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「男なら、まっすぐ突き進むのみ!!!(今の設定は女なんだけど)」
太郎は決意し、真ん中の道を進みました。
明かりもない手探りの状態でしたが、次第に目が慣れてきて、なんとなく周りの様子がわかってきました。固い岩盤を手掘りで一生懸命頑張ったような、ノミやクワの跡が無数に刻まれています。
音と言えば、自分の歩く音、細かな息遣い、そして時折したたる水の音――。洞窟特有の、どこまでも響いていく感じが気味悪いです。
と。
「ほう、こんなところに女子とな?」
突如として、ものすごく野太い声が響き渡りました。それも、背後から。
「う、後ろ?!」
咄嗟に振り向き、身体が戦闘のポーズを取ります。格闘技を習っているわけではありませんが、人間、命の危機を感じると無意識にファイティングポーズを取るようです。
「なかなか活きの良いお嬢さんだ。どうじゃ、この『殿守護神三人衆』が一人、通せん坊と遊んで行かぬか?」
ゆっくりと近づいてくる、通せん坊と名乗った何者か。
ぼんやりと輪郭が見えてきて、やがてあらわになったその姿は――。
目がキラキラした、なんか…なんかこういう奴でした。
「いや頭身よ!!!」
まず叫びたくなる、このビッ○リマン体型。しかしその腕は太く、どこかで見たことのある左頬の十字傷が、歴戦の風格を漂わせます。
「ここにいるということは、よもやお城の観光ではあるまい……私がひっとらえ、成敗してくれる! ここは通さん!!」
「くっ…! …、…?」
考えた太郎ですが、ある疑問を抱きました。
(俺、…もう、通ってるよな…?)
そう、背後から現れた通せん坊に背を向けて逃げ切ることが出来れば、たぶん抜けられるのです。
が、同時に不安もよぎります。
(上手く行けば確かに躱せるが…下手したら反対側にも敵がいて、それこそ逃げ道がなくなる。挟み撃ちになるくらいなら、今ここでコイツと戦うか…? しかし、実力がわからない!)
自分の戦力は、ほぼほぼゼロです。あるのは、忍女学校コスのセットの中に入っている基本的な忍術道具、それと、腰の刀。
しかし、おそらく向こうも何らかの武器を持ち、そして日々鍛錬を続けていることでしょう。殿を守るために。
さて、どうしますか?(笑)
しょっち@気ままにやってきます
2022-05-01 12:22:40 +0000 UTC藤原妹紅
2022-05-01 11:33:14 +0000 UTC