服部ユウ10周年をお祝いした記念アンソロジー本に、イラストを一枚寄稿しました。
主催のカガミツキさんからコミティアの打ち上げの席で誘われて、二つ返事でOKしました。アイカツ!シリーズは初代からリアルタイムで観ていて、当時の「サンライズが女児アニメに参戦してきたぞ……!」という衝撃や、「それもまたアイカツ」というパワーワードで全てを納得させる展開など、いろいろ思い出深いものがあります。服部ユウも好きなキャラだったので、アンソロくらい全然描くよ〜と気軽にOKしたわけです。
さて、普段は二次創作とか全くしないタイプなので(基本的に原作原理主義者なので二次創作したい!という欲求がない)、まずはスケッチしたり本編の服部ユウ登場回を見直したりして、イラストのための予習をします。
服部ユウは八重歯とショートカット、特に後ろの刈り上げがチャームポイントですね。二代目主人公である大空あかりのルームメイトとして登場し、いわゆるメインキャラではないのですが、その(最上もがをイメージした)印象的なルックスで人気を博し、後の話数ではメイン回も作られたりしました。今回のように有志で10周年記念アンソロジーが制作されるほど、今でも根強い人気があるキャラクターです。
ラフを描いて、イラストの構図を検討していきます。
せっかくなら服部ユウだけでなく、もう何人かキャラを描きたいな〜。
何枚かラフを描いた結果、三人で寝転んでいる構図になりました。
アイドルのイメージ写真みたいな感じ。キャラクターにアイドル設定があると、イメージ写真とか出演したドラマのワンシーンとか、二次創作として描ける題材が幅広くなっていいですね。
ラフをもとに、軽く下描きをします。本番よりも小さいサイズで描いていますが、構図を整理するのが狙いです。
その他、ちゃんとした下描きの前に、服部ユウの他に描くキャラ、星宮いちごと神崎美月も練習としてスケッチしておきます。
初代主人公であり数々の伝説を残している星宮いちごと、アイカツ界の絶対王者である神崎美月。この二人はやっぱりシリーズを通して見ていて感慨深いので、服部ユウの両サイドに描くことにします。
ここから本番の下描きがスタートします。表情や服飾の細かい部分を全て決定するので、この作業が一番神経を使います。
スケッチブックを参考にしながら、衣装デザインを決定していきます。
今回の衣装は、最近よく描いている『旧ソビエトの制服』です。ピナフォアという呼び名もあることにはありますが、これはいわゆるエプロンドレス全般を呼ぶ総称なので、旧ソビエトの制服それ自体を指すわけではなかったりします。単にユニフォームとしか呼ばれてないみたいですね。
今回のモノクロ原稿だと、白黒がハッキリしたこの制服が生えるだろうな〜と思ったのと、アイカツのキャラクターにも似合うと思ったので、スケッチをもとに旧ソビエトの制服を着せてみることにしました。
着せてみた感じがこちら。
頭の上にボウと呼ばれる飾りがつくこと、スカート丈が短くタイツや長靴下を履くことなど、いわゆるクラシックなメイド服とは、また違いがあって面白いですね。
というわけで、下描きができました。
手には指環をはめて、背景に宝石を散りばめています。第155話の、ジュエリーオーディションの際に服部ユウが登場する回をフィーチャーしています。ジュエリーCM用に撮影したメインビジュアル、みたいな感じでしょうか。
さて、下描きをもとにペン入れを進めていきます。
主線を先に引いていき、筆ペンでシワの部分もざっと入れておきます。
正面顔は難しいので一生修正が入ります。
レースの模様やタイツの柄など、細かい部分を丸ペンでちまちまと描いていきます。
筆ペンでベタを乗せると、一気に画面が引き締まりますね。
向かって右側の、星宮いちごの衣装がちょっと描き込み過ぎてゴチャゴチャしたな〜と思ったので、ホワイトで消して修正します。
そんなこんなで、ペン入れ終わり。キャラクターの部分は白と黒の対比がバチっと決まるように、背景の宝石類はあえてラフに描き、人物を埋もれさせないように注意しました。
このあとデジタルでトーン処理をして完成です。
星宮いちごの髪色には、ちょっと荒めのトーンを貼りました。なんかこの方がイメージにしっくりくる。『アイカツ!』のキャラデザはキラキラしたハイライト&情報多めの瞳が特徴なんですが、今回のイラストではシンプルな、ハイライトなしの瞳を描いてます。自分的に藤子目(藤子F先生が描くリルルとかの目)と呼んでるやつ。ちょっと怪しい雰囲気が出て、いいですよね。
服部ユウ10周年プチアンソロジーは、上記のカガミツキさんのBOOTHにて販売していますので、ご興味のある方はよろしくお願いします。では、また次回で。