NokiMo
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獣人ホットライン

こんにちはこんばんは。ぱぱを🐼🐾です。


2021年10月の支援者のみなさん、こんにちは!!今月もみなさまの生活にケモおっさんの我慢汁のような潤いを与えられるように頑張ります。最後までどうぞ楽しんでいってください。何なら先月からご支援してくださっている方もすごくすごくありがとうございます。お礼と言っては何ですが、お布団でゴロゴロする権利をあげましょう。……そしてなになに、先々月、先々々月、先々々々……月からご支援してくださっている方も!!!ありがとう!!どうしよう、何をお礼したらいいでしょうか……あ、継続してご支援してくださっている方々から元気をいただいたので、やっと紙媒体の本をイベントで出す決心がつきました。今まさに原稿の執筆をしています。これは紙媒体の本でお礼せねばなりませんね……。ちなみにお話はエッチなやつを書いています。って言ったらいつもと変わらんやんけと言われそうですが。また今月の終わりとかにでも報告します。


話が長くなりました。失礼いたしました。さて、仕事でどうしようもなく心身が疲れると誰かに助けを求めたくなりますよね。そんな時に役立つのがホットライン、電話をすればすぐに世話係の獣人が駆けつけてやってきます。家事をそつなくこなし、心の支えとなってくれる彼ら獣人とのお話です。ヘッダーの写真の通り、猪おっさんが出てきます🐗最近お仕事がイヤでイヤでつらい!!といった方にオススメの作品。全部合わせて大体1万6000字ほどです。


途中ルート分岐になっていて、ドスケベルートの方はそこそこマニアックな内容になってしまったのですが……鬼畜モノとかでもないし、もう片方は甘くてやさしめな感じのルートになってるし、わざわざプラン別で分けたら甘いルートの方が短くなっちゃうので 今回はまとめて300円プランに投稿しています。ははは。こういうのは作者基準で決まるので、皆様も大目に見ていただければと思います。500円プランの方も大きいやつが10中旬とか下旬あたりに投稿される予定なので、お楽しみに🐼


今月も、どうぞ私のファンボでお楽しみくださいませ。みなさまの心の養分やオカズになりますように。


※おまけ

話が変わりますが、先月言うの忘れてた……。1000円プランの画像ですが、ユキジさんという方がご近所ケモおっさんに出てくる狼の兄弟:ゴウさんと一徹さんの絵を描いてくださいました!!せっかくなのでどこかに使わせていただけないかな……ということで、今のところ1000円プランがこの絵になっています。というかプランの絵、全部いただいたものをツギハギのような感じでひとまず貼っているような状態なので、サイズが合っていなかったりと色々あったりするのですが、こういうのもちゃんと依頼した方がいいんだろうなぁと言いつつ面倒なのでやっていないというヤツです。いつものやつです。結局上のバナーもいつか前にスマホで撮影したボルタくんの写真だし。HAHAHA🐅

twitter post: 1439593126734163977

一応軽くイメージだけは伝えて描いてもらいましたが、すごく……すごく良いですね……。この兄弟は私も大好きです🐺


話が長くなりました。ではでは、これにて失礼いたしまする。また次の記事でお会いいたしましょう。



ぱぱを🐼🐾




※以下、本編。

****


 上司が何を言っているのか理解できない。



 あれをやれ、これをやれ、だけど青年には内容なんてこれっぽっちも理解できていない。誰に聞いても答えは決まって“他の人を当たってくれ”だ。きっと彼らもわからないのだろう、むしろこの場所に理解できている人がそもそもいるのかどうか。だからこそ、この青年に厄介ごとが押し付けられていると言っても過言ではないだろう。


 それでも納期はやってくる、これは明日まで、あっちは明後日まで。


 限界だ。もう無理だと、体が言っているようだった。でもまだもう少し頑張れるかもしれない、だけど――そう言い訳を続けようとした青年は急に何かを思い出したかのように電話をかけていた。通話先、それは以前友人から聞かされていた“ホットライン”というもの。会社にもホットラインと呼ばれる、セクハラやら嫌がらせなどを受けた際に電話して話を聞いてもらったりする制度があるのだが、あんなのはもう当てにならないと踏んだのだろう。


 それから数コールして出てきたのは、西の方で聞くような独特の言い回しで話かけてくる気さくな男の声であった。



「あーあー、もしもし。聞こえるか? ホットライン担当の者やけど」


「あの、実は――」



 仕事が辛い、今とても辛いと、青年は今の自分の中の気持ちをできるだけわかりやすく、端的に話をする。まだまだ言いたいことはたくさんあったものの、電話に出た男はその声を遮って――。


「ん、わかったわかった。すぐいくから、場所教えてくれへん? ……あー、ちょっと遠いな。三十分ほどかかるかもしれん、せやからゆっくり待っとってや。あ、イヤやったら会社からはよ出てもろてもええで。確かあの近くには公園が――」


 こうして青年は、人生初のホットラインを利用したのであった。



 以前からホットラインの存在は広く知られていた。この国では人間よりも獣人の数の方が多くなっていて、人間は獣人よりも体や心が弱い生き物として世間一般で知られている。ただし獣人には出来ない細かな作業や、やさしい性格の者が多いとして“人間は生かすべき種族”とお偉い方々が会議をして決めたのだとか。それゆえ何かあった時、例えば辛くて辛くてもう生きるのが無理だと思ってしまった際に、プロフェッショナルのお世話係が全国どこでも飛んできてくれるそうだ。実際は電話した場所から一番近い部署へ連絡がいくのであるが。


「……お前さんか? 連絡くれたんは」


「あっあの、こ、こんにちは」


「うんうん、よかった、まだ生きとるやん。挨拶もしてもろて、丁寧な子やな。ぐふふ。わい、担当の猪乃壱(いのいち)言います。よろしゅう!」


 近場の公園のベンチで待ち合わせをした、電話先の主である猪。頭にヘルメットを被り、さらには薄汚れた作業着のような上着とズボンを身に纏っている、いわゆるガテン系の仕事をしているようであった。ホットラインで連絡を受ける従業員は副業が可能であり、普段は連絡さえ来なければ普通に仕事をしている者が多い。それに、仕事中にホットラインから連絡がいけばすぐに優先して行かねばならない決まりがある。猪乃壱は連絡後、すぐに駆けつけてくれたようだった。


「あ……もしかしてわい、汗臭い? すまんなぁ、いつもなら制汗剤でニオイ消してくるんやけど、あまりにお前さんの電話の声が元気ないもんやからおっちゃん飛んで来てもうたわ。ガハハハ!」


「……」


「わい、おしゃべり好きやさかい。すぐに独り言みたいに喋ってまうんや。それはそうと、暑い中待っててもろてホンマおおきに。んじゃ、はよトラック乗ろか」


 スーツ姿の青年を軽々と持ち上げ、猪乃壱はあちこち泥まみれとなった軽トラの助手席に彼を無理矢理乗せていた。中は随分と散らかっていたようで、あちこちにコーヒーの空き缶が散乱していていかにも座りづらそうだ。それでも青年にとっては会社の自分の座席よりも座り心地の良い椅子だと思ったのだろう、何も違和感を感じることなくピッタリと助手席に収まった。


「ほな、飛ばすで。ふんふんふん〜っとぉ」


 ブゥウウンとアクセルを踏まれ、軽トラは軽快に一本道を突き進んでいく。


「……あれ、で、なんで僕はこの車に乗ってるんでしたっけ」


「あ、しもた。説明全然しとらんかった。ガハハハ! 今からお前さんの家、行かせてもらうで」


「え゛っ、あの、いまから⁉︎」


「せやで。何のためのホットラインやと思うとるん。未来ある人間をちゃんと保護して、世話したらなあかんやろ。さ、食べたいもんがあったら何でも言うてや。わいが作っちゃる。……あ、難しいのは堪忍やで。カレーぐらいの簡単さがええな」


「…………たこ焼き」


「え、今なんて言うた? え?」


「たこ焼き、食べたい、です」


「むっふっふっふ……たこ焼きかいな。ええんやな、ホンマに。わい、たこ焼きやったらカレーの何十倍も得意やし、焼きそばの百倍簡単や。ええで、わいの本気、見せたろ。ごっつウマイもん食わしたる」


 たこ焼きを作れると知ってさらに気分が高まった猪乃壱は、法定速度ギリギリを保ちながら近場の大型スーパーへと向かって行った。店の中では親子連ればかりが目立った中で、スーツ姿の青年とほんのり汗臭い猪のおっちゃんが二人並んで買い物をする始末。それに結構デカくていい値段のするタコをカゴに入れられたりと色んなことがあったわけだが、猪乃壱は決して青年にお金を払わせたりはしなかった。


 ……ついでに缶ビールも一ダース分、購入していたのは一体誰が飲む為なのだろうか。知る者はたった一人、購入した張本人である猪乃壱だけである。



「よし、今や。食べごろやで」


 家にたこ焼き器がないと青年が言えば、マズルをあんぐり開けて驚く猪が一匹。だがなぜか軽トラには都合良く家庭用のたこ焼き器が一台積まれていたらしく、猪乃壱は自信満々な表情をしながらそのデカい箱を持って青年の部屋へと上がっていった。とても手慣れた手つきで、それからあっという間に完成したというわけで。


「なに遠慮しとるん。わいより先に食べなあかんやろ。それともあれか、わいがあーんしてあげな食われへんお子様やったっけ?」


「あ、いや、そういうわけじゃ」


「むふふ。ほな、はよ食べや。冷めてもうたらマズなるで」


 青年は一つ爪楊枝で焼きたてを持ち上げると、ふーふーしながらゆっくりとかぶりつく。


「うっ……」


「う? うまいんか、まずいんか? なぁ、どっちや。はよ教えてや! ドキドキしてまうやろ!」


「うまい」


 むっふっふと当然だと言わんばかりに猪乃壱はガッツポーズをとり、わしわしと青年の頭を撫で始める。酔っ払いでもないのに酔っ払いのテンションで絡んでくる猪のおっちゃんに、青年は少しだけ身を引きながら驚いた様子であった。


「せやろせやろ! わいが焼いたたこ焼きがマズいわけないやんか。さーわいも食べよ。あ、一杯飲もかと思うけど、お前さんも飲むか? わいの奢りやで」


「……あ、でも僕ビールは」


「なんや、ビールは苦くて苦手か? 大丈夫大丈夫! ほな、あっつあつのたこ焼きを食べてから一気に飲んでみよか。ええか、舌の上で転がしたらあかんで。ビールは喉越しや、喉で感じる飲み物や。さ、一緒にやってみよか」


 新たな出来立てたこ焼きを口やマズルに咥え、ハフハフしながら食べおえた瞬間そこへキンキンに冷やされたビールを一気に掻き込んで飲み干す。二人は幸せそうな雰囲気を醸し出しながら、二人でニィッと笑い始める。久しぶりにまともな食事を、おいしい食事をとった青年はおいしさのあまり瞳から一粒の露がこぼれ落ちる。


「え゛っ、どしたん、やっぱまずかったんか? 無理したらあかんで、わい、怒らへんから」


「いっいえ、その……おいしいなって、ええ。久しぶりにおいしいもの食べました」


「……むふふ、さよか。まだまだタネはあるさかい、腹一杯食べたらええ。それにトッピングも色々あるし、具材も他に買ってきとったからタコパしよや」


 一人暮らしの男の部屋で、むさ苦しい猪おっちゃんと青年が二人。ほどよくビールを胃袋に流し込みながら、あつあつの玉を何個も何個も食べすすめてゆく。タネと具材を買いすぎたおかげで青年はすぐに腹一杯になってしまったのだが、猪乃壱はそんな彼を多少気にしながらも平然と残飯処理を進めていった。



 やがてたこ焼き器が乗っかっていたローテーブルには二つの皿と、合計十本はあるであろうビールの空き缶が並べられていたのだった。



 青年は猪乃壱がご飯を食べ終わったらすぐに帰ると思っていたらしく、それはちゃうでと言いながら猪はベッドの上へドシンとケツを乗っけながらポンポンと布団のシーツを叩き始めた。何を言っているのかと言わんばかりにはてなマークがいっぱいの青年であったが、疲れきって体力のない彼に考える力はもう残されてはいない。あたかも部屋に猪がいるのが当然だと思い込みながらも、彼は自分自身が普段寝る際に使用しているベッドの上へと横になる。


 既に食事の前に湯浴みを済ませていた青年、だが猪の方はというと風呂は後で入ると言っておきながら未だ入浴していない。おかげで鼻をつく汗のニオイが気になる様子ではあったものの、青年はウトウトしながら横たわる。昼間の、いや今までの仕事疲れがドッと体に押し寄せてきたのだろう。目を瞑ればすぐにでも眠れそうな青年に、猪乃壱はやさしく声をかけてきた。


「ニシシシ、ええ顔しとるやん。昼過ぎにお前さんに初めて会うた時とはえらい違いや。あん時は知り合いでも殺されてもうたんかってぐらいな世紀末な顔しとったで。ガハハハ! ほな、寝るまでわいが隣にいたろ」


「……いや、でも……」


「なんや、ベッドよりももっとええ布団で眠りたいん? しゃーないなぁ、ほれ」


「うわっ、あっ⁉︎」


 一人様のちょっと大きめなベッドからはみ出そうなほどに図体のデカい猪乃壱は、自らが下となって仰向けに寝転がる。上の作業着を脱ぎ捨てた黒いタンクトップと作業ズボンの格好で、猪乃壱はポンポンと腹を叩いていた。


「ほれ、ここや。ここで寝るとええ」


「……えっ」


「ええから。ほれ、うつ伏せがええと思うで」


 言われるがままに青年は猪のでっぷり肥えた腹の上に乗ったのだが、どうやら思いの外心地が良いようだった。……多少ケモノ臭さが染み込んだシャツの上で寝るのはあまり居心地がよくないようだが。


「あの……猪乃壱さん、風呂、ありますから、一回入ってきてもらっても……」


「え? イヤやった?」


「ん……ま、まぁ。その、僕このままだと眠れない気がして……すみません」


「ま、ええやろ。あ、先に寝とってもええからな。あとでわいが持ち上げて腹の上に乗せたるから。むふふ。ほな、またな。タオルは適当に借りるで」



 そう言うと猪乃壱は部屋の入り口付近にある浴室へと行ってしまった。




 真っ暗闇の中で、一人残された青年。辺りをキョロキョロと見回したあと、彼はベッドに鼻をひっ付けてはスンスンとニオイを嗅ぎ始める。



「あっ……ぐぅっ……」




*****




 青年はどうやら、下半身でいきり勃ってしまったモノの処理をしようとしているらしい。だけども猪乃壱がいる手前、それはやってはいけないとも思っているようだ。彼はこのあと――。



・人間は欲望に忠実な生き物。センズリを我慢できないだろうと予想する(そこそこ健全ルート)

→そのまま下へお読みください。


・いいや、青年はきっと我慢する。お客様がいる中、センズリなんてとんでもない!(どスケベケモ汚っさん雄妊娠ルート)

→記事内で下記のワードを検索して飛んでください!

【我慢する(どスケベケモ汚っさん雄妊娠ルート)】




*****

【センズリの我慢はできないだろう(そこそこ健全ルート)】




 何を思ったか彼はベッドの下からおもむろに薄い本を取り出すと、何度も見開いているのだろう、何もしていなくてもそのページがすぐに開かれる使い古された本を読み漁って下半身を揉み始める。トランクスを脱ぎ捨て、たまにベッドのシーツをフガフガ嗅ぎながら必死に腕を上下に動かしてはぐっ……と声を漏らしている。誰がどう見ても男が一人でやる“アレ”をしていることは間違いない。


 それからすぐにあちこちを見渡し、目的のブツであるティッシュを準備すると青年はぐっ……と静かにうめきながらそこへあるものを発射した。それも寝転がりながらシーツを嗅ぎ、何度も何度も擦りながらティッシュへと吐き出していく。いつも以上に出した量が多かったのだろう、幾分かは溢れ落ちてシーツの染みになってしまっている。焦った青年はすぐにシーツへティッシュをガシガシ押し当て、最後は自分自身の愚息を軽く拭くようにしてから丸めてゴミ箱へと投げ捨てた。


「はぁー……スン……ぐっ……」


 未だ下半身は満足していないといった様子でパンツ越しに上を向いていたが、一気に疲労のきた体にはもうヤる力は残っていない。青年はそれからものの数分で夢の世界へと旅立っていったのだった。







「ふぅ……えがったえがった。ん? フゴッ……ん、このニオイは……んん……あ、こんなところになんちゅうもんを! へへぇ……スン……若くてええニオイがするわ。ったく、わいを差し置いて何しとるんって話やでほんま。ま、疲れとるようやし明日尋問したろな。ぐふふ」






 凄まじい轟音、ベッドがギシギシ軋みながらも尚起きる様子は全くない。いつの間にかまた腹の上に乗せられ寝かされた青年は猪乃壱のとびきりデカいイビキに起こされ、重たい瞼を擦りながらスマホの画面を点灯させた。時刻はまだ六時過ぎ。支度をして朝ごはんを食べる時間もある、とても良い時間に起床した。


 だけども青年はもうあの会社に戻る元気はこれっぽっちも残されていない。それに昨日は押し付けられた業務をこなせずいきなり早退するという、次の日出社したら絶対に周りから白い目で見られる案件をやってしまったのだ。尚更行きたくはないであろう。



「……で、またあの会社に行こうとしとるんかお前さんは」


「うわっ⁉︎ いっいつから起きてたんですか⁉︎」


「お前さんが起きるんをずっと待っとったからな。ガハハハ! 起きててもイビキっちゅうのは簡単に出せるもんやで。覚えとき」



 そう言うと猪乃壱は青年の背後からひょいっとスマホを取り上げ、連絡先一覧を見つめながらにぃっと笑う。そこには会社の名前、そして自分の嫌いな上司の名前が表示されていた。



「今からここに電話して、今日は行かへんでって言っとくさかい。安心して眠っとき」


「いやいやダメですよそんな! お仕事だから休んだら怒られま……」


「行っても怒られるんやろ。ならおんなじことやっちゅうに。さ、休もな」



 そう言うと秒で会社の先輩に電話をかけ始める猪乃壱。当たり前であるが先輩は自分よりも早起きをして、家でも仕事をしている優等生。すぐに電話に出たようで、猪乃壱は事情を説明しつつ今日は休みますと連絡を入れる。……すぐにスマホから先輩の怒鳴り声が青年の方まで聞こえてきたが、猪乃壱は全く気にする様子もなく淡々と休みの連絡をし続ける。結局向こうが折れたようで、荒々しく電話を切られてしまったようだが。


「相当お怒りなようやったわ。随分と短期な先輩やな、そりゃお前さんが怒られるのも無理ないかもしれへん。ガハハハ!」


「ガハハじゃないですよもう! どうするんですかこれから! あー僕の仕事が……」


「これから? せやなぁ、まずあの先輩をとっちめて二度と人間をイジめたらあかんように教育するやろ。あ、これはわいの仕事やないから安心しとって。ちゃんとそういう制裁を下すグループがあんねん」


「……それ、正式な会社、ですよね。裏の変な組織のやつとかじゃ……」


「んな怖いこと言わんといて! ま、その話はまた今度でええやろ。せやから今日もお休み! っちゅうわけでわいと一緒に遊ぼや。どこ行く? ボーリング? あ、ちょうど夏日やから海水浴もええな! あとは……せやなぁ、わい肉が食いたいねん。焼肉食べ放題でもええかもしれん」


「はぁー……わかりました。でも明日休みでも明後日は出社し」


「あかんあかんあかん、絶対あかん! 明後日もわいが会社に連絡したろ。今のお前さんに必要なのは休養と遊びの時間なんや、そこんとこちゃんと理解してもらわんと困るわ。な? そうと決まったらわいと一緒にあそぼな。ぐふふ」


「はぁ」



 納得したような、していないような。そんな青年をわしわしと撫でながら、猪乃壱は自分自身の胡座の上に青年を乗せてやる。密着する肌はとても温かくて、ついウトウトしてしまいそうなほどだ。二度寝をかまそうかと青年がそう言った瞬間、猪乃壱はあっと言いながらとんでもない事を言い始めた。



「せや、昨日随分とお楽しみやったようやな。……わいを差し置いて、何しとるんっちゅう話やでホンマ。ゴミ箱ん中からドえらく青臭いニオイがしとったけど」


「え゛っ、えっ、何で知ってるんですか、えっ⁉︎」


「スケベで毎日性欲持て余しとるような獣人のおっちゃんにお誘いの一つもあらへんとは、わい、めっちゃ悲しいわ。センズリする時はちゃんと獣人も誘わなあかんって習わんかった?」


「そんなことは……習ってない、ですね」


「最近の子はそんなことも教えてもらっとらんのかいな。なら今日覚えたっちゅうことで、明日から抜くときはわいも誘ってや。それにセンズリするっちゅうことは、この部屋にもお前さんが思う“極上のオカズ”が眠っとるんやろ? さて、まずは宝探しゲームでもしよか。んー、こういうのは大体ベッドの下に置いて……お?」


「あっダメ、ダメです! 見ちゃダメーーーっ‼︎」


「ゲヘヘヘ、こりゃあええモンですわ先生。お前さんのオカズは、ガテン系の獣人おっちゃんが仕事終わりに汗だくになったまま交尾するエロ本っちゅうわけか。ガハハハ! せやから昨日、あれだけ必死に風呂へ入って欲しいなんてお願いしとったわけや」


「…………ぐう……」


「わいはなーんも思っとらんし、むしろこういうの好きやで。な、今夜は一緒にこの本読みながらセンズリでもしよか。そうと決まれば、昼間はお前さんのためにしっかり汗かいてフェロモンムンムンにしとかなあかんな! よっしゃ、なら近場の大きな公園でも行こか。早速準備や、五分で家出るで!」



 それから青年が元の会社に戻ることはなかった。また、青年の先輩であった人物がどうなったか。その事実は今もこれからも、知る由はない。知っているとすれば制裁を下す為のグループに所属している獣人たちであろう。彼らは表向きには出てこない、闇の中に潜むモノだと猪乃壱は言っていた。


 青年はいつまでも猪乃壱という猪のおっちゃんと仲睦まじく暮らし、しまいには“保護”という形で猪乃壱と結婚する事となったのはそれから一年後の話であったそうな。



めでたしめでたし




【我慢する(どスケベケモ汚っさん雄妊娠ルート)】



 一瞬下半身をまさぐった青年ではあったが、ふと我に返り大人しく布団へと仰向けに寝転がった。先に寝ててもいいと言われていた以上、目を瞑って寝ても何も問題ないというのに。青年はムラムラが抑えられず、目をギンギンに光らせたまま同じ体勢で動かずジッと待ち続ける。結局猪乃壱が帰ってくるまでには眠ることはできずに――。


「……なんや、まだ起きとったん?」


「眠れなくて、その。……あれ、猪乃壱さん随分と早かったですね」


「早い? そりゃまだ風呂入っとらんもん。ガハハハ!」


「何か忘れものでもありました? ああ、タオルがなかったり?」


 んんっと少しだけ悩むようにして顎へと指を置く猪乃壱は、青年の下半身を見てニヤリと笑う。普段からパンツ一丁で寝ているせいで、青年の下半身はトランクス一枚だけ。しかし暗闇の中でもわかるほどに前袋に染みを作っていて、猪乃壱はその状況だけですぐに現状を把握することが出来たようだった。



「なんかなぁ、わいの勘が言っとるんや。やっぱ風呂は入らんほうがええって。それに一つ、気になることもあってなぁ」


「え……? ちょ、ちょっと、あ、どこに手ぇ突っ込んでるんですか! ダメっダメです!」


 猪乃壱が突っ込んだのは青年のパンツ……ではなく、ベッドの下。そこに何かあると確信した猪は、フゴフゴと鼻息を荒くしながら強引に中から何かを取り出そうとする。


「ここに何かあると思うんやけど、気のせいやったら謝るからちょっと見せてもろてもええかな。こらこら、邪魔したらあかんで」


「だめーーっ、だめっ、あっ……」


「ニシシシ、わいの力に敵うと思ったら大間違いや。どれどれ……お、なんかええモン拾たで。どれどれ」


 フゴッ……と鼻を鳴らし引っ張り出されたもの、それは青年が日頃からオカズに使用している所謂エッチは本と呼ばれる類の薄い本であった。


「むふふ。やっぱあるやんけ。何となくわかっとったけどな、どれどれ……ほぉ……へぇ……ぐふふふ、なかなかのモンをお持ちで」


「……」


「お仲間さんっちゅうことは、わいも気兼ねなくヤれるっちゅうことやな」


 本をソッとローテーブルの上に置くと、すぐさまベッドの上に猪が飛び込むようにして着地する。仰向けになった青年に猪乃壱が太鼓腹で押し込むようにして抑えこむと、ぐふふと笑いながら豚鼻からフシューッと吐息を吐き出した。


「それにあの本、随分とオスの臭いが充満しとるような香ばしい本やったけど……なんや、ああいうのが好きなんか?」


「それは……」


「ええからええから。おっちゃんに言ってみ。依頼者の夢を叶えるのも、わいのお役目やからな」



 猪乃壱が見つけ出した本、それは“現場で働く土方の獣人が仕事終わりに湯浴みもせず人間と交尾する”といった濃厚でムンムンなオカズ本であった。青年は恥ずかしそうにコクリと頷くと、横を向いたままで猪乃壱に話かける。


「……その、気持ち悪い、ですかね」


「まぁ一般人に見せたらドン引きやな。せやけどわいは別に何も思わんで」


 青年は数秒固まったあと、ごく僅かではあったものの首を前後にコクリと動かした。ニィッと笑いながらその動きを見逃さなかった猪乃壱は、すぐに青年を自らの胸元に押し付けてギュッと抱きしめる。タンクトップの黒シャツは今日一日の汗をかなり染み込んでいたのだろう、ツンと漂うオスの饐えた臭いに青年は一瞬顔をしかめながらも鼻をヒクヒク鳴らしていた。嗅がないようにではなく、むしろ嗅ぎたそうにわなないて、猪乃壱は青年の後頭部に手のひらを当てながらやさしく、やさしく質問を続ける。


「うう……こっからでもえらい臭うわ、こんなんでお前さんは興奮しとるんかいな。猪のおっちゃんが掻いた汗がたっぷり染み込んだシャツに鼻ぁ押し付けて、まるで豚みたいにフゴフゴ言っとるやんけ。ホンマに好きモンやな」


「うう……うっ、うぐっ……」


 猪乃壱の太鼓腹にはビンビンになった青年のちんぽが当てられていて、確信的だと判断したところで彼らはより密接に密着しあう形となる。


「シャツ越しに嗅ぐんもええけど、中はもう……ゲヘヘ、汗のミストサウナができとるわ。ほれっ、ここに入れさせたるから気合い入れて嗅ぎや。中年猪の濃厚な汗の臭いは鼻にツンときてええ臭いやろ。ガハハハ!」


「んぐっ、ぐううっ⁉︎」


 シャツを下から上に捲り上げた時のムワッとした臭気、さらには上から青年を包み込むようにして自身の胸元へとたぐり寄せる早業。猪のシャツと太鼓腹に挟まれた青年が動かせるのは大きく広げた両脚のみ。上半身は黒地のシャツに飲み込まれ一瞬の内に汗でヌルヌルとなり、ゴワゴワの毛皮に顔を埋めながら悶絶する他ない。


 側から見たら猪のおっさんが布団で前屈みになりながら寝転がっているようにしか見えないであろうが、その下では背丈の小さい人間が下敷きになっているのだった。


「イヤなことはな、全部スケベして忘れられるで。ほれ、余計なこと考えとらんとまずはわいの汗の臭いでも嗅いで発情しとき。これからごっつ気持ちええことさせたろ」


 下敷きになりながらも脚でガンガンと横腹を叩く青年の行動に、流石の猪乃壱もあまり気分がよろしくないようで。青年はシャツから解放されゲホゲホと嗚咽していたが、すぐさまその顔目掛けて腋を振り下ろす。仰向けで寝る青年の顔に乗せられた猪の腋は驚くほどピッタリとハマっていて、青年が左右に動こうがピクリともしない上に動けば動くほど顔に腋汗が付着する。最終的に青年はピクピクと体を痙攣させながら猪乃壱の腋の中で意識を失いかけていた。


「ええやろ、なかなかパンチのあるフェロモンやで。……ってそろそろ解放したろか。流石に可哀想になってきたわ。おーい、大丈夫かいな」


「ひ……んぎぃ……」


「……ん、その様子やと随分興奮しとるようや。もうビンビンやんけ! ならこれからお前さんがちんぽからザー汁出んようになるまで色んなとこ、みっちり嗅がしたるから覚悟しとき」



 青年はうつ伏せに寝転がされ、肩にはどっしりとした猪のケツが乗せられる。いそいそと人差し指を自分自身の足首に引っ掛けると、そこから一気に下へとずり下ろされたのは猪乃壱の黒靴下だ。薄暗闇の中でも汗染みがくっきりはっきりと浮かび上がっていて、今にも穴が空きそうなほどに年季の入った大きな靴下。それを乱雑に丸め込むと、青年の口を無理矢理こじ開けて中へと放り込む。


「がっ、がぁっ⁉︎」


「ああいう土方の汚れ専好きなお前さんなら、靴下も大好物やろ。汗の出汁がきいててええ臭いになっとるわ。大分鼻がツンとなる臭いやけど……ま、ええやろ」


 悶絶するも、青年は猪乃壱の下敷きになっていて手足を動かすことは叶わない。何なら胡座を掻くようにして左右から猪の足裏で顔を挟み込まれ、全身どこもかしこも動かせないままだ。猪乃壱の汗まみれの靴下を咥え、顔は直接足裏を押し付けられながら饐えた臭いで満たされる。靴下と青年の顔が同じ臭いになるまで、何度も何度も汗を塗りたくられたのだった。


「ふぐっ、ぐっ、ううっ‼︎」


「顔面マッサージ、ええやろ。頬の筋肉はちゃんとほぐしとかなあかんからな。ほぉれほれっと」


 むぎゅっと両足で潰されながら笑顔笑顔と言う猪乃壱。オスのツンとした饐えた臭いに笑顔どころではない青年。それでもベッドのマットレスに向けて逸物をギンギンに勃たせ、我慢汁を撒き散らしているのは猪のフェロモンを体が受け入れているからであろう。やがて暴れる様子のなくなった青年を見るや否や、猪乃壱は腰の結び目をシュルッと解いて青年の顔へと押し付ける。それは猪の体毛のように汗とちんぽ汁がたっぷり染み込んでいる六尺褌であった。



「ええやろ。わいの締め込み褌や。マニアがこれ嗅いだらエラい狂ったように興奮するようなんやけど、お前さんもそっち側の人間なんやろ? ぎゅうっとキツく締めとくさかい、わいの股座を存分に嗅いどってや」


「んーーーっ、んっ‼︎」


 悶絶する青年をよそに、猪乃壱は馬乗りになった状態で青年のケツをまさぐった。自分の指をちゅぱちゅぱ舐め、唾液に塗れた人差し指をグッとねじ込むとはちきれんばかりにキュウキュウ締め付ける。このとき猪乃壱は長年の経験からこれが初モノだということがわかったのだろう、ゲヘヘとやらしい笑みを浮かべながら一本、また一本と指を増やしていった。


 もちろん青年のケツは一度も使われていないのだから、痛みを感じるのは当然。しかし猪乃壱は痛みを感じる前に、すぐにあの”メスイキスポット“にまで指をねじ込んでそこをゴリゴリと擦り続ける。


「んあ゛っ、あっ⁉︎」


「ええやろ、ここ。指でゴリゴリされただけで、イきかけたやろ。あとでじっくり掘ったるさかい、しっかりケツ緩めて準備しとき。ぐふふふ」


 鼻からくる褌の臭気、口いっぱいに広がる靴下の汗、その状態でさらにケツの前立腺を潰されればオスに発情する肉便器の完成だ。白目を向きかけた青年を何度も何度も前立腺を擦って意識を覚醒させ、やがて三本の指がすんなり入るまで約一時間といったところか。猪乃壱がケツをどけると青年の背中には大量の汗水溜りが出来ており、毛皮と肌を密着させた影響で出た猪の汗が垂れ落ちたものだということは容易に想像することができる。


 手持ちのバッグからゴソゴソと小瓶を取り出した後、猪乃壱は中の錠剤を三個ほど一気に自分自身のマズルへ放り投げた。その薬が元々の持病を治す薬なのか、はたまた別の薬なのかはわからない。だが猪乃壱はニィッと笑いながら、これから青年の身に起こるであろう悲劇を知っているようだった。


「ほな、挿れるで。もし苦しかったら思いっきり息を吸っとき。わいのフェロモンで体、ふにゃふにゃになるはずやから。ケツも少なからず拡がるやろ」


「……んぎっ、ぎっ、ん゛っ!」


「おぉ……キッツキツのおまんこや、お前さんのケツは処女のおまんこそっくりや。ガハハハ! まだ先っちょしか入っとらん、わいの竿はぶっといから一気にいかせてもらうで。……おりゃっ」


「ん゛っ‼︎」


「……ふーっ、でへへ、全部入ってもうた。わかるか? お前さんのケツに当っとるんは、わいのムワッとくるニオイがこびり付いた陰毛や。こっから極楽、見せたるさかい」



 ズンッと重たい腰を前に突き出せば、青年はピクピクと震えながら手足をバタつかせる。口はとっくの昔に靴下で塞がれていたせいか、唾液と汗を含んだ靴下はもう液体を吸えないほどに干からびているらしい。顎から涎なのか汗なのかよくわからない液体が垂れ落ちて、シーツにやらしい染みを形成する。鼻水も止まらないのだろう、だが褌はもともと汗をたっぷりと吸っていながらもまだまだ吸着できるようだ。鼻に入るニオイを異物と感知した嗅細胞が次から次へと鼻水を放出する、それなのに褌が絶え間なく阻止してくる。粘液に塗れた褌がさらに青年の鼻へとひっつき、よりキツいアンモニア臭を感じながら彼は猪のちんぽでヨガらされていた。


「ん゛っ、んっ、んっ‼︎」


「これがお前さんの夢やったんやろ。汗をたっぷり染み込んだ褌と靴下で臭い責めされて、こんな汚ないおっちゃんのちんぽでケツん中掻き回されて。お前さんはこれがええんやろ。な。どうなんや、何とか言ってみぃ」



 猿轡を外す術などないはずなのに、猪乃壱は青年に何度も何度もケツを掘られた感想を聞き続ける。首を左右に振りながら何かを怖がっている青年、だが猪乃壱はそんなもの全く気にする様子はないようだった。青年の華奢な両腕をベッドに押さえつけ、バックからのガン掘り。体が動かないように固定された状態での交尾はお互いにとってたまらなく気持ちが良いのだろう。猪乃壱もさっきからブフーッブフーッと豚鼻をフゴフゴさせながら呼吸が荒らそうだ。


「ほな、そろそろイかせてもらうか。おおっ、また締まりが一段と良くなったわ。なんや、わいの種汁欲しいのん? 依頼者がそう言うんやったらわいも張り切って種、つけたらなあかんな。うっ、ぐっ」


 ワンテンポ遅れて当てられるキンタマは、野生の豚のようにズッシリと重量感ある子玉のスイカほどはあるサイズで。一度も射精されていない彼のキンタマは、一体どれだけのザーメンが含まれているのだろうか。茶色い体毛とはまた違う、ドス黒く変色した金玉袋はまさに使い込まれた年季モノと言っても良いであろう。そのキンタマが今、ドクンドクンと脈打つようにしてキュッと引き締まったあと――猪乃壱は大きく雄叫びを上げながら一発目の射精を開始した。


「あ゛っ、出るでっ、出てまう、お前さんの為にこさえた猪の特濃ザーメンが出てまうわっ。ゴムなんて付けとらんからな、もう生で種付けたらなあかんわ。ぐっ、ぐおおっ、これがわいの得意技、子作り種付けプレスやで! 孕むまでちんぽ抜かへんからな! あっ、ああっ、くっそ、わいの子っ、濃厚猪ザーメンで孕んでまえ‼︎」


 最後は全体重を青年にかけ、肉の檻を形成しながらの逃げ場のない種付けプレス。背後から抱きつくように、絡みつくように毛皮を密着され、青年の体はどこもかしこも猪臭くなっていることは間違いない。剛直を奥までねじ込まれ、S状結腸が真っ直ぐに矯正されながらも猪乃壱はそこへ向けて何度も何度も吐精する。猪の汁はドロッドロのとろろのような濃度の種汁で、一度腸壁にこびりつけばそう簡単にはとれやしない。種付けされれば最後、ひり出すこともできずに猪のザーメンは腸内へと吸収されていくだろう。


「んぐぅっ、う゛ーーっ‼︎ うっ、うっ……カハッ……」


「ゲヘヘヘ……ぎょーさん出てもうたわ。何せ久しぶりの種付けやったから、つい、な。ガハハハ! ……あん? 起きとるか? おーい。まだ上澄み抜いたばっかやからこれからが本番っちゅうんに。しゃーないなぁ」


 ゴポォッと音を立てながらケツからちんぽを引き抜かれた青年、だがケツからは一滴たりとも白濁液は出てこない。奥に種付けされた上に粘度の高いザーメンだ、腸内がパンパンに膨れ上がるまで種付けされない限り奥のザーメンが出てくることはないだろう。


「靴下も口から出してもうてるし……ったく。おらっ、さっさと起きんかい!」


「……んげっ、げぇっ⁉︎」


「おお、やっぱ効果絶大やんか。わいのきんたマスク、ええやろ。ニオイもいっちゃんキツいとこやし、すぐ起きると思ってな。ガハハハ! ……このまましばらく意識が覚醒するまで嗅がせたろ」


「んーーっ、んっ!」


「そんな喜ばんでもええのに。なら一回種付けするたびに玉裏嗅がせたろ! そしたらお前さんも意識飛ばさんと最後までセックスできるやろ。うん、それがええ。……玉裏嗅がせとる間、暇やんな。わいがお前さんのちんぽ抜いたるわ」



 仰向けで寝る青年に顔面騎乗を喰らわせながら、尚暇を持て余した猪乃壱は青年の小ぶりな逸物を抜き始める。既に前立腺を何度もゴリゴリ潰されたせいでメスイキしているようだが、そんなものはお構いなしにと猪乃壱は亀頭を責めつづけた。その結果、すぐに天井にまで達するような潮を吹いてしまったのは言うまでもないであろう。指についたしょっぱい汁を舐めとりながら、猪乃壱はグフフと気味悪く笑いながら交尾に励み続けた。



 夜通し続けられた交尾。近所迷惑にならないようにと靴下による猿轡と鼻に巻きつけた褌に加え、最終的にはもう片方の靴下を顔の上からスポッと被せる形で防音対策を試みる。外側よりもニオイが濃い靴下の内側で、青年は声にならない叫びを上げながら一晩中フェロモンを嗅ぎ続けていたそうな。




「あぐぅ……うう……い、猪乃壱さん……お願いしま……」


「何言うとるん。わい、まだ八回しかイっとらんけど。二桁回数は当然ヤらなあかんやろ」


「もっもう……朝じゃないですか、あっ、やっ、また出るっ、ああっ‼︎」


「おうおう、またメスイキしたんか。ガハハハ! スケベな人間やなぁほんま」



 カーテンから射し込む日差し、時刻はとっくに会社の出勤時間を超えていて。猿轡を剥がされ、顔を覆っていた靴下や褌も解かされた青年は、何か物足りなさを感じながらもケツにねじ込まれた猪の剛直によって再びメスイキを開始した。既に透明な汁しか出なくなっているところを見るに、金玉袋の中は空っぽなのだろう。横向きで腰を振られながら、青年はイくことをイヤがりながら猪乃壱に抗議していた。


「ん、そろそろできとるはずやけど、どうやろか。ちと失礼や」


「ぐっ……んんっ……」


「おお? お? これか? これやろ、な。この中でキュウキュウ締め付ける肉、間違いない。おマンコや。本物のおマンコ、お前さんの中に出来てもうたで。ガハハハ!」


「えっ……? え?」


「何も驚くことないやろ。おマンコ出来てもうたんやから、喜ばなあかんで。……ああ、何もわかっとらん顔しとるから一応説明しといたろ。わいな、昨日ヤる前にこれ飲ませてもろたんや。わかるか? 妊娠薬ちゃうで。雄妊娠薬や



 雄妊娠薬――本来オス同士が交尾を行っても子を孕むことなんてまずありえない。そんな悩みを解決するのがこの雄妊娠薬。まだ発売されたばかりで流通数も少ないが、とある産婦人科ではオスの人間や獣人が子を孕む事例もそう少なくはない。この薬を飲んでから相手のケツに中出しをするだけで、ケツの入り口付近にまた別の穴が形成される。そしてその穴の奥には女性器と同じような子宮が形成されるのだ。


 もちろん子宮を作らせることは容易ではない。八時間、夜中0時から数えたとすれば朝の八時まで、そのあいだ絶え間なくザーメンを注ぎ続けなければならない。人間に扱うのはほぼ不可能であろう、性欲の強い獣人にしかこの薬は扱えないのだ。青年は一晩中種汁を注がれた存在、子宮が出来るのは当然の出来事である。



「あ……あ……うそ、あ……あぎぃっ⁉︎」


「ここが子宮口ってヤツや。よぉ覚えとき。くひひひ! ここをちんぽで掻き回すとな、メスは痛さで悶絶してまうんやけども。この薬のええところは、そういったメスの面倒な部分を修正してくれとるっちゅうとこやな」


「おごっ‼︎ お゛っ、お゛っ‼︎」


「どや、ええやろ。今子宮口に直接指、入ってんねんで。ゴリゴリされたら気持ちええやろ。ちんぽで掻き回したら……どないなると思う?」



 二桁回数イってないからとまだまだバキバキに勃起している猪乃壱の逸物は、青年の子宮口めがけて一直線に突き上げる。前立腺をゴリゴリ擦られた時よりもさらに快楽度合いが高いのであろう、青年は壊れたように笑いながら体をよじり喘いでいた。


「あひっ、ひいっ、いいっ‼︎」


「ここにな、タネつけたら受精すんねん。授業で習ったことあるやろ。な? わい、ここにタネ、つけたいねん。ええやろ。なぁ」


「だめっ、あっ、だめそんなことし……あっ‼︎」


「何がダメなん。わかるように言うてみい。わいと子作りしたら、わいと結婚することになる。それでええやろ。あんなお前さんを奴隷のように扱っとる会社なんて辞めてもろて、わいと一緒に子作りに励みながら一緒に仲良く暮らしたほうが楽しいやろ。な、それがええ」



 そう言うと猪乃壱は再び青年を仰向けに寝かして、お得意の種付けプレスの体勢になりながら腰を振り続けた。掘られているのはケツではなく、青年の子宮。ぷちゅっぷちゅっとご挨拶をするように亀頭と子宮口をくっつけて、涎のようなネバネバの我慢汁をこれでもかと擦りつける。誰のタネも受け入れられていない、まだ真新しい子宮。そこへ黄ばんだドロドロのゲルに似た大量のザーメンを注ぐのは――。



「まずは一発、いくで。子宮出来てもうたとこを確認したらムラついてたまらんっ、すぐ出てまうっ、あっ、あっ、おっちゃんの猪汁、全部このナカに出したるっ、ぐうううっ、ぐおおおっ、孕めっ、猪の子を孕みやっ‼︎」


「あぎいいっ、い゛いっ、いっ‼︎ あっ……あぁ……あ……」


 青年は気持ち良すぎて言葉を発するのも忘れているようだった。猪乃壱はもっと気持ちよくさせたろと子宮口に亀頭をグイッとねじ込み、先ほどよりも何倍も濃い強烈な一発を中出しした。外で出せばたちまち青臭いニオイが辺りを包み込むであろう、強くキツいオスのザーメン。それを子宮口に直接亀頭をねじ込み、余すことなく中へと注ぎ込む。孕まないはずがないと、誰が見てもそう思える状況だ。


「ひっ、ひぐっ……ううっ……」


「ガハハハ! たまらん、こりゃあええ! 久しぶりの中出し子作り交尾はたまらんわぁ。一匹は確実に孕んだやろ、こっからは何匹同時に孕めるかチャレンジしてみよか! どうせ時間はたっぷりあるんやし、このまま夜までまた腰振ってもええかもしれん」


「あっま゛っ、まって、あっ、ああっ⁉︎」


「わいな、出せば出すほどザーメン濃くなってん。十発目はそりゃドえらいもんが出てまうで、まるで沼のぬかるみほどのドロッドロしたもんがビュッビュッと出てな、ぐふふふ」


「あ゛あっ、あっ、あ〜〜〜っ‼︎」



 子宮口に直接射精されてぱんっぱんに膨れ上がる感覚を感じながら、青年は猪の下敷きになって何度も何度もタネ付けプレスを受け続ける。今更避妊薬を飲んだところでもう遅い、そう言えるほどに彼らは交尾を繰り返してシーツを汚していった。いつしか猪の汗臭さが青年の体にたっぷりとこびり付いていて、部屋中オスの臭いにまみれた空間で彼らは日々子作りセックスを絶やさず行うこととなる。



「会社にはわいが連絡しとくわ。ついでにお前さんをここまで辛い思いさせた上司を探し出して、然るべき対処をさせてもらうで。それがわいらの仕事なんやからな、しゃーないわ」



 人間の青年を自殺や窮地から助ける代わりに、その青年は助けてくれた獣人の子を孕まねばならない。猪乃壱の働く事務所のサイトにはそのようなことは書かれていないはずなのだが、彼らは当然のように子を孕ませて身を保護するような手段をとっている。オスが孕み、病院で子を産むことになっている青年の人間が増えたというとは――猪乃壱のような者に助けられた子が大半だと言う。


 それから青年は元気な赤子を連続で三人産み落とし、猪乃壱と仲良く子育てしながら五人家族という大所帯で幸せな日々を過ごしたそうな。



 ……産まれた子は全員オスの猪獣人。中学生頃には既に大人の人間ほどはありそうな体格にまで立派に成長した彼らは、息子たちの性教育と称して猪乃壱から特別に青年を犯す許可を出したとのこと。その日から猪乃壱家では毎晩母親である青年を犯し続けるイベントが発生したのだが、またそれは別のお話。


めでたしめでたし

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