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口は幸いのもと

本日はけもケット14当日です!…ということで、会場に来られない方たちの為にもこちらを用意しました。虎のおっさんと、熊のおっさんが出ます。サクッとエロい、そんなオカズ小説をどうぞお楽しみください。


※以下、本編。

****


 僕の一つの軽はずみな言動によって、事態は大きく動いていた。



 それは納涼会と呼ばれる会社の、夏の暑さを凌ぐ先日の飲み会イベントで起きた出来事だ。まさかあんなに自分が酔っ払うとは思わなかったし、今の現場の先輩に言ってしまうとは思ってもみなかった。自分が今まで秘密にしていた……”大柄な獣人の男性が性的に好き“だということを。



「うぃーっす、お疲れ」


 帽子のツバを後ろ向きにして被りながら会社指定の作業着で入ってきた、僕の指導係として色々と教えてくれている虎獣人の先輩。男子更衣室ではすでに殆どの獣人が着替えを終えて帰宅しているようで、僕たち以外には誰もいない。ほんのり尻尾がゆらゆら揺れそうになるところを何とか抑えながら、僕は先輩に軽く会釈する。


「いや〜今日もあっちぃなぁ。倉庫のエアコン、もうすぐ修理に来るらしいからそれまでの辛抱だな」


「……うす」


 何の躊躇もなく服をパッパと脱ぎ、ベンチに座り込む先輩。……エロい。筋肉質な体つきでありながらも今やその腹にはほんのり脂肪が蓄え始め、ガチムチに近い体型で抱きしめ甲斐がありそうだ。毛皮の内側にはたっぷりと熱が含まれているのだろう、少し鼻がん゛っとなるような雄の香りが僕の鼻腔内をくすぐった。


「……でへへへ〜」


「えっ⁉︎ あっ、ちょ、先輩、なんすか。暑苦しいっす」


 着替えている途中、上半身裸の僕へと何の躊躇もなく抱きついてくる虎先輩。本当に彼には遠慮というものがないし、どちらかというと僕と同じ犬獣人みたいに社交的だ。犬獣人は多種多様な獣人種とそれとなくうまい感じで関係を築ける種族として有名らしいが、僕はどちらかというと……あまり他人とは関わり合いたくないタイプ。職場でも端の方でひっそり作業して、無駄なことは一切喋らず過ごすのが通例だった。


 そんな僕を少しずつ変えてくれたのは虎先輩だ。そのおかげ……いやそのせいもあって、心の窓が開けっぴろげになった状態の僕はあの飲み会で失敗を犯してしまった。ついその、恋人の話題を振られてから咄嗟に出てしまって……。



 先輩は何も言いはしなかった。むしろ全然気にしてなかったようだ。僕が男好きだということを。次の日自分がカミングアウトしてしまったことに酷く落ち込み、仕事を無断欠勤をしようか悩みに悩んだ挙句出勤したのだが……青ざめた顔でいたら先輩にものすごく心配された。背中をさすってくれたし、頭も撫でてくれたし、社会人の、身も心も大人になった犬獣人がやられるようなことじゃないとはわかっていたけど僕は……嬉しかった。


 ただ嫌がられなかったものの、僕には新たな仕事を任されることになって――。



「なぁ〜今日も頼むよ。このままだとオレ、歩きづらくて帰れねぇんだ」


「…………またですか」


「頼むっ、どーかこのとーりっ! 今妊娠期に入って奥さん、ヤらせてくれねぇんだ。このままだとキンタマ爆発しちまう!」


「でも先輩、ノンケなんですよね」


「ノンケって……あー、アレか。普通に女性が好きなヤツ。まぁそりゃそうなんだがよぉ、背に腹はかえられぬって言うだろ? このままだとオレ、電車内で夢精しちまうかも……」


「そんなことあるわけないじゃないすか」


 汗臭い僕をギュッと抱きしめる、僕よりもっと汗臭い虎先輩。視界にチラつかせているのは、僕の国で使えるお金だ。一枚の長方形の紙、ちょっといい昼飯が食える程度の金で僕を働かせようというのだろうか。まったくもって割に合わない。……合わないが、僕は先輩の頼みを断ることはしなかった。


「それによぉ、オレの奥さんあんま口淫好きじゃねぇっぽいんだよな。顎が疲れるだの、長くて喉を突かれたら吐きそうだのって」


「…………」


「お前はなんかその、うまそうにしゃぶってくれるじゃねぇか。あれすげ〜興奮すんだよなぁ、相手男なのにさ。……だから頼むよ、な?」




 虎先輩は妻子持ちで、しかも二人の子供がいる。もうすぐ三人目が産まれるらしい、本当に正真正銘のノンケというヤツだ。それなのに同性愛者である僕のことを平気で使ってくる。ただ上の口だけ。下の口は使ってもらったことがない。流石にそれだと浮気になりかねないし、僕もあんなデカいのは尻に挿れられる気がしないからいいのだけども。


「……一回だけ、ですからね」


「でへへへ、すまんすまん。帰りが遅いと奥さんと子供に叱られっからよ、手短に頼むわ」


 上半身裸、作業着ズボンだけ着用した僕たち二人。そのままの不自然な格好で向かったのは、誰もいない男子トイレの中。しかも更衣室から少し離れた、古い方のトイレ。新しめの方でもいいが、そっちは誰か戻ってきたら面倒なことになりそうだったから。混んでる時以外使われなそうな古びたトイレの個室へ迷いなく向かい、先輩は中で便座に腰を下ろしながら大股を広げ始めた。


「……いつでもいいぜ。頼む」


「…………わっ」


 思わず声が出るのも無理はない。先輩のブツは、僕のと比べて全然形が違う。デカい。太さはまぁそれなりといったところだが、全てのバランスが整っていて惚れ惚れするちんちんだ。ちょっと黒ずんでいるのは奥さんと毎晩激しくまぐわっているからだと思っているが、実際のところはどうかわからない。もし聞いたら恥ずかしがりながら話してくれるだろうか。


「……あ、流石にちょっと洗った方が良かったか。ちょっと待ってろ、ウェットティッシュで拭くから」


「え……」


「ばっちぃモンしゃぶらせるような趣味はねぇよ。待ってろ、今汗拭き取るかんな」


 ズボンの後ろポケットに常備していたのか、携帯用のウェットティッシュを一枚取り出して肉竿をガシガシ擦り付ける。あぁ……良質な雄虎のフェロモンが……勿体無い……。それもティッシュは便所に流せるタイプらしく、先輩はちんちんをガシガシ擦ったあとでそれを便器の中へと落とすようにして投げ入れた。是非ご褒美に……いやシコネタの為に持ち帰りたかったのだが、そんな変態発言を先輩にしたら何と思われるだろうか。先輩に嫌われたくない、そんな気持ちが先行して僕は口を閉じて先輩の股の間へと座り込んだ。


「はっ……んんっ……」


「臭くはねぇだろ? あー……でもここ、汗でじっとり湿ってら。悪いな、嫌だったら先っちょだけでいいからさ」


 少し鼻を鳴らしたのだが、消臭効果が強すぎて先輩のちんちんが薄味になってしまっている。だがその薄味をかき消すかの如く、股に生えたモジャモジャの陰毛からは強い雄の香りがした。頑張って奥まで咥え込めば合法的にあそこへマズルの先っちょを引っ付けてニオイを嗅ぐことができる。そう思った僕はズボンの中で我慢汁をだらだら溢れさせながら口を大きく開けた。


「……んぶっ……んちゅっ……んっ……」


 もう手慣れたものだ。今まで男性経験がなく同人誌などのエロ本でしか得た知識しかなかった僕が、先輩のブツをしゃぶるようになってもう一ヶ月になる。マズルの中が先輩の味で満たされ、この上なく幸せを感じるひと時だ。


「うわっ……すげっそんな、奥まで……」


 僕が何の躊躇もなく巨根を咥え込み、陰毛に黒豆みたいな鼻が当たったことに驚いたのだろう。声を上げながらも、先輩はどことなく気持ちよさそうな感じで喉をゴロゴロ鳴らし始める。ネコ科特有のこの体に響く音を聞くと、一生懸命しゃぶって気持ちよくさせている甲斐があるというものだ。


 これが……これが子供を三人も孕ませた、実績ある虎のちんちん。ああ……すごくいい。しょっぱくて、さっきティッシュで拭いたのにすぐ雄臭い味になって……。陰毛に染みついた、先輩の隠しきれない強烈な汗のニオイ。これもたまらなくいい。ずっと嗅ぎたくなるが、あまりハスハスしていると変に思われるだろう。僕はそれとなく、さりげなく嗅げるように静かに息を吸っていった。


「あ〜……いいぞ……締め付けがたまらねぇや……」


「んごぉっ、お゛っ……おぶっ」


「おいおい、無理してんじゃねぇだろな。そんなに頑張らなくったって舌で擦ってくれりゃいいんだぜ?」


 カリの裏を重点的に責め上げ、僕は先輩が気持ちよくなるよう一生懸命ご奉仕を続けた。我慢汁がたっぷり出るから、そのうち逆流して鼻から垂れてきそうだ。そうなったらその日は、いや次の日も鼻の中に染みついた先輩の体液の香りが一生嗅ぎ放題となる。しばらく勃起が止まらなくなるだろうが、それでいい。僕には先輩の香りを合法的に楽しんで、気持ちよくなる権利があるのだから。


「お〜〜……おおっ、おっ、やべ、出る、出そうだ。あっあっあああっ‼︎」


 僕の頭を鷲掴み……にすることはなく、個室トイレの壁へ手を当てながら先輩は口から漏れ出る声を抑えようと必死だった。もっとガツガツ腰を打ち付けて、無理矢理イラマさせるぐらいでも全然いいというのに。先輩は優しすぎるんだ。少し不満であるけれど、そこが先輩のいいところでもある。日頃溜まったザーメンを気持ちよくぶっ放せるよう、僕は脳みそがグワングワンするぐらい激しく頭を前後に動かした。自分が、自分の口が、先輩のオナホになる。僕はオナホだ。先輩の性処理を手助けする、肉便器。そう自分に暗示をかけながら、喉奥を突かれる苦しみも我慢してしゃぶり続けるとエラくアガる。


「あ〜〜〜っ、あっ、すまんっ、出すぞっ‼︎ う゛っ‼︎」


「……んう゛……うっ、んんっ……んんふ……」


 ジョロジョロと鈴口から吐き出される虎の濃厚ザーメンは、野菜を生で食べた時よりも遥かに強い苦味を感じた。奥さんの膣に注げば間違いなく孕んでしまう虎汁は、本来の役目を果たすことなく僕の胃袋へと流し込まれていく。一発目の一番量が多い射精、それから遅れてやってくる第二波、第三波、衰えることなく注がれていったザーメンは全て僕がゴクゴクと飲み干していった。


「はぁっ……はっ……ひぃ〜……すげぇ、すげぇよお前。男なのにこんな他人のちんちんしゃぶって、しかもめっちゃ気持ちいいし……は〜〜……」


「…………うす、ごちそうさんす」


「……苦ぇだろ。出した方がいいんじゃねぇか」


「いや……勿体ないんで」


「お前変わってんな〜。オレ興味本位で自分のザーメン舐めたことあるけど、あんましウマくはなかったぞ?」


 ついまた他人をドン引きさせるような発言をしてしまったような気がするが、先輩はむしろ強い関心を抱くように僕へと話しかけてきた。普段は自分の出したもんを舐めてんのかとか、彼氏いんのかとか。僕はその度に顔を真っ赤にして、モジモジしながら小声で答えるしかない。もうここまでバレてしまったんだし、今更嘘をついても自分が苦しむだけだから。


「へぇ〜、そうかぁ。まぁオレも奥さんの膣に舌ぁ突っ込んでペロペロ舐め回したりするしよ。まぁそれと似たようなもんだわな」


「…………」


 先輩が、奥さんのまんこを……。しかもあのネコ科のちょっとザリザリする舌で、舐め回して、へぇ……。ノンケのエッチ体験を聞くと、体感僕の股間が三倍くらい硬さを増す。その様子を見てニヤついた先輩に、僕は恥ずかしくなって背を向けた。


「なんだ、そういう話あんま好きじゃねぇと思ってたんだがよぉ。どこに興奮したんだ? ん?」


「うわわっ、わっ先輩、握らないでくださいって!」


「ガハハハ! 元気だなぁ。まぁイヤがらずにしゃぶってくれるって、これ以上ねぇぐらいありがてぇ話だ。……いつもあんがとよ」


「…………うす」


「じゃ〜帰るかぁ。お前のシコってやれなくてすまんな……また今度飯でも奢るからそれで許してくれや。今日は娘の誕生日だし、寄り道したらアイツになんて言われるかわかんねぇからよ!」


「問題ねぇす。その……」


 眩しすぎる彼のスッキリした笑顔を見て、僕は心臓の鼓動を早めながら勇気を出してこう言った。



「…………またいつでも、いいすよ」


「……へへっそうか。じゃあまた今度頼むとすっかねぇ」



 僕は先輩に決して惚れてはいない。惚れちゃいけない相手だってわかっているし。……でもたまに先輩のちんちんの味とニオイを思い出しながらよくシコっている。よくないことだとわかっているのに。



 口は完全に先輩のブツのサイズと、味と、ニオイを覚えている。先輩が本当はゲイで、僕と付き合うような架空の未来。そんなものは絶対に待っちゃいない。それでも僕は、先輩とこうして仲良くさせてもらえることに幸せを感じていた。




 それは、虎先輩が家族旅行で長期休暇を取った時のことだった。



「せっ……先輩……」


「なんだよ」


「ちょ……近い……っす」


 僕らの他には誰もいない更衣室。今日は棚卸しの報告業務があったせいで僕と熊先輩が残業して対応していたのだけれど。二人で着替え始めようとしたその時、熊先輩は僕を壁に追いやって目をギラギラさせながら僕の前へとあるものをチラつかせていた。



「話はあの世話係の虎野郎から聞いたぜ。んじゃコレでオレの相手、してくれや」


「え……」


「なんだよ、足りねぇってか。こちとら一枚で一発ヤってもらえるって聞いたから三枚も用意してんだぞ。それともなんだ、オレのはしゃぶりたくねぇってか?」


 金、だ。何の金なのかと聞く前に、僕は股間へグリグリと押し付けられた熊先輩のズボンによって興奮せざるを得ない状況になっていた。勃起した熊先輩の股間は張り裂けそうなほどパンパンで、しかも染みがズボンの布にじんわり広がっていて中は相当汁まみれになっているのだろう。あまりにエロくてたまらない熊先輩を見ながら、僕の気持ちは恐怖よりも興奮が勝っていた。


「え、先輩……聞いたんすか、僕の……」


「ったりめぇよ。オレぁ自分の性欲が発散できるエロいことに目がねぇ熊だからよ。ガッハッハッハ! まさか男でそんなことヤれるヤツがウチの部署にいるたぁなぁ」


「…………先輩もその、ノンケ、ですよね」


「おう。ノンケだからダメなのか? あの虎にはヤってたのに?」


「う……」


 自分の認識がおかしくなる。普通、同じ性別である男が好きな獣人がいたら逆に気持ち悪がられることの方が多いと思うのだが。この熊はむしろ僕に馴れ馴れしく近づいて、その上でしゃぶれと言ってきた。そんなに面識のない熊先輩だったし、普段はずっとムスッとしてて怖いから数えるぐらいしか話した経験がない。しかも先輩はバツイチで今は独り身、そんな彼が……僕に……。


「ヤるのかヤらねぇのか、ハッキリしろや。オレはお前みてぇに犬じゃねぇんだ、”待て“なんてできるかよ」


「あっ……あぁ……」


 ズリズリと股間を擦り合わせるようにして腰を軽く振ってくる熊先輩に、僕はもうメロメロになっていた。体が言っている、屈強で強い雄には死ぬほどご奉仕してやれと。虎先輩よりもガッシリしていて、どちらかというと脂肪の多い熊先輩。ちょっと自分の好みとは異なるけれど、それを大きく上回るプラスの要素がある。


 ……熊先輩は鼻が曲がるほど体臭が雄臭い。体毛に染み込んでいるフェロモンの量が普通の獣人とは異なるのか、手を伸ばせる距離にいるだけで鼻がヒクつくし何なら時折ツンとした強烈な雄臭さが僕を魅了するのだ。これは虎先輩にもある要素なのだが、彼は幾分か体臭に気を遣っているのと僕になるべく不快なニオイを嗅がせぬようケアしているから、なかなか嗅ぐことのできない香りだと言える。


「……お前さ、いっつも嬉しそうに嗅いでるよな。まさかとは思うが……」


「……あっ‼︎」


「ふぅん、ばっちり反応してやがる。これでもう言い逃れはできねぇやな」


 勝ちを確信したような顔で、熊先輩は頭に巻いていたタオルをシュルッ……と取り外して僕へと見せつけた。頭部で分泌された汗をこれでもかと吸い込んだ、雄熊の激臭タオル。それをゆっくり僕の鼻の近くでふらつかせながら、周囲に雄のニオイを拡散していった。目が細くなるほどの超濃厚な雄フェロモンに、僕は若干涙目となりながらもそのタオルを嗅ぎたいと手を伸ばしそうになる。目の前で熊先輩が僕のことを一秒たりとも見逃さぬよう、両目でギロリと見つめているというのに。



「好きなんだろ。雄の蒸れたニオイがよぉ。へっ、いい趣味してやがる」


「う……うぅ……」


 熊先輩が離婚した原因は、風の噂で聞いたことがある。まず性欲がケタ違いすぎて、奥さんが毎晩失神するほど激しく腰を打ち付けているのだとか。失神するほど気持ちがいいのは非常にうらやましく思うが、奥さんは体力的に続けるのが厳しかったのだろう。


 それから……熊先輩が仕事終わりそのままの状態で晩飯を食べ、食後休憩もなく奥さんを無理矢理布団へと引きずり込むようにしてまぐわい始めるのも原因の一つだったようだ。常に汗臭く、雄臭く、そんな中で始められる前戯という名のフェラチオ。汗まみれになった肉竿を咥え込めるのは相当な好きモノじゃないと出来ない芸当だ。これにはお相手も相当に参ってしまったらしく、今に至るらしい。


「……こんなところでヤったら、もし誰か更衣室に帰ってきて――」


「今日の鍵当番、誰だか覚えってっか?」


「…………」


「……へっ。誰も入れやしねぇよ。ここは完全に閉ざされ、今やオレたちしかいねぇ空間だ」


 入り口をチラチラ見ながら僕の顔を見て、熊先輩はニンマリと笑う。内鍵をかけている上、外から開けるには鍵が必要なこの更衣室。鍵当番と呼ばれる戸締りを担当しているのは今も尚更衣室内にいる彼。当然、スペアキーなんてものは誰も持っちゃいない。勝ちを確信した顔をして、熊先輩はベンチに座りながらズボンを面倒くさそうに脱ぎ捨てる。ゴムがよれていかにもボロそうな縞模様トランクスも脱ぎながら、彼は腕組みをして大股広げて待ち構え始めた。


「ま、無理にとは言わねぇがな。たっぷり汗かいて餌ぁまぶしたオレの肉竿はうめぇぞ? ん?」


「ぐっ……」


 軽く握ったり、扱いたり、そんな動作をしながら先輩は僕を誘い続ける。目の前からくるムワッとした雄の香りを嗅ぎながら、先輩のエロい体つきを見て僕の股間は悦びを隠せない。窮屈になったズボン、それでも僕は先輩の前で裸体を晒せずその場で跪いた。自分の体なんて、自慢できるような筋肉のつき方でもないし。いいな、あれぐらい僕も太い体になれたらな……。


「…………んう゛っ‼︎」


「やっぱお前、Mっ気あるじゃねぇか。ええ? こんなに踏まれて硬くして、おいおい……このまま振動させてやろうか?」


「あひっ、ひっ、ひいっ‼︎」


「ははは、いい声で鳴きやがる。……お前ばっか興奮してんじゃねぇやい。さっさと口で処理してくれ。あー……どうにもムラムラしやがる……男相手だってのに……」


 僕をからかうようにして足で股間部分をふみふみしながら、熊先輩はガハハと豪快に笑っていた。自分の顔面よりもデカい黒靴下を纏った足が僕の股間に押し当てられ、軽い刺激と共に振動によるバイブレーションで僕の鈴口からは大量のヨダレが撒き散らされた。パンツの中はもう無事じゃない、大惨事。しかもグッと力を込められ、僕の股間は爆発寸前だった。


「……失礼、します」


「おう。強めに頼むぜ」


「…………んぶっ、ふぅっ……んぐぐ……」


 一番初めに思ったこと、それは竿が太すぎることだ。太短い竿は僕のマズルの中をミチミチに満たし、頬肉を膨れさせるほどボリュームがある。そして何と言ったってしょっぱさのレベルが違う。岩塩を直接舐めているかのような、すごく喉が渇くソーセージだった。その先っちょから汁がドバドバと溢れ、僕の喉を潤わせていく。当人もそれは自覚しているらしく……。


「おほぉ〜……汁すっげぇだろ。ははは。汁だく体質なもんでな。……飲めるか?」


「んお゛っ、ごほっ‼︎」


「そうかそうか。たっぷり出してやるからなぁ」


 多少咳き込みながらも嚥下を繰り返し、食道も熊先輩の雄臭いニオイでマーキングされていった。喉奥がイガイガするのは先輩の体液がネバネバしているからだ。スティック糊やとろろを思わせるような粘度は、唾液に絡めても全然ネバネバが緩和されない。液体の塊が胃袋へと流し込まれ、呼吸をする度に自分の鼻から熊の雄臭いニオイが突き抜けていくのがよくわかる。


「ん? こりゃ鼻水かと思えば……オレの汁か。ガッハッハッハ! いやぁ、痛ぇだろ鼻。わりい、ホンッとにオンナ泣かせの汁だくちんちんで困っちまうわな」


 苦しくてそれどころではなかったのだが、熊先輩は僕の頭をワシワシ撫でながら……最後にグッと股間へ押し付けるようにして後頭部に手を当ててきた。


「――――っ、――っ‼︎」


「陰毛に鼻ぁ押し当てたらキまるだろ? ん? ここはとびきり雄クッセェからよぉ。奥まで咥えて楽しんでくれや」


 僕が悦ぶからやってくれているのか、それとも自分自身の強いSっ気が僕を虐めたいとそう思ったのか。こんなに酷いことをされても尚僕の股間はギチギチに硬くなったまま汁を垂らしている。たまに暇なのだろうか熊先輩が足でふみふみしながら、そして親指と人差し指でガッシリと僕の肉竿をズボン越しに掴んで上下に扱いてきた。自分から腰を振り、僕は熊先輩の足コキを存分に受け入れる。気分がアガッてきた僕はもっと舌を動かしたいと思ったのに、マズルの中は肉竿がギチギチに入っているせいで大混雑だ。動かすどころか、今だけ舌を取っ払いたいぐらいこの肉竿がデカすぎる。


「……やべ、出そう。ちょっと集中するわ。お゛〜……ぐちょぐちょ口まんこたまんねっ……」


「んぶっ、お゛っ、お゛ぇっ、う゛っ⁉︎」


「はぁっ……はっ、はっ、あったかくて、ん゛っ……いい、ナマの肉、すげぇ絡みついてくるっ、んはぁっ……」


 ベンチで大股広げて僕の頭を動かしていた熊先輩。咥えさせたまま両足で立ち上がると、今度は自分から腰を振るようにして僕の口を乱暴に犯す。遠慮のかけらも感じさせない男らしい腰の使い方が、僕の性癖をより深く突き刺してきた。昔の奥さんもこうやって乱暴に口を使って、そのあとでベッドに押し倒しながらあの巨体でぶつかり稽古して、最後は奥にたっぷり種付けして……。


 むしろ離婚してくれて良かった、そうじゃなければ僕なんて使ってもらえなかっただろう。ノンケの貴重な太ちんをしゃぶれることが、僕にとって何よりの幸せだ。苦しくて呼吸もしづらくて、鼻が陰毛に当たるたび鈍い痛みがマズルから伝わってくるけれども。熊先輩が存分に気持ちのいい汁を出せるのであれば、僕はどうなったって良かった。


「はっ、んはぁっ、出すっ、中に出すぞっ‼︎ う゛っ‼︎」


 驚いたのは、熊先輩が射精の合図を送っても尚腰を止めなかったことだった。苦くてドロッとした汁がマズルの中を満たしても、グルルル……と唸りながら強く乱暴に腰を振り続ける。鼻血が出そうなほど強く押し付け、それから小刻みに震えて……。女性のまんこだったら一発で壊れてそうなぐらいの強い腰振りに、僕は酸欠で白目を剥きかけていた。しかも中出しが異様に長いし、止まらない。キンタマの中に詰まった熊の種汁は、僕の予想を遥かに超えるほどたっぷりと蓄えられていたようだ。


「はぁっ……はー……わっ、やっべ。そうか、そりゃ飲みきれねぇやな。すまん」


「……うぶっ、う…………あ、大丈夫す……ちょっとベタついてますけ……どっ⁉︎」


 長い射精時間を終え、ようやく股座から解放してもらえた僕は全力で酸素を吸おうと呼吸した。肉竿をマズルから出された瞬間ビュッ……と出された残りザーメンのせいで、顔の周りは黄ばみ汁と我慢汁で汚れている。それを悪く思ったのだろう、先輩はおもむろにベンチで放置されていた見るからに汚れてそうなタオルをこちらへ持ち出して――。


「…………あ、わり。咄嗟に拭き回したが、こんなきったねぇタオルで拭いたって意味ねぇや」


「ゲホッゲホッ‼︎ お゛ぇっ‼︎」


 自分の顔が青臭い汁でマーキングされ、その上を熊の汗がたっぷり染みた熟成タオルで蒸される。どこぞの美容院で行われるシャンプートリートメントケアみたく雄のニオイを重ねがけされた僕は、自分で自分のニオイを嗅いで咽せ続けた。それも当然、股間に強く反応しながら。



「……じゃあこうしようぜ。好きな時に好きなだけ嗅がせてやっから、オレのもしゃぶって出してくれ」


「…………その、それは嬉しいんすけど……先輩の、顎がめっちゃ疲れる……」


「なっ……いやいや、さっき奥まで咥えられたじゃねぇか! 無理じゃねぇよ、疲れたら腰振ってやるから!」


「いや腰振られるのも……ゲホッ、結構キツいんすけど……」


「わかったわかった! じゃあケツ貸してくれ! そっちの方が楽だろ!」


「先輩の太いからちょ、入らないと思いま゛っ⁉︎ なに触ってんすかいきなり‼︎」


「なにって、どんぐらいケツが緩いかちょっと指でも挿れて試し……」


「ダメダメダメダメ‼︎ 無理ですってば‼︎」



 …………ケツで遊んだことはあるが、実際にホンモノを挿れたことはない。口でご奉仕するのでさえもあれだけ苦しかったのだし、排泄に使う穴がそれを全て受け入れられるはずもないだろうに。すごくその、需要があって有難いのだけれども。僕は前のめりになって性欲発散をしたがっている雄熊先輩から逃げるようにして更衣室を走り回った。


「こらっ逃げるな! ちゃんと料金分働いてもらうぞ! こちとらまだヤり足りねぇんだよ!」


「はぁっ、はぁっ、今日はもう勘弁す‼︎ また今度で!」



 内鍵を開け、逃げ帰るようにして更衣室から脱出する僕。下半身を露出させたまま咄嗟に動けなかった熊先輩は、それから追ってくることはなかった。



 ……次の日仕事の休憩中にトイレへ連れ込まれ、払った料金分……いやそれ挿れ状に何度もしゃぶってくれと頼まれたが。肩に腕を回され、僕が逃げないようにガッシリと体を掴みながら。




口は幸いのもと

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