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成長する人が、密かにやっている「考え方と習慣」

──プロ3Dクリエイターの現場から学んだ“続ける力”


はじめに

3DCGの世界は、表現の幅も技術の進化も本当にめまぐるしく、

「どこまでやれば一人前なのか」がとても見えにくい領域だと、

私自身感じています。


これまでSNSやブログを通じて情報発信や交流をしていく中で、

多くの新人クリエイターの声にも触れてきました。


「何を意識すれば上手くなれるのか分からない」

「なんとなく続けているけど、成長している実感がない」

そんな悩みを抱える人が、本当にたくさんいます。


この本は、そういった“方向が見えにくい時期”にこそ役立ててもらえるような、「思考のヒント」や「習慣の工夫」をまとめました。


テクニックやツールの使い方ではなく、


どんな意識で取り組むか


どうすれば自分に合った成長のしかたを見つけられるか


この仕事を長く楽しんでいくために、どんなマインドが必要なのか


そうした“内側の姿勢”にフォーカスしています。


この本は、今まさに悩んでいる人だけでなく、

ある程度キャリアを積んできた方にとっても、

ふと初心を思い出すきっかけになれたら嬉しいです。


ゼロに何をかけてもゼロ。

でも、0.1でもあれば、そこから前に進める。

その「0.1」に気づくことが、すべての始まりだと思っています。


私はこの本を、あなたの中にその「0.1」を生み出すきっかけとして

22項目に分けて書きました。



マインドセット


01.“ダメ出し”じゃなく、“伸びしろ”だと思えたら強い

【心得】

指摘されるのは悪いことではありません。

むしろ「ここがもっと良くなる」という伸びしろの証です。

フィードバックはあなたを磨くための材料です。


【解説】

リテイクが来ると、つい「自分はダメなんじゃないか…」と落ち込んでしまうこと、ありますよね。

特に新人の頃は、修正が続くたびに自信を削られていくような感覚になるかもしれません。

でも、実は何も言われなくなった時こそが、本当の危機です。

最悪のケースは、修正依頼すらされず、あなたのデータが黙って回収され、

別の人のものに差し替えられてしまうこと。

その瞬間、作品は「改善の見込みなし」と判断され、

あなた自身も「まだ任せられない人」とみなされてしまいます。

だからこそ、フィードバックは期待の証です。

「直せば良くなる」と思われているからこそ、

リテイクが返ってくるのです。

そして、リテイクのやりとりを何度も重ねる中で、

自分でも気づけなかった弱点や癖が見えてきたり、

指摘を通して視点の幅が広がったりします。

毎回の修正はつらいかもしれませんが、

そこを丁寧に受け止めて一つずつ改善していく中で、

確実に作品のクオリティは上がっていきます。

「元の方が良かったんじゃないか」と感じる瞬間もあるでしょう。

でも、プロの現場では、自分の好みや理想だけでなく、

クライアントや監督、チーム全体の意図に応えることが求められます。

「自分がどう思うか」ではなく、

「相手が求めているものにどこまで寄せられるか」という視点を持つことで、 プロとしての意識や判断力が大きく育っていきます。

リテイクを「ダメ出し」として受け止めるのではなく、

「伸びしろを示してくれている時間」だと捉えてみてください。

この姿勢の差が、半年後、1年後に大きな差になります。

成長を止めない人には、必ず次のチャンスがやってきます。


【問い】

最後に受けたフィードバックはどこをどう良くするための指摘だったか?

自分なりに分析してみましょう。


02.言われたことをただ直すな、意図を紐解け

【心得】

修正指示が来たときは「なぜこの修正が必要なのか」を考えましょう。

ただの手直し職人になってはいけません。

意図を理解することがあなたの実力になります。


【解説】

やりがちな失敗の一つが、「言われたことだけをそのまま直す」ことです。

もちろん、それでとりあえず仕事は回ります。短期的には問題なく見えるでしょう。

でも、そのままではいつまで経っても、自分で判断できる力が育ちません。

修正指示の背景には、必ず何かしらの理由があります。


「なぜこの部分をもっと暗くするのか?」

「なぜここにディテールを追加するのか?」


その意図を読み解く力こそが、プロとして求められる視点です。

指示の背後にある“意図”を理解できれば、

次から同じミスを繰り返さずに済むだけでなく、

逆に自分のほうから提案を出せるようにもなっていきます。

ここが、いわゆる“指示待ち”から“考えるクリエイター”への大きな成長のステップです。

また、修正をくれる相手の「癖」や「好み」「こだわりポイント」を観察するのも効果的です。

たとえば、毎回光の扱いに敏感なチェックバックをしてくる先輩がいれば、

「この人は明暗設計にこだわるタイプなんだな」と把握できます。

監督やアートディレクターなど、継続的に関わる相手なら、

その人が過去に関わった作品を見ておくのもおすすめです。

好むテイストや表現スタイルを事前に知っておくだけで、作業がぐっとスムーズになります。

つまり、ただ“直す”のではなく、“意味を探しながら直す”。

この習慣をつけることで、自分の中の引き出しが増え、

将来的には他の人の指導やフィードバックにも活かせるようになります。

どんな修正も、「学び直しのチャンス」だと思って、

必ず一度は自分の中で“意味づけ”してから対応してみてください。

その小さな意識の積み重ねが、プロとしての判断力と信頼を育てていきます。


【問い】

最近の修正依頼で「なぜこう指示されたのか?」を考えてみましょう。

理由が分からなければ、思い切って フィードバックをくれた本人に直接聞くのが一番です。

難しい場合は 先輩や似た作業をしている仲間に相談しましょう。

客観的な視点をもらうことで、自分では気づけなかった意図が見えてくることもあります。


03.他人のリテイクで、自分がうまくなる話

【心得】

自分への指摘だけで満足していては成長は遅くなります。

他人へのフィードバックやリテイク指示も宝の山です。

積極的に観察して自分の学びに変えましょう。


【解説】

忙しくなると、どうしても「自分の作業」や「自分の修正」だけで頭がいっぱいになってしまいがちです。

けれど、チームやプロジェクト内でやりとりされている他の人への指摘や修正コメントには、 実はとても大事なヒントが詰まっています。

それらには、つまずきやすいポイント、プロとしての判断基準、

そして「なぜそれがNGなのか」という思考のクセのようなものまで、ちゃんと現れています。

社内のプロジェクト管理ツールやチャットには、

日々、リテイクやレビューのやりとりが流れていきます。

それを“ながめるだけ”でも、リテイクの傾向やよくあるミスのパターンが見えてくることがあります。

私自身、進捗中の作業を一度寝かせて、翌日にフラットな目で見直すことがあります。

すると、「あれ、なんでこここんな形にしたんだっけ?」と気づくことがよくあるんです。

時間が経つと意外と“おかしさ”が見えてくるものなんですよね。

もちろん、他人の修正内容まで追うのは、それなりに時間も労力もかかります。

だから、いつも必ずやれとは言いません。

時間に余裕があるときだけで十分です。

でも大切なのは、「常に見る意識を持つこと」。

その意識が、じわじわと自分の観察力を育て、

結果的に、自分のリテイクを減らす力につながっていきます。

リテイクが減れば、作業もスムーズに進みます。

無駄なやり直しが減って、早く終わる。

そして何より、自分の時間が増えるんです。

これはただの効率化ではなく、

“先読みして動ける人”になっていくための大事な習慣です。


【問い】

最近、他の人へのレビューや修正コメントを意識的に観察したことはありますか?

自分の制作にも応用できそうなポイントを1つ探してみてください。


04.「すごい」の中身を言葉にする

【心得】

上手な作品をただ「すごい!」で終わらせてはいけません。

なぜ良いと感じたのかを言語化して分析することで、自分の技術に落とし込めます。


【解説】

SNSや作品集サイト(ArtStation、BOOTHなど)を見ていて、

「うわ、すごい…」「自分には無理かも」と圧倒された経験、誰にでもあると思います。

私も何度もそう感じてきました。

でも、ただ“見るだけ”では成長にはつながりません。

大切なのは、「なぜこの作品が良く見えるのか?」を

考えるクセをつけることです。


たとえば、


・色の組み合わせはなぜ美しく感じるのか?

・ディテールの密度や入れ方に、どんな意図があるのか?

・構図やアングルは、なぜこんなに目を引くのか?


こうした「なんとなく良い」を、言葉にして理解し、自分の引き出しに変えていく。

これが、本当の意味での学びです。

私自身も、いまこの“言語化”を意識して鍛えているところです。

やってみて感じるのは、言葉にすることで

自分の中にぼんやりあったノウハウや気づきが、整理されてしっかり蓄積されていく感覚です。

さらに、他人の作品を言語化する練習を続けると、

自然と自分の作品も客観的に見られるようになります。

そうすると、改善点にも気づきやすくなり、ブラッシュアップの精度が上がっていきます。

最初はうまく言語化できなくてもまったく問題ありません。

「考えて言葉にしようとする」その習慣自体が、確実に力になります。

盗むべきは「完成された作品」ではなく、

そこに詰まった「考え方」や「工夫」のほうです。


【問い】

SNSや作品集でお気に入りの作品を1枚選び、

「なぜ良いと思ったのか?」を5つ言語化してみてください。

その後、自分の過去作品も同じ視点で見直してみましょう。

きっと改善のヒントが見つかるはずです。


05.SNSは、学び・発信・出会いの武器になる・・・

続きは有料になります

以下リンクから確認いただけますと幸いです!


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成長する人が、密かにやっている「考え方と習慣」

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