ケモノ界隈の人ならこんなの絶対二度見してしまうルックスですし、お蔵入りしたと聞いて勿体ないと思わない人なんかそうそう居ないであろう伝説の作品ですね。
企画の初期段階ではこのような体毛は無くて白い全身タイツに金色の頭という、ちょうどテクスチャを貼る前の3Dモデルみたいなデザインでした。これに対して「もっとちゃんと毛がある本物のケモノっぽくして」と要望を出してきたのが出版社側だったというのは非常に興味深い話です。まだ特撮ヒーローのフォーマットのようなものが定まってもいなかった時代でしたから発想が今なんかよりも全然自由ですね。
現在のCG技術を駆使して『シン・豹マン』を…と思ってしまうのは当然として、あえて着ぐるみでやって欲しいという気持ちもあります。国内外問わず多くのケモノ着ぐるみ工房が存在する今ならかなりのクオリティの着ぐるみが作れるんじゃないでしょうか。
もともとテレビ化前提で進んでいた企画なため紙媒体での展開もかなり積極的で『週刊少年マガジン』、『ぼくら』、『冒険王』、『たのしい幼稚園』の四誌で掲載されてました。こんなゴリゴリのケモヒーローが四誌同時展開ですよ? すごくないですか?? とくに『冒険王』にいたってはテクスチャなし(笑)の『豹(ジャガー)マン』を含めると1967年11月号から1968年5月号まで半年間にわたって本誌の表紙を飾るというエース級の扱いです。
ですがこの『冒険王』版、途中で『豹(ジャガー)マン』から『豹(ひょう)マン』になり、それに伴って作家も変わったりしたのが原因かどうか分かりませんが、ここまで好待遇なのに単行本化されてないんです。しかもこの連載が本誌掲載+別冊付録という形で分割されているため入手の難易度もまぁまぁ高めです。
↑現在までに自分が集められたのはこのくらい。左上が別冊付録、右上が本誌掲載分の切り抜きです。残り一冊、1968年7月号掲載分が抜けてます。せめて『豹(ひょう)マン』だけでもコンプしたいのですが…。 下の一冊は『ぼくら』の桑田次郎版。これと『週刊少年マガジン』の南波健二版はマンガショップから復刻版が出ていて今も普通に入手できるので買っておきましょう。南波健二版は絵柄がやたら濃いですがやられシーン満載(一話目からマントに火が燃え移って大ヤケドしてボロボロになって撤退するw)なのでオススメです。