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刑務所の中で①

「1128番!」 「はい」 俺は返事をして前へ出る。今日からこの刑務所で2ヶ月間服役することになる。詐欺の受け子をして捕まったという情けない罪状だが、2ヶ月で済んだのは下っ端とは言え運が良かった。味気ない刑務所生活も2ヶ月間であればなんとか耐えられるだろう。 今から、最初の身体検査が行われる。全裸で刑務官のチェックを受けなければいけない。まさに人間の尊厳を譲り渡す行為だ。見ず知らずの人間に肛門まで晒さなければならないのはさすがに堪える。 身体検査の部屋に入って驚いた。刑務官は女だったのだ。しかも、見た感じはまだ学校を出たてのような若い可愛らしい女だ。こんな女の前でこれから裸にならなければならないのか。 「着ている服をすべて脱ぎ、壁に手をついてください」 「はい」 俺は言われた通り服を全て脱ぎ、壁に手をついた。女が近づいてくる足音が聞こえる。 「タトゥーはなし。見る限り体に仕込んだ武器もなさそうですね。触りますよ」 すると、女はビニール手袋をはめた手で俺の股間を弄り始めた。 「うっ」 思わず声を出すと、呆れたように女が言う。 「変な声出さないでください。たまに股間に何か仕込んでる人がいるので、それをチェックしてるんです。肛門に指入れますよ」 「えっ?」 疑問に思う間もなく、女の細い指が入ってくる。 「あっ、ああっ!」 「んー、特に何もなさそうですね。大丈夫です、確認が取れたので服を着て次の部屋で待機していて良いですよ」 「こ、これでもう終わりですか?」 「はい、何か期待していましたか?」 「い、いえ。何も」 そう言うと、女はクスっと意地悪な笑顔を見せてこう言った。 「あなた、刑期は短いでしょう?」 「はい、2ヶ月ほどですが、どうしてですか?」 「アソコのサイズが小さいからですよ。大体刑期の短い軽犯罪者はアソコのサイズも小さいんです。普通になりきれない小悪党が多いからでしょうか。きっとアソコのサイズにコンプレックスがあるんじゃないですか?」 俺はペニスのサイズが小さいのは自覚していたが、こう面と向かって初対面の女に言われると赤面してしまった。 「余計なお世話ですよ!そんなこと刑務官のあなたに言われたくないです」 「ふふ、それもそうね。ただ、一つ言わせてもらうけど、私この仕事をして半年くらいだけど、あなたくらい小さいサイズは初めてです。外では悪いことして調子に乗っていたかもしれないけど、刑務所の中では私みたいな小娘にこんな屈辱的なこと言われて大人しくなるなんて情けないですね。私は、あなたみたいな人に迷惑かけることしかしてこなかった悪党を心身ともに痛めつけるのが大好きなんです。これから楽しみにしていてくださいね」 そう言うと、女はまたあの意地悪な笑みを浮かべた。今度はその笑いが悪魔的に見える。俺は心底ゾッとした。この女には敵わない。ここにいる間はこの女に逆らわないことだ。俺は服を着ると逃げるように部屋から出ていった。 「1129番!」 閉めたドアの向こうで女が次の囚人を呼ぶ声が聞こえた。


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