学園のボスは韓国人③
Added 2021-10-14 14:30:32 +0000 UTCパクの家は学校から自転車で10分ほどの閑静な住宅街にある。巷では、出張族の住む金持ちの地域と呼ばれているが、パクの家もやはり豪華なものだった。 パクが父親の仕事の都合で日本に越してきてから今年で5年になる。日本に来た当初は日本語も全く話せず、また当時は今ほど韓国ブームというわけでもなかったので同級生たちによく揶揄われた。ただ、パクが揶揄われていたのも最初のほんの1ヶ月ばかりのことだけだった。 驚くべきスピードで日本語をマスターしたパクは、学級委員に立候補してクラスをリードしたり、文化祭の実行委員での企画力と実行力を見せつけたりすることによって、徐々にクラス中、いや、学校中の生徒から一目置かれるようになっていった。 さらに、中学一年生の夏頃になるとパクの背はにょきにょきと伸びていった。もともと日本人よりも平均身長の高い韓国人だが、パクもご多分に洩れず、あっという間に背の順の一番後ろになってしまった。中学一年生にして、パクはすでに170センチ台後半の身長があったが、そこから伸び続け高校2年になった今では190センチを伺う勢いだ。 パクの変化によって女子たちの反応も変わった。最初はパッとしないイジられ役だと思っていた韓国人のパクは、実は自分たちが今まで相手していた日本人男子たちより、身体的にも頭脳的にも遥かに優秀であることがわかったのだ。女子たちは目に見えてパクに媚びるようになった。校外学習のときにはパクと一緒の班になりたがり、パクのために弁当を作ってくる女子生徒さえいた。 それを面白く思わなかったのは日本人の男子たちだ。自分の好きな女の子たちが軒並みパクに夢中となればパクのことを憎たらしく思うのも無理はないだろう。 あるとき、1学年上のやんちゃな生徒たちがパクに絡んだことがある。下校中、歩いていたパクを、「目つきが気に入らない」という理由で3人で取り囲んだのだ。上級生とはいえ、全員パクより身長は小さい。だが、3人相手となると話は別だ。さすがのパクも、3人一度に相手にするのは分が悪いと考えたが、状況的にはもはや戦うしか道は残されていなかった。 「おりゃっ!」 上級生の一人が大きく振りかぶった拳は、パクの顎の下で空を切った。上級生が自分の振った拳の勢いに釣られて体勢を崩すと、パクはすかさずローキックをお見舞いした。上級生はダルマ落としのように足をスコーンと蹴飛ばされると尻餅をついて起き上がらなくなった。パクは格闘技を習っていたわけではない。ただ、昔見た格闘技のビデオの要領で技を試してみただけだ。それなのに、この日本人はあっけなく戦闘不能になってしまった。 「おい……」 残った上級生二人は顔を見合わせてどうしようか迷っている。この仕草で、残りのレベルも大したことがないと踏んだパクはゆっくりと二人に近づいていってこう言った。 「謝れ」 上級生二人は逡巡を見せたが、どちらからともなく膝を折ると、パクに向かって土下座して「すみませんでした」と言った。 これが、パクが人を支配する快楽を覚えた原体験となった。 この日の一悶着はすぐに学校中の噂となり、女子からはさらなる憧れの眼差しを、男子からは畏怖の眼差しを受けることになった。そして、それは今も続いている……。 —— パクの部屋には、ダブルサイズのベッドと大きなテレビ、ソファ、ローテーブルの他には、特にこれと言って何もなかった。「勉強はいつも学校で済ませるんだ」とパクは言ったが、それで学年トップの成績を維持しているのは恐るべきことだと弘は思った。 パクと翔子は当然のようにソファに座った。弘は目をキョロキョロさせ、パクがベッドに座るように促してくれるのを待ったが、結局何も言わなかったので床に座ることになった。 パクと翔子はその場に弘がいないかのように話し始めた。 「おい、これはなんだ」 パクは翔子のブラウスの膨らんだところを鷲掴みにして引っ張ったり持ち上げたりしている。 「あっ、パクくん、いきなり?」 「質問に答えろよ」 「あっ、おっぱいです」 先程までの翔子の顔とは違い、目はとろんとして頬は紅潮している。とんでもないところにきてしまった、と思いながらも弘は自分のアソコが硬さを帯びるのに気づいていた。