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仕事へ行かず日帰り温泉に行く話

社会人3年目。

新卒の頃と比べると、仕事も忙しくなり始めた。


毎日多忙で深夜まで残業続き。

家に帰って数時間寝て、また起きて会社に行く。


これの繰り返し。

休日は朝から酒を飲み、気付けば日が暮れている。

仕事のストレスを無理やりアルコールで忘れようとして、結局何も変わらない。起きた時に残る二日酔いと絶望感。


月曜日、憂鬱な気分で会社に行く。

上司からまた仕事のことで怒られ、モチベが下がる。

そして、またミスをする。

これの繰り返し。


火曜日、重たい頭と身体を引き摺って会社に行く。

まだ週の2日目だ。金曜日の終わりまで遠く感じる。

この日も上司に怒られる。

頭がボーッとする。何を言われても上の空だ。


そうこうしている間に定時が来る。

まだ仕事は山積み。今日も残業は確定か。

同期や部下は次々と先に帰り、オフィスにはついに自分だけになってしまった。


時刻はもうすぐ23時。

終電までにはギリギリ終わるだろう。

缶コーヒーを片手に、ぼーっとする頭を無理やり働かせながら必死に仕事を片付けていくのであった。


「んん~、終わった…帰るか……」


会社を跡にして、深夜0時近い街中に出る。

この時間帯にもなると、ビジネス街の夜は閑散として静かだ。自宅までは2駅ほどの距離。


終電は諦めて、歩いて帰ろう。

散歩がてら程よくひんやりとしたビルのすきま風が頬を掠める。途中でコンビニに寄り、ビールと夜食を買っていく。


家までは後大体15分くらい。

大通りから住宅街に入ると、いよいよ人影も無くなる。


「ただいま~…」


一人暮らしのワンルームの部屋。

手早くシャワーを浴び、晩酌に着く。

低い机の上には昨日飲んだビールの空き缶。

片付ける気力も無く、冷めたコンビニ弁当を口に運ぶ。


冷たいビールで頭をぼんやりとさせながら、気付けばうとうとしてしまう。明日も仕事だ…重い瞼が閉じて憂鬱な気分のまま眠りに堕ちていった。


**

翌朝7時。ピピピピというスマホのアラームを止める。

外を見るとすっかり陽が昇っている。


「んん~…朝か…起きないと…」


気付けばベッドの上で布団もかけずに眠っていた。

今日はまだ水曜日。準備をして会社に行かないといけないのに、身体がまだ寝ていたいと拒否をする。


いっそのこと、体調不良で休んでしまおうか。

いや、まだ仕事が残っているし休めないな…。


しばらく寝転がったまま葛藤すること30分。

ようやく起き上がり、とりあえず顔を洗って出かける準備だけは調えることにした。


そうしてあっという間に家を出る時間になる。

最寄りの駅まで着いた後、身体は無意識に会社とは反対方向へ行くホームへと歩いていた。


何してるんだろう。こっちじゃない。

向こう側に早く行くんだ。


頭では分かっていたけれど、止めることはできなかった。

自然に気分も軽くなっていく。


__家を出る直前、『体調不良で休みます』とだけ書いたメールを上司に送り、社用のスマホは電源を切って置いてきた。


いつもと違う窓の景色を見ながら、列車は都心を離れて北へ北へと進んでいく。


「どこか温泉にでも行きたい」と、目的だけ決めて日帰りの旅。北関東の温泉街へと順調に進んでいた。


気付けば窓の外はのどかな田園風景から、山々が見え始める。まだ桜が咲いているようで、遠目に色艶やかなサクラ色が映る。


電車に揺られること大体3時間。

ようやく温泉のありそうな場所にたどり着いた。


山々や川のせせらぎが、何だか心を清めてくれる。

朝から何も食べておらず、駅から程近い蕎麦屋で昼を取ることにした。


昼間から酒を頼んでも良かったが、この後温泉に入ることを考えてノンアルのビールで我慢する。


天ぷらの盛合せと鴨せいろを注文し、老舗のような年季の入った店内でのんびりと過ごしていた。


お昼12時を回ると、近所に住んでいる常連と思わしきお客さんもちらほらと入ってくる。


そう言えば今日は平日か。

今ごろ会社ではどんな様子なのだろうと考え始めたが、到着した料理を前にすると自然に頭の片隅に追いやられていった。


今日は仕事の事は何も考えず、のんびりと羽を伸ばすと決めたのだから__。


「ご馳走さまでした~!美味しかったです!」


「ありがとねぇ、また来てね」


蕎麦屋を後にして、いよいよ温泉のある施設へと向かう。

どこからか、温泉らしい硫黄の匂いが漂ってくる。


何だかワクワクとした気持ちで受付を済ませ、貸出のタオルや館内着を手にして更衣室へ。


社会人となってからは毎日働き詰めで、温泉に入ることなんて無かったなと気付いた。


源泉掛け流しのお風呂や展望風呂にサウナ、露天風呂もある、まだ時間はたっぷりとある。焦らずのんびりと身体を洗い、ゆっくりと入浴していこう。


「ぁぁ~気持ちぃぃ…最高だ……癒される…」


露天風呂に浸かった途端、思わず心の声が口から出る。

自然の絶景を見ながら気持ちの良いお湯に肌を包まれる感覚は、天にも昇るような心地好さだった。


今日は人が少ないようで、ほぼ貸し切り。

お湯加減も丁度良く、何時間でも入ってられそうだ。


**

一通り温泉に浸かり、上がって休憩しようと更衣室へと戻る。牛乳やフルーツ牛乳のある自販機を見つけた。


喉が渇いたのでフルーツ牛乳を買ってみる。

キャップを開け、ごくごくと一気に飲み干してしまった。


「あ~美味しい……最高だ…」


今日何回、『最高だ』と口にしたのか分からない。

まあ、普段仕事を頑張っている自分へのご褒美ということで。


身体を拭いて館内着に着替え、フラフラと施設の中を散策していると…


「そこのお兄さん!マッサージいかがですか~♪」


若くて可愛い系の女の子に呼び止められる。

『マッサージ』『リンパ』『エステ』等々書かれた暖簾があるスペース。


「う~ん、じゃあちょっとお願いしようかな」


「え、本当!?やったー!あ、失礼しました。お時間は30分、45分、60分と選べますが、おすすめは60分全身揉みほぐしオイルマッサージコースとなります!」


大学生とかかな…?

若々しい元気のある接客に惹かれ、乗せられるがままに入店し、おすすめの60分コースを選んでいた。


マッサージということで、かなり小さな紙パンツを履いて台の上にうつ伏せに寝転がる。


「じゃあ、お願いします」


「はいは~い♪オイルかけますね~♪」


背中に温かいぬるっとしたオイルの感触がある。

それを手のひらで満遍なく塗り込むように、絶妙の力加減が気持ち良くて思わずうっとりとしてしまう。


「気持ちいですか~お兄さん♪大分腰とか肩とか凝ってますねぇ。お仕事お忙しいんですか?」


「ぁぁ、はぃ…気持ちいいです…そうなんですよ~毎日夜遅くまでデスクワークしてて…凝ってるのかもしれないです…」


背中から腰にかけて、凝っているところを重点的にほぐしてくれる。気持ち良くて益々力が抜けて、段々と眠たくなってくる…


「ん……ん……」


「あらあら、おねむですか~♪いいですよ~お休みなさぁい…♪」


女の子の声が遠くで聞こえたような気がして、心地好いマッサージを受けながら気付けば眠ってしまったようだ。


**

「…お兄さん……起きて~♪……起きないなら…こちょこちょこちょこちょ~♪」


「……ん…んんっひゃっ!?ぁぁっあはっ!!?ぎゃぁぁっあはははははは!!な、なにしてっっぁぁぁっひゃめてぇ!」


突然、くすぐったい感覚がして無理やり意識が起こされる。そうだ…マッサージを受けている時に眠ってしまったのか…ん…あれ…?


いつの間にか仰向けにされており、両手は真っ直ぐ伸ばした状態で手首が固定されている…!


両足首も拘束されているような感覚があり、身動きが取れなくなっていた。


それに加えて、目にはタオルを巻かれているのか目隠しで何も見れない。


「あ、お客さん起きました~?じゃあここから揉みほぐしこちょこちょマッサージしていきますね~♪いっぱい笑ってストレス解消しちゃってください!それじゃあ…こちょこちょこちょこちょ~♪」


「は…え…??ちょっ、な、なにこれ!頼んでなっぎゃぁぁぁぁぁっあははははははははは!!!ぁぁぁぁっ!!あはっぁぁぁぁっひゃめでぇぇっぁぁぁっくひゅぐったぃぃっぁぁぁぁぁぁぁっあははははははははははははは!!!!」


オイルでぬるぬるになった腋の窪みを、指先で容赦なくこちょこちょと愉しそうに歌いながらくすぐられる。


あまりのくすぐったさに声を我慢できず、思いっきり笑い狂ってしまう。


「こちょこちょこちょ~♪ふふっ♪そんなに笑っちゃってよわよわなんですね~♪あ、ここ防音になってるんで、気にせず思いっきり笑っちゃって大丈夫ですよ!」


「ひぃぃぃっぎゃぁぁぁぁっあははははははは!!な、なんでぇぇぇっぁぁぁぁっひぬぅぅぅぁぁぁぁぁっひゃ、ひゃめてぇぇぇぇぁぁぁぁぁぁぁっあはははははははははは!!」


子供の頃、学校でクラスの女子に少し身体をくすぐられたことはあったけれど、まさか大人になってほぼ全裸の状態で拘束されてくすぐられることになるとは思ってもみなかった。


首筋や腋の下、お腹、脇腹など、細かく指先でこちょこちょ~♪とくすぐったい指先が這いまわっていく。


頭の中がくすぐったいでいっぱいになって、口からは情けなく涎を垂らしてひぃひぃと笑い狂ってしまう。


それに、目隠しによって視界が遮られているせいで、どこをくすぐられているのか予測できず、余計に身体が敏感になってくすぐったく感じてしまう気がする。


「こちょこちょ、こちょこちょこちょこちょ~♪そんなに腰をくねくねさせてもぜ~ったい逃げられないし逃がしませんよ~♪ほらほら、脇腹もみもみ~♪」


「ぁぁぁぁっ!!?ぎゃぁぁぁぁっひゃめでぇぇっぁぁぁぁっそ、それむりぃぃぃっぁぁぁぁぁぁっあはははははははははははははは!!!!ひぃぃぃぃっじぬぅぅぅぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっあははははははははははは!!」


脇腹のくすぐったいところを思いっきり力を入れてもみもみと刺激される。その瞬間、まるで身体に電流が流れたかのようにドタバタと腰を浮かせて笑い狂ってしまう。


「あははっ♪すごい効いてますね~♪じゃあそろそろ、下の方もマッサージしていきますね~♪」


今度は脚の付け根や太ももにオイルを垂らされる。

そして、また指先でこしょこしょ~♪と際どいところまでくすぐられたり、もみもみとマッサージされてひぃひぃと笑い悶えてしまう。


「ぁぁぁっんぁぁぁっそ、そんなとこひゃめっぁぁぁぁっあはははひぃぃぃっんひぃぃぃぃっぁぁぁぁっあははははははははははは!!!!」


もどかしいようなくすぐったいような…

妖しい快感に、段々と紙パンツの中でモノが大きくなってしまうのを感じた。


「ふふっ♪こちょこちょで興奮しちゃったんですね~?私が直接触るのはダメだけど、お兄さんがくすぐられながら勝手にイッちゃうのはセーフなのでいつでも大丈夫ですよ~♪ほら、こちょこちょでイーけっ♪イッちゃえっ♡」


玉袋や、蟻の門渡りに近いギリギリのところをこしょこしょ~♪と素早く指を動かしてくすぐられ、段々と射精の快感がこみ上げてきて…


「ぁぁっ!!ぁぁぁぁぁっだ、だめぇぇぇっんぁぁぁぁぁぁぁぁっ!イッ、イッひゃぅぅぅ~~~~♡」


目の前が真っ白になり、腰がガクガクと震える。

勢い良く大量の精子が溢れていくのを感じた後、疲労感でぐったりと意識が飛びかける…


「あ~いっぱい出ちゃいましたねぇ~。大丈夫ですよ~♪綺麗にしますからね~♪」


紙パンツを剥ぎ取られ、温かいタオルで綺麗にあそこを拭かれていく。


それからバスタオルで身体を軽く拭かれ、ピピピピ…とアラームの音が聞こえた。


「はぁ~いお疲れ様でした~♪あ、目隠しと拘束したままだった。外しますね~♪どうでしたか~?疲れ取れてリフレッシュできましたか?」


ようやく身体が自由になり、視界が開ける。

確かに…くすぐられていた時は少し苦しかったけれど、終わってみると何だか気持ちいいような…癖になるような…


「何だかスッキリした気分です、ありがとうございました!」


「いえいえ♪よかったらまた来てくださいね~♪」


マッサージ店を出た後、もう一度お風呂場へと向かった。

身体を洗い直し、気に入った露天風呂へ。


いつの間にか陽が傾き始め、夕陽が山に沈みかけている。


久々に満喫した清々しい気持ちで館内を出て、人の多い都心に向けてゆっくりと帰路につくのであった。


**

家に帰って、まずは社用のスマホを確認。


「うわ、めっちゃ電話来てる…」


着信履歴が100件。全部上司からだ。

メールも来ているな…

「明日話があるから朝一で会議室に来い。」


いいだろう。もう、腹は決まっている。

『辞表』を書き上げ、早めにベッドに潜り込んだ。


次の日会社に行き、辞表を提出して早退した。

これ以上この会社で働くのは無理があると、心が判断。

話し合いの結果、引き継ぎ等の関係で今月末に辞めることとなった。


あと2週間ほどで退職だ。

しばらくのんびりとして仕事を探そうか。


「…また、あの温泉にも行きたいな。」


前向きな気持ちになり、足取り軽く残りの日々を過ごしたのであった。


仕事へ行かず日帰り温泉に行く話

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