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怪盗ユイカ参上!第10話


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ヴゥゥゥゥヴゥゥゥゥ


警報が鳴り響く、そしてとある部屋の中央、展示されたガラスケースにスポットライトが集まった。

そしてそこには黒いスーツの人物が…。


警察「そこまでだ!怪盗J!」


警察官の怒号が鳴り響くと、マスクの女怪盗『J』が振り返る。

煌々と照らされるスポットライトの光を片手の平で防ぐように掲げる。

部屋の出入り口は警察官が塞ぎ、逃げ道は全く見当たらない。

警察「さぁて年貢の納め時だな、怪盗J!今日こそ大人しく。」


タン


少しだけ高い位置に設置されていた、ガラスケース。中身の宝石には手を付けず。

展示台から飛び降りる怪盗J。


スポットライトは彼女を追いかけるように照らす。


左右を見渡すと、透明な盾を持った警官が取り囲んだ。


『J』が走り抜けようとすると、それに合わせ、盾を持った警官が包囲。


怪盗J「ちっ…。少し早かったか…。」


警官「さあ!捕まえろ!」



ジリジリ

盾を持った警官が怪盗Jへの包囲を狭めていった。

怪盗Jは手を広げ、左右へ視線を動かし警官の動きを見渡す。

黒のキャットスーツに黒マスク、後ろで一本に束ねたポニーテール。

世間を騒がしている怪盗J、誰が見ても絶体絶命のピンチであった。


怪盗J「ふふふ…こんな事してていいのかしら?私はまだ何も盗ってないのよ?」


ちらりとガラスケースに視線を動かす。

警官「え?」


取り囲む警官がガラスケースを見つめると…。


警官「あれはっ!?」


ガラスケースに一斉にライトがあてられる。

ユイカ「あれれ?見つかっちゃった?」


そこには青いスーツで目元を隠すマスク、黄色い腰帯にスカートの…

もう一人の怪盗、

その手にはガラスケースから取り出した宝石。


警官「誰だおまえ!」


ユイカ「誰って…こほん...怪盗Yよ!この宝石、ええっと…なんだっけ…。」

警官は唖然とユイカを見つめる。


ユイカ「とにかく…この宝石は、怪盗Yがいただいたっ!」


警官「…なんだ?あいつ…。」


警官「でも...あの宝石は…。」


怪盗J「だから言ったでしょ?捕まえるならアイツよ?速くしないと、逃げられちゃうわよ?」


怪盗J「さぁ!あんた達!あの怪盗小娘を捕まえなっ!」


ザザザザ

怪盗Jの掛け声と同時に警官は一斉にユイカを包囲、飛び掛かった。


ユイカ「おっと!」


シュルルル

飛び掛かる警官を、天井から張ったワイヤーを縮めて躱した。

ユイカ「じゃあっ!ねお馬鹿さんたち。ウフフフ」


すると、侵入してきた天井の通気口に向かって、上がっていく。

下で見上げる警官たち、丸見えのユイカのスカートの中を見つめ、時間が止まった様に静まり返った。


警官「う…上だっ!とにかく上に回るぞ。」


部屋の出入り口から、警官が部屋から一斉に出ていった。


怪盗J「ふぅ…危ない危ない、あの子やるじゃない?」

「でも残念…本物はっ…。」


怪盗Jは、胸の谷間から宝石を取り出し眺めていた。


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