それでは【Skeb依頼】第07回作品の完成納品報告です。
Skebのご依頼に関しましては関連記事をご参照下さい。
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◆今次ご依頼に関しましても一旦クライアント様へ納品致しました後で本記事を書いておりますがご了承下さいませ。とはいえ大きな時間軸的ずれはなく、2月中旬作業スタートの22日一次納品から本記事リテイク版完成まで至る流れでございます(>_<)
…では、作業当時に時間を戻して早速進めて参りましょう。今回のご依頼でまず気を付けたのは「調べすぎない事」。絵師にも素養がある題材であれば可能な限り設定資料に当たって製作準備するのですが、絵師に心得のない一方で御依頼主には並々ならぬ深い思い入れがある…という場合、一番やってはいけないのが「知ったかぶり」です。このため作画に用いる資料は依頼文および添付画像のみとし、資料にない描写を欲張らないことに致しました。実はこれ相当重要でして、例えば初音ミクのパンツ(ぇ)。正規設定上はどうも無地らしいのですが、キャラをよく知る人ならネギ持って縞パン一択ですよね?同じくにじさんじの月ノ美兎委員長のパンツは白か?グレー細縞か?いやいや絵師ならニコ生公式初3D生放送でのパンチラを偲んでピンクの太縞で描きますね。俄かで表面だけなぞって描こうとすると、こういう「お前は分かってない」的失敗を犯してしまうんです><
そこまで踏まえた上で今回は「全体の雰囲気から主題ポーズを決める」順番を採り、ラフより先にまずベースとなる背景から作画していきます。
悲愴感を演出する為に極力「引いた」構図にしたかったのですが、そうなると肝心のキャラが小さくなってしまうので、今回は普段より大きいサイズでいくことに(内枠線が通常サイズ)。塔は塔でも一角の忘れられた部屋、生(む)して枯れてを繰り返した苔がこびりつき、埃が積もった床をイメージしましたが、このもやっとした雰囲気は成功かと思います。それでは、この背景にラフを乗せていきましょう。
「万策尽きた魔術師」を描くにあたり、いわゆる防御のポーズだと絵師的にはまだ「戦意あり」と考えた為、尻をつき両手を前に突き出して降参をイメージさせ…たのですが、これが仇となって今次の自主リテイクに。それは追々ご説明致しますorz
…で、ここからが今次作業の分岐点、決断を迫るポイントになります。Skeb依頼作品は初回以降全てアニメ塗りで仕上げてきましたが、今次ご依頼内容の「身体中汚れ苔生す」等の経年劣化表現は、アニメ塗りの得意とするツルツル質感のまさに対極でありまして…そこで今回絵師は「技法も対極で行こう」と決断します。線画を用いない油絵的手法なんですが、界隈でいう所の『厚塗り』になるんでしょうか?とはいえ失敗したらコスト的に取返しがつかない為、実戦前にテストする事に致しました。そう、それがまよいバレンタインデーでもあるんです。そして要作業時間は以下の通り…
細部を後日きっちり仕上げたら結局24時間以上掛かりましたが、現在投稿中である左の第1稿段階での作業時間は6時間。細部仕上げの程度に注意しつつ、またご依頼は石像なのでほぼ単色である事を考慮すれば決してコスト的に不可能ではないと判断し、筆塗りちっくな技法採用にゴーサインを出すことに致しました(`・ω・´)
さあ作業開始です。この技法は下書きも何も無くただカンバス上で陰影から輪郭を作っていくスタイルですので、とにかく途中経過を画像で追って頂こうと思いますm(_ _)m
塗り開始からここまでの実作業時間はトータル10時間程度に収まっていますが、当時の時間で既に納期まで残り数時間の状況です。一見「あと一歩」に見えますが、もしここでバレンタインイラストの最終仕上げの様に時間を喰えば納期を破りかねません。そこでクライアント様には「リテイク再提出の可能性あり」と打診した上でフィニッシュの落とし所を確認し……そしてここで気付きます。
サムネサイズで改めて作品を見返した絵師、それが「呪怨系のアレ」にしか見えない事に愕然とします><。これはまずいヒロイックファンタジーの範疇でも語れない夢に出るヤバい奴だどうしよう。黒々とした口腔と無色の瞳に加え、ゾンビのごとく突き出された両手が決定打となってるんですよね…しかし今から修正しても到底間に合わず、更に後日リテイクが前提ならこれ以上の詰めも無用と我に返った絵師は、直ちに「第1稿」納品に向けた最終工程に移行しました。
それでは納品第1稿の完成です(>_<)
埃を被った質感を意識して艶・ハイライトは控えめに色合いを整え、苔をテクスチャ(商業用に過去自作したもの)で表現し、蜘蛛の巣を描いたら周囲に石化後折れた髪の毛を散らして経年劣化表現・ウェザリングの完了です。染みや天井から落ちた水の跡を描くのもありですが、今回はここで一旦納品致しました。とにかく一つだけ言える事はこの「塗り方」、やはりマンガ的可愛いさを出すにはまだまだ実戦化に時間が必要ですねぇ…。
とはいえ実戦投入した以上は戦訓を元に、脱ホラーを目指して修正作業に入りましょう。とにかく両手突き出しだけはNGということで…うーん、どうしてもホラー風味が払拭不能。止む無く「絵の情報を説明する」為、ある程度しっかり描き込みを詰めて施す必要がありました。いやー、石像でこの表情描くのはホントに難しい!orz
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そして、完成した修正版がこちらです (;>_<)
以下にpngおよびPSD原画同梱の圧縮ファイルを置かせて頂きました。宜しければクライアント様にご確認頂けますと幸いですm(_ _)m
※なお「追加作業ありき」の【Skeb依頼】は現状受注致しておりませんので何卒ご了承下さいませ。今次リテイクは飽くまで当方のミスに因るものです。
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以上、責任を持って修正させて頂きました。
こちらは後日、絵師のpixivでも発表させて頂きます。
今回はご依頼ありがとうございましたm(;_ _)m
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◆今次依頼過去記事⇒【Skeb依頼】第07回:進捗その1