それにしても…
「私のことを化け物を見るかのような目で見てきたのは許せないなぁ。」
数か月前に行われた"くすぐり執行官"の国家試験での光景を思い出す。試験の内容は面接を担当する"執行官"によって違うようだけれど、あの時私は渚ちゃんに…
「30分間こちょこちょさせてよっ♪その間一度もギブアップしなかったら合格。次に進んでいいよ。どう?簡単でしょう?」
「…ぇ、は、はいっ!!頑張ります!」
全裸になった渚ちゃんを磔に拘束して、30分間ずーーーっとこちょこちょして何度も気絶させてイカせて失禁させて。
全身どろどろぐちゃぐちゃになってもやめない。
5分も耐えきれずにギブアップしちゃったから、ついついがっかりとした物足りない気持ちになって"半壊れ"くらいに抑えながら時間一杯までくすぐってあげたんだっけ。
あの後何をしているのかと思えば、今では"私人逮捕系"YouTuberね…。彼女達にそんな権限を与えた覚えはないし、何様のつもりなのかしら?
どうやらまだ、渚ちゃんにはお仕置きが足りないのかな。
そんなことを考えていると、さっき男の子をくすぐったからこんどは女の子をくすぐりたくなってきた。
丁度タイミング良く、隣に可愛らしい服を着た女子大生くらいの女の子が座ってきた。
「そのお洋服、とっても可愛いですね♪」
「えっ!?あ、ありがとうございます!!」
早速声をかけてみると、多少驚いていたけれど笑顔でいい反応。少し雑談をして…
「ねぇ、もう少し静かな場所でお話しに行きませんか♪」
「ぜひぜひ!私もお姉さんともっとお話していです!」
口角が上がる。この子をどうやってくすぐってあげようか、考えるだけでゾクゾクと興奮して濡れてしまうのだった__
**
月曜日
あっという間に土日が過ぎてしまった。
また今日からお仕事が始まる。
とはいえ、別に仕事は嫌いではなく私にとって天職だ。
私を拾ってくれた"総理"のために、気合いを入れて仕事場へと向かう。
私たち"くすぐり執行官"にも、"拷問師"達程細かくないにせよ一応階級が存在している。
それほど数が多くない執行官の中で、序列が高いトップ5の人達は"特級"と呼ばれ、"総理"の側近としての役割や、この国で最も重い刑罰である"くすぐり処刑"を取り仕切ることができる。
霞ヶ関にある"くすぐり執行官"本部までは部下が運転する車で向かう。
「おはよう♪今日もよろしくね」
「はい、美佐々木様…」
今日の予定を確認すると、朝一から定例の会議。
早く終わるといいなぁ。
指をワキワキと動かして準備運動。
土曜日にカフェで出会ってホテルへと"お持ち帰り"した女の子を思い出す。
優しく身体を撫でてよわよわとろとろに溶かした後、全身をくまなくくすぐりながら快楽責め。
「ぁぁぁぁっ!!イグぅぅぅぅぅっ!!!!」って叫びながら白眼剥いて大量の愛液を吹き出して。
あへあへピクピクと身体を震わせて気絶するまで可愛がってあげた。
"くすぐり執行官"のトップともなると、そう頻繁に"くすぐり処刑"があるわけではないし、どうしても会議や上との調整、部下のマネジメントや指導がメインの仕事になる。
「はぁ…本当はもっと人をくすぐりたいのになぁ…。ねぇ~結香~、時間あったらこちょこちょさせてよぉ~」
「か、勘弁してくださぃぃ…」
ついつい運転をしてくれている部下の女の子にダル絡み。
私に一度でもくすぐられた人間は皆こういう怯えたような反応をしてくる。
ぼんやりとした曇り空を眺めながら気を整え直すことにした。
**
「おはよ~♪おはようおはよう~♪…って、まだ雫しかいないじゃん~」
「おはよう空音~相変わらず元気だねぇ~」
会議室に行くと、くすぐり執行官の同期で比較的仲の良い雨宮雫が1人いた。眠たそうな顔をして、コーヒー牛乳とメロンパンの朝食を食べている姿が可愛らしい。
私も人のことは言えないけれど、体育会系で規律の強い"拷問師"達とは違って、くすぐり執行官の女性はどこか人間的に変わった人が多い。とはいえ、"明確な序列"は存在しており上下関係がある意味ハッキリとしていることには変わらない。
"くすぐりの技術が飛び抜けていれば人間性は問わない"という総理のお考えに基づくものだろう。とはいえ、問題を起こす恐れがある場合は容赦なく切り捨てられる。
数年前に地方にある刑務所で好き勝手していた"双子のくすぐり執行官"を処刑したことを思い出す。
「どうしたの~ぼーっとして?また男遊びのこと考えてたの?」
「ねぇ~人聞きの悪いこと言わないでよね雫!…知り合いにくすぐらせてくれそうな人いない?」
「やっぱ考えてんじゃん…。あんまりやり過ぎるとリーダーに怒られるよ?」
「分かってるけどさぁ~ひゃぅっ!?」
『何を分かっているって?』
小指と薬指を肩に。残りの指を左右から首筋に添えられてそっと撫でられる。たったそれだけなのに、格の違いを思い知らされて冷や汗が止まらない。
「ぁっ…灯凛(あかり)様…ひぃぃっひゃめっぁぁっ!!」
「ねぇ。一昨日また繁華街で男をくすぐったでしょう?"くすぐり執行官"の品格を損なう行動は慎めと、私言わなかったっけ?」
「ごめんなさぃごめんさぃぃやめて…許して…!!」
耳元で囁かれながら、まるで鋭利なナイフを喉元に突きつけるかのようにして爪先で首筋を優しく撫でられる。
トップに立つ5人の"くすぐり執行官"の中で、No.2であり『最恐』と称されるくすぐりの腕前を持つ"二条院灯凛"には、流石の私でも逆らうことはできない。
渚ちゃんが私を見て死ぬほど怯えていた気持ちが少しだけ分かった気がした。
「あかり~、そこまでにしておけよ~。」
「椿さん、私は空音さんの素行を注意しているだけですよ?なんなら、この場で懲罰を下して__」
「灯凛。私が言ったこと、聞こえなかったの?」
会議室の空気が氷点下になる。
リーダーである、椿さんの冷たく威圧感のある声。
「ごめんなさ~い少し遅れました~!ってあれ?何この空気?お通夜??」
入口から明るい調子の声。
No.3である玲光(れみ)さんが会議室に入り、全員揃う。
「ちっ…救われたね。」
ようやく灯凛さんの手が私の首筋から離れ、ふぅ…と息を吐き出すことができた。
この空間の中では、私が一番下の序列だ。
月曜日の朝一から、かなりの神経を磨り減らす。
「定刻だ。それじゃあ定例会を始めようか。」
時計の針が9時を指して会議が始まる。
基本的には皆各自で別々の案件を抱えているため、それらの進捗や計画スケジュールを発表していく。
「…ありがとう。では最後に空音。」
「はい。ご報告ですが、先週の定例にも議題に上がっていた"片桐渚"と一昨日の土曜日新宿駅地下にて接触しました。"私人逮捕系"YouTuberとして活動しているようで、カメラマンを除き3人が現場にいて、警察に連行されていく男の姿も目撃しています。…椿さん、いかがいたしましょうか?」
「彼女達の活動については、警視庁が目を光らせているそうです。もし事が大きくなれば…我々"執行官"の威信にかけて、彼女達に手を下さねばなりませんね。そうなれば空音、雫、玲光。あなたたち3人に"処刑"を任せます。」
「はい、お任せください!」
珍しく、執行官3人がチームで動く。
思いの外椿さんも重要視している案件のようだ。
その後も会議は滞りなく進んでいき、10時30頃解散となった。椿さんや灯凛さんは早々に退出をしていく。
会議室には3人が残って少しだけ作戦会議。
「あ~やっと終わった~…てかお腹すいたから11時から食堂行こうよ!」
「コロッケパン食べたい」
「そ、その前に案件どうしましょうか?彼女達は3人組なので、1人ずつ処刑の担当を決めますか?」
お昼に何を食べるかの話を始める玲光さんと雫ちゃんを何とか議題に引き摺りだしていく。
「私は別に誰でもいいかな~♪てか、誰と誰と誰がいるの?」
私は3人が写った写真を玲光さんに見せながら説明をする。
「中心にいるのがYouTuberのリーダーである渚。動画では"ナギ"と呼ばれています。この子が"ヒナノ"、こちらが"ミユ"という名前です。渚は、以前行われたくすぐり執行官の試験で私が面接を担当していました。よければ彼女は私が…」
「ん、いいよ~。じゃあ私ヒナノちゃん処刑するね」
「じゃあ私は…ミユちゃんくすぐる~~~」
あっさりと話が決まっていく。
案件の話は終わり、少し早めのランチを食べに行くことに。
公務員ではあるが、くすぐり執行官は裁量労働制に近い働き方をしている。地下にある食堂に行くと、私の部下である結香がご飯を食べていた。
「お疲れ様です!」
「お疲れ~♪座ってて大丈夫よ」
比較的自由な空気ではあるけれど、やっぱり上下関係は少し厳しいのかもしれない。
「購買行ってくるよ~~~」
雫ちゃんはピョンピョンと跳ねるようにして、パンが売られている購買へと向かっていった。近くにあるパン屋から仕入れているようで、品揃えや味も良い。
「じゃあ私はカレーとラーメンセットにしよ~♪空音ちゃんは何食べるの~?」
玲光さんはよく食べる。それなのに、身長も高くて割とスラッとしているのが羨ましく感じる。
「私は日替わりと…サラダバーにしときます」
「え~足りる~??あ、でも日替わりも美味しそう…」
雫ちゃんも玲光さんも、いつも割と栄養が偏った食事をしているのに、"処刑"の時には何時間も何十時間もぶっ通しで人をくすぐり続けられる体力がある。
だけど、昼間からそんなに食べて眠くならないのだろうかといつも不思議に思ってしまう。
「お~い席取っとくね~~」
片手に大きめなビニール袋を持った雫ちゃんが奥にあるいつもの席へと座りに行く。
今日の日替わりは油淋鶏の定食だ。
サラダを多めに取ってお会計。
「日替わり定食と麻婆拉麺にしちゃった~♪」
「玲光はよく食べるね~~。私はコロッケパンを買い占めちゃった」
「いや…雫ちゃんこそパンばっかで飽きないの??」
席に着くと、雫ちゃんはコロッケパン8個とフルーツ牛乳を机に置いて待機していた。
隣でじーっと雫ちゃんを見ていると…
「……空音なあに?コロッケパンほしいの??」
「あ、いや、ごめんごめん♪頂きましょうか♪」
「食べよ食べよ~!いただきま~す」
玲光さんの「いただきます」の声で、私も箸を取り食事を始める。ご飯に中華スープ、小鉢2つとメインの油淋鶏。デザートの杏仁豆腐まで付いてワンコイン以内に収まる。
下手に自炊するよりかは安く付くので、夕食も食堂で済ます人も多い。
「あむっ、んん~♪やっぱ何食べても美味しいよね~♪」
玲光さんも美味しそうに頬張って幸せそうな顔をしている。朝少し不機嫌な時も多くやや怖いと感じる日もあるけれど、大体ご飯を食べている時や午後には落ち着いて明るく優しい先輩になる。
雫ちゃんは……
「…もぐもぐ…!!美味しい。このコロッケの絶妙なホクホク感と塩胡椒の効いた味わい。コッペパンのもちもちふわふわ優しい甘さとマッチして北の大地を感じる…!!」
よっぽどコロッケパンが美味しいのか、握り拳を震わせながら食レポをして幸せような横顔を見せている。
「へ~そんな美味しいんだ?私の油淋鶏1個とコロッケパン1つ交換してよ!」
「…油淋鶏2個ならいいよ」
あれ、いいんだ…。
玲光さんも少し悩んだ末、「よしっ、交渉成立!」と言って油淋鶏を箸で掴み、雫ちゃんの口元に腕を伸ばして「はい、あ~ん♪」と食べさせていた。
「ふふっ♪二人とも可愛いです♪」
和やかな光景に、思わず私も笑みを漏らしていた。
「…空音も食べる?半分こしてあげようか?」
「ほんと!?じゃあ私は…ポテトサラダあげるね♪」
私もお箸で掴み、雫ちゃんに「あ~ん♪」と食べさせてあげた。
「…もぐもぐ…うん、こっちのジャガイモも美味♪」
__雨宮雫。18歳という異例の若さで"くすぐり執行官"のトップ5に入る、マイペースで少女のような女の子。
世間では『天才』と評されている彼女の普段の姿。
美味しそうにパンを口に運ぶ可愛い顔を見ることができるのは、ここ最近感じる"執行官"としての特権であり、職場での癒しだと感じているのであった___
~続く