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【LUCKY SEVEN】一航戦と提督と 幕間『夏の幕開け』

先月分のBoothの売り上げ2万円でおったまげました silverです

というわけで学生赤城さん7話目です なんと今回は挿絵付きです


Skeb→ https://skeb.jp/@SliverMountain

お題箱→ https://odaibako.net/u/SliverMountain

※投函の際は小説orイラストのどちらかがわかるようにご記入をお願いします

Twitter→ https://twitter.com/SliverMountain

質問箱→ https://peing.net/ja/slivermountain


===前回までのあらすじ===



アクシデントこそあったものの、無事に学年トップを2位の座を守り1学期を折り返した。

終業式も終わり、帰宅しようとした二人に「生徒会」から呼び出しがかかる。






~生徒会室~




「…君たちを呼び出したのはほかでもない、君たちの関係のことだ」



「「関係?」」




特段怒られる心当たりのない2人が神妙な面持ちで生徒会長と向かい合う。

生徒会長の椅子に座する凛とした女子生徒(この人ものちに艦娘として後世に名を残すことになる)が険しい顔つきで2人に話しかける。



…が、あまりにも恋愛、色恋沙汰に乏しい2人は同時に首をかしげる。



「…なんだ、その反応は…」



「いえ、その…」



「…いきなりそのようなことを言われましても、僕たちに心当たりは…」



「嘘をつくな!!」



(傍から見ればものすごくいちゃついているのにしらを切るように見えたこともあり)生徒会長が激昂しながら机を叩く。



「いえ、嘘ではないですけど…」



「この期に及んでまだ白を切るつもりか!いくら品行方正、成績優秀な君らでも限度というものが…」



「落ち着いてください、会長」



頭に血が上ってしまい手が付けられない会長を前に困った顔をする2人に助け船が出された。

やりとりを真横で静観していたポニーテールの女子生徒が口を開いた。



「加賀さん、君までこの2人の肩を持つのか!?」



「いえ、この2人は嘘をついていません。同じクラスの私にはわかります。」



『加賀』と呼ばれた生徒が静かに言葉を紡ぐ。



(…この人、同じクラスだったっけ…)



この加賀という女子生徒、実は提督や赤城と同じクラス…なのだが、これまで接点が全くなかった提督はそもそも彼女が同じクラスだったかどうかをこっそり確認する。



(…ダメだ、わからない。)



(もう…)



「この2人には自覚がありません。しかも、周囲からどう見られているかも知る由もありませんよ。」



「…ううむ…」



「…それに、皆の模範になるから大目に見ると言ったのは会長です。ですので…」



言いかけて、加賀が会長に耳打ちをする。



「…というのはいかがでしょう」



「…悪くない。」



「あの…」



「…おっと、すまない。」



困惑する2人に向き直り、会長が改めて2人に口を開いた。



「取り乱して申し訳ない。無自覚だとは思わなかったものでな…」



「?」が踊る2人をよそに、会長が話を進める。



「君たち2人が常に学年の五指に入る成績を残し続ける限り、生徒会からは文句を言うのをやめる。しかし、これが守れない場合には2人を引き離す。いいな?」



「は、はぁ…」



「…まあ、これまで通り過ごせば何も問題はないということなら…」



「…うむ。時間を取らせてすまなかったな。」





「「失礼します」」



腑に落ちない、といった表情を浮かべつつ生徒会室を後にする。




「何だったんでしょうね」



「何だったんだろうなあ…」



ともかく、生徒会長がご立腹だったのは間違いない。理由はわからないが。



「帰ろうか、今日は部活も無いし」



「そうですね……」



「?」



「いえ、その…ちょっと、忘れ物を…」



帰ろうとしたとき、赤城が『忘れ物を取りに行きたい』と言い出した。

焦った表情を浮かべ、そわそわしながら体を揺らしている。



「忘れ物?忘れ物も何も、明日から補習だしその時に…」



「あっ、いえっ、その…」



そわ、そわ…



聞き返すと、顔を赤らめて言葉に詰まる。

ここで、提督はようやく合点がいった。



「……あ、そういうことか…」



「ごめんなさい、ずっと行きたくて…」



どうやら、赤城は会長との話の間ずっとトイレに行きたかったようだ。


そうなるのも無理はない。

今日の赤城は全体朝礼前にトイレに行ったきりトイレには行っておらず、最後にトイレに行ってからすでに3時間近く経っている。




「ごめんね、校門で待ってるからすぐ行っておいで。」



「すみません、行ってきます!」



あわただしくトイレに走る赤城を見届け、先に校門に向かおうとしたその時だった。



「…まったく、本当に鈍感なのね、あなたは…」



「え?」



後ろから呼び止めるように声をかけられると、そこには「あきれた」とでも言いたげに、先ほど会長の後ろにいた女子生徒が立っていた。



「ええと…」



「加賀、よ。…にしても、赤城さんもあなたも似た者同士なのね…」



「どういうこと?」



「…もうとっくにばれてるわよ。あなたたちが付き合ってること」



「…付き合ってる?」



「…あなたにもその自覚がないのね…まあ、はたから見ればあなたたちが特別な関係だというのは誰の目にも明らかなのよ」



「そうかなあ、赤城さんとは確かに仲がいいけど、付き合ってるってほどじゃ…」



「…いつかわかるわよ」



「いつか、って…あっ、ちょっと!」



はぐらかされた挙句に踵を返された提督が加賀を呼び止める。



「…まだ何か?私も急いでいるのだけれど」



「急ぐ…って、どこに…」



「…そういうところよ。私もずっと我慢してたの」



「あ……すみません」



…どんな人間にも弱点は必ず存在する。

彼の場合、常軌を逸した鈍感さとデリカシーの無さが弱点だ。



それにしても、神様のパラメータの振り分け方は極端なものである。



トイレへと歩く加賀を、ぽかーんと見送る提督であった。




~一方そのころ~




パタパタパタパタパタ…




「トイレ、トイレ…!!」




(も、もう限界…!!お、おしっこもれちゃう…!!)




提督と別れた赤城は、トイレを目指して誰もいない廊下を駆け抜ける。

トイレはこの廊下の一番奥にある。こういう時に限ってトイレは遠いものだ。




(あと、ちょっと…!!はやく、おしっこ…!!!)




満載寸前の、たぷたぷにおしっこが詰まっている膀胱が揺れるたびに、あそこからおしっこが噴き出しそうになる。

すでに彼女の視界には、十数メートル先のトイレしか見えていない。




「おや赤城くん、廊下を走るとは感心しないね」



しかし、トイレに急ぐ赤城にまたもや横槍が入った。



「せ、先生…」



提督と赤城の担任の先生である、初老の男性教師(元海軍将校)に呼び止められた。



「ああ、今はこの教室で赤点者のリストアップをしているんだ。見ていくか?」



「えっ、ええと…私は、その…」



(もう…!!今はそんなことしてる暇ないのに…!!)



「心配することはないよ。学年2位が赤点だったらこの学校に夏休みなんてないからね」



「そ、そうですね…」



(はっ、はやくっ…!!!おっ、おしっこ、もる…!!!)



ちゅぴっ…



「ひっ…!!!」



足止めを食らっている間にも尿意は高まり続け、ついに彼女のパンツに黄色い染みができた。



「どうしたのかね?顔が赤いようだが…」



「あっ、えっ、えとっ、そのっ、しっ、失礼します!!!!」



だっ!!!



たまらず、弾かれた様に走り出す。

そのまま、驚く先生を尻目にトイレへと駆け込むのであった。



「なんなんだ、いったい…」



名簿を抱えながら呆気にとられる先生なのであった。



~女子トイレ~



ガチャッ、ばたんっ!!!




「あああでるでるでるでるでるっ…!!!」



しゅしゅっ…ちょろろっ…



大慌てでトイレに飛び込み、地団駄を踏みながら和式便器をまたぐ。

下着に手をかけようとする間にも、待ちきれないおしっこがちょろちょろと下着に放たれる。




(やっ、でちゃっ、でっ、あっ、あっあっ…!!!)




ぐいっ!!!




力いっぱい下着を下すと同時にその場に勢いよくしゃがみこむ。



「あっ、出るっ…!!!」




ぶしゅいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!




その瞬間、堰を切ったようにおしっこが便器に向かって発射された。




じゅびいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!じゅごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!



びちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃ……




「はぁぁ…」



(おしっこ…まにあった…)




間に合ったとは言うものの、下着はしっとりと濡れそぼっており、便器の外にはフライングしたおしっこが飛び散っている。

お漏らしこそしなかったものの、ギリギリセウトが妥当だろう。



ぷしゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!

じょぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ……



(漏らしちゃうかと思ったけど…おしっこ…トイレで…できた…)



そんなことも考える余裕がなく、我慢の末の大放尿の快感に溺れる赤城なのであった。








「遅かったね、大丈夫だった?」



「…なんとか…」




この後、いつもの喫茶店でお茶をいただきながら夕方まで夏休みの宿題に勤しむ2人であった。




~そのころ、生徒会室では~




「落とし物…ですか?」



「ああ、赤点者のリストを作成し終えてここに来る間に見つけたよ。私のいた教室の廊下にね」



「…鍵?まずくないですか、下宿者だと…」



「…しかし、宛名が書いていない以上こちらで預かるしかなかろう。この刺繍から察するに、おそらく文芸部の誰かであろうよ」



「わかりました。こちらで預かっておきます。」



(ウチの文芸部に下宿者なんていたか…?)




訝しみながら、忘れ物を保管する金庫にそのカギをしまうのであった。






ドタドタドタドタドタドタッ……!!



「トイレ、トイレ、トイレっ!!」




バタバタバタッ、どたどたっ、ガチャガチャッ!!




「あっ、あれっ!?なんで、鍵、どこ…!?」




じゅっ…じゅじゅじゅっ…!!




「あっ、大家さんっ!!!すみませんっ、鍵が見つからなくて…!!!早くしないと、もっ、漏れちゃいます…!!!」




ガチャガチャッ、ガチャンッ!!




「トイレぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」




バンッ!!がさがさがさがさ……ばたばたっ、ぶじゅじゅじゅじゅじゅじゅ……!!!







ぶじゅっ、じゅごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!






ぶしゅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!





「はーっ…はーっ………やっ…ちゃった……」












「…そうか、この鍵は君のものだったか。ではこれは返却しよう。紛失には気を付けてくれよ。」



「はい、すみませんでした…」



「にしても、鍵を忘れてしまって大丈夫だったのか?」



「大家さんに頼んで開けてもらったので…」



「そういうことか……どうした、表情が暗いが…」



「!いえ、大丈夫です…」



「?そうか。なにか困ったことがあればまたいつでも来るといい。私は基本的にここにいるからな」



「はい…失礼します…」





次の日、暗い顔をして生徒会室に忘れ物を取りに来た女子生徒がいたとかいなかったとか。





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