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【一夜饗宴】一航戦と提督と 第四話『同衾』

この「同衾」って単語、よく見かけるけど読み方わかんなかったsilverです 『同衾(どうきん)』 覚えた


それはさておき、大変長らくお待たせいたしました 赤城さんシリーズ第4話です 3.5話でもよかったのですが『第三と五分』と表記するのもあれだったので四話にしました 数字表記にすればいいじゃないかって?そうしたら命名規則崩れるからだめですよ



前回→ https://revlistendiserp.fanbox.cc/posts/1960649





【前回までのあらすじ】




赤城の身体に起こった異変を解明するべく提督の地元に赴いた2人。

結局原因は分からず、赤城はまた一つ恥を重ねるのであった。






~夜~




「なんじゃ、もう帰ってまうのけ?」



「うん、明後日には学校があるから…ごめんね」




すっかり日も暮れた夜、ヤチヨばあの家(病院の裏手にある)の今で夕食をいただく。




街の皆からは「1か月くらい滞在していってくれ」と言われたが、明後日からまた講義が始まるのでそうもいかない。

明日の朝の電車で下宿先に戻る予定を立てている。




「さみしいけんど、坊やが元気ならええでなあ。『がーるふれんど』まで連れて来たときはおったまげたけんどなあ」




「…ん"っ!!」



「赤城さん、大丈夫…!?」




食卓を囲み、他愛ない話に花を咲かせる3人だった。





~10:30~





「ふう…いいお湯でした…」



「でしょ?ちょっと熱いけどね」




順番に入浴を終え、着替えと歯磨きを終える。

明日は8時の電車に乗って下宿先へと戻る。



2時間に1本しか電車が来ないため、1本乗り遅れるとあっという間に昼になってしまう。




「布団敷いておいたから、早いとこ寝やぁよ」



「うん、おやすみ…」



「おやすみなさい…」




心地よい眠気に襲われ、あくびをしながら寝室へ向かう。

寝室と言っても、提督が子供のころに過ごした所謂「子供部屋」なのだが。




「わあ、ここが提督の部屋…」



「珍しいものは何もないけどね」



少年時代の写真と士官学校の過去問集が置いてある以外に何もない勉強机、古めかしい蛍光灯、昔の服やおもちゃが仕舞われた押し入れ…

そして、ヤチヨばあが敷いてくれた布団がある。




「「…え???」」




布団がある。…………『ひとつだけ』。




赤城の顔がみるみる赤くなる。



(ままままずい…!!!さすがにひとつの布団に女の子と2人は…!!!)




「ちょ、ちょっと布団を…ぐっ!?」




新しい布団を貰おうとしてヤチヨばあのところに行こうとしたが、赤城に腕を掴まれる。




「……」



顔を真っかっかにした赤城が無言でこちらを見ている。



「……あの…」



「……………ですか…?」



「え?」



「その…嫌なんですか?……い、いっしょに……寝るの…」










「ええと…その…おやすみなさい…」



「お、おやすみ…」



電気を落とした部屋の中、煎餅布団に赤城と一緒に寝転がっている。

おやすみとは言ったものの、あまりの緊張に眠気がどこかへいってしまった。



それもそのはず、一つの布団で同い年の女の子と寝るなんて初めてのことだからだ。




(ね、眠れない…)




硬直した身体に、赤城の肢体がぴったりとくっついている。

甘い香りに、彼女の寝息がダイレクトに聴覚と嗅覚を刺激してくる。




五感に対する強すぎる刺激を受けてしまい、もはや睡眠どころではなくなってしまっている。




もにゅ…




「……!!!」




(明日、生きているかなあ…)




腕に伝わる双丘の感覚に、『明日死ぬのではないか』とまで思い始めた。



(のちに、『このころから結構スタイルはよかった』と語っている)




すやすや眠る赤城をよそに、天井のシミを数え始めて夜を乗り切る作戦に出る提督であった。








ゆさ、ゆさ…




「…て、起きて…!」




「ん…?」




それから、どれくらい時間が経っただろうか。

いつの間にか寝てしまっていたようだが、助けを呼ぶ声がして目が覚めた。



「よかった、起きた…!」



「…どうしたの…?」




寝ぼけ眼をこすりながら、声のしたほうに顔を向ける。

すると、赤城が泣きそうな顔をしてこちらを見つめている。



「その……です…」



「どうしたの?眠れないの?」



「ちが…その……に…」



「ごめん、よく聞こえない…」



「お…おしっこ、行きたい…!!」



「へ?」



「ごめんなさい、どうしても我慢できなくて…」



「ああ、トイレなら外の…」



「…その…暗いのが、怖くて…」



「なるほどね…」




どうやら、催して目が覚めてしまい、我慢できずに助けを求めたようだ。

一度トイレに向かおうとしたのだろうが、暗いところが苦手なのか布団から出ることすら叶わなかったようだ。



「わかった。トイレまで案内するから、もう少しだけ我慢してね」



「はっ、はい…!!」






~外、トイレ前~




「はい、ここがうちのトイレだよ。早く行っておいで。」



「あ、ありがとうございます…!」



ヤチヨばあの家のトイレは母屋とは別に建てられており、外に出て少し歩く必要がある。

昔は自分も怖かったなあなどと思いながら赤城のトイレを待つ。




「ぜ、絶対そばにいてくださいよ…!?」



「大丈夫だよ」




不規則な吐息とともに、足踏みと衣擦れの音が聞こえる。

時折「もれちゃう」とつぶやく声が聞こえる。どうやら、限界まで我慢していたようだ。




「ん…」




しゅびぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!

じょぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ……!!!




間髪入れず、大きな放尿音と、おしっこが着水する音が、静かな夜に響き渡る。




(すごい音…やっぱり、音消しとかしないのかな…?)




気持ちよさで頭が回っていないのか、吐息から音やら、全部丸聞こえである。

これはこれで役得なのでいいかな…と、何か言われた時の言い訳を考える。




しゅいいいいい……


ぴちゃ、ぴちゃ…




ゴポポ、ザアアアアアアアアアアアアアア…




ぎぃぃ…



「…おまたせ、しました…」



「さ、戻ろうか」



「はい…」







「…て、起きてください…!!」



「…あれ?」




次に意識が戻ると、再び布団の中にいる。

朝日がまぶしい。どうやら、あの後もぐっすり眠ったようだ。




…が、横で寝ている赤城がぴったりと提督にくっついている。心なしか、ずっともぞもぞしているような気もするが…




「赤城さん……もしかして、またトイレ…?」




「ま、また…?ち、ちがっ、そのっ、おっ、おしっこ、もれっ、でちゃ…あっ…!!」




しゅびっ…ちょろろろ…




「わっ!?と、トイレまで我慢して!!」



「だっ、だめですっ…!!!も、もう我慢っ、できない…!!!」



密着した状態で、赤城の秘所から少しずつおしっこが漏れだす。

パジャマが吸いきれないおしっこが提督のズボンと布団にしみこんでいく。



「わーっ、待って待って!!!なにか、なにか容器を…!!!」




「あっ、ゆらっ、揺らさないで…!!!おしっこ出ちゃう…!!!」




じゅっ、ぶしっ!!じゅじゅうっ…




赤城にぴったりとくっつかれたまま、おもむろに押し入れに手を伸ばす。




「赤城さん…!!!」




手が届く範囲にある、ありったけのタオルをむんずとつかみ、ぐいっと引き寄せ、ズボンの上から赤城の股に差し込む。




「きゃあっ!!?」



じゅじゅじゅじゅじゅじゅ…!!!



できるだけ布団への被害を抑えるべく、申し訳程度の受け皿にと、おむつの要領でタオルをあてがう。

不可抗力で赤城の秘所に手が当たってしまったが、布への被害を抑えるためには仕方がない。



「とりあえず、これを挟んで!!さ、トイレに…!!」



「…あっ…」



「あっ…」




じゅいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい……




「わっ…!!」



「いやぁ…!!」




…挟んだ瞬間、赤城のダムが決壊した。



一瞬のうちに、下着への被害が増大し、タオルによる防護壁をいともたやすく突破していく。

タオルですら吸いきれなくなったおしっこが、ズボンとパンツの間に差し込まれている手にかかる。




(赤城さんのおしっこ…あたたかい…)




「ごめんなさい、ごめんなさい…!!!」



完全に決壊したダムからは、じょばじょばとおしっこが滝のように滴る。

赤城に残された選択肢は、『泣きながらお漏らしをし、うわごとのように謝罪を繰り返す』ことだけであった。










「また来いよー!!!」



「元気でなーーー!!!!!」




「うん、じゃあまた!」




「気にせんでええよ、布団は洗えば元通りになるでな。それより、ボウヤをよろしくたのむよ」



「……すみませんでした…」




早朝だというのに、商店街の面々が総出で駅まで見送りに来た。

あの後、ヤチヨばあが布団と寝巻を洗ってくれたため、彼女の失敗は知れ渡ることはなかった。




「珍しいなヤチヨばあ、布団なんか洗って」



「たまには、ね」



…なかった、ことにしておこう。






「…確かに僕、夜中に1回赤城さんをトイレに連れて行ったはずだよ…?」



「いえ、何度呼んでも起きなくて、どうしても怖くて、結局朝まで…」



「…?」






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