前回に続き、今回も色紙のメイキングです。ご縁があって、ここ数年は富山県善意銀行の「善意色紙等頒布展」に色紙をお送りさせていたいてます。こちらもチャリティオークションで、寄付金は全額が社会福祉に生かされるそうです。
詳しくは富山県善意銀行のサイトをご覧ください。県外の方、実際に会場に来られない方でも、メールフォーム等からオークションに参加できるそうです。
では、実際に色紙のラフを描いていきます。毎年2枚送っているので、自然と対になるイラストを用意するようにしています。1枚目のラフはこんな感じ。
民族衣装を着たツインテールの女の子です。一発でほぼイメージが固まりました。
もう1枚のラフはこちら。
同じように民族衣装を着た少女で、こちらは黒髪です。うまいぐあいに対照的なイラストに出来るといいんですが。
ラフも決まったので下描きに進みます。黄色の色鉛筆で軽くアタリをつけます。
こっちはすんなり良い感じになったんですが、
2枚目がどうにもイマイチ。
あんまりパッとしないですね。
ラフも少し、他のパターンを出してみたりして、
色紙の下描きも修正したんですが、
やはりパッとしないので、キャラや構図から全体的に描き直すことにしました。
真正面からのストレートな構図のラフ。
潔くて良い感じになったので、こちらを採用します。正面の方がより、この髪型の良さがストレートに出てるような気がしますね。
ところで、この三つ編みを輪っかにした髪型って、名前、何て言うんでしょうか。古くは赤毛のアンのダイアナのしてた髪型。ヨーロッパやソビエトの古い写真とかでもまあまあ見かけるのですが、名前がわからない。検索すると日本だと「ポンデリングヘア」と呼ばれているみたいなんですが、これは明らかにミスドが元ネタの新しい呼び方です。
仕方なく英語で諸々調べてみた結果、「Braided loops」あるいは「Looped braid」といった呼び方が見つかりました。「Looped braid pigtails」なんて呼んでいる例もあり、英語圏でもあんまり統一した呼び名がないみたいですね。「braid」が「編む」、「loop」が「輪っか」、「pigtails」が「お下げ」なので「編み輪っか」とか「輪っか編み」とか呼んでいるようです。
閑話休題。ラフも固まったので、色紙本体の方の作業を進めていきます。
こちらはアタリから下描きまで、すんなり進みました。
内巻きのツインテール(英語圏だとこれも「Pigtails」ですね)がうまく描けた気がする。
もう1枚の「編み輪っか」の方も、描き直したラフをもとに下描きをします。
ツインテールの方とだいぶイメージが違って、対照的になりそうです。次のペン入れに進むことにします。
手に持った花を丁寧にペン入れしていきます。
『蝋燭姫』のときにバラ園で撮った写真資料が、未だにこういうとこで役に立っている。
髪の毛も細かく描き込んでいきます。
下描き終わり。
民族衣装を着た女の子のイラストですが、特に特定のどこの民族衣装というわけではなく、いろんな国の伝統的な衣装のパーツやイメージをかけ合わせています。
もう片方も並行してペン入れを進めていきます。
こちらは黒髪なので、筆ペンでツヤベタを入れていきます。
ペン入れ終わり。
だいぶリッチなイメージになりました。編み輪っかの髪型は、一回このくらいストレートに描いてみたかった。やっぱり正面からの構図で良かった気がする。
並べてみるとこんな感じ。
ちょうどよく対照的な2枚になった気がします。ここから彩色に入るんですが、長くなったので次回の更新になります。線画のデザインだけでなく、色塗りでもどう対照さを出すのかがポイントですね。では、また次回で。