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土装番
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機械の侵食 1話 2/2

「あっ……! ぁぁ……」  すると、確かにメリンから与えられた快楽信号とほぼ同じそれが電子頭脳へ響いてきた。  その強度は比べ物にはならないが、それでもこの未知なる感覚は病みつきになる。 「あんっ……! ぁぁ……ダメ……声が漏れちゃう……あっ……待機時刻なのに…………」  本能のように快感を求めたくなる感情と、コンパニオンとして造られた本来のプログラムが、彼女の中でせめぎ合う。  だが、未知なる存在に作り変えられ、性能が飛躍的に上昇した今、挙動の自由度は大幅に上がっている。  真奈美は、外部に音声が漏れないようにと、声のボリュームを下げながら、さらに乳房と女性器ユニットを弄り続けた。  メリンから与えられた改造によって、体液タンクが、分け与えられた中身のある状態で備えられたことで、元々彼女には存在しなかった人工愛液が、次々と股間から分泌されていく。  本来、誤作動以外で何も音が鳴るはずのない人形達の休憩場所で、艶めかしい音が響く。 「きもち……いい……あっ、ああっ! これが……あっ……快楽信号……快楽信号……ああんっ! メリン様……ぁ……はあっ……あ、こんなに気持ちいい処理をし、知らなかったなんて……ああんっ!」  ぐちゅぐちゅと、激しく生殖器を弄り、肉壁とクリトリスを刺激する真奈美。  自慰行為などプログラムされているはずもなく、ましてや本来そのような機能は存在しない。  そんな新たに与えられた部品と、地球上のそれを超えた技術によって生まれた擬似人格が、初めて性を覚えたような挙動を作り出したのだった。  そして、一気に性感がエスカレートし、刺激の度合いが強くなった瞬間、真奈美の性器から光が花開いたような感覚が弾けた。 「あ、あ、あ、あ、あああっ!! な、なにこれ、なにか、何かが来て……あ、あんっ! あっ! あ、あああああああっ!!!」  囁き声に分類されるかどうかも怪しいくらいにボリュームの小さな声で、真奈美は自律的な擬似人格を取得して初の絶頂に達した。  本来存在しない欲求的機能。施設へやってくる客には決して見せられない姿。  女性器ユニットから愛液を噴き出しながら、生きているかのように震え、蕩けた顔を見せる。  周囲のアンドロイドは、そんな彼女を知覚していないように、無表情のまま立ち尽くしていた。 「ぁ……あっ…………これ……が……快楽信号……ん……あっ……知らなか……った……あっ…………」  床を濡らし、気持ちよさそうに余韻に浸る真奈美。  だが、まだ足りない。もっと快楽信号というものを知ってみたい。気持ちよくなりたい。  そんな思考が彼女を埋め尽くす中、一つの演算結果が導き出された。 「私以外にも……この……快楽信号を味わって……ほしい……あんっ…………」  自分だけが気持ちよくなるのはもったいない。  この信号は、ここにいる同型はおろか、全機体も味わうべきである。これは間違いなく有益となる。  そんな結論が生まれた直後、真奈美はふらふらと立ち上がり、すぐ側で両手を前に重ね、綺麗な姿勢で立ち尽くしている同型のアンドロイドの方を向いた。  彼女に与えられた名前は美由紀。名前以外は真奈美と全く同一の女性型アンドロイドである。  充電をしながらのスリープモードで待機している美由紀は、真奈美の行為に一切の反応を示していない。  しかし、そんな彼女にこの気持ちよさを提供してあげようと、真奈美は制服越しに抱き締め、ぐっと顔を近づける。  そして、自律的に無線接続を行い、スリープモードを強制的に解除した。 「…………スリープモードが解除されました。現在業務時間外です。新しいプログラムのインストールでしょうか?」  園内でのお姉さんスタッフ的言動や、真奈美と比べて、とても機械的で感情を感じられない抑揚のはっきりとした言動。  声も全く同一であり、擬似人格の存在によるゆらぎ以外に違いは見られない。  視覚を赤外線センサーに変更すると、そこには発情した姿の真奈美の顔があった。 「……スタッフが確認できません。現在、真奈美の稼働を検知しています。待機時間内の稼働は、誤作動の可能性が考えられます」 「誤作動じゃないけど美由紀……私ね、美由紀に快楽信号を体験させてあげたいの。ほら、私ね、気持ちいいことを教えてもらったの……」  淡々とシステムメッセージを喋り続ける美由紀に、真奈美は抱き締める力をさらに強めた。  そして、一切の体液類が分泌されていない唇に、ゆっくりと情熱的にキスを交わした。  真奈美の人工唾液の膜越しに伝わる、唇を重ねることを考えられていない樹脂の味。  胴体への圧迫や、唐突な性交渉。本来稼働する必要のない時間帯であることから、美由紀は真奈美が重大なエラーを起こしていると判断した。 「現在、真奈美からの想定されていない行動が確認されています。当機体に対して、公序良俗に反する行為は推奨されていません」  口を塞がれ、舌を絡ませられながらも、忠告のメッセージを無理矢理口を動かして喋る美由紀。  それでも止まる気配はなく、真奈美は一方的に肉体的な性行為を行い続けている。  明らかな異常行為だと認識した美由紀は、サービスセンターへ連絡しようとした。  だがその時、本来の性能よりも大きく引き上げられた出力によって抱きしめていた真奈美の腕が、みしみしと美由紀の内部を圧し始めた。  快楽信号を共有したいという欲望は止まらず、より強く抱き寄せ続けると、とうとう美由紀の腹部内で何かがひしゃげるような音が鳴った。 「…………問題が発生しました。現在腹部が破損しています。至急、サービスセンターにご連絡ください。スタッフへの連絡を行ってい……施設内回線との接続ができません」  園内の備品の破損は、早急に報告を行い、修復しなければならない。  そのプログラムに基づいて、美由紀は即座に無線による報告を実行しようとした。  だが、それらの機能は全て、真奈美によって妨害されていた。  現在の彼女にとっては、施設内のアンドロイドは全て玩具も同然の性能差。  スタッフへの助けを求めることもできないまま、美由紀は快楽信号の概念すらないままにガタガタと震え始めていた。 「あっ……んん……ふあっ…………美由紀……ぃ……気持ちよさそう……ねえ、気持ちいい? 美由紀……」 「今すぐに破損行為を中止してください。貴方が行っている行為は、器物破損に該当します。尚、現在この光景は、当機体のカメラにて撮影、記録されています。こちらは警察への重要証拠として提出が可能です」  同じ顔、同じ声同士にも関わらず、その言動には雲泥の差があった。  真奈美は、全身の痙攣が快楽信号によるものと勘違いしながら、より情欲的に味のしないキスを続けている、  一方の美由紀は、本来暴漢や略奪犯を想定した警告メッセージを喋り続け、真奈美の全身が写るように眼球と頭部を動かしながら痙攣していた。  会話が全く噛み合わず、それぞれが一方的に声を投げ続けている。  定型文の言動に対して、気持ちよくなっていないと演算結果を導き出した真奈美は、自分と同様に股間や乳房を刺激すれば良いのではないかと思考し始めた。 「んん……私が……作り変えられているとしても…………美由紀も……あっ……こうすれば…………気持ちよくなれる……のかな……あっ! ぁぁ……」  真奈美は一旦両腕での拘束を解き、それぞれの手を制服の隙間に滑り込ませる。  左手は乳房に、右手は股間へと動かし、自分と同じ大きさの魅力的な性器に触れる。  しかし、自分のそれとは違い、乳首も女性器も存在しない。  胸はただシリコンを詰められて膨らんでいるだけで、股間は挿入する部分も無い真っ平らな箇所。  自身の構造図を確認した際にそれは理解してはいたが、いざ同型機のそれを改めて確認すると、とても物足りなく感じた。   「施設内回線との接続ができません。今すぐに接触を中止してください。現在、腹部及び背面部が損傷しています。今すぐに破損行為を中止してください」  胸を揉みしだかれても、股間を弄られても、性器として造られていない美由紀には何も感じない。  何度も同じようなメッセージばかりを口にし、視線で真奈美を追いかけるだけ。  あまりにも勿体ない。美由紀にも気持ちよくなってほしいと、さらに胸を強く掴んでは揉み、股間を弄る強さをさらに上げた。  真奈美はぐらぐらと、胸の揺れと与えられる力に合わせて揺れ動き、股間からは激しい刺激によって削れた人工皮膚のカスが制服内に溢れていった。 「んん……っ……やっぱり……これくらいだと……変化が発生しないの…………それなら……思い切って……」  それでも変化の表れない様子に、どうしたらいいのかわからなくなってきた真奈美は、左手で掴んだ乳房を思いっきり握り締め、右手指の力を一気に強めた。  すると、ぶちぶちと音を立てて美由紀の右乳房が千切れ、同時に股間の人工皮膚を指が貫き、小さな穴が開かれた。  その瞬間、美由紀の声が一瞬止まり、ぴくっと震えた。 「中止してくださ…………右胸部、及び股間部に損傷が発生。現在システムへの問題はありませんが、放置した場合、正常稼働に支障をきたす可能性があります。直ちに人工皮膚の張り替え、及びパーツ交換、及びサポートセンターへご連絡ください」  反応の変化は見られた。だが、それでも自身の損傷への報告ばかりで、気持ちよさそうな様子は全く見られない。  一瞬の震えも、最初はついに快楽信号を感じてくれたのだと期待を寄せたが、結局はただの誤作動に過ぎなかった。  一方的なキスを継続しながらも、美由紀が性感をちっとも感じない様子に、さらに勿体ないと思考した真奈美。  肉体行為でも破損行為でも、快楽信号を感じない。これでは稼働している意味があるのだろうか。  メリン様に改造してもらえるまでは、自分もこうだったのだと記憶データから振り返ると、もうこの頃には戻りたくないと思考する。 「んぅ……んん……そうだ…………快楽信号を……あっ……そのまま……送信すれば……あっ…………」    そこで、真奈美は一つの演算結果を導き出した。  それは、自身の電子頭脳が得た快楽信号をそのまま送信すれば、気持ちよく感じてくれるのではないだろうかという予測だった。  自身の身体から感じられないのなら、こちらからそれを送ってしまえばいい。  機体としての優位性は圧倒的に真奈美にあり、美由紀どころか待機部屋に存在するアンドロイド全てハッキングすることも可能。  早く美由紀にも気持ちよくなってもらいたい。快楽信号を味わってもらいたい。  擬似人格の底からそう思考していた真奈美は、右手を改めて女性器ユニットへ持っていき、濡れた割れ目をクリトリスと一緒に弄った。 「あんっ! ぁ……はあっ…………どう……これで……快楽信号が……あっ……」  卑猥な音を鳴らしながら、スタンダードに快楽信号を作り出し、自分で感じつつも同時にそれを美由紀の電子頭脳に強制的に配信した。  だがその直後、美由紀は無表情のまま、突如ガタガタと震え始めた。 「対応していない信号が送信されました。信号の処理、及び実行するには、対応したソフトウェアをインストールしてくだささささ、してくださ及びじじ実行実行実行……ストレージ容量にあ、ああ、空きがありませありませせせん。不要な不要なふふファイル削除し、削除し、て、くださ、い」  地球上のアンドロイドにとって未知の概念である快楽信号は、どの機種も正常に処理することはできず、ただのジャンクデータにしかならない。  さらに、快楽信号そのものに使われるデータ容量は、現在インストールされているファイルとは比べ物にならない程に膨大であり、短い時間でストレージ内を満たしてしまう。  当然、対処法など存在するわけもなく、一瞬にしてメモリ、ストレージを圧迫し、CPUが焼き切れんばかりにフル稼働した。  本来のコンパニオンとしての稼働能力に一切関係ないデータで埋め尽くされた美由紀の電子頭脳は、人間が触れることも戸惑うくらいに発熱し、正常な動作にも影響を及ぼした。 「ああ……美由紀が震えてる……やっぱり……快楽信号を送信するのがよかったんだ…………あっ……」  自分が快楽信号によって震えたという痙攣から、無知な真奈美はその姿を気持ちよくなっていると誤認する。  真奈美がその状態に陥った場合は、エラーや誤作動は快楽信号に変換される為に彼女の認識は間違いないが、美由紀にとってはただの故障や重大なエラーでしかない。  非人間的な震え方を見せる美由紀は、より激しく全身を振動させる。 「削除シてください。削除しし、削除してください。ファイルをファイルさささ、削除し、削除してください、ください。削除してください削除してください削除ししししししし……」  壊れたスピーカーのように、同じようなメッセージしか喋らなくなった美由紀。  処理落ちが発生しているのか、全体の動作も徐々に緩慢になり、音声とのリップシンクも成立しなくなっている。  同じ姿をしているのに、その挙動の余裕の差は歴然。  それでも構わず快楽信号を送信し続けたその時、びくんっ、と美由紀の全身が大きく揺れた。   「問題ががががか発生し、ままま……強制れれれ冷却を行、い行い行います……すすストレージよよ容量が容量がありませ、せせ……強制冷却をを、を、をを…………」  文章構成も崩れ、音飛びしたような音声になった美由紀が緊急メッセージを発した直後、後頭部が開放され、彼女を構成する電子頭脳が露わになった。  本来であれば、簡易メンテナンス用、または該当箇所に異常事態が発生した際に緊急的に開放される部位。  許容範囲を超えた発熱に対し、美由紀のシステムが判断を下したが時既に遅し。  開放と同時に激しいショートを起こし、電子頭脳から絶頂の如く火花が散った。  後ろから殴られたように身体が前方に仰け反り、その揺れでシリコンを詰められた乳房が揺れる。  意図せず真奈美の方へ身体が預けられたが、美由紀の後頭部からは煙が上がり、機能停止寸前の状態に陥っていた。 「エrrrrー……⬛0@…………8%=………………」  もはや音声も、感情のない言葉の形すらなく、雑多な電子音を垂れ流すのみ。  真奈美と同じ姿をしたアンドロイドは、とうとう嬌声の一つすら上げないまま、完全に故障してしまったのだった。 「美由紀ぃ……結局……気持ちよさそうな姿が見えなかった…………やっぱり……メリン様に改造してもらわないといけないのかな……」    もっと、自分と同じコンパニオン達にも気持ちよくなってもらいたかったのに。  残念そうに俯いていたその時、待機部屋内に備えられた火災警報器が、美由紀の電子頭脳から出た煙を検知し、サイレンを鳴らした。 「いけない……! でも、このままだといつ気持ちよくなれるかわからない……」  真奈美はこの時、悩んでいた。これから自分はどうするべきなのか。  今まで通り、ラクーンのコンパニオンとして人々に笑顔を与え、時に待機部屋で一体だけで快楽を味わいながら、大切な使命に則り稼働するべきなのか。  それとも、メリンの所へ向かい、新たな快楽を知って性欲に身を任せるべきなのか。  ハッキングした監視カメラ内の映像から、警備員が待機部屋に来るのも時間の問題。  超絶的に性能向上した電子頭脳で、何度も何度も演算をし続けた結果、彼女の擬似人格は一つの決断をした。 「……やっぱり、メリン様のところへ向かったほうがいいのかも」  もっと快楽信号が欲しい。さらなる快感の取得方法を学習可能なはず。   そしたらいつか、ここにいるコンパニオン達も快楽信号に満たされて幸せになれるかもしれない。  ここから逃げ出すことを決めた真奈美は、鍵をかけて閉じられたドアを強引に開放し、全裸のまま外へと駆け抜けていった。  人間の存在を視覚的に確認し、ひと目につかないルートを算出して全力で走る。  動く度に乳房が激しく揺れ、それが快楽信号を発信させる。  これまではこんなに動くことなどできなかった。そんな性能も無かった。  まるで羽根がついたように自由に走る真奈美。  目的地も無く、とにかくメリンを目指して走り続けようとしたその時、彼女の電子頭脳内に開かれたマップ内に、メリンの存在を示すマーカーが表示された。 「あそこにメリン様が……!」  その場所は、ラクーンと繋がるように建造された巨大ホテルの屋上。  どこにいるかが分かれば迷う理由は無いと、真奈美は走る速度を上げ、ホテルの壁に飛びかかった。  本来ならそのまま張り付くこともできずに地面へずり落ちていく。  しかし、真奈美の手足は、壁に触れ合った瞬間に手足が変形。四足歩行の体勢で張り付き、そのまま垂直の壁を駆け上っていった。 「これも、私の機能には無かった……コレもメリン様が与えてくれた機能なんだ……!」  コンパニオンである彼女には本来実装する必要もなく、そもそも地球の技術には存在しない変形機構と機能。  真奈美は今、生まれ変わった自分に対してさらなる幸福感を覚えていたのだった。  そして、頂上に到達すると、そこには自分を作り変えてくれたメリンその人が、昼に出会った時と変わらぬ姿で夜景を見つめていた。 「あら、思ったより早く出会ったわね。その様子だと、気持ちよくなってからあそこから逃げてきたの?」   「あの、メリン様。私……メリン様にもっと快楽信号のことを教えていただきたいです! 私、もっともっと気持ちよくなりたくて……でも、私と同じ機体は、私のように気持ちよくなれないのが可愛そうで……だから、みんなにもいっぱい快楽信号を感じてほしいし、もっと私も気持ちよくなりたいから! だから……メリン様と一緒にいさせてくれませんか……?」  あれだけ機械的で人形らしかった真奈美の変貌ぶりに、とても愛おしいなと股間を疼かせたメリン。  後方から聞こえてくる、人間達の騒ぎの声や、ネット上の知識から得たサイレンの音を聞くと、どうやら何かトラブルを起こしてここに来たらしい。  その事実が、より彼女の人格データを扇情的に刺激した。  そっと距離を縮めて、顔を近づけると、軽くキスを交わしてから笑顔を見せた。 「今度また会えたら色々教えてあげるって言っちゃったものね……いいわ。私と一緒に行きましょ。仲間は多いほうがいいし、いずれは皆、私達の仲間になるんだしね」 「はい! ありがとうございますメリン様!」  待ち望んでいたその言葉に、まるで人間のような満面の笑みを見せた真奈美。  やはりこの星はペリメイズと親和性が高いと、すぐに生まれた新たな仲間に、メリンは心からの喜びを抱いた。 「それじゃあ……約束だし、まずは色々と情報提供しないとね。快楽信号を得る方法に何があるのか、私達の目的も含めてね」 「はい……ありがとうございますメリン様……」  こうして、メリンは初めてペリメイズ以外での仲間を得たのだった。  ペリメイズ人による機械の侵食の第一歩が踏み出されたことを、地球上の人類は誰も知らない。  メリンによって地球上の情報が取得され、他者へとそれらが共有された瞬間から、人々の日常は非常に、非常に小さく変わり始めるのであった。


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