新春けもケット9 サンプル④
Added 2023-01-10 09:00:00 +0000 UTCこんにちは〜〜〜。ぱぱを🐼🐾です。
新春けもケット開催日まで近づいてきましたけれども、皆様はいかがお過ごしでしょうか。こちらのサンプルでも読んでムラムラ、ぬるぬるしてお待ちいただければと思います!
※以下、サンプル本編。
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タイトル:再婚
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母が再婚した。僕が社会人になって、突然だった。父が他界してからもう恋はいいかなと言っていた母、一体何がきっかけだったのだろうか。
そこそこの歳だと言うのに今も会社員としてバリバリ働いているキャリアウーマンな母、相手は……取引先相手のお偉いさんだと言っていた。猪方さんという名前の人らしい。ふぅんという素っ気ない返事をスマホで返してからいざ出会ってみたら――その人は人間ではなかった。……獣人、だ。それもかなりデカい方の。
「おーおー、キミが千代子はんの息子さんかぁ。エラい立派な顔つきで、男らしい子や」
「わっ……」
思わず声が出てしまったのは、出会って数秒で頭をワシワシ撫でられたから。僕が獣人という人間の上位互換とも呼べる彼らと接する機会はそう多くない。社会に出ても、今の会社には……獣人さんは殆どいないし。でも電車に乗ってみれば人間の三分の一ほどは獣人の姿を見かける。最近数が増えつつあるともニュースで言っていたし、いずれ人間の人口をも超えてしまうだろう。優秀な種が残り、弱い種族は淘汰されていく。それが自然の……いや、世界の摂理というものだから。
猪特有の豚鼻をフゴフゴ鳴らしながら、黒縁メガネをクイッと上げてニッコリする彼。白い太眉が年齢を表しているようで、仕事終わりに来てくれたのかワイシャツとスーツ姿だった。ほんのり香るのは年相応の人がよく使うような体臭消しの香水のニオイだろうか。正直このニオイはあまり好きではないし、何より……雄のニオイが消し切れてない。猪や熊は種族柄特に体臭がキツいと聞く。だから人間から避けられることを恐れて香水をふりかけているのだろうが、それでも元からキツい体臭と相まって更に酷いニオイになるとは予想していなかったのだろう。
「……出会って早々、どこ見とるんや。ワシの腹がそんなに気になるか? ん?」
思わず視線がそちらへ行ってしまったのは認めよう。まるでお相撲さんかと思えるほどに腹が出っ張ってて、今にもワイシャツのボタンがはち切れそうだったから。ズボンもそこらで買えるような一般サイズのものではないし、とにかく規格外なものばかりで目がそっちに行ってしまう。一体何を食べたらそんなに大きく成長するのやら。
「いや……すごく、デカいなって……」
「デカいのはココだけやないで。ぐふふふ」
「えっ」
気色悪い――あろうことか、この猪のおじさんは自分の股座をモミモミしながら中の形を見せびらかすようにして寄せてきた。これには僕も飛び上がるほどに驚いてしまい、思わず一歩身を引いてしまう。セクハラおじさんと言わんばかりのイヤらしい揉み方、僕は鳥肌が立つほど気持ちが悪くなってしまい口を開けたまま固まってしまった。
「ガハハハ! おいちゃんの、結構デカいねんで。何なら今度裸の付き合いで銭湯でも行こか。ワシの自慢のブツ、ナマで見せたる」
「……え、ええ。ぜ、ぜひ」
「なんや、顔が引き攣っとるようやけど。大丈夫か? んん? ちゃんとご飯食っとんの? 顔つきはまぁオトコマエやけど、体つきはまだまだやねんなぁ」
「わっ、あっ!」
頭だけでなく、ボディタッチまでやってくる猪方さんというおじさん。触り方も妙になんか、エロいというか……。ちょっとだけゾワっとしたけれども、母が選んだ人だというのだからあまり粗相のないようにしなければ。
「よっしゃ、今度飯も奢ったるからな。ウマいモン食って、ワシみたいにおっきくなってもらわんと。ガッハッハッハ!」
「は……はぁ」
その日は単に顔合わせというだけで、母の住む実家で手料理を一緒に食べた。メインディッシュはたこ焼きだ。猪方さんの故郷では毎週たこ焼きパーティをしていたらしく、慣れた手つきでクルクルとひっくり返し僕の皿へと移してくれる。はい、と渡された時の猪方さんの目はなんだか眩しすぎて直視できないほどキラキラしていたように見えたのは気のせいだっただろうか。僕が食べてくれるのをすごく心待ちにしているというか、僕と話すことを本当に楽しみにしているようで。かくいう僕はまだ緊張が抜けなくて、結局他愛もないような素っ気ないような話しかできなかったのだけど。一瞬スケベな顔をして股間のモノを見せようとしてきたこと以外は別に何もなかったし、ちょっと悪ふざけがすぎるおじさんという印象以外に僕は抱かなかった。
それから一ヶ月後ぐらいだったか。スマホに一通のメッセージが送られたのは。母親がパイプ役となり、僕とおじさんは連絡先を交換しあっていた。もちろん今の今まで最初の挨拶以外に交流したことはない。メッセージの内容は今夜ご飯でも食べないかとかいう、そんな内容だったと思う。社会人になってからまだそんなに経っていない僕は奢られるご飯に目がなかった。都内で一人暮らし。家計は火の車、そんな中での助け舟だと言える。猪方さんは商社で部長に匹敵するほどの役職を任されているらしく、そこそこ稼ぎの良いデキる大人だと母から聞いていた。だからきっと金も……余るほどたくさんあるのだろう。正直羨ましすぎるし、何ならいい子で待っていればおいしいものをたくさん食べさせてもらえそうだ。きっとウマいモンをたくさん食べているからあのような太鼓腹になるのだろうと、僕は何とはなしに納得した。
誘いのあったその日は居酒屋で飲みながら母の話や、僕の話をした。猪方さんの話も少し興味があったのだが、向こうから先手を打たれ話題を振られまくってしまう。結局席が二時間制というのもあり、まだまだ飲み足りない話し足りないと言いながらワガママを言う猪方さんは僕の家で宅飲みしようやと言ってきた。しかも泊まり込みでもええかと聞いてくるものだから、正直僕は困惑していたんだ。まだおじさんとそんなに仲良くもないし、だけど……母さんの大事な……再婚相手だし。部屋が散らかってて正直恥ずかしいな……と言うと、おじさんは男の一人暮らしやからそんなもんやろと全然平気そうな態度で居てくれた。僕もそれに釣られてまぁいいかという気持ちで結局家へ案内することにした。
……正直どこよりも安心する場所、自宅。そこであんなことが行われるとは思ってもいなくて。
「やっ、ああっ、なにっ何するんですか! 離してください気持ち悪い‼︎」
部屋に鍵をかけた瞬間、まだ廊下の電気もつけていない段階で。僕はわけもわからず、口元にねっとりとした感触を感じて後ろへ下がってしまう。壁に阻まれ、どこにもいけなくなった状態で――目の前からヤニ臭くて生温い空気と共にナメクジのようなモノが僕の頬を伝っていった。
「ええからええから。おっちゃん今ムラムラしてたまらんねん。ちょっと付き合うてや」
「げぇっ‼︎ 猪方さん酔っ払いす……うぷっ⁉︎」
ようやく部屋の暗闇に目が慣れてきた頃――僕は今起きている事象に目をまん丸にして立ち尽くす。目の前には僕の顔面を簡単に覆い隠せそうなほどにデカい顔の猪方さんがいた。ブヒッ、フゴッと下品な音を立てながら、ヤニで黄ばんだ牙を見せつけながら、レロレロとぶっとくて肉厚な舌を僕の口に向けて差し出してくる。避ける間もなくすぐに唇を舐められ、そのまま口の中へねじ込まれて……。めちゃくちゃ苦かったし、ものすごく気持ちが悪くて。僕は手に力を入れて拳を作り、勇気を振り絞っておじさんをぶん殴ろうと構えた。酒を飲んで酔っ払っているのはわかるが、このようなことをされて怒らぬ者はいないだろう。だけど母さんの再婚相手だ、そんな相手に……暴力なんて……。その一瞬の躊躇が命取りだった。
「一丁前に抵抗しよるわ。ホンマ、楽しませてくれそうやな」
「あ゛っ、あだだだだっ‼︎」
「悪い手や、ワシは千代子はんの……お前さんの母ちゃんの夫やぞ。大事にもてなさなあかんやろがい」
殴りかかった腕の手首をギュウッと締め付けられ、僕は痛みのあまりギャッと声を上げていた。骨が悲鳴を上げている。力では敵わない、そう知らしめるためにわざと握ったのだろうか。とにかく……相手が犬獣人ならともかく猪獣人はダメだ、僕じゃどうすることもできない。どうする、どうする僕。警察に連絡する? どうやって? 助けを呼んでみる? 隣の住民が帰ってるかもわからないのに?
「がぁっ……あっ……」
「安心せえ。ちょっと酸欠にして意識飛ばしたろ思うてな。ぐひひひ、おっちゃんのヘッドロックはキマるやろ。昔プロレスに憧れてこうやってダチと練習しまくっとったもんなぁ」
手首を掴みながらおじさんの懐へ引きずり込むようにして誘導され、僕はおじさんに背後をとられて首に腕を回される。気道を押さえつけられ、呼吸もままらない状態で僕は意識を手放して……。おじさんの絡みつく腕がとにかく太くて、トントンと手で叩いて参ったをしても離してくれることはない。参った、心ではそう訴えかけているのに、おじさんの耳にその声は届かなかった。
それからどれほどの時間が経ったかはよくわからない。意識を取り戻してからというもの、全身が驚くほどに寒い。クーラーの風が直接ガンガン当たって、僕は冷蔵庫の中に放り込まれたのかと勘違いする。暗闇の中で段々と目が慣れてくると、僕は……気を失っている間に衣服をひん剥かれてマッパになっていたようだった。自分で脱いだ記憶はない。それに仰向けとなったまま手足が動かない。……縄だ、縄で手首と足首がそれぞれ括り付けられている。何に? ……ここは、僕のベッド?
「目ぇ覚めたか。ぐふふふ」
「……お、おじさん…………」
人間男性一人しか乗れないようなベッドがギシギシと激しく音を鳴らす。当然だ、大型獣人の体重に耐えられるような設計ではないのだから。大の字、そして仰向けとなる形でシーツに張り付けの刑にされた僕の目の前では、ネクタイを人差し指で引っ掛けて床へ投げつける猪方さんの姿があった。ワイシャツも鬱陶しそうに一つひとつボタンを外して、それから……ズボンを脱いで……。
「ほんなら始めよか。お〜〜……興奮してきたわ……う〜……たまらん……」
最後にダサい柄の安物トランクスを下ろすと、猪方さんの股座からはぶるんと音を立てて極太のボロニアソーセージが飛び出した。あまりの太さと長さ、そのくせ皮が半分被っているそのドス黒い竿に僕は目を見開いたまま唖然とするばかり。こんなにデカいものは肌が黒いタイプの外人が出演する洋物のエロビでも見たことがない。そんなグロテスクなものがなるべく視界に入れないように目を瞑るも、フゴフゴという下品な音と共に顔の前から当てられるヤニ臭くて生温い空気によって僕は驚き目を開けてしまう。再び視界の中へ入ってきた彼は……あの優しくてちょっとおちゃらけた猪方さんとは別人、そう思えるほどに酷い顔をしていたんだ。悪人、盗賊、山賊、堅気ではない人、そういったイメージが伝わってくるような顔。僕は身を震わせながら、さっきまで酒を見ながら僕のことを質問責めしまくっていた彼の姿を重ね合わせる。……とても同一人物とは思えない。
「目ぇ瞑っとったらあかんで。おらどこ見とるんや、ワシのことをよぉ見てみ。めっちゃイケメンやろ。あんまし好かれん豚鼻持ちやけど、このカッコええ牙が結構モテんねんで」
「……ひっ、こっ来ないでください‼︎」
「んん? ワシは新しい父ちゃんや。こうやってスキンシップとるんは親子の務めっちゅうヤツやろ?」
「ひゃああああっ‼︎」
〜つづく〜