今回の記事は個展『LONG LONG HAIR GIRLS』の、おまけ作品のメイキングです。
個展会場の方では、全部で17作品を展示していましたが、最終日前日にミニ作品を4点追加しました。展示作品が最初の数日で完売してしまったため、なにか作品を追加できないかと思っていたんですが、諸々忙しく、とうとう個展終了直前までズレ込んでしまいました。最終日前々日の金曜日に、なんとか1日時間を作って、4枚のミニ作品を作ることにしました。
まず下描きをしていきます。ミニ作品用の小さい額縁は、あらかじめ世界堂で買ってあるので、そのサイズに合わせて水彩紙に枠線を引き、ラフを描いていきます。
個展用に描き下ろした作品のキャラから、5人をチョイスしました。酒カス姫と辛キチ姫、双子、そしてそばかすの女の子です。ある程度、髪の面積がありつつ、シンプルな肖像画になる構図にしました。
水色のラフの上から、濃緑色の色鉛筆で下描きをします。この時点できっちりと、ペン入れの時に引く線を全部決めてしまいます。
シンプルな構図なので、似たような絵にならないよう気をつけました。
主線のペン入れをして、消しゴムをかけた状態がこちら。
先に描いた展示用の作品では、筆ペンで主線を引いたのですが、今回はコピーなどを使わず、原画に直接消しゴムをかけたり上から色を塗ったりするため、コミック用のインクとカブラペンを使いました。(※筆ペンに使われている染料などが、水溶性だったりアルコールマーカーと相性が悪かったりするためです)名村大成堂の漫画インクを初めて使いましたが、非常に黒が濃く消しゴムにも強いのでオススメです。
髪の毛の線など細かい部分を、丸ペンで描いて、線画が完成です。
髪の毛に情報量が集中してますね。髪の毛が主役なので、これでよし。ここから色塗りに入ります。
まず最初に、肌の色をアクリル絵の具で塗っていきます。
アクリルはやはり発色がいいので、肌を塗ると映えますね。アナログ絵ならではの質感があります。左端、そばかすの女の子のそばかすは、写真では見えないのですが下塗りの時点でしっかり描き込んであります。
金髪の髪の毛は、色鉛筆で塗ります。色の濃い部分がS字のカーブを描き、ツヤが出るように塗っていきます。
銀髪と、そばかすの子のちょっと明るめの金髪は、アルコールマーカーで塗ります。色鉛筆で塗った金髪とはまた、違った質感になりますね。金銀それぞれ単色で塗るのではなく、ピンクとか青などを部分的に混ぜて、情報量を増やしています。
瞳を塗るとグッと完成に近づきますね。
背景やなんやかんやに手を入れて……
細かい部分を塗って調整したら、完成です。隣の筆や色鉛筆と比べると、サイズ感がわかるかと思います。
スキャンして、原画に近いように色調整したのがこちら。
小さくて、可愛いらしい絵になったと思います。背景もそれぞれ、キャラクターのカラーに合わせた色で、差別化できました。朝から作業をして、昼にちょっとグッズの入稿の作業をしつつ、夜までかかってようやく終わった感じです。キャラクターや衣装のデザインが決まっていると、わりと安定したペースで作業ができるのですが、ここにキャラデザイン、コスチュームデザインの作業が入っていくと、もっともっと時間がかかってしまいます。『この絵だけのオリジナルキャラ』とかを描くとなると大変なことに……。
このあとカッターで切り取って、額装したのがこちら。
机の隅など、ちょっとしたところにちょこんと飾るとかわいい感じ。小さい額は、フォトサイズのものからミニ色紙専用まで様々なものが売っているので、そういうのを画材店でぶらぶら見て選ぶのも楽しいですね。
実際の会場での展示は、こんな感じでした。
会期の最終日前日に納品したため、二日間しか展示されなかったのですが、ちょっとだけ会場が賑やかになって良かったと思います。以前のミニ色紙なんかもそうですが、このくらいのちょっとした小作品なら1日くらいで準備できるので、またコミティアとかのイベントなんかでも(余裕がある時に)作って、展示してみたいですね。では、また次回で。