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下着即売会 分岐ルートその2

⚠️こちらは分岐ルート先のお話となります。分岐前のお話は下に貼ってあるリンクから読めますので、まずはそちらからお楽しみくださいませ。

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※以下、本編。

****

・浮浪者っぽい関西弁狸おっちゃんを選ぶ



 まぁ、当然と言えば当然か。どうやらあの狸のおっちゃんを指名した者は僕以外誰もいなかったらしい。ある意味残り物には福があるとも言えるが、ちょっと怖いな……あのおっちゃん、何してくるかわからないし……。エッチなことに興味はあるけど、悪い遊びとか付き合わされたりしないだろうな……。


 僕は今、演歌みたいなのを歌いながら上機嫌のおっちゃんと横並びになりながら暗い夜道を歩いていた。普段であればこのような道には危ない輩がいるから近寄らないが、いざとなればこの狸のおっちゃんが守ってくれるだろう。そんな安心感からか、いつもより安全ネジが緩んでいる。


「ヌハハハ! ワシを指名してくれる子がいるかと思ったら、まさかさっきの兄ちゃんとはなぁ。こりゃ今夜はしっぽり……ぐふふふ」


「しっぽり?」


「いんや、なんもないで。ほれ、あそこがワシの行きつけや。ま、こんなところ滅多に行かれへんのやけど」



 今日のイベントでの稼ぎはどんなものかと聞いても、おっちゃんは答えない。ただやはりマニアには絶大な支持を受けているらしく、こうやって毎年即売会へ参加しているとのこと。去年見かけなかったような気がしたけど、おそらく僕が見逃しているだけかな。売れ残った商品をボロボロのリュックサックに詰めているようで、ほんのり雄のニオイがこちらにまで漂ってくる。……おっちゃんの体から臭ってくる雄のニオイはその比じゃないぐらいキツいのだけども。


「おーい店長、やっとるか」


 横へスライドするタイプのドアを開けると、中から仏頂面をした犀のおっちゃんがお出迎えしてくれた。既に数人の客が中で食事をしているようだったが、何とも香ばしいニオイがする。肉の焼けるニオイだ。網の上でジュウジュウ焼かれる音もたまらなくいい。腹の虫がグゥと鳴るが、それはおっちゃんも同じようだった。店長と呼ばれる犀の獣人と小声で何か話をしたあと、店の奥の方へとズカズカ歩いていって……。


「せっかくやし、個室のとこ行こうや」


 お座敷のような場所へ連れられると狸のおっちゃんはあちーあちーと言いながら土埃や泥がたっぷり付いた地下足袋を脱ぎ捨て、机の下へと脚を突っ込んだ。この人、地下足袋なんて履いてたんだ。現場作業員でもやってたのかな……。案内された個室はどうやら掘り炬燵式の造りとなっているらしく、これなら痺れずに済みそうだ。


「コースでええやろ。お金使ってまうし」


 それにしても……このおっちゃんの汗臭さはどうにかならないものか。ムワッとくるのが結構キツくて同じ空間に居るのも正直厳しいと言うのが本音だが、嗅げば嗅ぐほど何か嗅ぎたくなるようなニオイだなって思ってしまう自分もどうかしている。……あっ、また油断してたら股座が痛く、ぐぅ……。


「えと、おっちゃんは……普段は何のお仕事をして……」


「まぁ日雇いバイトやな」


「日雇い?」


「力と性欲だけは余っとるさかい、知り合いのツテで働かせてもろたりしてんねんで」


 やはり浮浪者、と呼ばれる類の獣人なのだろう。聞いたところ家はこの近くにある橋の下のテントらしい。そりゃ風呂も数日入れないわなと納得したし、何よりその……雄臭い顔が大変好みで……。獣人としては社会のクズと呼ばれても何も言い返せないような階級のおっちゃんだとは思うが、さっき性欲が有り余っているというセリフからしてもこうグッとくる何かがある。僕はこの浮浪者狸おっちゃんに少なからず興味を抱いていて、肉が来るまでの間は質問責めを続けていった。


「誘導棒ぶんぶん振り回したり、削岩機でコンクリート削ったり、そんぐらいは朝飯前や。それからなぁ……ぐふふ、年に一回ぐらいやけどエロビの撮影で呼ばれたりする事もあんねや」


「えっ、エロビ……?」


「おう、エロビやエロビ。兄ちゃんも好きやろ、今の子はネットの動画でシコッとんのやろか」


 ……ムクリと、僕の股座がまた一段と大きく膨らんだ。芋臭くもあり男臭くもあるこの狸のおっちゃんから発せられたエロい単語に、僕は興味津々だ。スケベ顔というのはこういう事を言うのだろう。ニヤニヤしながらテーブルの向かい側で肘をついているおっちゃんを見ていると、また体温が上昇した気がする。


「なんや、キレイなオンナを汚すみたいなシチュの撮影でな。ワシ、あんま風呂にも入らんし現場仕事のヤツからも汗クサイっちゅうて嫌な顔されるさかい。適役っちゅうヤツやな。ガハハハ!」


「……そ、それで。撮影はど、どんな感じで、したか」


「ふぅん。また随分と言葉に詰まっとるようやけど。兄ちゃん、さては興奮しとるんかな? ん?」


 僕の股座に、ものすごく熱くて蒸れた何かが押し当てられる。恐る恐る腕をテーブルの下へと持っていくと、そこには靴下を纏った足が置かれていた。触るとべちょりと手のひらに汗がまとわりついて、ちょっとだけ鳥肌が立つ。それに下から漂う雄のニオイも強烈なもので、僕は思わず手を離したあとでおっちゃんへと抗議を続けた。


「あっ、あ、ちょっと! 足は……」


「まぁええからええから。へぇ……こんな形なんや、人間ってのは可哀想な生き物やんなぁ。これじゃオンナも悦ばんやろ」


 足の指で僕の股座に生えたキノコの形を確認するようにしてグッと押し込まれる度、僕はあっ……と情けない声を上げてしまう。おっちゃんはそのままエロビ撮影の話を続けるのだが、僕の股座はまた更に硬度を増して膨張し続けていった。エロい話を聞けば聞くほど、ビンビン、ギンギンになる。生理現象とはいえ、僕はおっちゃんにいいように扱われる玩具のような存在だ。


「夜勤の現場仕事終わってからそのまま向かったんやけど、ワシの知り合いの監督が偉く喜んどってなぁ。こんな汗染みがたっぷりついたシャツやらヘルメットやらを装着した肥満狸でええんかと聞いとったら、むしろこのぐらいの方がええとか言っとったな。最初は言っとる意味がわからんかったわホンマ」


 暑い、暑くなってきた。お冷をグイッと一杯、一気に飲み干した僕はおっちゃんのエロい単語が飛び出してくるマズルの所を食い入るようにして見つめる。……股座をグイグイと押し付ける足が、結構気持ちいい。そんな事を言うのはとても恥ずかしかったので、僕は何も言わずにただおっちゃんの話に耳を傾け続けた。


「若い二十代ぐらいの女子がベッドの上で待ち構えててなぁ。もう部屋に入った瞬間、石鹸か何かのニオイが漂うほどのキレイな子やったわ。この後は監督から言い渡されとった指示通り動くんやけど、ホンマにええんやろかと流石にワシも躊躇したわ。最初だけ、な」


 それから、それからどうなったんだろう。僕が気になりながらソワソワしていた所で、気配を消したかのようにしてヌッと灰色の体毛をした腕が伸びてきた。


「……っす、特製漬けタレ牛カルビお待ちぃ」


 スケベな話で盛り上がっている中突如登場した犀の店長さん、そして茶色いタレにどっぷりと浸かった肉の数々。僕はこんなウマそうな肉を食べたいという気持ちよりも、おっちゃんの話をもっと聞きたいという気持ちの方が強まっていた。犀の店長さんがこのお座敷から出る前に、目の前のおっちゃんはトングを持って肉を焼き始める。余程待ちきれなかったのだろうか、視線はずっと網の上に釘付けとなりながら。


「ま、続きは肉を食ってからでもええやろ。な?」


「あっ、ああっ」


 電気あんまのように足を上下に揺さぶりながら、おっちゃんは僕の股座から足を離すことはなかった。ジュウジュウと肉が焼ける音と一緒に聞こえてくるのはおっちゃんの豪快な笑い声。僕はこの狸のおっちゃんに目で、耳で、そして鼻で惚れてしまったらしい。このおっちゃんの下着、やっぱり何か買っておけば良かったか。今ならまだ……間に合うかな。


「足の先からよぉ伝わってくるで。兄ちゃんのちんぽこから汁がたっぷり漏れとるんがな。ガハハハ!」


 片足の指先でグイグイ押されながらの焼肉は、正直おいしかったのかマズかったのか覚えちゃいなかった。はっきりと覚えていたのは、向かい側で心底うまそうに肉と白米を食らう狸が終始ニヤニヤしながら食事をしていた事だけ。




 肉の山漏りコース料理から、更にはビール瓶を数本。もう食えないのでと遠慮するも、おっちゃんは構わずグイグイと僕に酒を押し付ける。これって所謂アルハラってヤツですよと言うも、おっちゃんは執拗に僕の頬へグラスを擦り付けては上機嫌そうに演歌まで歌い始めて。どうしたものかと困り顔になっていると、おっちゃんはスッと立ち上がって僕を上から見下ろした。ニィッと悪いことを考えてそうな顔になると、今度は僕の隣まで歩いてきて――。


「さて、話の続きもええんやけど。どや、まだ交流会も始まったばかりやろ。ワシとホテル行こうや」


「ほっ……ホテル」


「ちょっとお高いとこなんやけど、ワシのオススメや。生活がかかっとるさかい全額奢っちゃるとは言われへんけど、もっと関係を深め合いたいと思わん? ワシ、交尾めっちゃウマいねんで。オンナの潮吹きなら得意技や」


 首に回された腕によって僕はおっちゃんの胸元へ顔を抱き寄せられ、むせ返るほどの強い雄のニオイに思わず両腕を覆ってしまった。間近で嗅ぐおっちゃんのニオイは暴力的で、嗅ぎ続ければ嗅ぎ続けるほどクラクラする。なのにパンツからは汁が止まらない。それも全てお見通しのようで、おっちゃんは肩に回した腕をそのまま僕のパンツの中へと突っ込んできた。中でグチュグチュ、わざと音が出るようにして掻き回すと今度はそれを僕の目の前に持ってきて……。


「うっわ、ヌルヌルやんけ。ほれ見てみ、ワシの指の間にほれ」


 銀色の架け橋、それは僕が興奮して出した我慢汁の量を表しているようだった。おっちゃんの黒い毛皮に映える透明な液体は、指先から根元までを余す事なくコーティングしている。僕がずっとあのエロい話をお預けさせられていたせい、それから股座をグリグリと足の指で刺激されたせいだ。おっちゃんにその件で文句を言うも、むしろ何も悪びれる様子もなく僕の体へギュッと抱きついてきた。……心臓の鼓動がまた強く、早くなったような気がする。


「体の相性、ばっちしやと思うねんけどなぁ。ホテルで話の続きして、それから……クヒヒヒ」


「…………」


 我慢できるはずもない。だって僕はおっちゃんに発情して、汁を撒き散らしながら顔を赤くして体温を上昇させている。この火照りを冷ますにはおっちゃんという存在が必要不可欠だ。責任をとってもらうにはどうすればいいか、それは僕が下側となって……。


「あの……おっ、おっちゃん」


「なんや」


「……下着、まだ。買えますか」



 顔がカァッと、一瞬で熱くなる。僕は買いそびれた下着を求め、本心でそう聞いてしまった。だがおっちゃんは怒る様子もなく、むしろ嬉しいと言わんばかりに僕の頭をワシワシ撫で回してこう発言する。



「おおきに! ほな、ホテルでしっぽり楽しもうや。なぁ兄ちゃん」



 夕食後に腕を引かれながらコンクリートの上を歩き続ける僕は、魂の抜けた人形のようだった。




 こういう展開を望んでいなかったわけではない。だがいざ現実となれば本当にこれで良かったのだろうかとずっと疑問に思い続けてしまう。現にホテルのシャワールームでケツの穴をほぐしながら、僕はずっと何をやっているのだろうと自己嫌悪に陥っていた。未だ経験したことのない、獣人とのセックス。軽くほぐして、前立腺と呼ばれる気持ちいい所を指の腹で擦って遊んでいたことはあった。そんな初々しい穴の童貞が今夜、奪われる。それも名前も顔も知らなかった、雄の古狸に。


 エロビ撮影の話は、ホテルへ到着するまでの間に全て話終わっていて。僕はその濃厚な体験談を聞いている間、ずっと狸のおっちゃんに発情しっぱなしであった。なにせ汚れも知らない若い女の子の手首をベッドのシーツに押し付けて、ガンガン腰を振り続けた話をリアルに表現して話をしてくれたから。あの話を聞いて勃たぬ男は誰一人としていない、そう確信するほどの話術だった。


 石鹸やらのフワッとした香りのする女性を無理矢理押さえつけ、バックで、正常位で、駅弁で、肉穴を容赦なく竿で掻き回す。それも洗っていない滓にまみれて白いリングがかかった状態のをわざと見せつけてからの挿入。女性は絶望したであろう、あのような汚らしい肉棒を、それも全身汗臭くてたまらないニオイがツンと漂ってくる汚らしい狸のおっちゃんによって無理矢理ねじ込まれることに。マンコで汚らしいちんちんを掃除させ、中出しはもちろんのこと最後は白と黄色い液体の両方を女性の顔へ、体へぶっかけて撮影が終了したらしい。女性器からはドクドクと粘っこい黄ばみドロドロザーメンが断続的に流れ続け、最後は一番汚れてなさそうな肌の部分を見つけて竿を擦り付けてから自分の逸物をキレイにしたのだとか。


 聞いただけでゾクゾクくるようなエロビの撮影、僕は今日という日を一生忘れないだろう。そして今、竿役として出演していた狸のおっちゃんは僕の目の前にいる。


「……っ‼︎」


 部屋へ戻るや否や、僕はおっちゃんの変貌っぷりに思わず口を開けたままで突っ立っていた。ベージュの作業着に安全反射ベスト、何ならヘルメットも装着していらっしゃる。仕事着スタイルで暇そうにベッドに腰掛けながらテレビを見ていた狸のおっちゃんは、僕を見つけるとやらしい笑みを浮かび上がらせながら手招きをした。


「どやこの格好。男らしいやろ。ワシが長年愛用しとる仕事着や。ホンマは今日売ろうと思ってん、せやけど売れんかったわ。ぼったくり価格やったしなぁ、しゃーないしゃーない。スン……う゛っわ、汗くっさ……こりゃ売れんかぁ」


「はっ……んああぁ……」


 ヒクつく鼻に違和感を覚えた僕は、何も躊躇することなく周囲の空気を吸い込んだ。胸のあたりが焼けつくような感覚を覚えたあと、一気に流れ込む雄の強くて濃厚な汗のニオイ。ああ、求めていたのはこれだ。僕が求めていたのはこの……。


「おらっまずはサービスサウナや! 今日もびっちょびちょに蒸れて汗染みになっとるで。ガハハハ!」


「ん゛おぉぉおっ⁉︎」


 おっちゃんに腕を引かれた僕は、すぐさま仰向けに寝かされ顔を腋で挟み込まれる。視界が暗くなると同時に鼻へワサビを塗りたくられたかのような刺激臭が漂い始め、僕は痛さと臭さに悶絶しながら下半身をバタつかせた。暴れれば暴れるほど顔に付着する汗の量が増え、作業着越しだというのに雄のおぞましいフェロモンが容赦なく浴びさせられる。


「おっちゃんのムレムレ腋サウナで、まずはこれでも嗅いで楽しむとええわ。……よっしゃ、上澄みも抜いたろ」


「んお゛ほぉっ、お゛ぇっ‼︎」


 人間同士ではやれないような、体格差による腋締めからのセンズリ。シャワー上がりでまだ水滴が残る体なのに、おっちゃんの方がもっと濡れてるし毛皮の奥までしっとりしている。腋に挟み込まれながら体の至る所をイジられるのは、正直鳥肌が立つぐらい気持ちが良かった。視界が見えない中で触られると、より敏感に相手の温もりを感じてしまう。自分の体を求められているという満足感が強く出て、僕は雄のニオイにまみれながらも全身から汗を吹き出すほどに体温を高めていった。


「……そんで兄ちゃん、最初はワシの下着はいらん言うたよな。それが、さっきは手のひら返したようにまた買いたい言うとったけど。ホンマに? おっちゃんのこと、騙しとったりせん?」


 僕は何も言い返せない。今まさにおっちゃんのニオイを嗅いでムラムラしている所に、そのような営業を持ちかけられてドキッとしたから。


「ま、許したろ。で、どれがええんやろか」


「……ぷはっ、はぁっ……うぅ……」


 腋挟みから顔を出すと、あまりの空気の冷たさに僕は驚きビクンと震える。顔の周りにこびり付いた汗が、僕の体温を奪っているの違いない。おっちゃんはニヤニヤしながらヨダレを顎へ垂らしながら、僕の顔を見つめては舌なめずりをしていた。僕が……僕が今欲しいものは……。


「おっちゃんの……オススメ……」


「オススメやて? ガッハッハっは! ええこと言うやん。ほな、今日売れ残った福袋の一つを兄ちゃんに紹介がてら試し嗅ぎさせたろ。商品を買うてもらうには必ず本人の意思と合意が必要やさかい」


 ゼェゼェと酸欠でしんどくなって横たわっている僕の近くで、おっちゃんは作業着ズボンを遠慮なしにずるんと下げる。先ほどイベントで見た時にはエゲツない程に色が濃くなった褌を着用していたように見えたが、今はどうだ。肥満体型の獣人用に作られたトランクスに代わっている。ズボンの外へと出された布からは、また一段と濃い狸のニオイがブワッと広がった。特に前穴の付近には黄色い染みのようなものが大きく広がっていて、刺激的な臭気を放っている。


「まずはこのトランクスや。もう随分と前に買うたヤツやし、ゴムもダルダルになっとってサイズ合わんからすぐ下に落ちてまうと思っとったんやけど。最近なぜか十キロ近く体重増えてもうて、結局ピッタリサイズになってなぁ」


 ニンマリ笑顔で自分の股座から外したトランクスを、おっちゃんは力強くギュッギュッと握り込むようにして丸い玉を作り出した。おにぎりのように圧縮されたフェロモンの塊は、目には見えないおぞましいオーラのようなものがまとわりついている。雄の淫臭という、どす黒いオーラだ。鼻を埋めればひとたまりもない、特に年中発情期の狸獣人から分泌されたフェロモンは他の獣人とは比にならないほどの劇物、激臭なのだから。近くにいるだけで興奮が抑えきれず、鈴口から我慢汁が止まらなくなる。                                                                               


「ちゃんと川で洗濯はしとったんやで? 今日の出品用にしばらく洗わんで股座に擦り付けておいたヤツや。夏にしか作れんワシの自信作、コイツは中々ええオカズになるやろ。……ま、売れへんかったけども」


 売れなかった下着を売りつけてくるのかとイヤな気持ちになるも、僕はそのトランクスに目が釘付けとなっていた。


「ん゛おっ……くっさ。こりゃあかんわ、まぁコイツも売れんわな」


 おっちゃんは片足を太ももの上に乗せるようにして折り曲げると、足先に引っ付いた黒い布を一枚脱ぎ去った。親指が隠しきれずに外へビョンッと飛び出ている所を見ると、穴が開いてからも相当使い込まれたのがよくわかる。おっちゃん自身もあまり嗅ぎたくはないのだろう、鼻をつまみながら僕へ見せつけてはゲヘヘと笑っていた。


「へへへ……購買意欲が増すように、ワシが全部嗅がせたろ。おらっ嗅げっ‼︎」


「ん゛っ、んお゛ぉっ……‼︎」


 靴下の中へプレゼントを入れるが如く、おっちゃんは丸めたトランクスを中へ押し込む。仰向けになった僕の後ろへ回り込むようにしてムギュッとした感触の枕に頭を密着させられると、視線の先には汚い狸おっちゃんの顔が。悪いことを考えてそうな表情には、狂気と呼べるほどの笑顔が入り混じっている。おっちゃんは靴下の穴を僕の鼻に当たるようにして腕を押し付け、暴れないように両脚で僕の体を絡み付かせるような感じで包み込んだ。シャワーから出たばかりでキレイな体が、おっちゃんの毛皮から分泌された汗でどんどん汚れていく。ゾワッとするほどにヌメッていて、尚且つ鼻奥が痛くなるようなツンとくるおっちゃんのニオイ。僕は涙ながらに腕をどかそうとするも、さらに上から大きな影が迫ってきて――。


「ホンマはセットで買うてくれたらこのお古のヘルメットもサービスであげよかと思ってん。ゲヘヘ……そこで大人しゅうしとき。おっちゃんがええ事したるわ」


「――――っ‼︎」


 視界が真っ暗になった中で、鼻を突くニオイはより濃く強烈なものになっていく。ヘルメットの中というのは汗が何遍も何遍も染み込んでは一生乾くことのない、危険な部分。獣人サイズは僕の顔面サイズにピッタリ、いや少し大きいらしい。中で色んなおっちゃんのニオイが混ざり合って複雑な臭気となりながら、肺の中がじっくりと汚染されていくようだ。


「どや、ワシの足コキは気持ちええやろが」


「んう゛っ、う゛うっ‼︎」


「ガハハハ! 逃げたらあかんで。こうやってなぁ、嗅ぎながらセンズリさせとったらええニオイやと思うようになるやろ。欲しくなってまうやろ」


 興味はあった、おっちゃんの我慢汁を直に嗅いだだけであんなにムラムラしたから。だけど超えてはならない一線なような気がして、ちょっと勇気が出なかったんだ。それを無理矢理嗅がされ、僕の頭が覚醒しないはずもなく。そこを逃さないと言わんばかりに僕の逸物にはおっちゃんの指がナメクジのようにまとわりついてきた。それも手の指じゃない、足の指で。


「おらっ意地張っとらんと気持ちよくヨガッとったらええねん! おっちゃんの下着でムラムラして、もうたまらんのやろが」


 逸物を上下に擦り上げる動きが、滑らかになったような気がする。それもそのはず、何やらおっちゃんの指が湿っぽい。おっちゃんの下着という媚薬に近いものを嗅がされたのだ、興奮した時に出る汁が指に付着したのだろう。それだけではない、おっちゃんの足は汗にまみれていて元から汁まみれだ。ネバネバの体液が混ざったことにより、さらに滑りを良くした足指でセンズリこかれるのは体感したことのないほどに気持ちがいい。


「んんんぐぅっ‼︎」


 亀頭を重点的に挟み込まれた時の快感は、頭の中が真っ白になるほどに意識がトビそうだ。迫り上がるマグマのように玉の中からザーメンが昇ってくるも、おっちゃんに伝えることすらできない。ヘルメットの中で蒸されたおっちゃんのニオイにゲェゲェ言いながらも肺の中の空気を入れ替えて、僕は外だけでなく内側からもマーキングされたという事実になぜか興奮していた。これが、獣人のニオイ付け。僕が求めていた獣人おっちゃんのニオイは、これだったんだ。それを理解した瞬間、僕の下半身からは相当量のザー汁がビュッ、ビュルルッと打ち上げられる。


「おーおー、めっちゃ濃いの出とるやんけ。ほれ、もっと出さんかい。そのちっこいキンタマん中にまだまだ溜めとんのやろ」


「ん゛ほぉぉおっ、お゛ほぉっ‼︎」


 射精が終わってホッとしたのも束の間、おっちゃんの足指は僕の竿から離れることはなかった。むしろもっと出せと言いたげに強く、激しく上下に擦り続けている。僕は何も見えないヘルメットの中から止めるようお願いをするも、おっちゃんは僕の両腕を片手で掴み上げながら動きを拘束してきた。痛いほど肌に食い込むおっちゃんの握力の強さに、僕は人間というか弱い存在だという事を思い出す。力では敵わない、つまり僕は今……レイプされているも同然だ。


「人間っちゅうのは数発出したらザーメンのうなるんやろ。ほんならイキ狂うまでやったるわ」


「ん゛っ、んぐぅっ‼︎」


「お楽しみは、これからやんなぁ」


 ゲヘヘと笑う声がヘルメットの外から聞こえてきた気がするが、僕は自分自身の咳き込む音や喉から勝手に出てくる低い唸り声がデカすぎて気にする余裕はない。暗闇の中で終わりのない性的拷問を受け続ける僕に明日はあるのか。いつもなら一発でもう十分だと思える射精が、もっと、もっと出したいと体が欲している。嗅げば嗅ぐほど鼻も肺も痛くなるのに、中毒性があるのかもっと嗅ぎたくなっていた。


 後悔はしていない。こういうのをレアモノの下着と呼ぶのだから。そんなものに巡り会えて僕は、むしろ幸せと言えるだろう。



「そそる顔しよってからに。……おらっ、これで六発目や‼︎ ぐおおおおお゛っ、お゛っ! 出るっ‼︎」


 白い汁が出なくなってからは、おっちゃんにのしかかられての連続腰振りをもう何十分も、何時間も一方的にヤられていた。また中に汁を出したらしい。ねっとりとして、ドロドロの濃いヤツを。腸内の壁にへばりつくような、スライムみたくズッシリと重たいおっちゃんのザーメンから、僕は獣人の子作り能力の高さを学んだ。そして今も尚、僕の口にはおっちゃんの下着がパンパンに詰め込まれていて。


「もっとしっかり噛まんかいな! 布から出汁が出てこんやろが!」


「……う゛ぐぅぅっ」


「また一段と穴の具合がええわ、キュッと引き締まったで。ぐふふふ……お゛おぉっ、出るっ……おほぉっ……」


 そんなつもりじゃなかったのに、初めはどんな人なのかとちょっとお話をしてみたいという気持ちで……。それが今はどうだ、沼へズルズルと引きずりこまれてこの惨状。ベッドのシーツには狸の汗と僕の汗による大きな染みが浮かび上がり、僕の上にのしかかりながらゲヘゲヘと笑っている彼はひょっとこのような顔で鼻の下を伸ばしている。まだ物足りないのか、射精中も腰を止めることはない。むしろもっと激しく奥まで竿を挿入したいのか、陰毛が尻にくっついても中をぐちゅぐちゅ掻き回してくる。獣人の性欲が強すぎて、とてもじゃないがペースについていけない。……いけない、のに。


「まぁたイッたんかこのドスケベ兄ちゃんは。透明な汁でまた腹の上が我慢汁まみれやないかい」


 種付けプレスによる中出しをキメたおっちゃんは僕から身を引くと、腹と腹の間で銀色の架け橋がかかる。精子のなくなった僕のイき汁は、ただのしょっぱい粘液と成り果てていて。そこを黒い指で掠め取ると、おっちゃんはやらしく目の前で親指と人差し指を引っ付けたり離したりを繰り返した。


「ネバネバやんなぁ。クヒヒヒ! せやけどワシのザーメンも負けとらんで。……う゛っ! 気ぃ抜いたらまた出てもうたやんけ」


 どくん、どくんとポンプのように送り込まれる狸のザーメン。奥の奥まで黄ばんだ汁でいっぱいにされた僕は、もう処女とは思えないほどにケツ穴をほじくり回されヨガらされた。橋の下という野外で暮らしている、こんな浮浪者の汚いおっちゃんに。腰の振り方だけは自信があると言っていたのは、どうやら間違いではなさそうだ。全身がおっちゃんのモノになりがたっている。心の底から僕は、このおっちゃんのオンナになっていた。もうずっとこうしてベッドで組み伏せて欲しいし、全身の汁をすすりたい。押さえつけられるのもいいが、自分から抱きつくのもたまらない。ちょっとゴワゴワしていて、かなり汗臭いけれども。ずっと股を開いて抱きつきたくなる。


「ん゛んっ、んふぅっ‼︎」


「そうら、オメコに子作り汁や。まだまだ足らんやろ、ええねんで。今夜は

ワシのオンナになりや。……即売会のサークル活動っちゅうのは、こうやってファンを増やしていかなあかんのやろ?」


 もう中は子作り汁でいっぱいやと竿を乱暴に引き抜いたおっちゃんは、最後僕の全身目掛けてセンズリをおっ始める。感度がビンビンになっているらしく、ものの数分擦りあげればビュルルッと放物線を描いて黄ばみ汁がぶっかけられた。青臭くてドロドロしていて、一度嗅げばたまらなくオンナになりたくなるような淫臭。最後は僕に聞こえないぐらいの小さい声で何かを言い放つと、少し黄色みがかった透明な汁が放たれた。アンモニア臭のキツい液体をぶっかけられたのは生まれて初めてだったし、これからもそんな機会は訪れないと思う。


 自分の尊厳を奪われるような扱いを受けたあの時の感覚は、一生忘れられない。


 このあと、口にねじ込まれていた下着は割引価格として僕が買い取った。おまけでついてきたヘルメットはかなり強烈だったのでお断りしたが、押し付けられてしまった為に仕方なく部屋へ置くことに。その数日後、部屋の中が狸のおっちゃんのニオイで満たされてからやはり返すべきだったと気がついたのであるが……。また来年の即売会もあのおっちゃんに会えるだろうか。名前も知らない、浮浪者のおっちゃんに。いや、それとも……。



 僕は家の近くにあるあのおっちゃんが住んでいるらしい大橋の下へ行こうか、数分だけ悩んでから家を出た。正確な場所はわからないが、行けば絶対にわかるだろうと信じて。




下着即売会 分岐ルートその2

Comments

ゴンさんこんばんは〜〜。 いつか絶対書いてやろうというネタだったので、ようやく書き上げて公開できて嬉しい気持ちです😇下着というものはちゃんと密閉袋へ詰めておかないとニオイが落ちちゃいますからね……スン……。使う時だけ出して、使い終わったらしまう。これ大事です。テニスで打ったら真ん中へ戻るみたいなのと同じ。 たぬきのおっちゃんならここまで汚していいだろうと思い、性癖の詰め込みバーゲンセールにしてみました。メット蒸しもお気に召したようで良かった😎メットってすごいニオイがするらしいですからね……。獣人おっさんの使ったヤツだったら嗅ぎたい……。たぬきのおっちゃんは全体的に汚れが似合いそうなので定期的に書きたくなりますね!

ぱぱぱんだ🐼🐾ぱぱを

とても好みです。ありがとうございました。 まず下着即売会という導入の前半部分大好きです。健全(?)な公共(?)のイベントでアブノーマルな事が平然と行われてるのが楽しいですね。 らっしゃい!あいよぉ!と密閉袋に入った逸品を提供するのがとても良かったです。密閉袋が好きすぎてワクワクが止まりませんでした。「テロになるからまだ開けるなよ」って危険物である事を軽い調子で言うのも好きです。 そして狸のおっちゃんの濃厚さがとても好みでした。コタツというロケーションが元々大好きなので、見えない机の下での蒸れ足攻撃大変興奮しました。「うわくっさ!」と自身の品々を自身で臭がるのも好きです。ムギュッとした感触の枕はお腹なのか股座なのか、どちらにしても密着してる状態でドキドキしました。メット蒸しも有るようで無かった(?)責め方で興奮しました。臭気だけでなく熱気も凄そうですね。

ゴン

ポポンさんこんにちは!息子さんが喜んでおられるようで良かったです😎こちらの上級者向けを何なく読み進めてしまうとは……やはり貴方は才能の……。 獣人おっちゃんの下着即売会が本当にあったらいいなと思って書いたので、もしかしたら別の世界線にあるのやも。狸のおっちゃんは存在自体が雄臭そうでたまに書きたくなります。良かったと言っていただけるとああ、ちゃんと刺さるべき人には刺さったんだなと安心感がありますね😇またオカズたくさん書いていきますので、どうぞ腹一杯食べてってください〜〜!

ぱぱぱんだ🐼🐾ぱぱを

息子が大変お世話になりました! 嗅ぎたくないほどの激臭汚臭が漂ってくるような下着でも嗅いでしまえば何故か不思議と愚息も勃ち虜になってしまうのは本当に最高ですね...!組み敷かれて無理に嗅がせられて挿れられて、狸おっちゃん好きです!是非自分も下着即売会に行きたくなっちゃいました😇 自分の語彙力表現ともに足りないですがとっても良かったです!

ポポン


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