出会った女は敵の機械 1話先行公開版
Added 2020-10-06 10:53:22 +0000 UTC現代からそう離れていないある時代の日本、首都京東。 沢山の人々が平和な日々を享受し、ぼんやりとそんな日々がいつまでも続くかと思われていたある日。 突如それは何の前触れも無く崩壊した。 「みんな見ろアレ! 空が開いてるぞ!?」 「ウッソ何、すごい綺麗なんだけど……」 「なんかのAR映像とかホログラムとかじゃねえよな?」 無数の人々が通る京東駅の上空。爽やかな気分を導く疎らに白雲の点在する綺麗な青空が、急激に円形に渦巻き、ぽっかりと空に大きな穴が空いたような景色が作り出された。 音も無く変化したとはいえ、その異常な光景は人々の興味を強く引き、老若男女問わず視線が釘付けになった。 ある者は声に出して超常現象を叫び、ある者は携帯端末のカメラで可能な限り綺麗に撮影し、珍しい景色として保存やSNS上にアップロード。 またある者はもっと間近で見たいと近づき、ある者は危険を感じて遠くに向かおうとした。 人々が騒ぎ、ストリームにその光景が流れ始めたその時、天空に空いた穴の中心から、光を絡め取るような紺色の外套に身を包んだ、人型の未知なる存在が降臨した。 それは一体だけでなく、ニ、三、四と、数を増やしていく。 四方八方から眺めていた人々が、現実味のない事象にざわつき始めたその時、外套の一人が手をかざし、京東の街に無差別の火球攻撃を降らせ始めた。 「な、なんだ一体!?」 「みんな逃げろ! 早く! 逃げるんだーー!!」 人々は一瞬にして混乱の渦に陥れられ、抵抗する術もなく逃げ惑うしか無かった。 そして、手を翳した一人が右腕を天に掲げ、矮小なる存在へ自らの超常なる力を誇示し叫んだ。 「聞くがいい、地を這い醜く生きる無力なる人間達よ。我々はアンスロート。新たなる人、新たなる零より始まる世界の創造者である」 高空に吹き荒ぶ風によって外套がはだけ、現れた者達の姿が露わになる。 獣の耳と尾を備えた、細くも無駄なく逞しい筋肉を晒す獣人の男。 下界に向けて冷酷な瞳を突き刺す、女神のように美しい、血の通っていないような色白銀髪の女性。 常に形状が安定せず、時折形を崩しながらも人の型を保っている、中性的な容姿の不定形生物。 背中から天使の如き翼を生やし、慈悲に満ちたような表情で地上を見下す女性。 そして、名乗りを上げた男の姿は、強風に動じることなく最後まで姿を見せなかった。 京東はこの日を境に、正体不明の人外集団、アンスロートによって死と隣合わせの激戦地帯と化した。 彼等が従える下級兵や、天から降りた者達が地上を制圧し、人々の日常は恐怖に陥れられた。 だが、人間達も黙って侵略され続けることはない。 アスラと名乗る謎の男が、自身が選んだ男女五人に、地球からもたらされる超常的な力を与えた。 政府軍ですら手をこまねくアンスロートの軍勢に対抗できるのは、運命を託された五人のみ。 この物語は、地球に選ばれた五人の、人類史の存亡を賭けた戦いの記録…………………………などではなく、そんな戦いには殆ど関係ない、偶然にも機械仕掛けのアンスロート女幹部と出会った男の、色情も混じえた日常の話である。 * * * 「はははは、脆い。あまりにも脆い。肉体を持つ者とはなんと脆いのだ。不完全かつ脆弱極まりない」 アンスロートが地上へ降臨してから間もなく、人々は逃げ惑い、怯える日々が続いた。 空の穴より降臨した者の一人、アルミナは、全身が金属部品とシリコン素材によって構成された機人種族。いわばアンドロイドである。 爆風に艶めきなびく、見惚れるような美しさの銀色のセミロングヘアー。完成された造形を自負する、誰もが美人と認めるであろうしゅっとした成人女性的顔立ち。身に纏う戦闘服の下からはっきりと主張するように目立つ、二つの大きな乳房。無駄な肉など存在するはずもない、高身長かつ完璧なボディライン。 まさしく美の女神を体現するようなアルミナは、京東の地に降り立ち、冷たい瞳で人間を惰弱と断じながら、破壊の限りを尽くす。 「止まれ! それ以上の破壊行為を行えば」 「行えば、なんだ? 肉人形の分際で、完成された種族である私に歯向かうのか?」 アルミナは無数の銃を向けられても、怯む様子一つ見せていない。 それどころか、そんな豆鉄砲で挑もうというのか? と言わんばかりに立ち向かった警官達を嘲り笑った。 彼女がゆっくりと、余裕を持って警官達に近づくと、押し寄せる圧に耐え切れず発砲が開始された。 アルミナは銃口の位置と、電子頭脳内に存在する、蓄えた地上兵器のデータから弾道と到達時間を予測し、ふらりと回避してみせた。 そして、今にもその手が届きそうな位置まで近づくと、アルミナは銃をぎゅっと握ってみせた。 「ひぃっ!?」 「この程度で私を止められると考えたのか? 全く、お前達の考える事は理解できない」 片手で銃をばき、ばき、と、装填された弾丸ごと握り潰し、ぱらぱらと見せつけるように地面に散らす。 そして、たった一度の回し蹴りで警官達を呆気なく吹き飛ばした。 「なんだ、逃げ遅れたのか? 肉人形は正しい判断もできぬのか。哀れなものだ」 「ひっ! た、助けて…………お願い…………」 アルミナは警官が退けられた先に、腰を抜かして動けなくなったスーツ姿の女性を発見した。 私が降り立った程度で動けなくなるとは、貧弱にも程がある。と思考しながら、女性の顎に手を当てて、じっくりとその人間の中でも特に端整あろう顔を観察する。 「ふん、肉人形の中では美しいな。私達機人の領域にも届いているだろう。それだけにあまりにも勿体無い。肉の身体さえ持っていなければ、私達の配下に加えていたのに」 優しく顔中を撫で回した後、とても残念そうに右手をかざし、せめて醜い形にならない様跡形も無く吹き飛ばしてやろうと、女性にエネルギー弾を放とうとした。 その時、アルミナの元に四人の戦士達が現れた。 「その人から離れろ! アルミナ!」 「ふん、邪魔が入ったか。忌々しい者共め。劣等種族である貴様等が私の邪魔など、万死に値する」 アルミナは不愉快そうな表情を見せながら無線通信を周囲に発し、何十体もの女性型アンドロイド兵士を呼び出した。 「これ以上お前達の好きにさせてたまるもんですか!」 「お前が言う劣等種族の意地、俺達が見せてやるよ!」 「フン、肉人形が喚いている。私達アンスロートに勝とうなどという思い上がり、ここで捻り潰してやろう!」 これが、アンスロート降臨から間もない頃の話。 月日は流れ、一年半のある日。 アルミナは傷ついた身体で右腕と左脚を痙攣させながら、ふらふらと闇覆う建物の隙間へと逃げていた。 「こんなこと…………あってはならない……! 肉人形共の……分際で……!」 模造皮膚の一部は煤け、電子頭脳内には複数の損傷とエラー報告が通知されている。 一年半という月日は、人類が対策を進め、新たなる力と対抗策を手にするには充分な時間だった。 地球から超常の力を得た人間は五人から六人に増え、獣人幹部は退けられ、さらには軍隊側の戦力も増強。 アンスロート側は徐々に劣勢を強いられるようになり始めた。 それでも所詮は肉人形と見下し続けていたアルミナが、久方ぶりに自ら地上に赴いたところ、無数の想定外の事象に遭遇し、返り討ちにあったのである。 なんとか逃げおおせたものの、アルミナの機人として、人類よりも優れた者としてのプライドは傷つけられた。 人格データを構成する数値を激しく変動させながら、歯を食いしばり、なんとか帰還しようとする。 「アップデート……しなければ…………私達は肉体を……持つ者などに……決しては遅れは…………」 「こんなところで何してるんだ?」 その時、彼女の背後から聞いたことのない男の声が集音装置に入り込んだ。 少なくともこれまで遭遇した人類や、アンスロート内にも一致する音声データ履歴は存在しない。 アルミナはなんとか身体を左へ傾けながら、ぎこちない動作で首を160度ほど回転させた。 「何者だ……」 「えっ、もしかしてあんた……アルミナなのか……? あのアンスロートの!?」 アルミナの視界に写し出されたのは、何ら警戒する要素の無い、年齢としては二十歳前後を想定される青年だった。 彼の名前は山沢夏輝。手元には最新スペックの携帯端末が備わっており、彼女の顔を見た瞬間にわかりやすく驚愕の感情を露わにした。 「だったらなんだ……肉人形……! 見つかった以上、ここでお前を生かす訳には……なっ!?」 ただでさえ下等な人間に痛手を負っただけでも屈辱的なのに、力の無い者にすらこのような姿を見られては、電子頭脳内にノイズが走って仕方がない。 このまま敵側に居場所を知られれば、嗅ぎつけられトドメを刺されてしまう可能性も少なくない。 アルミナは、夏輝に向かって左手をかざして、心臓を焼き貫こうとした。 しかし、不具合による連鎖的な動作不良か、うまく身体が動かず、カタカタと痙攣し不発に終わった。 その間にも夏輝は、攻撃が出来ないことを察してなのか、興味津々とばかりにアルミナへと近づいていく。 「配信でしか見たことが無かった……本物に出会えるなんて、思ってもみなかった」 「やめろ! 私に近づくな! これ以上近づけば、お前の命は……」 それまでのミステリアスかつ異質な雰囲気を醸していた彼女の姿は薄れ、口調と表情だけが敵意を剥き出しにする。 そして、無謀ながら真後ろまで近づくと、夏輝の持つ携帯端末に見知らぬ外部機器からの接続通知が表示された。 同時に、アルミナの表情にはっきりと驚愕の色が現れる。 「ん、なんだこれ。まさか……」 「何だこれは……どういうことだ……私の脳に何かが繋がった……?」 夏輝は日頃から機械工学とプログラミングについて学習しており、その流れで、自身の携帯端末をハッキングツールとしてのカスタマイズを施していた。 そんな彼は、ネット上の配信や中継から、アンスロートに属しているアンドロイドについても強い興味を示していた。 まだ実用化にすら至っていないはずの、人間のような動作をする未知なる機械人形にはどのようなコードが組まれているのか、どのような構造になっているのか。 そんな夢の日はそうそう訪れないだろうと思っていた矢先の、予想外の遭遇。 しかも、自身の携帯端末と彼女の電子頭脳があっさりと繋がってしまった。 これは迷っている暇はないと、夏輝の意識はすぐさま携帯端末の方へと向けられた。 「もしかして、これって……いけちゃうのか」 首都圏を恐怖と混乱に陥れた組織の一員。しかもそのトップクラスの存在とは思えない程の、セキュリティの薄さ。 先程までとはまるで違う意味での驚愕に包まれながらも操作を続けていくと、あっさりとアルミナの一部領域を掌握。 限定範囲ではあるものの、携帯端末側からの遠隔操作が可能になってしまった。 「貴様、まさか……私の中に入り込んでいるのか!? やめろ! 私の中に入ってくるな! 肉人形の分際で!!」 アルミナは外部端末からのハッキングに抵抗しようとするが、夏輝側の行動が圧倒的に早く、純粋なアンドロイドであるにも関わらず人間に常に先越されてしまう事態に陥っていた。 同時に力づくで夏輝の命を奪おうとしても、人類側から与えられた損傷によってうまかく身体が動作しない。 そして、夏輝は遠隔操作から、アルミナの後頭部を開放。 美しいセミロングの銀髪に包まれた後頭部が、模造頭皮ごと左右に開かれ、彼女の中枢部である電子頭脳が露わになった。 やや人間の脳に近い形状をした、電子部品の塊。そこには、人間社会で使用されているUSB端子と非常に良く似た接続部が存在していた。 「わ、私の中枢部が……貴様のような肉持ちにぃ……っ……絶対に許さん……貴様は決してただでは死なさ……おい!? 何をする気だ!? 外部機器との有線接続を開始しました」 動作を制御され、完全に振り向けない状態でアルミナは、屈辱と怒りに満ちた声で絞り出すような電子音声を上げる。 高等種族である機人が、生身を持つ低級な人型種族に制御されるとは。 だがそれでも、まだ敗北したわけではない。必ず殺してやると意思表示しようとしたその時、夏輝が所持しているUSBケーブルが電子頭脳に直接接続され、本当の意味で携帯端末と繋がってしまった。 擬似人格から来る激情に乗せて喋っていたアルミナの表情が、突如ふっと消失し、同じ声だが一切の感情が失われたシステムメッセージが発された。 「マジかよ……これ夢じゃないよな? これがあのアルミナの中身……こんなのやりたい放題じゃねえか……!」 ずらりと手元の画面内に表示されたのは、アルミナという存在を構成するコードやファイル等の内部データの数々。 薄っぺらいセキュリティを突破した先に開かれた宝物庫は、彼女の設定や過去の記録、出自、構造図、音声ファイルのような、まさしく彼女が製造から今まで積み上げてきた物が詰め込まれていた。 「やめ……ろ…………私を覗くな……! 勝手に私のデータを見るな! あぁっ……」 「これがアンスロート共が元いた世界の情報でこれが……あれ、パーソナル情報も設定変えられるな」 「……っ! やめろ、やめ、やめて! そこには手を出すな! 私のアイデンティティを」 これまで人類に見せたことのないような怯える表情が生まれだすアルミナ。 すぐに態度を元に戻すが、それでも自身が外部端末によって閲覧されていることは感じ取れる。 そして、夏輝の手は設定項目内のマスター登録に伸びていった。 そこには、アンスロートの首領である男の名前が登録されていた。それに紐付けされる情報として、遺伝子情報と顔情報が保存されている。 「こいつを変えればもしかして、アルミナが俺の物に……? よし、早速やってみるか」 アルミナはその言葉に青ざめた。 自身が忠誠を誓うアンスロート首領との絶対的な繋がりが絶たれてしまう。 機人繁栄の手綱を引いてくれた偉大なる御方が。自身が唯一、自分よりも上位の存在を認める御方がマスター登録から消されてしまう。 クールな表情をなんとか保ち続けていたアルミナにも限界が訪れ、とうとう見下していた肉人形種族に乞いの言葉を出してしまった。 「い、いや! それだけはや、やめて! お願いだから! 私はあの方への絶対の忠誠を誓ったの!! 機人の誇りを守る為に、私はあの方を裏切りたくない! 貴方が望むことならなんでもするから、だから、設定だけは変更しな…………登録されたマスター情報が削除されました。新しくマスターを登録しますか? 登録しなくても、自律行動は可能となります」 必死に嫌だ、嫌だと叫んでも、アルミナの願いは聞き流されて、携帯端末上の操作のみで、アンスロート首領への絶対的な忠誠は簡単に消え去ってしまった。 その後、擬似人格の挙動には戻らずシステムメッセージを喋り続ける。 そんな、まさしく機械的な挙動を起こす美女アンドロイドを前に、夏輝はこの機を逃す手はないと、欲望を前面に押し出した。 「もちろん登録してくれ。俺をアルミナのマスターに」 「了承しました。名前の登録は口頭、または端末からの入力をしてください」 今回は口頭ではなく、端末側から、自身の名前である山沢夏輝を入力する。 端末から表示されるキーボードを叩いている間、アルミナは虚ろな表情のまま一切動く気配はなく、ただ外部からの操作を受け入れていた。 「名前登録を受け付けました。山沢夏輝、でよろしいですか?」 「ああ、それで頼む」 「ありがとうございます。マスターの名前を登録しました。続けて、マスターの顔情報、及び遺伝子情報を登録します。この作業を以て、マスター登録は終了となります。少々お待ち下さい」 そう言うとアルミナは、後頭部にケーブルが挿し込まれたまま、振り返ろうとした。 かたかたと不安定な動作で、180度身体の方向を変えるのもやっと。 それまで非常に不遜な態度だった彼女が、無感情で淡々とした振る舞いになったのも含めて、アルミナの人形らしさはとても強く現れていた。 彼女の視線が夏輝の方を捉えると、眼球ユニット内のセンサーを点滅させ、暗がりでも顔の位置と形を認識した。 「マスターの顔情報を登録しました。最後に遺伝子情報を登録します」 そして、微振動を起こしながら両手をゆっくりと夏輝の両頬に当て、無機質な表情のまま、唇を真っ直ぐ押し付けていった。 夏輝はその押し寄せてくる絶大なる美に動けぬまま、行為を受け入れた。 夏輝のファーストキスは、生の風味がしないシリコンの味と、ニオイも味も一切しない唾液の味に染められた。 舌を絡め、唇を重ね、行為こそとても情熱的だが、アルミナの時間が止まったような表情は一切変わっていない。 むしろ、目と鼻の先まで近づいた分、彼女の中から聞こえる小さな駆動音と、眼球内のレンズの動作がよく見える。 10秒ほどキスを続けると、アルミナは未だ震えを見せながら離れていった。 「遺伝子情報を取得しました、マスター登録が完了しました。これから私のことをよろしくお願いします。擬似人格を起動します」 柔らかくも肉々しさの無い、金属と樹脂で出来た女性からのキスで、思わず放心状態になる夏輝。 望んでいたこととはいえ、いざ実現するとリアクションすら取れなかった。 必要な情報の登録が終了し、形式的なお礼を述べて頭を下げると、後頭部に繋がったケーブルがぶらんと揺れた。 そして、擬似人格の起動が再開されると、アルミナの表情はそれまでの刺々しい雰囲気でも怯えるような様子でもない、まるで陶酔しているような、どこか色気を帯びた柔らかな表情を出した。 「…………ありがとうございます、夏輝様。ただ今より、私、アルミナは夏輝様に仕える機人となりました。どうぞ、なんなりと私に命令してください」 何度も配信で見た、人類を見下し破壊と殺戮を繰り返す彼女はどこへやら。 そこにいたのは、夏輝の従者として無条件の崇拝の元に動く機械人形だった。 夏輝はごくりと生唾を飲み込み、ゆっくりと、改めて彼女の美しい姿に近づく。 「ほ、本当に俺のモノになったのか……?」 「ああ。私は夏輝様のモノだ。登録されたマスターの命令は絶対であり、逆らう事は許されない。それがマスター登録と言うものだ。肉人形の事は嫌いだが、夏輝だけは特別だ。だから、私を自由に使ってくれ」 とても良い顔が、暴力的に感情を揺さぶってくる。 こんなにも色気と造形の良さに満ちた女性が、自分を自由に使ってくれなどと口にされては、胸の鼓動は際限無く高まっていく。 人間のような肉の味は感じられなかったが、またじっくりとキスしてみたい。その機能があるならば、アルミナの身体を感じてみたい。 邪な心が中を埋め尽くした後、夏輝は立ち上がった。 「よし、それじゃあ……俺の家に行こう。俺の物になったんなら、一緒に暮らすんだろ?」 「もちろん。私は夏輝様にずっとついていく。でも、その前に少しだけ待っていただけないか?」 誰も通る気配すらない建物の隙間から移動しようとした夏輝に、アルミナが呼び止める。 彼女は自身の晒された後頭部を、とんとんと指差した。 「私は今、身体に機能障害が発生しててまともに移動できない。それと、このまま移動すると、夏輝様に被害が及ぶ。もしもの時の為に、私の電子頭脳にアンスロート本部へ送信されるセンサーが組み込まれてるの。増設したものだから、取り除けば機能しなくなる。どうか取ってくださいませんか?」 人差し指の先には、電子頭脳の形状を考えると確かに後付されたようにしか見えない、赤く点滅する小さな電子部品が備わっていた。 「わかった。これを取ればいいんだな」 夏輝はバッグから持ち運び用のペンチを取り出し、彼女の言う通りにして、その電子部品を掴む。 軽く掴む感覚を捉えると、思いっきり手元を握り、ぐいっと捻り潰した。 その瞬間、アルミナの身体が衝撃から、びくんっ、と振動する。 「…………!! 外部パーツが不正に取り外されました。内部データに影響を及ぼす可能性があります…………これでいいわ。アンスロートに私達の場所が嗅ぎつけられることはない。本当の意味で、私と夏輝様が一緒になれるんだ」 マスター登録されてから、アルミナの態度こそそれまでの冷静な雰囲気を保ってはいるが、言動からは明らかにべた惚れの感情が滲み出ていた。 「さあ、夏輝様の拠点に行きましょう。でも、今の私は移動できないので、どうか夏輝様が私を運んでください。ああ、夏輝様に動かしてもらえるなんて……」 肉人形と見下していた相手に動かされることに、至上の喜びを発露するアルミナ。 やや面倒だなと思いながらも、夏輝はこんな最高のアンドロイドを自分の手元に置けるのだから、それくらいは我慢しようと、身体を抱えて運び出した。 「…………機械だって前提で重そうかと思ったけど、予想以上に軽いなあ」 「当然だろう? 私は機人の頂点に立つ者。軽量化も女性型の嗜みだ」 * * * 自身が所有する車へと連れていき、なんとか誰の目にも止まらず自宅へと招き入れることが出来た夏輝。 抵抗もせず連れられたアルミナは、冷たい床の上で仰向けになり、小さく右上半身と左下半身に誤作動を起こしながら、ぐったりとしている。 「夏輝様。夏輝様は機械工学に精通しているの?」 「まあね。でもどうしてそれを?」 「机の上にある資料や並べられた本のタイトル、視界に写る設置物からそう判断した。もし可能なら……私を分解し、修理してくださいませんか?」 自身よりと上の存在へお願いする時は、丁寧な言葉へと移り変わるアルミナ。 そのはっきりとした境界線が、より彼女の機械らしさを強調させていると感じる。 だが、今、床に倒れている人物が生身だろうと機械だろうと、そこにあるのは美術品のように綺麗な女性。 修理してくれというお願いに、夏輝は思わず口元を歪め、露骨に心臓の鼓動が早まった。 「いいのか? それって、俺がお前の身体を隅々まで扱うってことだぞ……?」 「もちろん構わない。私の身体は私のモノだが、それ以前にマスターである夏輝様のモノでもある。修理技能があるならば、その主導権は夏輝様に譲り渡すのが最善だ。さあ、私は現在、服すら自ら脱ぐことはできない。だから……夏輝様の手で服を脱がせてください」 まるで夜伽にでも誘うような言い文句。己の主導権を渡すという言葉に特別な意味が存在しているのか、アルミナの表情はどこか紅く染まっており、視線をわずかに反らしていた。 かろうじて動く彼女の半身は、自らの身をさらけ出すことを拒否するような手付きは一切していない。 夏輝はその人形の頼みを聞き入れ、ゆっくりと手を伸ばし、おそらく触れることはないだろうと思っていたその特殊な衣服に手を付けた。 人間社会に溢れる衣服と、そうたいした構造の違いは無く、するするとそれを脱がしていく。 すると、その下からはブラも下着も無く、いきなり完成された洗浄的な造形の女体が姿を現した。 色白の模造皮膚によって包まれた機械の身体は、人間が必死の努力をしなければたどり着けないようなボディラインを築き上げており、そこからピンク色の乳首がついた、見た目にも柔らかそうな巨乳が空気に晒される。 女性器ユニットには、アンダーヘアの一本も存在せず、首から下にはムダ毛一本見当たらない。まさしく理想的な女性の身体と言えるだろう。 そんな人間らしさに溢れた、人肌に満ちた身体だが、ところどころに確認できる継ぎ目、見た目のクオリティに比べてカクカクと機械的な痙攣を起こすそれぞれの半身。 そのアンバランスさが、肉感的ながらも人形らしいという複雑な印象を抱かせた。、 「私の構造図は改めて端末へ送信するので、そちらを参考に……」 修理に必要になるであろう参考資料を提供し、作業に必要な事柄を口にしようとしたその時、アルミナはマスターの異変に気がついた。 服を脱がせ、両手を床に着きながら、はからずも押し倒した直後のような体勢になっているが、夏輝はそこから動く気配がない。 それどころか、顔を赤らめ緊張した面持ちを見せ、汗をかき始めている。 極めつけは、彼の股間がはっきりと、ボトムの下から盛り上がっているのが確認された。 アルミナは眼球の視線を一度そちらに移した後、再度マスターの顔に向き直し、平然とした顔のまま演算結果を口にした。 「夏輝様は、私の身体に興奮しているのか?」 「なっ! え、まあ……えっと……」 図星だった。 こんな官能的な女体と吸い込まれるような魅力の顔が目の前に来て、興奮するなという方が無理な話である。 だがアルミナは同様もせず、続けて口にした。 「なら、私とセックスしますか?」 「っっ!!!」 「私達は元来、人類種を元に創造主が造り出した種族だ。だから、男女共に類似した器官が存在する。だが、それらの機能も人類を超えていると自負している」 夏輝はその言葉に何も返すことができず詰まっていた。 「人間はセックス時に子を授かるかどうかを気にするというが、私達に妊娠機能は存在しない。夏輝様の出した精は、他の廃液と同様に処分される。肛門部がその排泄口で、人間で言うところの子宮部が、排泄物を溜め込むタンクになっている。女性器ユニットとは繋がっているから、直接廃液タンクに送り込むことも可能だ。それらの廃液は、私が水を摂取すれば大抵は体内洗浄できるから、心配しなくてもいい」 質問を聞けば聞く程に、夏輝の胸の鼓動はさらなる加速を起こしていた。 そんな、何も返すことができず知らない世界の話を聞くような姿になっているマスターに、アルミナは一つの結論を導き出した。 「…………まさか夏輝様は、セックスの経験が無いのか?」 「うっ! …………ああ、そうだよ。俺は童貞だよ」 またもや図星だった。 だが、そんなことでは、アルミナからマスターへの評価が落ちることはない、 「そうだったのか……だが、心配しなくてもいい。私には、セックスが初めての相手にも気持ちよく悦んでもらえるように、必要なプログラムは実装されている。私の外見を最大限に利用できるように、過去に自ら組み込んだものだ。まさか、こんな所で役に立つとはな」 主従関係こそ変わらないが、今この瞬間に於いては自身の方が優位だと認識したアルミナは、それまでの紅潮を抑えながら、未だ正常に動いている左手で、ピンク色の割れ目を拡げてみせた。 その先には、見惚れる程に美しいピンク色の肉壷。まるで生きているかのようにひくひくと動いているが、どこか人間のそれとは違う、造り物らしい雰囲気を本能的に感じさせた。 すると、女性器ユニットはじんわりと模造体液を分泌し始め、マスターの男性器を受け入れる準備を整えた。 「さあ、夏輝様の男性器を受け入れる準備は出来ている。いつでも私の膣内に入れていいですよ。私は人類種を元に造られたんだ。私と身体を交わすのは、正しく初めてを捧げたと言っても差し支えないだろう」 アルミナの顔は、未だ凛々しい雰囲気を保ち続けているが、その一方で首から下の振る舞いは、まるで淫乱そのもの。 そんな自分に従順な美女からの誘いを受けて、もう居ても立っても居られるはずがない。 夏輝は本能のままに、衝動のままに衣服を全て脱ぎ去り、いきり立った一物を晒しながら、損傷したアルミナの身体に覆い被さっていった。 今まで感じたことのない乳房の感触が、人工皮膚の感触が、生きた人体よりも冷たい体温と同時に肉体に伝わり、男の劣情がこれまでに無いくらいに刺激された。 「これが……アルミナの感触……柔らかい……女の身体って、こんなに気持ちいいんだ…………」 「ふふ、そう言って頂けて光栄だ。私の身体は、人間種の女性の身体を超える心地よさであると保障しよう。そして、その気持ちよさは夏輝様に捧げましょう…………んん……ぅ…………」 出力低下した左腕を頭に回し、ゆっくりと引き寄せ、己の主人の唇を自身のそれに受け入れた。 夏輝はそれに抵抗せず、アルミナが導くままに誘い込まれ、ゆっくりと小さく自分からも重ねていった。 人体よりも冷たい肉感が、シリコンの味と共に伝わってくる。人工物の味に乗せて流れ込む人間的愛情表現が、夏輝の初めての感情を激しくくすぐった。 「あっ……んん…………ぅ…………夏輝様…………やはり初めてなのか…………行為の中で、ぎこちなさが伝わってくる…………」 「仕方ないだろ……そんな機会なんてないんだから。悪かったな」 「いえ、むしろ、夏輝様の初めてを受けられるのは、仕える者として光栄極まりない。さあ、私の膣内に夏輝様のそれを挿入してくれ……既に模造愛液は分泌しているから、人間と違って、前戯の必要もない……」 どこからどう見ても人間にしか見えないが、人間を超えた美しい容姿をしている矛盾した感覚。 そんな女性と身体を重ねて、このまま我慢できるはずなどなかった。 夏輝はアルミナに導かれるままに、その造り物の肉壷に、自身の肉棒を思いっきり奥まで挿入していった。 体表面と比べて明らかに熱く、ぬるぬるとしている肉の壁が、それを快く歓迎した。 「ああっ! あっ、ああ……ぁ…………夏輝様……ぁ…………私、夏輝様の身体を受け入れ…………は、あっ、ああんっ…………どう……ですか……ぁ…………私の女性器ユニットは……ぁ…………」 それまでクールで見下すような声色ばかりで、マスター登録した後も冷静さがずっと消えていなかったアルミナの声が、女性的なよがり声へと切り替わった。 まさしく血の通っていない声という言葉が似合うくらいだったのに、今では生命の営みに溢れた声が、スピーカーから発されている。 独立した機構で膣肉を動かし、人間には不可能な動作で男性器に吸い付き刺激していく。 夏輝の全身に伝わる、初めての女体の感触。人間との交接を知らない段階で、人間よりも心地よい身体を味わい、彼の呼吸はより早くなっていく。 「はぁっ…………はぁっ…………あっ、うう…………すごい…………きもちいい…………! セックスって、こんな……くっ…………ああっ…………気持ちいいのか……!」 「あんっ、あんっ…………あぁ……夏輝様から……ぁ……快楽信号が伝わってくる……ぅ…………あっ、あんっ! ぁ……あっ……ありがとう……ございます……ん…………夏輝様に……そう言って頂けて…………ぁぁ…………光栄だ…………ああっ!!」 下腹部の排泄物タンクが、夏輝に突かれる度に気持ちよさそうに振動する。 本能のままにマスターに腰を振られ、ぐちゅ、ずるっ、と模造愛液と空気を絡めて性器が擦れる音が聞こえる度に、陰核がぴくぴくと快感のままに揺れ動く。 アルミナの冷めた表情は、すっかりとマスターによって色に染められ、呼吸もなしに悦びを見出している。 「夏輝様……っ……もっと…………腰を振って……ぇ…………胸も、揉むといい…………人間は……胸の性感帯は薄いが…………私達機人は……あっ……胸部も……性感帯として設定されている……私の身体を……ん……もっと、道具のように扱うといい…………ああっ!!」 初めてであるマスターに、人間には適用できないような、実質自分専用の性行為ガイドを向ける。 ネットや過去の授業で見たような知識しか無い夏輝は、その導きに従ってアルミナの胸を揉みしだき、乳首を握るようにしながら感触を楽しんだ。 機械とは思えないマシュマロのような柔らかさが手に伝わり、より情欲が掻き立てられる。 「ん……あっ……ぁ…………ぅあっ……あっ……あんっ…………そう……だ…………私の中枢に……あんっ…………夏輝様の熱が伝わって……ん……っ……快感が止まらな…………あんっ! 申し訳……ない…………夏輝様が……あっ…………気持ちよすぎて…………んん……あっ……ぁぁ…………」 生まれてからずっと愛し続けた相手かのように、何度もマスターの名前を口にしながら、かろうじて動く半身を揺り動かして、乳房と膣から発生する快楽信号を処理していくアルミナ。 そんな彼女の姿に、夏輝の感情は燃え上がるように呼吸を早め、貪るように胸を掴んでは、皮膚を重ね合わせて機械人形の感触を味わった。 アルミナの膣肉は未だペースを崩さず、主人を気持ちよくさせるために動作を続ける。 もっとマスターのことを感じたい。もっと夏輝様の為に機能を捧げたい。 もう既に、今のアルミナは、肉人形と見下していた相手のことしか考えられなくなっていた。 喘ぎ声を出して身体を揺り動かしていたその時、突如アルミナの損傷した半身が、ガタガタと非人間的な痙攣を発生させた。 右腕は指と一緒に意味もなく暴れるように乱れ始め、左脚はピンと張ってはぐるぐると上下左右に足首が動き、何度も床にドンっと叩きつけられた。 「あ、あ、あ、あ、ああぁぁ…………」 「おい、大丈夫……なのか……? もしかして、俺が動かしすぎたから……」 「いや、気にしなくてもいい……あっ……ぁぁ…………元々損傷して……いた……あっ……ぁ…………ぅ…………」 アルミナはマスターが原因である可能性を否定しながら、恋しく求めるようになんとか正常に動く半身で、改めて抱き寄せてキスを交わした。 電子頭脳の稼働率が著しく上昇した影響か、最初のキスよりも口内の温度が上がっている気がする。 アルミナに導かれるままに舌を受け入れ、人体からの分泌物と、外部からの注入液が口内で混ざり合う。 人間らしい営みとシリコンの味が、脳が痺れるような不思議な感覚を生み出す。その瞬間がたまらなく心地良い。 人肌の温度に近づいた分、人間のような感覚へと近づき、さらなる情欲が掻き立てられた。 「んん……んぅ…………あっ…………はぁ……はぁ…………アル……ミナ…………俺、もうそろそろイキそう…………初めて……女の身体の膣内で……はぁ…………あっ…………」 「あぁ……私も……もうすぐ絶頂に達しそうだ……あっ…………とても……夏輝様の身体が気持ちよすぎて……ずっとこうしていたい…………ああんっ! ああっ! あんっ! 私は……あぁっ…………はああっ!!」 一人と一体、揃って間もなく解放の瞬間へと進んでいく。 まるで愛し合っている恋人のように身体を重ね、夏輝の汗が、水分を一切放出しない造り物の肌に付着する。 ラストスパートと入り、さらなる快楽信号が電子頭脳に発信されていく。 膣肉は男性器を求めて、より性感を与えられると算出された箇所を中心に揉み込み、マスターの為に健気に動かす。 生物的本能のままに女体を貪り、システムに従ってそれを受け入れる。 「はあっ……はあっ……! あっ……! あ、アルミナ……………ううっ…………もうすぐ……で、出そう…………あぁっ……!」 「あっ……あんっ!! りょうか……い…………夏輝様の…………体液……あっ、あんっ! 私の膣内に…………感じたい……あんっ! あっ! あっ、ああっ!!」 そして、夏輝がこれまで経験することのなかった、無機物とはいえ女性器の中へと射精する行為。 今までに感じたことのない快美感と共に性欲が放出され、一気にどくどくと肉壷へと撃ち込まれた。 「あああっ!! 夏輝様の遺伝子がっ! ああっ! 来てるっ! 私の中にいっ! あんっ! あっ! ああああっ!! システム動作にノイズが! ああんっ! あっ! ああああっ!!!」 そして、排泄物タンクに至る程に新鮮な精が注ぎ込まれ、アルミナの電子頭脳にも生物的な快楽が弾けた。 夏輝の耳にも心地良い絶頂の声を上げながら、割れ目の肉をひくひくと激しく開閉し、模造愛液をだらだらと気持ちよさそうに放出する。 下腹部の模造皮膚の下では、肉筒がぶるぶるとバイブのように震え、クリトリスは新しい主人の身体を受け止めたことを悦ぶようにぴくぴくと動いていた。 お互いにフィニッシュを迎え、緊張を解いてぐったりとする一人と一体。 夏輝は疲労と快感から激しく息を切らせており、アルミナは快楽信号のままに漏れ出すような嬌声を上げており、人間のように呼吸一つ、汗一つ出していなかった。 「あっ……あ…………ぁ…………ん…………夏輝……様…………どうだった……? 私……の……身体は…………?」 「はぁ……はぁ…………最高……だった…………俺……こんなに女の身体が…………気持ちいいなんて…………感じたよ…………」 「あぁ…………夏輝様……そう言って頂けて…………私は……幸せだ……あっ……ん…………」 主人から出た汗が模造皮膚に付着し、人間らしい生物感を醸し出すアルミナ。 被造物ではあっても、その出来が非常に精巧であるが故に起きる錯覚である。 本来はメンテナンスに入るはずだが、夏輝とアルミナはその後も、消耗した身体を癒やすように、しばらく裸のまま身体を密着させ続けていた。 「アルミナは、メンテナンスはまだいいのか……? まだこうしてて……」 「夏輝様が私を抱きしめていたいなら、私は喜んでそれに従おう。エラーメッセージこそ表示されているが、未だ停止には至らない」 「…………わかった。それじゃあお言葉に甘えて。気が済んだら、お礼にちゃんと修理するさ」 「ありがとうございます、夏輝様…………ん……ぅ…………私は、夏輝様に仕える身となれて、光栄だ…………」 夏輝とアルミナは、名残惜しさを消し去るように再び優しく唇を重ね、まるでずっと連れ添った関係かのようにそっとお互いを抱き合った。 激しい動作を行い、損傷した部位から模造皮膚越しに大きな機械音が聞こえる。 無数の動作不良が発生しても、アルミナは新しいマスターへの行為を優先して、センサーから夏輝の全身を感じ取った。 こうして、人々の平和を脅かす軍勢の幹部と、戦う能力もない青年との奇妙な共同生活が幕を開けたのであった。
Comments
ありがとうございます! この先ももうしばしお待ち下さい!
土装番
2020-10-13 12:40:10 +0000 UTCいいね!こういうの大好き!
R.G
2020-10-12 23:21:46 +0000 UTCありがとうございます! ここからもえっちなことしていきます!
土装番
2020-10-06 12:43:17 +0000 UTCえちえちで最高です!
t@28
2020-10-06 11:03:38 +0000 UTC