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土装番
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二人のアオイ 記憶を消された機械人形 2

「私の名前がわからない? そんなわけないじゃない。 ほら、もう一度よく思い出してみて?」  ぽかんと放心したような表情で碧の顔をじっと見つめる葵。  碧は何度も何度も快感に溺れ、壊れて過ごし続けたコピーの存在がわからないわけがない、というロールで、いたずらに頬に手を当てながらもう一度質問する。  当然記憶を消した張本人なのだからそんなこと思っているはずもなく、全て葵の反応を見るためだけのものである。 「………………?? わからないわ。あなたは誰なの? 私はなんでこんなところにいるの? 私は誰なの? ねえ、教えて? 何もわからないわ」  少しの間存在しない記憶データを参照しても、自分がなんなのか一切わからない。  全裸であることにも、何もない空間に二人だけ存在していることも、床にいくつか水跡を作っている人工体液がどこから出たものなのかも。  頬を撫でられても嫌がることなく好意を示すこともなく、ただされるがままに人工皮膚の形状を変化させているだけで、自分がなんなのかをただ目の前の知らない女性に問い続ける。 「ふふ、まあそうよね。そうなるわよね。記憶データの一切が無いんだから。そうね……いい? あなたの名前は水樹葵よ」 「私の名前は……水樹葵…………?」  生まれてから親に名付けられた名前を初めて聞いたように復唱する葵。  成熟した人格データとまっさらな記憶の組み合わせが作る歪な純真無垢さ。  目の前の女性なら、自分のことに答えてくれる、何か知っているんだと思考しながら、葵は続けて質問をぶつける。 「ねえ、あなたは誰? 私のこと知ってるの? 私はなんなの? 教えて?」  まるで迷子の子供のような立ち振舞が、碧の人格データの加虐心をそそり立てる。  何も真実を教える必要はない。自分達は今、快楽と欲望の為に壊れるだけの機械人形。  自分にも葵にもどんな設定を加えたっていい。碧は、今回の葵をもて遊ぶための言葉を、葵に植え付けることにした。 「私の名前は水樹碧。あなたと同じ名前よ」 「水樹碧? 私と同じ名前なんて……珍しいのね。ねえ、私は一体どんな人なの?」 「そんなこと聞いちゃうのね……ふふ、元々のあなたはね、とってもえっちな機械人形なの」 「えっちな機械人形……? 私は人間じゃないの? アンドロイドなの?」  自分が人間であるという組み込まれた設定も忘れ、そもそも自分がどんな存在であるか、という所から問われる、元人間の機械人形。  それまでの蓄積すらなくなった葵、意味がわからないというようなとぼけ顔で碧に問う。 「ええそうよ。自分の身体を見ておかしいとか思ったりしない?」  無知で純朴な子供のように、碧の言葉に素直に誘導される葵。  髪や顔、腕や肩、乳房、腹部、へそ、太股、股間と、全身をくまなく滑らせながら弄るが、葵自身には自分のどこが機械なのか見当もつかない。  だが、胸や股間、下半身に手を滑らせた瞬間、自分の記憶データには無い快感が小さくほとばしった。  葵はそれを口に出さずに会話を続ける。 「私の身体……どこもおかしいところなんてないわ。機械なんて言われても……どこも機械みたいなところなんて」 「自分ではわからないわよね。でもね、葵の身体に生身なんてどこにもないの。頭の中から足の先まで全部機械なのよ……私と同じで」  蠱惑的な口調と色香を誘うような仕草を混じえて、自分と同じ姿の相手に近づいていく碧。  その右手は真っ直ぐ迷わず股間へと伸ばされ、二本指を割れ目に挿入される。 「ああっ……な、なに…………いきなり…………ふあ…………あっ…………なにこの感覚………知らな……い…………はあ…………あっ…………」 「いい? それが気持ちいいってことなの。今のあなたには、この女性器ユニットを刺激したことで快楽信号が頭の中に流れてるのよ。ほら、そしたら蜜が溢れてきたでしょ? これが人工愛液よ」  挿入し、前後に動かし始めた瞬間に、葵の全身に蕩けるような快感が生まれているような反応を見せる。  人間ではありえない早さの性感反応。葵の膣内は気持ちよさから即座に蠢き、挿入された指を求めるように動きながら人工愛液を分泌する。  そんな葵の反応を無視するように、碧は、愛液によって滑りが良くなった肉壷のさらに奥まで突き入れる。 「あんっ、あんっ…………なんだか……ぁ…………女性器ユニット……って言うの…………ああっ! ふわふわして……感覚が…………あんっ………もっと、もっとほしいわ…………あっ…………」 「頼まれるまでもなく、もっとあげるわよ。だけどね……これからもっといいものを見せてあげる」  そう口にして、碧は無線接続から葵の電子頭脳内のシステムに命令を送信。自分をまだ機械であると信じていない葵の女性器ユニットを強制的に取り外させた。  股間からかちりと着脱音が鳴ると、かしゅっと機械的な音と共に、周囲の僅かな人工皮膚と一緒に卑猥な肉の割れ目が前面へと迫り出した。  碧は二本指を曲げて親指を上部に引っ掛け、ずるりとそれを引きずり出した。  人間らしい見た目の股間の奥から現れたのは、膣内を作り出すピンク色の肉筒と、生命を作る機能の無い、ただ人間の器官の再現と快楽信号を発するためだけに実装された、アクセサリと化した卵巣付きの子宮ユニットだった。  一見すれば、まるで生物的な色のみで構成されているようにも見えるが、所々には無機物らしい金属部品や、膣液を通すための排出口や接続口が見え隠れしていた。   「ほら、これがあなたの女性器ユニットよ。身体がこんなに気軽に外れるなんて、人間ができるわけないでしょ?」     二本指と親指で持ち上げながら、股間に内部機構を覗かせる穴が空いた葵にまじまじと見せつける。  割れ目が真下を向きながら空気に晒された女性器ユニットは、未だ快楽信号に打ち震えるようにぶるぶるとバイブのように震え、とろりと膣内に溜まった人工愛液を床へとこぼしていた。  記憶データを削除され、わけもわからないままに自分の身体の真実を見せつけられる葵。  処理が追いついていないのか、呆然と表情が静止した後、そっと目の前に突き出された性器に手を伸ばした。 「本当だ……私の……外れちゃった……これが私の一部……私の女性器ユニット……ああんっ……!」  震える肉筒を右手で掴むと、身体から離れ離れになっているのに繋がっているように股間の奥底から痺れるような快感が走り出した。  我慢できず、穴の空いた股間に左手を突っ込むと、そこには皮膚や肉の柔らかさとは無縁な金属の感触と、後付のような温かさが手に感じた。  だが、なぜか女性器に触れているわけでもないのに、金属部分に触れたのに自慰を行った時のような不思議な快感が走った。  足を広げて左手を穴に突っ込み動かしながら、肉筒の側面を爪でなぞり傷つけていく。 「あっ……ア…………は……あっ…………どうして…………私から離れてるのに…………こんな……触れたら…………ちょっと触っただけで……ぇ…………ひゃうううっ!! 私……本当に機械……なの…………あああっ!!」  肉筒に刺激を与える度、釣り上げられたぶら下がった魚のような挙動を見せる女性器ユニット。  艶めかしい光景とは対象的に、股間の穴からはかちゃかちゃと生物的ではない無機質な音が鳴り続ける。  今の葵にとっては初めて体感したこの未知なる気持ちよさ。だんだんと虜になり始め、人工唾液を口端から垂らしながら両手で女性器ユニットを掴もうとした。  だが、碧はまだまだそうはさせないと、あえて引っ込めて葵の側から離した。 「ねえ……何するの……あんっ、あんっ……………あああっ!! 私の女性器ユニット……ちょうだい……ねえ、気持ちいいのがほしいの…………私はえっちな機械人形なんでしょ……? だったら、もっとえっちなことがしたいの、ねえ……葵……」  膝をついてぺたぺたと両手を足のように動かし、猫の如く懇願する葵。  それまで顔つきは明らかな無知の形を示していたのに、色を知ってからはずっと蕩けた表情のまま動き続けている。   「ふふ、自覚してきてるじゃない。葵は快楽信号を処理する為だけに動いてる、えっちなことが大好きな機械人形。でもね、気持ちよくなれるのは女性器ユニットだけじゃないのよ?」 「あっ……ん…………どういうこと……? もっと、私は気持ちよくなれるの……?」 「そうよ。身体を上げて、私の正面を向いて」  葵は言われるがままに身体を起き上がらせ、ぴくぴくと情欲を我慢しているように小刻みに震える。  早く快楽信号が欲しい、肉欲を晴らしたいと、上半身を揺らしてもじもじと悩ましげに動く。  大きく魅力的に膨らんでいる乳房が、突き出すように主張する。 「葵、あなたはね、どんなことをしても気持ちよくなれるの。もっと気持ちいいこともあるんだけど…………まずは、こういうのね」  手に取った女性器ユニットを左手に持ち替えて、碧は右手を大きな胸の方へと動いていく。  そして、乳首が手のひらに当たるような位置で胸を鷲掴みにし、優しく揉みしだき始めた。 「ん……ああっ……あっ、あああっっ! こんな……こんなに…………あっ、私の胸が…………あっ、あはっ、あっ……揉まれて……ぇ……………はあああっ…………」 「どう、気持ちいいでしょ? 私達の胸はこうして玩具にするために付いてるんだから。こうやっていっぱい揉む程にとっても気持ちよくなるの。それに、こうやって乳首を弄って…………」  握られる度に激しく流動体のように形を変えて暴れる豊満な乳房。  葵と碧には痛覚に該当する感覚はあらかじめ設定されておらず、どのような感覚も快楽信号に繋がるように調整されている。  人間では痛がるような行為だとしても、葵や碧にとってはただただ気持ちよく天にも昇るような心地になる肉体行為である。  碧は刺激する程にぷっくりと浮かび上がり始めた乳首を指で摘み、爪を食い込ませながらくりくりと弄り回した。 「はあああっ!! あああっ! あっ、ああっ! だ、だめえっ……頭がなんだか……変になっちゃいそう……ひあああっ!! あっ、あっ、ああああ…………ひいいっ!!」  されるがままに乳房を差し出し、ずっと揉まれていじられ続ける葵。  ずっと快楽信号に身を任せ続けていたい。胸を揉まれ続けたい。女性器ユニットをいじってほしい。もう自分の無くなった記憶などどうでもいい。  葵はふるふると全身を震わせ始めたと同時に、碧はあえてそのままエスカレートさせるようなことはせず、乳房からの手を離した。  それに対して葵は、物欲しそうな瞳で碧に欲望からの質問をぶつける。    「ああああ…………ぁ…………いや……ぁ……なんでやめちゃうの…………もっと胸から……あっ……気持ちいいのがほしいの…………」 「思考能力が欠けるくらいに快楽信号でいっぱいになってるわね。ねえ葵、自分の胸を見てみて」 「私の胸を…………あっ…………あんっ…………白い液が……胸から漏れて…………ん…………あんっ…………」  葵の視界に入ったのは、自身の両乳房に付いたピンク色の先端からぽとぽとと溢れる白濁した液体だった。  快楽信号に反応して、胸部タンクから排出された乳液。なぜだかそれが溢れている間、碧が胸を揉んでいる時とは違う、内側から発信される奇妙な快感が電子頭脳に響いていた。 「なにこれ…………ぇ…………気持ちいいの…………知らない…………あんっ、あんっ…………」 「自分の乳房を弄るのは自分でも出来るし……それに、その乳液を吸ってみるのもいいわよ。だってそれをするのが私達の役目なんだもの」  流れ出る母乳を模した乳液と、乳房の扱いを碧が押し出す。  当然、今の葵にそんな理性があるはずもなく、ただ与えられた快楽行為に従い求めるだけの淫乱人形となった葵は、気持ちよさそうに右手で右胸を握り、乳首に爪を食い込ませながら欲望のままに遊び始めた。 「あんっ、あんっ、あんっ…………あああぁぁぁ…………揉んでるだけで……胸が気持ちよくて……は……あんっ…………ほしいの………が気持ちいい…………ん…………美味しい…………私のおっぱいが……ぁ…………」  自分の身体を玩具のように扱う程に、身体の奥底から電子頭脳へ流れてくる快楽信号がどんどん増加していく葵。  気持ちいいが途切れる様子は全く無く、思考が全て快感と紐つく事象で無ければ考えられない程に染まっていく。  そんな葵の状態を表すように、碧の手元にある女性器ユニットは、常に生きているかのようにぶるぶると痙攣してはひくひくと膣肉を動かし、肉欲を求めていった。  ぴんと勃った乳首を刺激し、乳房を揉み続けているうちに、葵の乳頭からは白濁した乳液がこぼれ始めた  ぽたぽたと床に溢れるそれを、葵は両手で胸を持ち上げて口元まで先端を運び、そして口の中に含んだ。 「ん……んんん…………美味しい………私の身体から出てきた乳液…………あああっ! 気持ちいい………あっ、あっ、あっ…………あああ…………あはっ…………あんっ…………」  自身の体内から出てきた母乳を口に含み、快感を伴いながら乳内から繋がったタンクから吸い上げていく葵。  吸えば吸うほど乳内に新たな快感が生まれ、口の中を通った乳液も再び胸部タンクに戻ってくる。  人間であれば多少は意味のある行為なのかもしれないが、全身機械である葵が行うそれは、ポンプから吸い上げた液体を同じ容器に戻す行為と何ら変わっていない。ただ人の形をしているだけである。  快楽信号に夢中になり過ぎているのか、胸を口で吸っている最中になぜか喋れるという人間的にはありえない行為が出来ていても、それに思考が割かれない程に夢中になっていた。  だが、絶え間なく発信される快楽信号が葵の電子頭脳を埋め尽くし、どんどん頭の中をピンク色に染めていく。   「いいわ葵……そう、そうやってどんどん快楽信号に染まっていくの……ふふっ、記憶データを削除したからとはいえ、私のオリジナルがこんな淫らな姿に簡単に染まっちゃうなんて…………これだからオリジナルのことが大好きなの。ふふふ……ん…………あんっ…………」  最高値まで設定されたオリジナルへの、葵への愛情が、人格に歪んだ癖を作り出す。  胸だけで恍惚の気分に浸っている葵に、碧は追い打ちとばかりに子宮ユニットを握って女性器ユニット全体を持ち、改めて二本指を挿入して奥まで突っ込んでから、優しく子袋を揉みしだいた。 「ぎひいっ!? すす、すごい気持ちいいのが、あ、あ、あ、あああああっっ!! だめえっ! 頭の中が、あっ、あんっあんっ、はあああっ!!」  胸の刺激を淫靡な気持ちと一緒に味わっていた時に、突如女性器ユニットがらがら襲ってきた、膨大な無線の快楽信号。  何かが逆流してきたかのような勢いで気持ちよさが押し寄せ、葵は思わず仰向けに倒れてしまった。  碧の手中にある生殖器は、音が聞こえそうな程に激しく振動し、碧本体は頬を赤らめ幸せの中にいるような表情で、乳頭からぽたぽたと液をこぼしながりぐったりとしている。  間もなく絶頂寸前にでも達しようとしているかのような状態。  だがこれではまだ足りない。今、葵が体感しているのは、機械的な能力も介しているとはいえ、あくまで人間的な性感行為。  もちろんそれは素晴らしいものだが、葵達には機械だからこそ享受出来る自慰行為がある。  機械であるという自覚を植え付けても、まだそれが活きているわけでもない。  だがもう少しだけ人間的に楽しんでおこうと、碧は冷たい床に女性器ユニットを一旦放置し、倒れた葵の上に覆い被さった。  同じサイズの大きな乳房が重なり合い、艶のあるピンク色の乳首同士を擦り合わせる。 「あんっ…………ん…………ねえ葵、気分はどうかしら……」 「あっ…………あああ…………あう…………きもちいい…………こんなの初めて……ぇ…………こんなに、きもちいいことって……素晴らしいのね…………ねえ、もっと欲しいの、もっと気持ちいいをちょうだい? 私、たくさん気持ちよくなりたいの、快楽信号をちょうだい? えっちな機械人形なんでしょ? 私はその為の機械なんだから、もっと、もっとほしいわ!」  あらかじめ形成されている人格以外空っぽの葵が最初に体感した、無数の肉体的な性感行為。  それは一瞬にして彼女の電子頭脳のほぼ全てを埋め尽くし、本当に快楽信号のためだけに動く淫乱な人形を作り上げてしまった。  碧はそんな彼女の口を黙らせるように、シリコンの唇同士を重ねる。 「ん…………葵…………もちろんよ…………もっとたくさん気持ちいいことを教えてあげる……でも、本番はもう少し後よ…………ん…………こうして愛し合って……壊れそうなくらいに溺れるの…………」 「あんっ………んん……う…………柔らかい…………舌が絡んで……あっ…………ん……………でも……まだ足りないわ…………気持ちよくなりたい…………何も考えられないくらいに…………ああっ…………ん……」  いきなり過度に官能に浸らせすぎてしまったせいか、刺激的な行為以外ではまともな反応すら示さず、ただ快感を求めるだけの人間らしくない出来の悪いセクサロイドのような状態となってしまった葵。  成熟した人格に稚拙な自己認識。これでは本来オリジナルの葵よりも、コピーである碧の方が幾分か人間らしい。  碧は一度口を離し、舌同士から伸びる無味無臭かつ同じ成分の人工唾液を少しだけこぼした。 「…………わかったわ。それじゃあ…………頭の中まで焼けそうになっちゃうくらいに、気持ちよすぎて壊れてしまうようなこと、してあげる……」  そこまで肉欲を求めるならば望み通りにしてあげると、碧は少しずつ興奮から人工愛液を分泌し始める。  記憶が消された機械人形で遊ぶ楽しさは、まだまだ始まったばかり。  これからどれだけ、無知なオリジナルで弄り発情させ踊らせることが出来るのか。  碧は感情値を激しく変動させながら、いやらしい手付きで両手を葵のこめかみに当てた。

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追記 プランを間違えて設定してしまいました……申し訳ありません

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