お酒に飲まれて大洪水 おまけ集
Added 2020-12-09 13:07:04 +0000 UTC呑まなきゃやってられない お酒は1日1缶のRevlisです
今回は大淀さんがお酒を飲み過ぎるお話のおまけを投稿しました
本文→ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14226230
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本文→このした
おしながき
①大淀さんおねしょ、提督視点
②後日談
1.提督は見ていた
ピーチチチ、チュンチュン…
「ん…」
鳥のさえずりと、カーテンの隙間から目に差し込む光で目が覚める。
(もう朝か…)
時計に目を見やる。5時30分。
いつもより30分も早く起きたようだ。
(腹減った…)
昨晩は麦茶しか飲んでいなかったため、空腹感に襲われる。
「すー…すー…」
提督の横では、大淀がすやすや寝息を立てている。
(飯作るか…)
起こすのは忍びないと思ったので、自分でご飯を作ることにした。
「ん…」
(ん?)
なにやら夢を見ているのか、布団の中の大淀がもぞりと動いた。
ブボオッ!!!
「んうっ…」
ブビッ、ボフッ、バスウッ!!
(なんだ、いつものか…)
大淀はガスが溜まりやすいのか、朝方に決まって寝っ屁をかますのだ。
執務中にも、本人はすかしているつもりなのだろうが咳払いに隠れて破裂音が響くことがある。
最初の方こそ驚いていたが、今は何とも思わなくなった。
(まあ艦娘でも出るもんはでるよな…)
「う~、さむっ…」
朝ごはんはアツアツの味噌汁にしようかと考えながら台所に向かうのであった。
~20分後~
「よし、できた…」
昨晩炊いた白米の残りにアツアツの味噌汁、そして焼き鮭。理想的な朝ごはんだ。
(もうそろそろ起きてるかな…)
鍋に蓋をし、大淀の様子を見に寝室(という名の仮眠部屋)に戻る。
「お~い大淀さん、起きて…ないか」
当の大淀はどうやらまだ夢の中のようだ。
(まだ6時前だし、6時半くらいまでは寝かせといてやるか…)
先にご飯を食べていようと台所に戻ろうとしたその瞬間に事件は起こった。
「んっ…あっ…!」
(ん?)
すやすやと寝ていた大淀が苦しそうな表情を浮かべ、布団の中でもぞもぞしている。
(悪夢でも見てるのか…?)
何か悪い夢を見ているのかと思ったが、そういうことではないとわかるのに時間はかからなかった。
「あっ…」
じゅうううううううううううううううううううう…
大淀の体が大きく震え、布団の中からくぐもった水音がした。
「え…?」
まさかと思い、恐る恐る掛け布団を捲ってみる。
(…!!)
そのまさかだった。
度重なる寝がえりによって露わになっているパンツの股の部分から滝のようにおしっこが流れている。
独特の臭いを放ちながら排出されるおしっこが制服と布団を瞬く間に濡らしていく。
(あの大淀が、おねしょを…)
普段はしっかりしており、こういった類の失敗は(一度だけ悪運が重なってトイレに行けずに漏らしかけたことはあったが)まったくなかった。
大淀を叩き起こすのも忘れ、大淀のおしっこに釘付けになる。
しゅっ、ちゅいっ…
(やっと止まったか…どれだけ我慢してたんだ…?)
大淀の放尿が止まったのは、それから3分ほど経ってからだった。
「んふぅ…」
おしっこする夢でも見ていたのか、おねしょしていることに気づかずに幸せそうな表情を浮かべている。
目が覚めるのは、もう少しだけ後のこと。
2.数日後
「「「大淀さんと提督のケッコンを祝して、乾杯!!!」」」
「「「かんぱーい!!!」」」
後日、(一ヶ月半ほど遅れて)鳳翔の計らいにより2人のケッコンを祝う運びとなった。
無礼講だと言わんばかりに、普段飲酒をしない艦娘たちも酒をあおっている。
…そんな中、本日の主役である2人だけは麦茶をあおっていた。
「大淀さん、飲まないんですか?」
「いえ、私はいいです…」
※大淀はあの日の夜の酒乱っぷりを克明に覚えている
よほどあの日のことがトラウマになっているのか、頑なに飲酒をしない。
「こぉらおおよどぉー!!しらけてないでのめのめー!!!」
「きゃっ、ちょっと…!!!」
(…また布団、洗濯しなきゃかな…)
あの染み取るの大変だからなぁ…
傍観しながら翌日の洗濯のことを考える提督であった。
「さ、寝るかあ」
「ひゃ~い…」
それから3時間後、すっかり出来上がった大淀は提督にべったりくっつきながら寝室に戻った。
「それじゃ、おやすみなさ~い…」
「待った」
就寝しようとする大淀に提督が待ったをかける。
「なんれすかぁ?」
「寝る前にちゃんとトイレに行ってきなさい」
「いやれす~、もうねますからぁ…」
「……」
「わかりまひたよぉ…」
流石にこれ以上布団を汚されるのはよくない。
きつい視線を送ると、ぼりぼりと頭を掻きながら執務室内に備えられているトイレに向かう。
「はぁ…」
(普段しっかりしてるから溜まってるのかなぁ…)
無理をさせてしまっているのだろうか。
そんなことを考えながら布団の上に寝転がる。
じゅいいいいいいいいいいいいいいいいい…
(酔うと普段の反動が来るタイプか…)
壁一枚隔てたトイレから、大淀の放尿音が響く。
普段はしっかり音消しをするのだが、酔うと羞恥心がなくなるようで、飲んだ後の大淀はいつもこんな調子なのだ。
ブビイッ!!
(まぁ、仕事をしっかりしてくれてるしこういうところぐらい大目に見てあげるか…)
そんなことを考えながら、ゆっくりと意識を手放していく。
「…とく」
どこかから自分を呼ぶ声がする。
「ん…」
「提督…」
「…!」
重い瞼を開けると、そこにはエプロンを着込んだ大淀が立っていた。
「おはようございます。朝ごはんできてますから、着替えてきてくださいね」
どうやら寝すぎたようだ。
しかし、今日は非番なので大淀は特に怒ってはいない。
のそのそと立ち上がると、ふいに大淀の顔が目に入った。
(綺麗だなあ…)
やっぱり贔屓目無しに美人だよなあと思いながら、凛とした彼女の顔に魅入る。
「?どうしました?」
「いや、大淀さんは綺麗だなって…」
「…っ!」
普段このような台詞を言わないからか、大淀の顔が真っ赤に染まりあがる。
「……もう……そんな調子のいいこと言って…」
「?」
「…おはようのキスしか出ませんよ…?」
こうして、普段と変わらない、ちょっとだけ幸せな日々が幕を開けるのだった。