第一試合 椎名さくら(日本)vsメイ・ムサンクラット(タイ)
椎名さくら。
決して強豪ではないものの、今大会注目のレスラーの一人だ。
恵まれた体格を持っている訳でもなければ、体重が増えない体質もあり同世代のレスラーたちと比べると軽く、団体でも最軽量の一人だ。
才能に恵まれてるわけでも、器用なわけでもない。同期入門の中では、初勝利を挙げるまでに最も時間がかかったレスラーだ。
それでもこれだけの人気を博し、期待されるには訳がある。椎名さくらといえば「明るく楽しく激しいプロレス」。心からプロレスを愛し、楽しむ姿勢はどんなに劣勢に立っても微塵も衰えない。
勝った試合でも、試合の大半は相手の技を受けているほどの受け主体のスタイルだが、相手の技から逃げることは決してなく、全力で受け止める。そして相手が恐怖するほどの耐久力と根性ではねのけ、派手な技で逆転勝利を挙げる。乱暴な言い方をすると、「勇気」と「精神力」こそがさくら最大の武器なのだ。その武器で日本のプロレス界を駆け上がってきた。
その底抜けに明るい性格と人懐こい笑顔で、見る者すべてを味方につける。
メイ・ムサンクラット。
小柄なさくらよりも更に小柄で、今大会最軽量のレスラー、メイ。格闘技王国タイに生まれ、ムエタイ選手の兄に囲まれて育ちながらも、国技であるムエタイや国際式ボクシングよりもプロレスを選んだ「微笑みのルチャ・ドール」。
今大会最軽量ではあるが、メイにとってはさほど問題にはならないだろう。所属する団体でも最軽量であり、今大会では闘うことがない巨漢の男子レスラーとの肌を合わせることもあるメイにとって、自分より大きな相手と闘うことが普通なのだ。
一発一発は軽いが、それを補うように畳みかける空中殺法は、ルチャの本場メキシコでも人気を博している。
リングイン
ゴング前。
二人は曇りのない笑顔でがっちりと握手を交わす。対戦経験こそないが、メイが武者修行時代に日本のマットに上がっていた頃、同じ団体に所属していたのだ。さくらもメイの事を親友と呼んで憚らない。これ以上ない舞台で闘えることが、二人にとって最高の幸せなのだろう。
試合開始ー
ゴングが鳴ると同時に二人は一直線に近づきロックアップの体勢に。真っ向勝負を望む二人。これから始まる激闘を予感させるには十分な光景だ。
力比べではさくら有利か。何度か組みなおすが、さくらがメイを押す展開が続く。メイがさくらのボディに膝を入れるとロープに飛んでドロップキックの体勢に。さくらが胸を張って差し出す。逃げる気など微塵もない。いや、逃げ方を知らないのだ。満面の笑みを浮かべると、メイのドロップキックを胸で受け止めた。腰に手を当て「がはははは!」と大きな笑い声をあげて効いていないとアピール。実にさくららしい姿に、彼女を初めて見た客たちも大いに盛り上がる。
メイも笑顔で応戦。ロープに飛んではドロップキックを3発4発と叩きこむ。さくらも後ずさりながらも受け止める。
5発目、メイが一際高い打点のドロップキックを放つと、なんとさくらの喉を抉った。たまらずもんどり打ったさくらを立たせ、メイ渾身のバックドロップ。今大会最軽量のメイによる力業という意外な展開で試合が始まった。
続く
ようやく試合が始まりました。思えばワールドカップの初出しは2020年だったので、3年経ったことになりますね。
第一試合から我らが椎名さくらが出陣です。ここ最近さくらは毒霧を飲みこんで唇を腫らしたり、フィオナと一緒にジョジョ立ちに勤しんだり、カブトムシ獲り大会のチャンピオンになったりとプロレスから離れていたので、久々にプロレスラーとしての椎名さくらですね。まあ、まだ序盤なのでいつものおバカが漏れ出していますが(笑)。
第一戦なので長めにした、ということもあり結構長くなりそうなので、試しにこまめ、というか小刻みに更新。
こまめに更新していくか一気に更新していくか、どっちがいいのか分かっていない状況なので、どちらがいいかコメントしてくださるとありがたいです。
読み直したらそんなに長くもないから、一気に更新の方がいいかな、とも思いますが(笑)
goose
2023-07-26 08:50:43 +0000 UTCgoose
2023-07-26 03:14:10 +0000 UTCロッソ
2023-07-26 00:58:43 +0000 UTCgoose
2023-07-26 00:53:07 +0000 UTCgoose
2023-07-26 00:39:18 +0000 UTCライトニング
2023-07-25 15:29:45 +0000 UTC白きケルベロス
2023-07-25 08:28:32 +0000 UTCGab
2023-07-25 06:01:47 +0000 UTC