メロンブックス静岡店がリニューアルオープンされたそうで、お祝いの色紙を1枚描きました。メロンさんには同人誌を扱っていただいたり、独自のフェアなどでいつもお世話になっています。今回は、その色紙のメイキング記事です。入稿したのはデジタルデータなんですが、実際はフルアナログで描いています。
まずはスケッチブックにラフを描きます。いきなりデカい色紙に描く前に、しっかり構図や色合いなんかを決めておきます。
最近、富山県善意銀行のチャリティー色紙でバニー衣装の酒カス姫・辛キチ姫を描いたので、今回はその続きみたいな感じで、バニー衣装の双子を描くことにします。色紙の構図では、できるだけ手が画面に入るポーズにしているんですが、この場合は『ロングヘア』と『バニー衣装』の2つの要素を強く出すため、あえて手は入れませんでした。
ラフをもとに、水色の色鉛筆で色紙に下描きをします。
さらに上からシャープペンシルで、もういちど下描き。
左側の子がちょい顔がデカいか……あと口の形が気に入らない。二人並んだ絵、特に双子なんかだと、お互いの対照性が目立つため、気を遣います。
顔をちょっと小さくして、口の形も描き直し。
よし、いけそう感が出てきた。アナログ仕事は特に後からの修正が難しいので、下描きの時点でこの「いけそう感」「うまくいきそう感」が出てないと、次の作業に進めません。
下描きをもとに、ペン入れをしていきます。ぺんてるの「筆サイン 極細」が大活躍します。
色紙に描くのにちょうどいい太さで、インクの濃度も濃く、消しゴム負けもしづらいため、重宝しています。
ざっくりと主線を引いたら、消しゴムをかけ下描きを消します。
すっきりしました。ダイソーの安い色紙は紙質が丈夫なので、消しゴムをがしがしかけても大丈夫。
髪の毛の細かい部分を、0.5mmのミリペンで描き加えて、線画が完成しました。
このあと色塗り作業に入っていくんですが、ラフの段階でカラー設計もだいたい決まっているため、スムーズに色塗りに進むことができます。
肌のキワや影になるところを、アルコールマーカで下塗りしておきます。また背景も同じくアルコールマーカーで、それっぽい模様を描きます。
アイシャドウもこの段階で入れますが、今回はハートマークが入っています。海外の方の動画で、アイシャドウにハートが入っているメイクをしていて可愛かったので、マネしました。
バニー衣装をアルコールマーカーで塗ります。明るい部分は紙の白を生かして何も塗らず、影の部分だけを塗って、ツヤっとした質感を出します。
髪の毛は色鉛筆で塗ります。濃い色・中間色・明るい色の3本を、それぞれ順番に塗っていきます。ロングヘアにできる、うねうねとした濃い色の模様があるんですが、今回は双子なので、それがある程度対照になるように(それでいて不自然にならないように)注意しました。
髪の毛を塗ると、かなり完成に近づいた感がありますね。
ここでようやく、下塗りだけしておいた肌の部分を、アクリル絵の具で本塗りしていきます。
アクリル絵の具は質感が良いため、肌を塗るのに適しているんですが、一方で修正が(アルコールマーカーや色鉛筆に比べて)面倒なため、作業をできるだけ後回しにしています。先に肌を塗ってしまうと、その後の作業で肌に汚れがついたり、何かミスしたときに、リカバリーするのがすごく面倒になります。そのため肌の本塗りは、できるだけ汚れる危険が少なくなるよう、作業の最後の方にまわします。
背景もアクリル絵の具で薄く塗ります。下地の模様はアルコールマーカーで描いてあるため、水性のアクリル絵の具を塗っても溶けることなく、そのままうっすらと透けて残ります。
あと一息、アクリル絵の具などがはみ出して薄くなったり消えたりした主線を引きなおし、細かい部分を整えれば完成です。
できあがり。
パステル調の明るい色合いと、輝く金髪がいい感じにマッチした気がします。双子のキャラの、そっくりなルックスと性格の違いなんかも、一枚でうまく出せました。
スキャンして、原画に近い色味に調整したものがこちら。
メロンブックスさんにお送りするデータの方は、これに加えて、別紙に描いたお祝いメッセージをデジタルで合成してあります。プリントアウトしたものがメロンブックス静岡店にて展示されるほか、オリジナルのグッズ(複製色紙)も制作されたそうです。(※グッズの受注販売は終了しています)
また、原画の方はこちらで自由にしていいとのことなので、どこかの機会で販売などを行うかもしれません。その際は、ご興味のある方はよろしくお願いいたします。では、また次回で。