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みん創16

前回までの流れは、こちらからどうぞ!!!




(向こうの足は短い…多分、早さなら勝てる!!)


咄嗟に判断し、太郎はそのまま奥へと走り去りました。

「なっ! 卑怯だぞぉ!」

という声のあと、




「…とでも、言うと思ったか?」



恐ろしい程に響き渡る、低い声が聞こえました。その声には一切の感情がなく、それが故に恐ろしいものでした。



瞬間、遠くの方から足音が聞こえ、



またたくまに、その音は近づいてきました。



「ははは! お嬢さん、忍者らしく追いかけっこかい? 少しだけ付き合ってあげよう!」



余裕に満ちた声でした。

あの短い脚で、どうやって――と思いましたが、振り向く時間などありません。そんな暇がないことは、近づいてくる足音と笑い声ですぐにわかりました。



どうする――?



奥はまだまだ暗闇が広がるばかりで、逃げられそうもありません。加えてここは洞窟、薄い空気の中、太郎はすぐに息が苦しくなってきました。



「苦しいだろう? 私はもう何十年もここで暮らしているので慣れているが、素人の女人にはちと堪えるだろうなぁ?」

足音はまた近づき、今にも捕まりそうです。



何か、何かないか――?



太郎は必死に考えます。考えて考えて、そして走り続けました。



(――ダメだ…)



そして、そんな答えが出ました。



(俺には何もない…猫ちゃんのような足の速さも、健ちゃんのような頭の切れもない。個性と言えば、乳首を出し続けてるくらい……そんなんじゃ、とても――)



足から少しずつ力が抜けていくのがわかります。頭より先に、身体が諦めてしまっているのでしょう。

「捕まえた!!!!!」



射程圏内に入ったのでしょう。ひときわ大きな声が響きました。



このまま捕まれば、一体何をされるのだろう?

もちろん最終的には殺されてしまうのだろうが、こいつはさっきから女の子と遊びたがっていた。きっと、子供では想像も出来ないような、あんなことやこんなことをされて――。




「!!!」




瞬間、太郎は閃きました。

そう、身体は諦めていても、脳はまだ諦めていなかったのです。



「いちかばちか…これしかない!!!!」




太郎は急に立ち止まったかと思うと、そのまま振り向きました。





「そんなに女の子と遊びたいなら…!!!」




「どおおおおおおぞおおおおおおおおおおおおう!!!!!!!」



思い切り、服の下でちゃっかり出していた乳首をあらわにします。

するとどうしたことでしょう、通せん坊は目を見開き、鼻血を出し、

「ちちちちちちちちち、ちくちくちちちち乳ちくちくちくびびびびいいいいい!!!!!」

と叫び、失血死してしまいました。



――そう、女好きな男が欲を我慢して、何十年も女っ気のない洞窟に住んで禁欲していたなら、いきなり少女の乳首なんか(少年なんだけどね)見たらこうなります。




同じ男ならではの、逆転の発想でした。



「はぁ、はぁ…乳首出してて、初めて役に立った……!」




きっとこの相手は、太郎でなければ勝つことは出来なかったでしょう。いわば、最高の相性でした。




そして強敵を倒すことに成功した太郎は、悠々と洞窟の奥へと進み、やがて現れた重いドアから城の内部へ侵入することが出来ました。




これで、3人全員が侵入に成功したことになります。果たして、殿さま暗殺は成功するのでしょうか?!




次回より、城内編へ突入します。

みん創16 みん創16

Comments

ありがとうございます!主人公じゃなかったら、きっとこのまま本当にいろいろされてバッドエンドだったのでしょうね…いやぁ、それはそれで描きたかったですが(笑) 通せん坊もきっと、並々ならぬ覚悟で我慢しつづけてきたのでしょうね!もう、本望ですきっと(笑)

しょっち@気ままにやってきます

きっと通せん坊も大変だったんやろね、、でも興奮して出血死なら本望かな、? これが主人公補正、太郎流石やね!

藤原妹紅


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