NokiMo
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fanbox


下着買取会社「かぎや」

こんにちは〜〜〜〜〜!いつも皆さんの息子をお世話しております、ぱぱを🐼🐾です。


3月になりましたね!寒かった冬も終わりを迎え、そろそろ花粉の季節です。滅んでほしい。ほんとに。鼻穴のデカそうな猪おっさんは大変ですね、きっと鼻水ぐじゅぐじゅなんだ……。コロナちゃんが世界に広まったおかげで遠慮なくマスクが出来るのは有難いですが、助かるのは5月ぐらいまでですね。夏のマスクは軽く死ねる。


さてさて、いつものように今月も0時00分に投稿できて本当に良かったです。継続支援してくださってる人に申し訳ないので、こうして一作品だけは早めにアップするようにしてるんですよね!そして今回に限っては色々忙しくて何も準備できてなかったのですが(この記事を書いているのが2/28の20時45分頃です)、フォルダを探してたらまだ投稿していないお話があったんですよね。随分前に言ってた一年モノの貯蓄オカズとはまた違ったやつで、つい二ヶ月前ぐらいに書いたやつだと思う。書いといてよかった。書いてから公開せず一年以上経った貯蓄オカズたちも、けもケット受かったら放出していこうかな……流石に原稿シーズンに新規で書くの大変そうですし。


題材からして何やら不穏な空気が流れていますが、こちらはなんと300円からお楽しみいただけます。甘めスケベメインの300円プランとは一体何だったのか……ま、まぁ薄味なので300円プランで問題ないですよね、ええ。たぶん、大丈夫。今月500円プランに投稿するやつはもっと濃い味だし……うんうん、きっと許される。だ、大丈夫ですよね、300円プランの方、そ、そうですよね、ね!?3日ほど締め回した褌が出てきても引かないですよね!?そんな人がいたら多分自分の作品一つも読めないんじゃなかろうか、なんて。


500円プランをいつもご支援してくださっている人たちにとってはちょっとだけ薄味なような気がしますが、まずは前菜のサラダをどうぞお楽しみください。1万2000字程度です。サクッと抜け……抜けるか?抜けるかはわかりませんが、少しだけエッチなお話となっております。


今月もこのFANBOXという遊び場で盛り上がっていきましょー!🐼目指せケモおっさんの回転寿司!



コイツ何言ってんのかよくわかんねーなと書きながら思ったぱぱを🐼🐾より


※以下、本編。

****


 スーツを身にまとい、ネクタイもばっちし。天候は晴れ、日差しが毛皮に当たって暑苦しいがここは我慢だ。よしよし、今日も元気に出勤しなければ。柴犬獣人なのだから、愛嬌を持って今日も笑顔で頑張ろう。



「おはようございます!」



 ……しんと静まり返った従業員スペース。うむ、いつもと何ら変わらない日常。この会社は僕ともう一人、店長しかいないのだから当たり前と言えば当たり前。それにしても店長は出勤が早いのだから、返事をしてくれたっていいものを。この会社に勤めて半年になるが、そろそろ従業員を増やしてくれやしないだろうか。犬獣人だからかはわからないが、人が少ないと寂しさという感情が湧き上がって困ってしまう。


「おぉ、今日も元気いっぱいじゃの。むほほほ」


「店長! おはようございます!」


「うむ。早速だが寸太くん、今日の予定じゃが――」


 全身を白い毛で覆われた犬獣人の店長は、正直白毛が多すぎてどこに目があるのかわからない。最近毛皮に黄ばみも表れてきたし、随分と歳をとっているのだろう。正確な年齢は知らないけれども、少なくとも定年である六十歳よりは上の印象だ。同じ犬獣人であるからすごく良くしてくれるし、実は給料もそこそこいい。僕はこのおじさん店長の補佐として日々、働いているのだ。


 今日のルートは既に決められていたようで、僕は訪問リストと地図を見比べながら今日一日のスケジュールを頭で構築する。最初は精肉屋、次に高層マンション、お昼を食べてすぐに都心のオフィスビル、それから――。



「……て、店長。ここってかなりのお得意様がいらっしゃる所ですよね? こんな場所へ新人の僕なんかが行ったら怒られるのではないでしょうか」


「構わん。寸太ならやれるじゃろうて。ワシはその、腰が痛くての……おお……あだだだ……今日は仕事にならん」



 どうやら店長はぎっくり腰というヤツを再発させてしまったようだ。それは痛くて辛くて大変だろう。そんな時こそ僕の出番だ。今日は四件のルートを回って仕事をこなす、その中でも特にお得意様なのが四件目の――建設現場。行ったことは一度もないけれども、店長が週に一回は必ず行っているのを僕は知っている。そんな重大な役割を任されたのは今日が初めてだ、半年経ってようやく僕にも大きな仕事を任せてもらえるようになったらしい。ここで喜んではいかんぞ、こういう時こそ冷静に、着実に仕事をこなすんだ。うむ、頑張ろう、頑張れ自分、やればできる。大きく深呼吸を三回し終わったあと、社用の四輪車に乗っていざ出発だ。


 車の側面にはうちの会社の名前がデカデカと印刷されていて、運転するだけで宣伝効果もある優れもの。だけどちょっとだけ恥ずかしい気持ちになるのは何故なのだろう。それに……子供に見せてはいけないような、そんな気がして……。


 ちなみにうちの会社の名前は”かぎや“だ。それを聞いて合鍵を作る会社だと思う人が多いだろうが、ウチはそうではない。漢字で書くと”嗅ぎ屋“。そう、この会社では主に中年男性獣人の衣服を中心に買い取りを行なっている独特な会社なのだ。あまり人気のない会社なのだろうか、従業員は僕と店長だけ。面白そうだと思ったから面接を受けてみたら即採用。それにホワイト企業で残業はほとんどないし……みんなもこの会社に就職すればいいのにと思うのだが、友人を誘ってみても不可解な顔をされるだけ。そんなに悪い仕事じゃないと思うのだけど……別に中年男性獣人のニオイがついた衣服をちょっと嗅ぐだけの簡単な仕事なのに。



 滑り出しは順調だ。精肉屋の牛おっちゃんからエプロンを買い取り、高層マンションの三十何階に行って獅子リーマンからワイシャツを買い取り、さらには都心のオフィスビルへと訪問して犀のおっちゃんから清掃服を買い取った。ここまでで何とタイムは三時間半。四件目の訪問先を前に、随分と余裕のあるスケジュールだ。これもすべて、僕の手際の良さのおかげであろう。成長したな……むふふ。


 ラスボスである四件目の訪問先――建設現場への到着予定時刻は午後四時三十分。それまでクーラーの利いた車の中で適当に過ごしながら、今日の戦利品の確認をするとしよう。……この衣服が今後どうなるかだって? 別業者へと売り捌いたあとで、今度はお客様の元へと商品が届くという仕組みだ。誰が買うかはわからないが、きっと……いや、この話はまた後でする事にしよう。



 そうしてのんびり昼寝をして過ごしていると、あっという間に予定時刻の午後四時半となっていた。




「失礼します。こんにちは、嗅ぎ屋の寸太と申します」


「おう、入れ」


 建設現場が集合場所とは言っていたものの、どうやら今日は工事が早い時間に終了したらしい。電話で指示を受けながらたどり着いたのは、会社の独身寮だ。建てられてから相当日が経っているのか壁のあちこちに年季が入っているものの、中にいたヘルメットを被ったニッカポッカ姿の虎おっちゃんはガハハと大きくマズルを開きながら出迎えてくれた。こういった建物はおばけが出そうで怖いのだけども、こんな豪快に笑う虎獣人が住んでいるのだからきっと安全だろう。僕は革靴を礼儀正しく脱いで置き、奥の事務室と呼ばれる場所へと案内される。


「……しかしアイツがなぁ、珍しいこともあるもんだ」


「はい?」


「いんや、アンタのとこの店長の話だ。アイツ、熱が出てようが風邪ひいてようがウチの現場に来やがるほどに仕事熱心でな、そんなジジイが今日は来ないと聞いて驚いたもんだぜぇ」


 そうだったのか、通りで店長が少し残念そうな顔をしていたわけだ。よほどこの現場に行きたかったと見える。やはり僕なんかがこんなお得意先に訪問するのは間違っていたのかもしれない、だけど店長は僕を信じて送り出してくれた。あと僕にできる事といえば、自身を持ってお客様と接することだけだ。


「今日来る連中はまだ別件でしばらく来れなくてな。先に俺のを頼む」


「はいっ、任せてください!」


「ガハハハ! 元気が良くていいぜぇ、気に入った。寸太って言ったっけか、今日はよろしく頼む」


 元気の良さだけはあのジジイに負けてねぇと褒められた僕。頭をワシワシ撫でられると、思わず尻尾がブンブン振れてしまう。中々に強敵だ、こうやって僕の仕事能力を下げる戦法なのだろうか。そうはいかないぞ、褒められたって査定は査定、あくまでプロ意識を持ちながら下着の査定をさせてもらいますからね。


「待ってろ、今全部脱ぐから」


「おお……す、すごいですね、筋肉が……その」


「何十年現場で働いてると思ってんだ。そんだけ毎日汗水垂らして働きゃ太くもなる」


 ヘルメットを机に置き、土埃と汗で前後グッショリと濡れた白タンクトップを脱ぎ捨て、最後にベルトを外してニッカポッカを乱暴に脱ぎ捨てる。地下足袋と褌一丁となった虎のおっちゃんは、得意げに仁王立ちしながら査定物を前へと差し出した。


「そうだな、ニッカポッカはまだ使い回してぇからな……このシャツの買取を頼んだ。もう洗っても汗くせぇのが落ちなそうだし、黄ばみも落ちにくくなってっからな。寿命ってもんだろ」


「はい、失礼します。……わっ、生ぬるいっ‼︎」


「ん、どした。何か不都合でもあったか?」


「い、いや、結構その、汗で濡れてるなと思ってびっくりしただけです」


「……そうか。ふぅん。いつもあのジジイなら目の色変えてシャツにマズル埋め込んで空気吸ってやがったからよぉ、何というか……やっぱアイツは頭がオカシイ野郎なんだな。寸太がまともそうで安心したぜ」


「ぶふっ⁉︎ ゲホッゲホッ! ……店長が、そんな」


「で、どうだ。いくらの値がつきそうなんだ」


 あのいつもは優しく接してくれる店長がそんな事をしていただなんて。やっぱり自分の趣味の延長線上で起こした事業なのは間違いなさそうだ。そこで働いている僕もその……て、店長ほどではないけどこういうのに興奮するタチではあるものの……だけど、だけど。これは仕事の一環でやっているのだ、下半身をいきり勃たせて下着を買い取るだなんてそんなみっともない真似はできるはずがない。


 しかしこのシャツは随分と鼻にくる、イヌ科は汗臭いニオイを好む傾向にあるから僕なんかにはえらく刺さるニオイだ。それに虎のおっちゃんはガテン系と呼ばれる最もフェロモンが濃いタイプの獣人で、シャツにもそれがたっぷりと染み込んでいるのが遠くから嗅いでもわかってしまう。……ここは嗅ぎ屋の従業員として、踏ん張りどころだ。


「ぐっ……うう……」


 臭気の種類、レベル、湿り気、嗅ぎながらそれらのステータスを正確に把握し、用紙に記入していく。特にこの腋の部分は相当長い間挟み込まれていたのか、より強烈な刺激集が鼻を突き抜ける。ううっ……臭気成分的には腋が最もキツい、と。あとは電卓で計算して、値段を提示するだけ。もう少しだ、もう少し我慢しろ。ここで興奮するような社員では一人前になれないぞ、頑張れ僕。


「……ふー……査定が終わりました。税込でこのぐらいの値段となりますが、いかがでしょうか」


「……」


 用紙に書き加えたディティールに目を通し、最後に合計金額の欄を目にした虎おっちゃん。だがその顔は少し不満気で、用紙と僕とを視線が行き来したあとで彼は僕の肩をむんずと掴みかかってきた。突然の事に驚いて尻尾をピンと上に張らせてしまったが、やはりこの値段では不満があっただろうか。いいや僕の鼻に狂いはないはず、大丈夫だ、平常心で乗り切ればいい。


「……なぁ寸太、お前もこういう下着嗅ぐのが好きなんだろ」


「いっいえ、これは仕事の一環として行っているので、その」


「そうか。……これは俺の勘だけどよ。ちんぽからヨダレ、垂らしてたりしねぇよな?」


「なっなにを言うんですか、そんなことがあるわけが……」


「あのジジイには内緒にしてやるよ。な。お前、こういう中年獣人がニオイをつけた下着とか好きだろ。正直に言ってみ。な?」


「……それは、その」



 こうやって揺さぶりをかけてくるヤツは大の天敵だ。査定した値段を釣り上げられる可能性がある、ダメだダメだ。僕はこんなニオイに興奮する男……だ、だけどこれは仕事なのだから素直にはいとは言えないぞ。



「お前が素直にゲロってくれりゃ、いいモンやろうと思ったんだがなぁ。しゃーねぇか。わりい、今のは忘れてくれ」


「あ……」


 ……いいモン? いいモンってなんだ。まさか……僕が一番好きな下着のことじゃなかろうな。ダメだ、その言葉を言われた僕は理性が……。


「今日はあの変態ジジイが来ると思って、三日は連続で締め回した赤褌を着用してるってのによお。残念で仕方がねぇや」


「褌⁉︎ ……あ、いやその」


「へへぇ……寸太さんよぉ、これまた随分と声を荒げてらっしゃる。褌がどうしたって言うんですかねぇ。まさかとは思いますが、お前もこの褌に目がねぇタイプの変態さんってヤツですかい?」


 さっきまでタメ語で喋ってきた虎のおっちゃんが、今やわざと自分を下げるように丁寧な喋り方で僕に声をかけてくる。褌、その言葉は僕が世界で最も好きだと思う言葉。あんな一枚の布地で獣人の大事な大事な股座を覆い隠し、密着してガードする優れもの。それを三日も、三日連続で締め回していると言っていた事を僕が聞き逃すはずはない。……ああっ、店長、僕はこの褌にすごく興味があります。ですがまだ仕事中の身、僕はどうすれば……ぐうっ。


「もしも、もしもだ。アンタがこの汗だくの汚れタンクトップの買取値に気持ち色をつけてくれたら、この褌を嗅がせてやらんでもない」


「……」


「嗅ぐのが仕事なんだろ。別にいいじゃねぇか。今日は褌を買い取る予定じゃねぇし、嗅ぐだけならタダだぞ。どうだ、気になるだろ? 仕事を覚えるにゃ実際に鼻使って嗅ぐのが一番だ」


 肩に腕を巻きつけられて顔面を間近で覗かれ、僕はもう素顔を隠せそうにない。粘りに粘られてしまった僕は静かにコクリと上下に頷くと、虎のおっちゃんはさらに機嫌を良くしたようで僕の背中をバシンバシンと叩きつけてきた。痛い、ジンジンくる。筋肉バカは力加減ってものを知らないから厄介だ。


「ガハハハ! 話のわかる若者で助かるぜぇ。んじゃ、そこにソファがあっからよ。あそこでやろうや」


 拒否権など最初からなかったも同然、そう言いたげな虎のおっちゃんは僕の手をとりソファへと座り込んだ。僕はソファに座らない、なぜならソファの目の前に予め準備されていたのであろう座布団が用意されていたから。そこへ正座するようにして静かに腰を下ろすと、虎のおっちゃんは股座を大きく広げて僕を誘い出す。


「いいぜ、好きなだけ嗅いでみろよ」


 自信満々に上から見下ろす虎おっちゃんは、すごくいやらしい目つきで僕を舐めるように見つめてくる。その表情もすごくその、グッとくるものがあるのだが……それ以上に鼻をつくこのオスの臭いの方が僕にとっては刺激的すぎる。


「どうした、なにボサッとしてんだ。それとも何だ、俺のは汗クサすぎて嗅げねぇか?」


 そんなことはない、むしろそのようなものを嗅がせていただけることは光栄である。だけども仕事ではなく私的な事情で嗅がせていただくことに、少しだけ後ろめたさを感じるだけ。今こそ壁を突き破って、己の欲望のままに嗅ぎ回すべきだと悪魔は言う。逆に天使は、このような私的な事情で嗅がせてもらうのは社会人としてどうなのだと否定する。迷い苦しむ中で、僕が出した結論は――。


「ぐっ……ううっ……」


「……おっ、おい前、真正面じゃなくていきなり内側にマズル入れて嗅ぐやつがあるか。そこはマラが四六時中当たってニオイがこびり付いた箇所だぞ」


 そう言われるも、一度嗅いでしまったニオイはそう簡単に鼻から離れるはずがない。僕はスン、スンと力強く掃除機のように鼻から息を吸いながら、おっちゃんの股座のニオイを十分に堪能する。多少アンモニア臭がするのは、おそらく用を足した際に尿道に残った小便が布に擦り付けられているのだろう。この残り香がまた僕の体を火照らす要因となる。ああ……すげぇ、ガテン系の下着はやっぱすげぇや……と口からうわ言のように出てくるし、何だか自分が自分でないような気持ちにさえなってしまう。虎のおっちゃんはもっと嗅ぎやすいように布をグイッと持ち上げると、僕のマズルがキンタマ裏にひっ付くようにして挟み込んできた。


「お前は普段はこんな汚れのキツい色の変わった部分までニオイを嗅ぎ回って査定してんのか」


「ぎっ……ぐう、それは、その」


「ふん、まぁいい。後でたっぷり尋問してやるからな。それよりまだ嗅ぎ足りねぇだろ、肺ん中が俺のニオイでいっぱになるまでしっかり深呼吸しとけよ」


 湿った鼻先が、それ以上に湿り気を帯びたキンタマ裏の筋をなぞるようにして汗を擦り付けられる。他では味わえない、嗅げないような虎おっちゃんの濃厚な体臭。一人一人ニオイが違うと呼ばれる中で、特段このおっちゃんのニオイは鼻に程よく刺激を与えてくるとてつもなく良いニオイだと言える。クセになるような臭気に、僕は若干目に涙を浮かべながらフゴフゴと豚のようにおっちゃんの股座を嗅ぎ回した。


「どうした、股座が随分と苦しそうだな」


「……そんなことは、ない、です」


「嘘をつけ。ほれ、ちんたら嗅ぎ回ってんじゃねぇよ。服なんて全部脱いじまえ。そしたら嗅ぎながらセンズリできるだろうが」


「でっでも、僕は……」


「いつもウチの連中の下着を買い取ってもらってる礼で、わざわざ極上モンを嗅がせてやってんだ。そんな遠慮がちに嗅がなくてもいいじゃねぇか。好きなだけ嗅いで、好きなだけ気持ち良くなればいい。現にお前のとこのジジイもこうやって嗅がせてやってるんだぞ」


「え゛っ、店長が⁉︎」


 ……自分より立場が上の人も、こうしてご褒美を受け取っているという事実を突きつけられた今。僕を縛るモノはもう何もない。自分の意思で決めればいい、好きにすればいい、虎おっちゃんの言葉が頭の中でグルグルと掻き回される。



「失礼、します。ふぐぅっ……スン……」


「ようやく素直になったか。ふん、ならそのままセンズリしろ。犬は犬らしく、くっせぇの嗅ぎながらちんぽからヨダレ垂らしてりゃいいんだ。どうだ、気持ちがいいだろうが。わかったら鼻にニオイがこびり付くまでもっと強く嗅げ」


「あっ、ああっ‼︎」


 褌の中は、それはもう汗のミストサウナと呼んでも遜色ないほどには蒸れて、酷く鼻をつく臭いで充満していた。誰にも触られず、誰にも握られていなかった自分の逸物からはだらしなくドロッドロの我慢汁が糸を引きながら座布団へ、事務所の床へと垂れ落ちる。そんなことを気にする余裕もなく、僕はへっへっと舌を出しながら上目遣いでおっちゃんを見つめセンズリを続ける。たまに視線を褌へと戻してはチラッと上を見る行為を繰り返すと、おっちゃんは肉食獣自慢の牙を見せつけながら僕の頭へと手のひらを当てがった。


「へへへ……逃すかよ」


「ぐっ……ぐぎっ……ふーっふーっ……」


 強く押さえつける力によって、僕はもう褌から、玉裏から鼻を離すことが出来なくなる。やがてぶっとい太ももが僕の肩に回され、抱き寄せられるようにして股座と密着する。その中でも逸物をいじくり回す手だけは自由となっていて、僕はおっちゃんの股座に挟み込まれながら鼻息荒くセンズリを続けるしかない。


「い゛っ! あっ、ああっ、ティッシュを、ティッシュをくだ……ふげぇっ、げぇっ‼︎」


「ティッシュだぁ? んな気ぃ遣わなくたっていいぜ。俺とお前の仲だろ? ここで出しちまえばいいだろが。ほれ、虎のニオイい付き極上褌と蒸れっ蒸れの玉裏嗅ぎながら出せ。玉ん中空っぽになるまで出せよ」


「あっ、あがぁっ、あっあっ、あ゛あ〜〜〜っ‼︎」


 その言葉を最後に、僕は顔の骨がへし折られるかと思うほどに両脚で挟み込まれた。締め付けはただの苦痛でしかないはずなのに、逸物からは壊れた蛇口のように勢いよくザーメンが射出される。最近経験したセンズリでもっとも気持ちが良い、自室でオカズとして使用していた下着とは比べ物にならないほどオスの臭いが濃くて凄まじい。オスのフェロモンによって性欲が増進されると迷信で聞いたことはあったものの、まさか実際に嗅がせてもらって体験するとは思ってもみなかった。股座の中で小さくうめき声を上げながら、僕はおっちゃんの顔を思い浮かべ何度も何度も精を吐き出す。右手も左手も、自分のザーメンでヌルヌルになるまで。僕は射精中も止めることなく手を上下にシコリ続けるのだった。



「ガハハハ! お前、やっぱあのジジイと同じじゃねぇか。わりい、さっきは三日と言ったが、コイツは俺が面倒で一週間も洗うのを忘れて締め回した褌なんだ。そんなモンを目に涙を浮かべながら自分で嗅ぎにきて、さらにはセンズリまでおっ始めやがって……ひひっ、やるなぁお前」


「ひぐっ……うっ、ううっ……」


「その涙も嫌悪感で泣いてるわけじゃないだろ。気持ち良すぎて、鼻を犯すオスの臭いがキツすぎて泣いてんだろが。……お前はやっぱり自分の欲望のためにこの仕事をこなしているんだな、よぉくわかったよ」


「そっそれは違っ‼︎」


「違う、か。そうか。なぁ、違うのなら証明してみろよ。ガテン系のオス獣人が履き回した下着で発情しねぇって、証明してみろ。……おいお前ら、そこで隠れて見てねぇでさっさとこっち来い。宴だ、今から宴を始めるぞ」



 六畳ほどの狭い空間にワラワラと集まってきたのは虎おっちゃんの部下のようであった。狼、牛、熊と、揃いも揃って衣服に汚れを付着させていて、すぐ周りでは酷く汗臭いフェロモンが漂っていそうな男臭さ溢れる獣人たちだ。それもこれも僕がずっと虎おっちゃんの褌を嗅ぎ続けていたから、気がつくことさえ出来なかった。彼らは僕がおっちゃんの股座に顔を埋めながら射精している所を、しっかりとその目で見ていたはず。顔が真っ赤になりながらも、僕は控えめに下を向いてうつむき続けるほかない。


「寸太と言ったな。お前がオスの臭いに興奮することなく我慢する事が出来たら、あのジジイとは違うと認めてやろう。だがもしもお前が汗くっせぇ下着を嗅いでちんぽを勃たせるような無様な姿を見せつけてきたら……ふん、その時はその時だ。俺が直々にお前の体にクレームを入れてやるよ」


「ぐっ……なっ何ですか、これ!」


「まずはそいつをマズルに引っ掛けて噛みつけ。いいか、しっかり噛めよ」


「あっ、ゲホッゲホッ‼︎ な゛にすっ、んぐっ‼︎」


「……大人しくしてろや。結べねぇだろ」


 それは虎のおっちゃんの首にかかっていた、汗拭きタオルであった。容赦なくそのタオルを噛めと命令し、さらには外れないように後頭部でギュッと結ばされる。僕はおっちゃんの汗をこれでもかとマズルの中へと擦り付けられ、汗特有の酸っぱさや塩っぽさを感じながら涙目になってブンブンと首を横に振っていた。それは拒絶のために振ったのではない、頭がおかしくなりそう、理性が抑えられなくなりそうだと悟ったが故の意思表示。だが虎のおっちゃんが次にとった行動は、予想を遥かに超えるおぞましい拷問的行動だったのだ。



「コイツらはなぁ、日頃ウチの給料に満足出来ねぇからと毎週自分の下着を売っ払って金にしてんだよ。どいつもこいつも一癖二癖あるような下着ばかりだが、お前はあそこの下着買取会社の社員なんだ。こんなくっせぇ下着を嗅いでも理性を保ったまま査定してくれるんだろう? プロの買取屋なら私情を挟むことなく業務をこなす、それを今ここで証明してくれよ」


「あぎっ、ぎっ‼︎」


 黒い鼻に押し当てられたのは、大柄な熊の褌であった。黄ばみの染みがあちこちに浮かび上がり、おぞましく汚らしい色となった一枚の布きれから漂うフェロモンは虎おっちゃんの褌の比ではない。一体何をしたらこのような熟成褌が出来上がるのか、小便と汗の臭いがたっぷりとこびり付いた布地は僕の鼻を覆ってギュッと結びつけられた。


 続いてマズルを覆うように被せられたのは、狼おっさんの足袋ソックスと呼ばれる先端が二つに分かれた靴下だ。熊の褌で嗅覚がおかしくなっているのにも関わらず、ツンとくる饐えたニオイが喧嘩を持ちかけてきたかのようの鼻の中で暴れ回る。そんなものを外側から嗅がされるのではなく、足が密着して最もキツい臭いを放っている内側から嗅がされたらたまったものではない。普段査定で靴下を嗅いだことは何度もあったものの、この狼の足袋ソックスは鼻水が止まらないぐらい強烈で刺激的だ。


「……あん? どうした、もう漏らしてんのか。大のオトナがみっともねぇ」


「ん゛ーーっ、んっ‼︎」


「証明するまでもなかったようだな。お前はこんなモノを嗅いで興奮する、ドスケベ野郎ってことだ。……ふん、口では拒絶してやがったくせに、結局あのジジイと同じじゃねぇか」



 涙目になりながら咳き込んでも、おっちゃんは何も心配することなく僕の体をまさぐり続ける。鈴口からだらしなく垂れ落ちる粘液、それを虎が人差し指にたっぷりと絡ませてスン……と匂いを嗅いだ後、こびり付いた粘液をピチャピチャ舐め回すので僕は恥ずかしいという気持ちでいっぱいになる。


「……しょっぺぇな。おい。こんな粘液は興奮しねぇと出てこねぇはずだろう。お前は雄の臭いで発情したいが為にこの会社に就職し、ここにスケベなことをされに遊びに来た、そうだな? 嘘をつくんじゃねぇぞ。ついただけ自分の身に降りかかると思った方がいい。素直に認めれば、俺たちはお前を歓迎しよう。……で、どうなんだ。なんとか言ってみろや」


「あ゛っ、あっ……ぼ、僕は……」




 それからの事は、もうよく覚えていない。雄の汗の臭いで満たされたサウナのような事務所で、僕は巨体に押し潰されながら何度も何度もちんぽをしゃぶらされ、下着を嗅がされ、発情モードになるまで手厚い歓迎を受けていた。指で握りきれないほどにぶっといちんぽをたくさん握り、しゃぶり、一度嗅いだだけで誰のちんぽかわかってしまうまで僕らはマズルと土方獣人おっさんの下半身とを重ね合わせる。おっちゃんたちの下着になって、もっともっとオスのフェロモンを嗅ぎたいと、体が訴えかけてくる。根元までしゃぶれば喉元まで肉を押し広げてくる立派な棍棒のようなちんぽを永遠としゃぶらされ、限界を迎えた僕はリーダー的存在である虎のおっちゃんに土下座をして助けてくれぇと抗議を続けた。


 おっちゃんはニヤァと笑いながら僕に覆い被さって――。



「本当はちんぽで歓迎されて嬉しいんだろが。……ふんっ、このドスケベ犬コロめが。どうしてもと言うのなら助けてやらんでもない。なら景気づけに俺にケツ貸せ。若ぇオスのケツは絞まりが良くて最高だからな。安心しろよ、やさしく、やらしく歓迎してやるからな」


「や……え、えと」


「ケツ貸せってんだよ。その様子じゃどうせケツも開発してるんだろうが」


「ひゃんっ⁉︎」


「……うわ、ビッチョビチョじゃねぇか。ローションも仕込んでねぇ、お前はただ腸液で中をヌルヌルにしたんだ。俺たちの臭いを嗅ぎ回って、体がちんぽを求めて疼いてやがる。違うか? あん?」




 虎の言葉に、僕は何も言い返すことができない。勝手にヌルヌルになってちんぽを受け入れる準備が出来ていたケツをいいことに、虎のおっちゃんは自慢の剛直を一気に根元までねじ込んだ。家にあるディルドなんかよりもぶっとくて、熱くて、最高に気持ちがいい。あれだけイヤだと拒絶していたのに、今じゃ汗だくシャツの下で蒸らされた胸板の毛皮に鼻を押し当てて僕は何度も雄のフェロモンを取り込んでいた。ヨガらされ、メスイキポイントをこれでもかと亀頭や竿で押し潰され、雄のセックスは荒々しく鼻を突くような臭いの中でヤるのが一番だと思ったほどだ。


 散々嗅がされたガテン系オス獣人たちの下着、それはまだ序章に過ぎないほどの軽いものであることを、僕はこの後イヤというほど体でわからされる事となる。仕事を終えた雄獣人たちは僕の体にマーキングするように汗を染み込ませながら、変わる代わるケツを犯しては鼻の真前に自前の下着を差し出し続けた。こんな状態で査定が出来るはずもないのに、周りで囲む獣人は自分のことしか考えていないのか執拗に値段を聞いて僕を惑わせる。思っていたよりも安い値段で査定すると納得いかねぇとケツに中出しされ、高い値段であってもご褒美の種付けだとケツにぶっといモノを咥えさせられた。全身が雄獣人のザーメンや汗にまみれドロドロとなるまで、僕は会社に戻ることも許されず社員に輪姦され続ける。ケツに注がれたザーメンが、もはや誰のモノなのかはわかるはずもない。ただ一つ言えるのは、虎おっちゃんのザーメンだけはこの中でもとびきりドロドロで、濃厚で、黄ばみ成分が多いという事だけ。未だ喉元がイガイガするのは、この虎おっちゃんのザーメンのせいであろう。ザーメンが肉壁にくっついて、なかなか取れないのだ。


「あ゛〜〜〜〜っ、あっ‼︎」


「また褌嗅ぎながらメスイキしたか、このど淫乱犬コロめ! 次は俺の腋でも嗅いでザー汁出してみろや。鼻にキくぜぇ……へへへ」


「あ゛あっ、あ〜〜っ、あっ‼︎」


 雄のどんな臭いにも、体は過剰に反応してしまう。ダメだとわかっているのに、何度も鼻をスンスン鳴らして嗅いでしまう。虎親方の赤褌を鼻に巻きつけられ、胡座の上に跨ってしがみつく体勢が最も気持ちが良い。体のあちこちがとろけて、おっちゃんの臭いにまみれて、一つになってしまいそう。仕事でもこんなに汗を掻くことはないであろう、全身シャワーを浴びたかのように汁まみれとなったおっちゃんは僕を乱暴に抱き、性欲を発散する。他のヤツらも、誰一人としてこの空間に自分の味方はいない。ちんぽをケツに突っ込めればそれでいいと思っているタチの獣人しかそこにはいないのだから。竿を受ける鞘は、僕のケツ穴だけ。彼らは野獣のように狂い、体を密着させ、僕にマーキングを施していく。両手足は誰かの靴下を履かされ、マズルには吐き出しそうなほどの大量のタオルを詰め込まれ、汗による塩分をちゅうちゅう吸い上げながら僕は潮を噴き上げた。


 しばらくは手足も動かせないぐらいに疲弊していて、だけど彼ら大柄獣人は未だ自身の逸物をニチャニチャ音を立てて抜き上げながらこちらに鈴口を向けていた。これからザーメンをぶっかけようと、皆躍起になって扱いているのがわかる、わかってしまう。


 虎のおっちゃんは僕が意識を飛ばす直前、僕に聞こえるように耳元でこう囁いたんだ。


「へへっ、あのジジイよか楽しませてもらったぜぇ。やっぱケツは若ぇヤツの方が締まりがいいな。ふん。……また来いよ、あのジジイはもういいからお前が来い。毎週、ここで待ってっからよ。お前の大好きな汗くっせぇ下着も、たんまり用意してやらあ。パンッパンにザーメン貯めた金玉こさえて、全員で手荒く歓迎してやるよ」




 少し休憩したあとで、僕は彼らに礼を言って会社へ戻ることにした。まだギンギンにそそり勃ったちんぽを僕の頬に押し当ててくる熊の従業員がいたが、帰宅が遅いと店長に怒られるからと申し訳なさそうに寮を後にする。


 ……凄かった、凄まじかった。店長は取引先と毎週、あんな激しいことをしていたんだ……。帰ったらとっちめてやる。ケツがズキズキ痛むが、それ以上に前立腺をガン掘りされて何度も潮吹きしてしまった事の方が僕の心に強く、こびり付く汚れのように残っていた。肉体労働者の性欲は旺盛、そして絶倫なモノばかりだという事を今日イヤと言うほどに僕は体で覚えさせられたのである。



 下着の買取によって金をたんまりと巻き上げられたものの、戦利品は上々だ。密閉袋に丁寧に詰め込む作業が必要であったが、今の僕にそのような力が残っているはずもなく。結局ゴミ袋に大量の下着を詰め込み、未だザーメンやら雄臭い汗の臭いがこびり付いたままで僕は建設会社の独身寮から脱出した。息も絶え絶えになりながら車に乗せた、ズッシリと重たい下着の数々。会社に届けるまでが今日の仕事だというのに、僕はそれから一時間ほどゴミ袋の中に押し込められた汗や汁にまみれた汚れ下着に鼻を埋めて仮眠をとる。この足袋は熊の、褌は狼の、どの下着が誰のモノなのか目を瞑っていてもわかってしまう。


 下半身から再びピュッと我慢汁が滲み出てきたような気がするが、今の僕には関係のないことだ。それから会社に戻れたのは、日付が変わる直前であった。

下着買取会社「かぎや」

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