新春けもケット9 サンプル③
Added 2023-01-07 10:46:03 +0000 UTCこんにちはー!ぱぱを🐼🐾です。
今回もサンプルをお持ちいたしましたので、お楽しみいただければ幸いです。相変わらず濃いお話ばかりでアレなんですが……皆様、高血圧にはどうぞお気をつけを。
※以下、サンプル本編。一番下におまけ付きです。
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タイトル:お仕置き
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「お゛ぇっ、え゛っ‼︎」
湿り気の渦の中、生身の体で挑む僕。顔面が動かぬよう現場仕事で鍛え抜かれた肉と肉で挟み込まれ、常人では耐え難いほどの拷問を僕は受けていた。鼻の穴が痛くなるほど入り込むのは雄の強烈な臭気、顔面へ塗りたくられるは雄熊のフェロモンたっぷりの腋汗。僕は大柄で屈強な体格の雄熊に腋へと挟み込まれ、もう何十分も閉じ込められたままだった。イヌ科の獣人に生えている尻尾は当然の如くブンブン揺れ、悦びという感情を表現している。こんなに雄臭いモノを嗅がされながら、僕は悦んでいたのだ。
「本当にお前がこういうので興奮しねぇのか、オレが確かめてやる。……おら動くんじゃねぇ‼︎」
いつになく声を荒げながら今日の夕食をとる僕の彼氏――熊壱さん。昨晩のリクエストで秋刀魚の塩焼きを三尾も焼いて待っていたというのに、なんたる仕打ち。帰宅後即全裸にひん剥かれ、ソファで座りながら僕を拘束してきた彼に僕はとてつもなく恐怖を感じていた。……今も大好きだし、これからも大好き。だけども……その……僕の隠していた趣味を暴いてきた熊壱さんは、この世の誰よりも恐ろしい存在となっていた。
「これでもまだシラを切るつもりか。白状しろ」
「ん゛ぐ……う……うぅ……」
「同居する時、ルール決めたよな。ソイツを破ったのはお前自身だ」
僕たちがお付き合いする時、いやその前から……ずっと隠し通してきた僕のマニアックな性癖。絶対嫌われるだろうと思って、それに……世間的にもあまりいい顔はされないだろう。だからずっと隠してきたし、これからもずっと隠して生きていこうと思った。
今日、彼が現場仕事を終えて帰宅してくるまでは。
「一時間、このまま勃起しねぇで耐えられたら謝ってやるよ。だがもしも、だ。これで股座のモンをガチガチに硬くしてたら……どうなるかわかるな」
「ん゛うううっ‼︎」
「……ま、ここでオレが股間を揉みしだいたらお前が不利になっちまうか。これは男と男の勝負、我慢してやら」
腋に込める力がより強くなったようだ。顔面の骨がミシミシと悲鳴を上げ、粉砕される一歩手前ぐらいまで熊の筋肉たっぷりの腕で挟み込まれる。
「お前がこういうのに興味がねぇと、体で証明してくれること。楽しみにしてるぜ」
*
事の発端はあるものが見つかってしまったことだ。それは夕方の出来事。ご機嫌な様子で帰ってきた現場仕事着の彼に、僕は股間がムラムラして思わず抱きついた。
「おかえりーー!」
「おいおい、仕事終わりで汗クセェんだから近寄るんじゃねぇって」
本人は獣人であり、現場仕事だからニオイがキツい事を気にしているらしい。僕は全くもって気にならないし、むしろもっとたくさん嗅がせて欲しいと思っている。もちろんこんな趣味、言えるわけがないから熊壱さんにも他の人にも隠しているのだけども。
「お風呂沸いてますよ」
「ん。じゃ先入るわ」
そう言うと熊壱さんは荷物を廊下に下ろして中からある物を取り出した。……汗拭きタオルだ、今日も随分と湿ってそうでたまらない。それを洗濯機に投げ入れ、いそいそと服を脱いでゆく。熊壱さんは自分自身の下着がばっちいからと言って僕に触らせてくれない。汗拭きタオルもぐっしょりと塗れているせいか、すぐに洗濯機の方へ入れられてしまうのだ。何なら洗濯ボタンを押して、さっさと洗い始めてしまう。そんなに汗のニオイが気になるのかな、どうせなら洗う前に顔面に押し付けるぐらい嗅ぎたいのに。
「……行った、か」
シャワーの音がして浴室の扉を閉める音もちゃんと聞いたら、僕は玄関に置いてあった彼の地下足袋に鼻を突っ込む。はぁあ……キマる……今日もすっげぇ蒸れてるな。そろそろ買い替えたいと言っていたが、この地下足袋はどうするのだろう。どうせなら僕にくれてもいいんだけど、流石にこんなボロくなったヤツを欲しいとは言えないし。頑張れば自分の頭がすっぽり入ってしまうほどの特大サイズ地下足袋に、僕は蕩けた顔をしながら必死にフガフガと鼻を鳴らしていた。熊壱さんは体を洗うのに時間をかけないタイプなので、十分もしないうちに出てくるだろう。もっと嗅ぎたいのに、非常に残念である。
「ゲホッゲホッ! うぅ……」
思いきり嗅ぎすぎて咽せてしまった。そろそろ夕飯の準備に戻らなくては。熊壱さんが全身ドライヤーで乾かし終わってからすぐ食べられるように、魚を温めておこう。今日は焼きたての秋刀魚を出してあげるんだ。ずっと食べたいと言っていたから、大根おろしとカボスも付けちゃう。これで醤油をたらして……くぅ〜〜。あまり酒は飲まないけれど、コイツは酒の升にいいと熊壱さんがよく言っていたから。ビールもキンキンに冷やしてるし、これでキマってくれるに違いない。彼の喜ぶ顔が目に浮かぶ。
「……あ、もう出たんですか。ってまた生乾きじゃないですか、ちゃんと乾かさないと風邪ひくって言ってるのに」
「え〜面倒だし、まぁいいじゃねぇか」
「良くないですって!」
僕を押しのけてリビングへ戻ろうとしてくる熊壱さん。もちろん力では敵わないのでそのままズリズリ押し切られて……それから鼻をスンスン鳴らした熊壱さんはこう言ってきたんだ。
「……なんかお前、臭くね?」
「え゛っ、そ、そうですかね」
「ん゛っ……なんか酸っぺぇニオイがするっていうか何というか……」
「かっか、カボスのニオイですよ! そうそう、今日秋刀魚なんで! カボスたくさん切っといたんです!」
「ふぅん」
危ない、危うく地下足袋の中に顔を半分いかないぐらい突っ込んだことがバレてしまうところだった。熊は嗅覚が犬より優れているから困る。もっと慎重に行動しないと、いつか熊壱さんに僕の本当の性癖がバレてしまう。
「ああ、サンキュ。うひょ〜、白飯うまそ!」
「先、食べててください。僕もすぐ行くんで」
「あー、ところでよ。一ついいか」
いつもならがっつくように飯を食らう熊壱さんが、なぜかまだ橋を持たずに僕の方を見てそう言った。何かあったっけ、記念日? この前誕生日だったのを忘れてソワソワさせてしまったこともあったし、ええと……なんかあったかな。
「ところでさ、あの鍵付きの箱に入ってたヤツ。あれ何だよ」
「え゛っ、鍵付きの箱って、えっなんですか、それ」
「とぼけんじゃねぇよ。脱衣所のタンスの下の奥の方にしまってある頑丈な箱のことだよ。隠したのお前しかいねぇだろが」
「……おっ、お金とか、通帳とか、ハンコとか。大事な奴が入ってるんですよ」
「ふぅん」
これはあまり納得していない顔だ。まずい、あそこには熊壱さんに見せられない物も入ってるから何とか誤魔化さないと。ウキウキの夕食タイムが、なぜかこんなに追い詰められてしまうなんて。クソッなんであの箱の場所がバレたんだ……。
「そんな大事なモンと一緒になんか現場仕事の獣人おっちゃんがデカデカ写ってるエロ本が入ってたけどよ、アレも大事なモン?」
「なんで見たんです⁉︎ ……あっ」
墓穴を掘るというのは、こういう事を言うのだろう。僕は思わず口元に手を当てて……うわっ臭。さっき地下足袋の奥にまで腕を突っ込んで中の湿り気の具合を調べていたせいで、僕の手からは熊壱さんの強烈な汗の香りがした。当然熊壱さんもそれを察知して僕の腕を掴み、引き寄せてくる。スン……と鳴らしてから、彼はニヤリと笑った。
「たまたまこの前寝室で鍵っぽいの見つけたからよ、あとはどっかに箱でもあんのかと思ってさっき風呂入る前に見つけたからな」
「あ……ぁ……」
しっかり隠していたつもりが、なぜか鍵の隠し場所まで当てられてしまった。これには僕もビックリ。だって寝室に置いてある作業用机の裏側にテープで貼り付けてある鍵だぞ? そんなもの警察の捜査か何かじゃないと見つかるはずないと思って隠したのに。
「この件については夕飯食った後で、もっとじっくり話しようや」
その時の彼は、とてつもなく悪い顔をしていたと思う。せっかく好物の秋刀魚を焼いたというのに、その日の夕食は彼と一言も会話せずに終わった。当然、油の乗った秋刀魚の味はよくわからずじまい。カボスをかけすぎたせいで、ほんのり酸っぱいような苦いような味がしたことだけ覚えている。
〜つづく〜
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・おまけ
実はこのお話もひろじさん(@hirohi080)の描かれた絵が元になっています。どの絵かというと……。
こちらです。なんと恐ろしい絵……っ怖い!!そもそも地下足袋にそのようなものを詰め込むこと自体がおかs……。まぁこんなとんでもない絵でオカズ小説を書いたのは私なんですがね。HAHAHAHA。いいですか、熊おっさんの彼氏ができたら隠し事はしないほうが身のためです🐻
Comments
唐突にこの絵を送りつけられてんん??ってなった記憶がある絵です🐻こちらこそいつも大変お世話になっております……
ぱぱぱんだ🐼🐾ぱぱを
2023-01-10 02:43:31 +0000 UTCもうなんのリプだったか覚えてないんですけど、ほんと絵から話起こしてもらえるのはうれしいですわ…
@hiroji
2023-01-07 18:02:15 +0000 UTC