とぷッ♥ とぷッ♥ とぷッ♥
「…んッ♥ はッ…❤ ぅはッ…♥」
誰もいないはずの部室に響く情事の音。
とっぷ❤ とぷッ❤ とぅぷッ♥
「…ん❤ んぉッ♥、おぃッ!」
行為を遮るように、小声で抗議の声をあげる。
「い、ッいい加減焦らすのは止めてくれッ…!(小声)」
甘い吐息を自ら振り払うように声をあげたのは空手の貴公子と呼ばれる空手部の部長だ。
「えぇ~?稽古の前には準備運動が必要なんじゃないかなぁ~♪」
さわさわ…。
両手に嵌めたボクシンググローブで相手のお腹をフェザータッチのように厭らしく撫でまわしているのは、鼻筋が通った端整な顔立ちでリングの騎士と呼ばれているボクシング部の部長。
もっともらしいことを言ってはいるが、口元はニヤケている。
「ほらほら、せっかくの貸切練習でリングとボクを独り占めできるんだから、時間いっぱい”特訓”しよう♪」
そういってボクシンググローブをグニッとお腹にめり込ませる。
「ん、ぉぁッ…❤」
押し切られる形で行為を再開されてしまう。
両目を瞑りいつもの氷のように冷たい表情を保とうと努めるが、見る見るうちに口元は弛み、彼女の端正な顔は色欲に歪んでしまう。
テスト期間中にも関わらず、不埒な行為に耽る二人。
いや。表向きは卒業前の最後の大会に向けた部長同士の真剣な特訓なのだ。
容姿端麗で、成績優秀。
性格が正反対の二人ではあるが、学内での人気を二分する二人。
ファンの生徒が部活に押しかけてくることもしばしば。
部を束ねる主将という立場。
部活動での実績はもちろんのこと。勉学も疎かにしてはいない。
そんな二人が
「異種競技から学べることは多く、実績と経験が豊富な相手で特訓を行いたい」
と、申し出ては学校側も断る訳にもいかないのだ。
故に、特別に許可を得て校舎内には当直見回りの教員一人とこの二人以外は存在しない。
日が傾いてきたが、まだ二人の行為は前戯の段階だ。
しかし、ボクシング部の部長が腕と脚で支えていないと空手部の部長は姿勢を維持できない程に蕩けている。
「すごいねぇ~。確実にスタミナが向上してるよ」
ボクシング部の部長は声をかけるが、空手部の部長は甘い吐息を吐くだけで返事をする余裕は無い。
「じゃあ、そろそろイカセるね?」
このときを待っていたかのように逞しく右腕を引き絞り、一際甘く囁くボクシング部部長。
すっかり日は落ち、月明かりに照らされるリング上の二人。
ここからが真の特訓であると言わんばかりの凄まじいボクサーのパンチ。
ボクシンググローブを咥え続けた柔肉は赤紫に変色しており、空手家としての凛々しい腹筋の鎧は見る影もない。
腹肉を穿つ音はまるで深い結合を思わさせるほど、艶めかしく規則正しい。
空手部部長の口から漏れ出る声は、牝獣が唸るような喘ぎ声である。
絶頂が近く小刻みに震えだす空手部部長に対し、フィニッシュブローを放つ。
ドブンッ…!!グリグリッ…!!!ズプッ…!ズププッ…!!!
「ん゛ッ…!んぐぅうう゛!!!ん゛ッ、ぉ゛っぉぉおお゛…❤」
一際、跳ねるように仰け反り絶頂へと至った空手部部長の下腹部は熱い愛液が溢れ出し道着に染みを広げる。
「ハァ~…ッ♥ すごい量ぉ~♪ よく耐えたね。…すごくイイ顔してる♪」
そう言うとボクシング部の部長は空手部の部長が咥えているお腹のボクシンググローブをグポッ!と引き抜き、口に嵌まったマウスピースは濃厚なキスでカポッと取り出す。
どちらも離れることを惜しむかのように液が幾筋もの糸を引きヌラヌラと煌めいている。
すべての筋が滴り落ちる頃、ボクシング部部長は愛おしく抱き抱えた空手部部長をリングの上に優しく横たえる。
「とうとう、マウスピースを吐き出させることが出来ないくらいタフになっちゃったね…」
後片付けをしながら、独り言のように呟くボクシング部部長。
その寂しげな横顔を空手部部長は薄れゆく意識の中でただ眺めていた。
end...
今回、2008年頃に描いた一枚絵をリメイクしました。
元のイラストは連作となる予定の一枚の挿絵でした。
地下ボクシングイベントに選手として参加する一人の女性が、ひょんなことからイベント主催者にさせられてしまい、日々あれやこれやと奮闘する話を描こうとしておりましたが、私にそんな大層な物語を紡ぐ文才も絵心も無かったため、序盤だけ投稿しお蔵入りとなりました。
登場キャラは金髪ボーイッシュな女の子と青髪ボブヘアの女の子の対戦イラストでした。
ボクシングルールでの異種格闘技もイイなぁと思える今日この頃です。
それでは、またいつかの投稿でお会いしましょう。
無断転載、AI学習はお断りします。
No reuploading.
No AI training.