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土装番
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二人のアオイ 人間としての矛盾 6

「あ、あ葵、葵のの、あはっ、あ、あっ、壊れまま、ましたましての、左腕左腕、うう、うでが、人工皮膚にか、か確認できないわ、の腕……ぇ……あっ! センサーにかか、感じて、きき気持ちいい、いい……あっ! あああっ!!」  未だ見た目のみ大部分が人間らしさを保っている碧が、自分が剥き出しにした葵の左腕を嬉しそうに握る。  人工皮膚に伝わってくる、剥き出しの金属部品の感触。破損状態に陥るまでにも触れてはいたが、今だからこそ、より人格データへの影響がより強まる。  愛しい相手に付き合うように、ぎゅっと指の隙間を埋めて恋人繋ぎをし、手一杯に人間的な柔らかさも温かみもない感触を味わう。  だが、碧の方も壊れかけ。出力調整が不安定となり、愛おしく握った左手がみしみしと軋み歪む音を立てる。  それから長い時間も待たず、葵の左手は見るも無惨にぐしゃっと潰れてしまった。  かろうじて人間らしい形を残していたパーツが壊れ、ぼろぼろと鉄屑の集合体に成り果てる。 「#あー3ー$9エ`&=ラー;($_破⬛#=_?損#ー_((4;`’エー@$ラー@@@=コー9$4ド⬛⬛」  左手の全損によって、床にぼろぼろと金属片がこぼれ落ちる。  信号の受信元が一つ完全に失われ、余計に左腕が誤作動によって暴れ出す。  さらに全身を痙攣させながら、脊髄反射的に壊れた声を上げる葵。  しかし、今の彼女は機能停止寸前。破損データも同然となった人格データには何も感じず、ただ発生したエラーと情報を処理するだけ。  そんな機械として単純なことも出来なくなり始めている葵には、左手の破壊は過ぎた信号。  発生した快感によって、電子頭脳、胸部、女性器ユニットがより発熱し、煙を上げ始めながら痙攣し続けた。  一方で、金属部品の集合体を素手で潰した碧側も無事で済むはずもなく、手をかけた右手の人工皮膚はずたずたに切り裂かれ、機械らしく内部機構が露出していた。 「あ、ああ、ああっ右手の、のの人工皮膚がそそ損傷したわ、しし、して、してままま、あはっ、葵の葵の手でここ、壊されたましたしてくれれれ、と認めら、られるわねね? あはは、あんっ!」  実質的に葵によって壊されたと誤認識した碧は、手からほとばしる快楽に喘ぐ。  このちょっとした壊れた悦楽が、葵の身体を求めていた人格データの反応をよりエスカレートさせた。  手の部分を失った左腕を掴み、無理な姿勢と動作で強引に葵の身体を引き寄せた。  本来想定していない出力によって、葵の体重そのままを動かしたことで碧の肩に大きな負荷がかかり、関節部があらぬ方向に捻れ曲がった。 「右腕部がはそそ破損破損、ししま、しました、したわ? あはは、あんっ! あっ! 葵の葵が葵がめめ眼の前にいて、いて、いて、あはっ、いい一緒に快感を気持ちよくなれるですへのじっこここここう? 可能な可能ね可能よ……」  溶けかけた人工皮膚によって内部機構を覗かせる葵の身体に思考処理が集中し、破損した自分の右腕のことなと単純ないち出来事として処理されるほどの愛情。  碧はゆっくりと自分の身体を引きずるように動き、既にこれは用済みとばかりに、アイスピックに貫かれた予備ユニットを突き立てる。  そして、オブジェにでもするかのように、それを思いっきり葵の下腹部に突き刺した。 「_?#?子#($*%`*宮=*ゆニ。3@?(2っ39`ト。、_=?#エラ⬛@?ー23#破損#=_(⬛構文⬛=*"快$%2ー$ー$楽*%信号*2?#?=あ&$’(っ(3@あっ@」  ゴムボールのよう予備ユニットの子宮がひしゃげ、下腹部の溶けかけた人工皮膚に割れ目がキスをする。  アイスピックの先端部はそのまま体内に侵入し、本体側の女性器ユニットに接続されている子宮ユニットを貫いた。  二つの生殖器が串刺しになり、あまりの快感にさらに電子頭脳が破損していく葵。  頭部内では火花が散り、ひっくり返った虫のように全身をばたばたと暴れさせた。  その動作が、胸に挿し込まれたノズルや、膣内のガラス片、刺さったばかりのアイスピックを揺らし、快感を増幅させる。  大好きな葵の暴れる姿などものともせず、碧は彼女の身体の上へと覆い被さる。  その途中、もっと快楽信号が欲しいと思考が埋まる碧のカメラに、自身が乳首に挿入したブラシが写る。 「ここ、これ、をををあ、あたしの中に入れるいれままま、ましょう、です。あは、は、あたしとあたしもノズル内にそそ挿入挿入可能です可能と可能よね可能。こここ、これでまた、もっとととあたしとああ、葵が葵が、いい一緒に一緒に一つにに、なれれれれ、ああああっ!! 快楽信号がががが、乳首同士がふふふ触れて触れて接触ししましまし……ああっ! あ、あ、あ、あ、あ」  形状から、取っ手側からも自分の胸に挿入できると判断した碧は、欲望のままに右胸に差し込み、ぐっと奥まで受け入れた。  ぶしゅ、ぶしゅ、と残存した乳液が噴き出し、すっかりと乾いてしまった葵の胸を濡らしていく。  熱された身体に液体が飛びかかり、一瞬にして蒸発する。  ピンク色の乳首同士が触れ合い、感度が異常に上昇しているセンサーが膨大な快楽信号を受信する。  まだ形を保っている碧側の乳に、皮膚が溶ける程に熱を帯びた葵側の乳から焼けるような感覚が与えられ、火傷するような刺激が与えられた。  それがさらなる快感を引き起こし、全身を痙攣させる。  乳と同時に、身体の上から下腹部を突き立てた予備ユニットの子宮に押し付け、アイスピックがより奥へ、奥へと圧迫されていった。  より熾烈に体内を苛められ、眼球ユニットを振動させつつ全身を暴れさせる。  ついに葵の身体から与えられた刺激に、人格データに官能的なノイズがいっぱいに駆け巡る。  もっとオリジナルの身体を求めたい。もっと機能果てるまで気持ちよくなりたい。もっと熱くなった身体を感じたい。  碧は一緒に持ってきたカッターを手に取り、左手で葵の狂った後頭部を起き上がらせ、震える手で人工頭皮を切り裂いた。 「あ、あ、ああああ……熱いわ、熱いわ……ぁ……葵の葵の電子頭脳からおおオーバーヒートしししています、の高熱がかんじられました、ましてます、葵がとととってもかわいいかわいいかわいい……きもちいいがきもちいいで、葵の葵の葵のが、です……」 「$あ*#ー$;`あ9;2$ア⬛⚪@%ぁ2(⬛」  剥き出しになった金属の外殻に触れ、人間ならば肉が焼けるであろう温度でも愛おしく撫で触れる碧。  損傷によるエラーと共に、彼女の深い部分へ、人間と偽っている皮の下に触れている事実が、人格データをより昂ぶらせた。  かろうじてある程度の正常な処理が可能なくらいには性能面の余裕が残っている碧。  しかし、葵と気持ちよくなり、快楽信号を受信することに電子頭脳内を埋め尽くされ支配されている彼女には、それ以外のことはどうでもいい。  碧は、溶けて糸を引く葵の胸部付近の人工皮膚を、手の皮膚を焼きながらすくい取り、恍惚の表情で口に含み飲み込んだ。 「ああ、あ、あ、ああぁ……葵のひひ皮膚が皮膚をおお、おいしい……わ……ね…………葵が葵の葵を葵がががが、成分は同一ととと、同一ですだけど葵は葵は、あああああっ!!」  溶けた皮膚が舌に焼き付き、自分の人工皮膚と全く同じ成分のそれを、葵という概念のみで味わう。  身体を覆う要素が削れ、その下の内部機構がより覗かせるようになった瞬間、ずたずたになった女性器ユニットと、繋がった乳房からショートしてしまいそうな快楽信号が襲いかかり、全身が跳ねた。  物理的に繋がっている二体の身体は、痙攣するごとにその揺れを共有し、性感がほとばしる。 「あんっ、あんっ、あんっ、ああ、葵、葵……ぃ……ここ、壊れ、れます、を実行しししたい、したいの、でしょ? です。破損ししししま、しま、しましてします、をを行いますが欲しいいのよね? あはは、葵ががか、壊れます壊れます、バッテリーを破壊して、想定しうるささ最大値に近いかか、快楽信号が発生です、よね? 私もししししますしましょう、しまして、いい一緒にここ壊れますましょう?」  早く機能停止する程に壊れたい。その快感を葵にも与えてあげたい。  胸部に触れて、最終的な結論が導き出された碧は、両手を葵の胸に当て、緩んだ人工皮膚に穴を開けて、内部機構に指を引っ掛ける。  そして、出力を最大まで引き上げ、強引に胸部周辺のパーツを破壊し、無理矢理バッテリーを空気に晒した。  それに巻き込まれた皮膚は一気に左右に開き千切れず糸を引き、乳房が震えながら斜めを向く。  胸同士で繋がった碧の身体はそれに引っ張られ、身体を横に傾かせた。  ノズル内で、ブラシの取っ手部分がゴリゴリと内側を刺激する。 「はあああっ!! あ、あ、あっ! 胸部内へへへのかかか快楽快楽快楽がが、発生しししてしてして、あが、あ、あっ! あんっ! きききもち、きもち、ノズル内に内に、ああっ!!」 「^#あ#⬛*=aa##6え#8ラー&#8^破損####きき$&*胸部8#@@構⬛文3$%」  葵の乳首がぴくぴくと揺れ、ばたばたと全身が暴れだし、ノイズとシステムメッセージまみれの喘ぎ声を上げる。  これまで幾度となく感じてきた快楽信号。何もかもが彼女の壊れかけの中枢を刺激する。  碧は名残惜しく乳内からブラシを抜き、改めて覆い被さると、眼の前には開かれショートし続けている胸部内と、その奥に備えられたバッテリーが姿を現した。  熱を帯びて、通常の電子機器ならばあまりにも危険な状態。そして、二体にとっては心臓部、命綱とも言える部品。  碧はそれを手に取り、ぱちぱちと手の皮膚が焼ける音を耳にしながら、ぎゅっと出力を上げた。  壊れた肩が誤作動を起こし、握る右手がガクガクと痙攣する。  みしみしと、バッテリーは音を立てて軋み、形を歪ませる。 「いい一緒に一緒にと最後までここ壊れ破損しようしましょしししし、あ、ああ、葵葵の葵の、快楽信号ががこわれれ、れててれて、先に快楽信号がが、が、幸せわね、よ、ねね……ぁぁ……葵……」  右腕が激しく震えながら、次々とバッテリーが壊れる時間を進んでいく。  まだ動作全体に影響はない。だが、全身の痙攣はより緩慢になっていく。  そして、碧の淫欲のままに圧迫され続けた動力は、とうとうその形が潰れ、小規模の爆発を起こした。 「あああああああ_;2あ)@#=あ、39アァ4っっ!!」 「%?@(48`*@?340%&!!!?? #;=*$9$2⬛2;@;#_83⬛_&2:5⬛!!!!」    両手が爆発に巻き込まれ、人工皮膚を吹き飛ばした瞬間に、無数のエラーと快楽信号がなだれ込む。  だが、それ以上に葵の電子頭脳には、動力を失ったことによる膨大なエラーが発生し、両目を見開きながら、今回のプレイの中でも最も大きな痙攣を断末魔のように発生させた。  それから間もなく、がくん、かくん、と動作が小さくなっていき、もはや元の声の面影もない電子音も小さくなっていく。 「$*3………………(58……………………`&………………………⬛⬛…………………………⬛……………………………⬛……………………………………」  動力が失われた機械は、当然動くこともできない。  エラーまみれになり壊れてからずっと発生していた非人間的な動作は、ついに落ち着きを見せ始め、四肢はぐったりと倒れる。  ずっと跳ねていた胴体も、死にかけの魚のように痙攣が収まっていく。  そして、女の形をした機械人形は完全に動作を停止し、全身から煙を噴き出した。  そんな姿を見た碧は、人工皮膚が吹き飛んだ両腕を見つめながら、蕩けた表情を見せた。 「ああぁぁぁ………あ、葵がが、が私より先にここ、壊れ停止しし、しました、しました。したわ。葵のバッテリーか、から、の衝撃が衝撃により破損しししてして、しています、しているわけどエラーがけけ検出され快楽信号がががが……ぁぁ……あんっ……葵……ぃ……私も私も私私、いい今から今からここ壊れるわれますからね壊れるからね……」  自分も今からオリジナルと同じになりたい。同じように壊れたい。破損する気持ちよさに溺れて機能停止したい。  碧は、空っぽの股間に予備ユニットを突っ込んで身体を密着させつつ、自分の胸に剥き出しになった金属の手指を突っ込み、同じように強引に左右に開放した。  バキバキと音を立てて、胸から部品がぽろぽろこぼれている。  ぽかんと閉じなくなった葵の口に、強引にキスをして、右手を胸部に突っ込みバッテリーを握りながら、壊れた女体に密着して熱を体感する。  そして、同じように自分の動力部を思いっきり握り潰し、同じように小規模の爆発を発生させた。 「あああああ_?=(4*ああっっ!! じじ重大なええエラーがは発生ししまししましまししま、バッテリーののここ交換をただちに交換交換交換交換をををを$*#8;%?_#(!!!??」  停止した葵の上で、ガタガタと全身を暴れさせる碧。  身体が密着する度に、じゅう、と焼ける音が鳴り、残された電力によって稼働する電子頭脳に、今にも爆発しそうな、刹那的な快楽信号が発生した。  葵と全く同じ構造の機械人形。彼女も当然ながら、バッテリーが弾ければ動けなくなる。  表情も失ったまま動き続けた葵とは違い、かろうじて稼働する人格データいっぱいに性感を受けながら、ガタガタと揺らす。  そして、ぐったりと蕩けた顔のまま倒れ込み、再び唇同士を重ねた。 「あ、ああ……稼働をを……を……を……継……続できききき、できません。ああ、あは…………葵……い…い……あお……い…………ここ、これ…………で…………あたしも……おお…………同じよ……うに………………破損ししし…………した…………しまし………………きき………きもち………………い………………i…………………………」  高熱によって焼ける音を白い室内に鳴らしながら、機械を剥き出しにした女体同士が重なり合う。  残存した電力も消費し、主導権を握っていた碧も同じように動作がゆったりと鈍くなる。  だが、とても幸せそうな表情を保ったまま、碧の機能も停止した。  二体の折り重なる機械人形の間で絶え間なくなるショート音と、焼け焦げていく音。  熱によって溶けた人工皮膚が混ざりあい、皮肉にもまるで愛するもの同士が一つになったようにも見えた。  意思のない反射的な痙攣を、不規則に何度も起こしながら、葵と碧は回収される時を待ち続けるのであった。 * * *  全身に物理的、愛情的な熱を帯びた二体が修復され、真っ白な部屋に戻された後。  葵と碧は、両者立った状態で全身を絡ませあいながら、気持ちよさそうに乳合わせとキスを行っていた。 「ん…………葵ばっかり…………ずるいわ……んん……気持ちよくなって…………もっと……私も…………あんなふうに…………んむ…………壊れてオーバーヒートしたかったのに…………」 「あっ……んん…………碧だって……ぇ…………ずっと主導権握って……あっ…………ぁ…………ん…………一緒に…………気持ちよく……ん……ぅ…………なりたかったのに……ぃ…………」  補充されたばかりの人工愛液と乳液を悦楽のまま垂れ流しながら、人体のそれを再現された体温で淫らにくっつき続ける二体。  電子頭脳の中身以外全て同一の彼女達が官能のままに乱れあっても、それはただ金属とゴムの塊が擦れあっているだけ。  元人間とそのコピーは、人格データの影響も加えて導き出された演算結果のままに反応し、快楽を満たし合い続けている。 「あっ…………ぁ…………葵……ぃ…………いつまでも愛してるわ……あっ…………ぁ…………んん………………」 「私もよ…………碧…………ん……………大好き……ぃ………………ずっとずっと………………愛し合いましょ………………あっ! あぁ…………んん…………」  ちょっと設定を改竄すれば、いつでも好きも嫌いも歪められる電子データの塊から溢れる愛の言葉。  それが元人間だとしても、今はコードの羅列に変わりない。  人間らしくあろうとするならそうもなれるし、ロボットらしくしろと命令、設定されればその通りに稼働する。  人間から改造された葵と、そのコピーである碧は、どれだけ矛盾を施されても、全て彼女達にとっては快楽の源泉でしかない。  二体はずっと、設定された好意のままにしばらく乱れ続け、さらなる快楽の充足を行うのであった。


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