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真・みん創10

みん創9はこちらです。



「手を出さはるのは勝手…代わりに、約束の御方に一部始終報告させていただくでありんす」


検査などされれば、いろいろバレて大変なことになってしまいます。健ちゃんは考えた末、脅すことにしました。


「あん? どういうことだ?」

「俺らが手を出したら、殿様に言いつけるとよ」


門番は何やら、ひそひそと言いあっています。そして、少し難しい顔をして聞いてきました。

「書状はお持ちか?」

「そんなんありまへん。証拠が残るようなことしたら殿様の立場も…わからはるやろ?」

もしここに、本物の花魁がいたならば彼は一発でばれていたでしょうね。もう作者の私ですら怪しい言葉遣いになっていますが、幸運なことに門番の2人は一度もそういうところに行ったことがありませんでした。よって、何かこんな感じの言葉、くらいしか思わず、いよいよ難しい判断を迫られています。



「…よしわかった。もしお殿様に呼ばれるような花魁であれば、教養の方もおありだろう。俺たちと、しりとりで勝負だ」

「しりとり…ずいぶん、子供じみた勝負やなぁ」

と、見せかけておいて、実はしりとりは相手の能力を見るうえでとんでもなく有益なゲームなのです。

どれくらいの速さでどれくらいの難易度の言葉を返すか、そして咄嗟に出てくる言葉の数々から、大まかな人間のタイプ、傾向などが見えて来る、非常に上級者向けの『遊び』なのですが、健ちゃんはそんなこと知りません。

子供の遊びと思い、めっちゃやる気になっています。

「ほんなら、アチキから行きますえ?」

「応!」

門番も、真剣な目つきで答えました。



「しりとり!」


様子見の定番始まりです。まずはしりとりの『り』、なんの情報も与えません。

続いて門番のターンです。彼は少し考え、息を吸って返しました。



「りぼん!!!!!!!」




門番はおバカでした。




「負けた…わかった、お通りくだせぇ」

素直に負けを認め、固く閉まっていた門が『ぎぎぎぃ』と嫌がるような音を立てて開きました。





「おおにきなぁ」

もうなんか花魁というか京言葉になりつつある健ちゃんは、胸を張ってその門をくぐりました。







後ろで慰められている門番を尻目に、ゆうゆうとお城へと一番乗りです。




さて、他の2人はと言うと――。

次回、またどっちか書きます(笑)

真・みん創10 真・みん創10

Comments

ありがとうございます!健ちゃん、普通にやり手の頭の回転早い子ですね!!私もびっくりです! 門番は良い意味でたたき上げの方なので、頭脳戦よりも技術と体力の方が優れています。何故頭脳戦を選んだのかはわかりませんが(笑)

しょっち@気ままにやってきます

上手いかわし方!流石健ちゃん!! 高度なしりとりをするのかと思いきや、門番、お前無能にも程が、

藤原妹紅


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