【銭湯で働く狸獣人:同田貫さんの番外編】
銭湯ぽんぽこ――名前はかわいらしいのだが、中で働いている狸のおっちゃんはかわいいという容姿からは真逆の存在である。バイトを雇っていた時代もあったらしいのだが、今は同田貫さん一人だけで経営しているこの銭湯。近所のケモおっさんからも評判で、何だかんだこの街の良いシンボルになっていると僕は思う。
女性からしたらただの銭湯なんだけど、男性にとってはもう一つ良い点がある。追加料金を払うと貰える専用のカードキーをある扉にかざすと、地下への入り口が姿を現す。そこには狭いながらもちょっと暗めな銭湯があって、中で自由にスケベな事をして良いという所謂ハッテン場があるのだ。普通風呂場でエッチな事なんてしたら出禁になるのが当たり前の世の中だが、ここはそんな現実では
絶対に許されないような事も許される夢のような空間だ。……って僕は全然行く機会がないんだけどね。何でかって? そりゃあ……近所のケモおっさんたちに普段から……ごにょごにょ。
そんな久しぶりの銭湯にやって来たのにはワケがある。同田貫さんに呼び出しをくらったのだが、別にスケベな事をしようと来たわけではないのだ。
「……あだだだ」
誰もいないのをいい事に、脱衣所の休憩スペースでうつ伏せにグッタリと倒れていたのは狸獣人の――同田貫さんだ。トランクスに白いシャツ一枚とは、まさにおじさんそのもの。今日はとっても苦しそうで、どうやら腰を痛めたらしい。チラッとシャツをめくり上げると、そこには五枚ぐらい湿布が乱雑に貼られている。こんな貼り方じゃ治るものも治らないと思うんですが、しかも今剥がしたら毛がたっぷりくっついて痛いだろうし、まさに地獄。
「マッサージ上手な水牛獣人のおっさん紹介しましょうか?」
「……お前さん、やっぱ近所の繋がりってもんが強いなぁ。そんなヤツおるんかいな。……いだっ‼︎」
歳をとればとるほどマッサージの有り難みというのがよくわかる。僕は歳とってないけど文太さんのマッサージは格別だもの、本当は毎日通いたいんだぞ。でも今、最も通うべきなのは同田貫さんだ。こりゃしばらく歩けないのではなかろうか。
「今この銭湯に呼びましたから、そのうち来てくれますからね」
「……ほなら、掃除頼んだで」
「任せてください、やったことないですけど!」
今日呼ばれたのは、同田貫さんの代わりに風呂掃除をする為だったのである。普段利用しに来た時から個人経営のわりにちゃんと掃除が行き届いててすごいと思っていたのだが、僕にちゃんとその役目が務まるだろうか。学校のプール掃除みたいな要領でやればいいのかな。
ガララッと扉を開けると、いつもたっぷりの湯けむりが僕を出迎えてくれる。ほんのりお風呂のいい匂いがするな。そういえばいつも近所に住んでいる人が夕方早い時間に風呂の匂いをアパート周辺に漂わせているのだが、あれは一体誰が風呂に入っているのだろうか。僕ぐらいなら匂いの出所で特定できそうなものの、実はまだ犯人はわかっていない。
ブラシでゴシゴシと床を擦ると、予め撒いていた掃除用洗剤がブクブクと泡立って面白い。泡立てては端へ追いやりを繰り返していれば、いつの間にか巨大な泡のオブジェの完成である。そんな事して遊んでたら後で同田貫さんに何と言われるかわからないので、適当なところで流してやろう。
泡で真っ白になったタイルの地面をお湯で流すと、蛍光灯に当たってタイルがキラキラと光り輝く。お掃除した後こういうのを見るのが楽しいんだよな。って言いつつ、僕は部屋の掃除をしていない。……すまんな、職場の机はキレイだが家の机は散らかっているタイプの人間です。
「ぎああああぁぁ…………」
妖怪だ、妖怪の声がした。いやいや、今の悲鳴はまさに同田貫さんの助けを求める声。僕はデッキブラシを構えながら急いで脱衣所へと戻る。ここで走ると転ぶので、ちょっと早歩きな感じで。……何となく悲鳴の原因はわかる気がする。
「だからそんな強く押してないですって。ほら、こんぐらいですよ?」
「嘘をつくな嘘を! わしは今腰がへし折れるか思うたぞ!」
「こんなに腰が悪くなるまで酷使したのはどこの誰ですか。おっ、ここも凝ってそうだなぁ」
「ギアアアアアアアッ‼︎ 鬼っ!」
今同田貫さんをマッサージしている水牛獣人の文太さんは、人の体の悪い部分を見つけるの大得意なのである。所謂隠れドSというやつだ。悲鳴の正体も判明したところで、僕がここにいる必要もないだろう。さっさと戻るとするか。
「兄ちゃん、この狸のおっさんは相当に重症みてぇだ。ちょっとしばらく預かるからな」
「文太さんわざわざ来てもらってすみません、よろしくお願いします」
「おい! わしはこんな痛いとは聞いてへんぞ! やめだやめ、別のもっと優しいマッサージ師を……グオオオオッ!」
「お客さん、困りますねぇ。まだ俺の施術は終わってませんから、もう少し大人しくしててくださいよ」
文太さんごめん、こんなゴリゴリに筋肉の固まった厄介なおっちゃんを任せてしまって……。それから扉越しにウンザリするほど悲鳴を聞かせられた僕は、それをBGMにちゃっちゃと掃除を済ますのであった。この様子じゃ、治るまで一週間ぐらいかかるかもな。
*
時刻はお昼過ぎ。こんな大きな浴槽を初めて掃除したわけだけど、若者の僕でも相当に体力を消耗した。半袖短パンの動きやすい格好でやってたのに、浴槽は湯けむりで相当に蒸していたので汗びっしょり。着替えのTシャツを念のため持ってきておいてよかった。そんで同田貫さんはと言うと――
「あひ……ひ……」
「ふぅー……ほぐし甲斐のある体だったぜぇ」
力なく倒れていた。文太さんは額の汗を拭いながらそこの棚から無造作に牛乳瓶を一本取り出して、ゴクゴクとうまそうに飲み始める。僕も汗たっぷりかいちゃったから喉渇いたんだよなあ。……チラッと同田貫さんを見ながら、少し目をキラキラ輝かせてっと。僕も飲みたいアピールをしてみると軽く頷いてくれたような気がするので、コーヒー牛乳をいただこうか。……ゴクッゴクッ、ああ、こいつはうめえや。一仕事のあとのコーヒー牛乳は格別である。
「この狸のおっさんは相当に重症だから、今週いっぱいは安静にさせといてくれ。俺は次の予約もあるんでな、またな兄ちゃん。シシッ」
そう言いながら首元にぶら下げたタオルで顔の汗を拭いた文太さん、なんとイケメンなのだろう。カッコ良すぎです先生。それに比べてこっちの狸ときたら……。
「い……痛……死ぬ……わし、死んでまう……」
「んな大袈裟な! 痛いの我慢したらすぐ良くなるって文太さん言ってましたよ」
「ふん……ほんまかのぉ」
自分の痛い所を的確に押されまくったのが相当イヤだったらしく、かなり不機嫌なご様子である。今に見ておれ、文太さんはそんなヤボマッサージ師ではないのだぞ。ってそれよりもそんな重症ならこれから営業もできないのでは?
「……お前さんに頼みがあるんやが……その……営業中も手伝ってくれへんか、掃除」
そう来ましたか、そんなに体を痛めていても店は閉めたくないと。まさに社畜の鑑、というかたまには休んでください。でもこの銭湯に行くのを楽しみに毎日仕事をしている人たちのことを思うと、そうも言えないのがこの現状。わかりました、一肌脱いでやろうじゃありませんか。それにどんなケモおっさん達がこの銭湯に来ているのか気になってはいたし、営業中も定期的にお湯の状態とかチェックしないといけないしね。何だかんだでやる事が多いのだな、銭湯の仕事って。
「お安い御用で」
こうして午後から同田貫さんと一緒に僕も番台へと入り、お客さんを迎え入れる準備をする。この台って意外と標高が高くて、大の男の獣人ですらこの台に登れば上から見下ろせるぐらいなんだよな。つまりは何かおかしな事をしている人がいないかしっかりと監視できるというわけだ。だが一つだけ問題があってですね。
「同田貫さん、これ……狭すぎません?」
同田貫さんは僕の背後で椅子に座っている状態なのだが、その太脚を思い切り開いておかないと僕の背中にぶつかってしまう程にギュウギュウの空間となっていた。やはり大人が二人入れるような空間ではないらしい。
「ニンゲンなら細いから大丈夫や。疲れたらわしの膝に座ってええで」
一度同田貫さんの胡座の上に乗った事があるのだが、ケツにボリュームのある逸物と玉袋の感触が当たるとそりゃもう大変なのである。乗りたい気持ちはあるけど、今は乗ってはいけない気がする。そんなモヤモヤした気持ちでどうするか考えていると、ガララッと静かに扉が開けられた。どうやらもうお客さんが来たようだ。
「いらっしゃいませ!」
「あの、大人一人で」
最初のお客さんは随分と背格好の小さな狐獣人で、僕より少し年上ぐらいかな? まだ学生っぽさが抜けていないような、かわいらしい顔つきをしていらっしゃる。狐獣人って毛並みがキレイで僕大好きなんだけど、狐のおっさんはまだ見たことないんだよなぁ。この街にも居る気はしているのだけど、出会えるのはいつになるやら。
「…………い」
「ん? すみません、ちょっと良く聞き取れなかったです」
「……あ……せ……い」
「え? ちょ、ちょっともう一回聞いても――」
「あそこの風呂‼︎ つ、使わせてください‼︎」
ようやく把握した。そうだった、ここ普通の銭湯じゃないんだ。ははあなるほど、このかわいらしい狐さんは地下のエッチなお風呂に入りたいんですね? よしよし、よく言えました。そしたら確かお代は1500円だったはず、なんで覚えてるかって? それぐらい常識ですよ、ははは。お釣りの無いように出してくれた狐さんの手の上に専用のカードキーを渡すと、頬を赤くさせながら奥へと走って逃げてしまった。へへへ、楽しんでおいで、まだ誰もいないけど。
「ふぅん……珍しい子やな。わしも見たんは初めてや、あんなかわいい子がハッテンルームに行くなやんてな」
「……背中に何か当たってるんですけど」
「そりゃかわええ子が客として来たら、わしのオスが反応するんはごく当たり前のことやろ?」
番台の中で起こっている状況は、外の誰からも見ることができない。ある意味一番危険な空間でもあり、そしてドキドキする空間でもある。僕はこの日のアルバイトを無事に終えることができるだろうか。
それから間もなくして二人目のお客、三人目のお客と徐々に銭湯が混み始める。それでもハッテン場である地下の風呂に行く者は誰もおらず、一般客ばかりだ。途中無口の髭面牛おっさんがやってきて、これはキタぞ‼︎ と一人で元気になっていたのだが、そのおじさんも一般客だった為に多少ガッカリしてしまう。いやいや、何を期待しているのか。僕はただアルバイトとしての使命を全うするだけでいいんだ、やましいことなんて全然考えていないぞ。
「……フゴッ」
うわビックリした、いきなり低い声で鼻を鳴らすヤツは誰だ。ふと視線を下に下げ……って、そこには作業服からダラシなく出ている肥えた茶色い腹が。あれ、この高い番台からだと大体その位置にみんな顔があるものだが、この猪は相当に身長がデカいらしい。
「お、タイゾーやないかい。久しぶりやな、元気しとったか?」
タイゾー? 白色混じりの髭を生やした猪獣人、タイゾーさんは鼻息荒く僕のことをじいっと見つめる。何? 僕何かした? ちょ、ちょっとそんな初対面で見つめられたら恥ずかしくなるのですけど。
「……一人」
「あ、はい! 600円にな」
「タイゾーはあっちや、あっち。1500円の方やで」
つまりはこのデッカい猪のおっさんもあのハッテン場に⁉︎ え、こんな人いるんですね、僕今からアルバイトを放ってお風呂に入りたい気分になりました。5000円を受け取った僕はお釣りを渡すと同時にカードキーを手に乗せて……あれ、なんか、腕があったかい。
「あの……どうかなさいましたか」
「…………ふんっ」
今がっしりと手を握られたのは何だったのだろうか、お釣り間違ってたかな? この人の手がグッショリと湿っていたことに驚いて離しそうになったものの、掴まれて離してくれなかったから何もできずただボーッとしてしまったではないか。その獣毛によって湿らされた手が気になりすぎて、僕は無意識に手を鼻に持ってきていた。スンスンとひと嗅ぎしてみると……うわっ、なんだこの臭いは。ちょっと目にくるタイプのツーンとしたこの感じ、でもこれって絶対どこかで嗅いだことあると思うんだけど……んー何だったっけな、この臭いの正体……あっ。
「お前さん、気ぃつけや。タイゾーはわし以上にスケベなヤツや、まずは手始めにお前さんの手のひらにマーキングしていきおったわ」
そう、これは間違いなく雄獣人の玉裏の部分を人差し指で擦った時に嗅げるような臭いだったはず。それが僕の手に付けられたという事は、もしや大蔵さん御本人の……。僕、初対面でもこんな事されたことないですよ? 何やらあの猪おっさんからは相当ヤバいオーラを感じ取ってしまった。
「……気になるんか? ぶら下げた逸物をそないに硬くしてもうたら、ツライやろ?」
「……だ、大丈夫です。たぶん」
「無理は体に毒やで、ほな風呂掃除行ってもらおか。まぁ、今のお前さんにとっては苦行かもしれへんけどな。クククッ……」
「あの、後ろで怪しく笑いしながら、さり気なく僕のちんちん触るのやめていただけますか?」
半ズボン越しとはいえ、その黒い毛の手で玉ごとがっしりと掴まれてしまうと反応してしまうじゃないですか。いや、握られる前から反応していたんだ、この手につけられた大蔵さんの体臭に。オスフェロモンというものがメスの体に入ってしまうとどれだけ全身が興奮し汁が溢れ出てくるのか、よくわかりました。こいつは危険だ、気をつけねばならないな。
*
既に時刻は夕方前、それなのに浴槽にはたくさんのケモおっさん達が目を瞑りながら体を伸ばしてリラックスしていた。さっき学生の集団さんが来ていたけど、あれは間違いなく柔道部である。何となくわかるんだよな、体付きだけで。またいらぬ能力を手に入れてしまったことを若干後悔しながら、僕はボディーソープなどの液量が少なくなっていないか、細かい部分まで見回っていく。一通りチェックし終われば、あとはこのお湯をちょっくらボトルに入れて……っと。うん、水質も問題なさそう。これが終わるとまた番台の上で同田貫さんとイチャイチャしながら受け付けをするだけだから、やっぱ意外と楽な仕事なんだなと思ってしまったり。
いや、楽じゃない仕事が一つあった。今見てきたのは一般人が利用する浴室、ここにはまだもう一つの空間があるではないか。そう、地下の浴室が。今日は最初に来た狐さんと、その後来た猪の大蔵さん以外は来ていな……ん? それってつまりは……今あの二人は、同じ空間にいるということ? そういえばまだ最初に来ていた狐獣人が帰ったのを見ていない、それってまだ下にいるってことだよね。
加えてあのヤバそうなオーラを出している猪のおっさん、あの二人が組み合わさったらどうなるのか。今、僕の息子は思いっきり上に向かってビンビンに勃ち上がっています。この状態でアルバイトの僕が地下の風呂に行くのは問題だろうと思って同田貫さんに確認したら、さっさと見てこいと追い返されてしまった。覚悟を決めて行くしかないのか、頼む、狐獣人さん無事でいてくれ。いや、でもあの猪おっさんにめちゃくちゃにされている狐さんもイイな……いやいや、何がイイんだ? 平常心、平常心だ。一歩一歩着実に階段を降り、僕は暗闇の中で静かにガララッと扉を開けた。
そこはシンと静まり返っていて、洗い場にも浴槽にも人一人として居やしない。シャンプーやリンスなどはほとんど使われていないようで、それぞれのボトルの中にはまだ大量に残っていた。まあ利用客が二人だけなんだし、この辺りは問題なさそうだ。問題はあそこ――奥の小部屋である。浴槽がある場所からもっと奥へと行くと、低温サウナ室というものがある。入り口に入るとまず迷路のように分岐していて、それぞれ個室で楽しめるタイプだ。部屋の大きさも番号によってまちまちで、複数人でヤる用のサウナ室も完備されている素晴らしい施設である。しかし同田貫さんはよくこんなものを作ったな、僕も将来石油王と結婚したら銭湯でも開いてみようかな。
「――――っ‼︎」
聞き逃さなかったぞ、今微かに何か声がした。こっちかな? 僕が目をつけたのは「4」と書かれた低温サウナ室。ここは一番狭い部屋なので、二人きりで数分もいれば全身が汗だくになること間違いなしの部屋である。中を見るのは少し勇気がいるので、ちょっと耳を壁に当てて様子を見てみよう。
「――もっ、もぉむ、むり! あっ……ンボッ‼︎」
聞こえてくるのはおそらく最初に来た狐のものなのだろう、すごくイヤがっているようで実は喜んでいるという事を僕は知っている。なぜかって? ……僕もこういう声出しちゃうからね、同族の気持ちはよくわかるよ。これで決まった、中にはおそらくもう一人いるはずだ。そっと扉の上についたガラス張りの窓から覗いてみると、そこにはとんでもない光景が広がっていたのだった。
「……玉裏……嗅げ」
「ン゛ンーッ、ンッ、ンンッ‼︎」
「……喉、開けろ」
「ンボッ! ン゛ンッ!」
「……オ゛ォ……いいぞ、フゴッフゴッ」
暗い空間でもわかる、辺りにドロドロの液体が撒き散らされているこの状態。一体どうやったらあんな場所にぶっかけられるのかと言わんばかりのその精液のかかり方に、僕は恐怖すらも感じる。密室の上下左右の壁に……上ってなんだよ、どうやったらあんな上まで射精できるのか。もしやあれって、掘られてる側が仰向けの時に出したものか?
窓から見えたのはそれだけではない、真ん中には茶色くでっぷりと肥えた猪獣人が必死に腰を振っていた。それもケツに向けて腰を振っているのかと思いきや、バチンバチンと玉が肉体に当たる度に微かだが小さなマズルが見えた。あれを見る限りだと、どうやら狐を仰向けに組み伏せてその上から覆いかぶさり、マズルをオナホのように扱っているらしい。そんな時僕はあのキツくてツンとくる臭いを放つ玉裏の臭い、あれが僕の手に擦りつけられた時の事を思い出した。あの玉裏が直に狐の鼻に打ちつけられているのだ、そりゃ嫌がりもするわな。……ん、嫌がってる? 喜んでるんじゃなくて? あれ、どっちなんだ、これもしかして助けてやった方がいいのか?
「ダズゲッ、ンボッ、ンブッ‼︎」
「……うめぇか。……あ? うめぇよな。洗ってねぇ、蒸れチンポ。好きだろ」
「ヤメッ、ジュプッ、ジュポッ‼︎」
容赦のない喉へのピストンに、狐は顔から涙と鼻水を垂らしながら許しを乞う。その叫びはマズルがチンポで満たされる度に粘着音でかき消され、大蔵さんはまるで何も聞いてないというような様子で容赦なく腰を小刻みに動かした。狐のマズルに容赦なく打ちつけられたボリュームのあるその玉袋は、同田貫さんに劣らないぐらい立派な大きさである。そこらのリンゴよりは確実に大きい、こんなものが鼻の上に乗せられれば窒息する事間違いなしだ。
「……グウウッ、フゴッ……フゴオッ‼︎」
「ン゛ンンッ‼︎」
小刻みなピストンが終わった後繰り出されたのは、優しさのかけらも感じさせないような、奥底深くにまで突き刺すという強い意志を感じさせられる挿入だ。ただでさえ小さな狐のマズルは限界まで広げられ、床に涙と鼻水を垂らしながら首を左右に振ろうとしている。だがチンポによってしっかりと固定されたそのマズルはピクリとも動く事なく、大蔵さんはマズルにたっぷりと精を吐き出した。玉裏の筋肉がキュッと引き締まり、ここからはよく見えないもの大量に中へと精を放出しているらしい。
しばらく経ってみたものの狐のマズルからは一滴も精液が出てこず、一体あの玉で作られたザーメンはどこへいってしまったのだろうかと疑問に思い始める。すると大蔵さんは腰を大きく引き抜き、そして先程よりも奥深くに突き挿すようにピストンを開始する。するとさっきまで姿を見せなかった白濁液が徐々にマズルから溢れ出し、口周りをベトベトに汚していった。
「……漏らしたな。……お仕置きだ」
途端に豹変したかのような荒々しい腰振りが開始され、しばらくすると再び玉裏をピクピクと震わせながら射精をを開始する。それは普通の射精ではなく、猪獣人特有の栓代わりのゲル状精液なのだ。質量のあるその精液を喉奥に直接射精した大蔵さんは、奥から種付けしながらゆっくりとチンポを引き抜いていく。すると食堂付近で固まり始めた精液が長い棒状のモノとなり、最後は口いっぱいに栓代わりのザーメンを吐き散らしてチンポを引き抜いた。
……エグい、エグすぎる。大蔵さんは狐の頭部から股間部分を離し、仁王立ちしながら見下ろしていた。涙を流しながら必死に猪おっさんの体をグーで叩き助けを求める狐獣人、何とも哀れな姿だろうか。そんな様子を悪人顔でニヤケながら眺める大蔵さんを見ると、全身から鳥肌が立つようなそんな感覚がする。
「アガガガッ、モガッ‼︎」
少し顔が赤くなっているようで、酸欠寸前という事が見てとれる。僕は流石に可愛そうすぎて勢いよく扉を開けてしまったが、その瞬間部屋に篭った汗と精液の容赦のない臭いが僕を襲う。あまりに強すぎるその臭いに、僕はこの部屋に入ることすらできない。
「……チッ邪魔が入ったな。今日はこんぐらいで勘弁してやる」
大蔵さんはイヤイヤ狐のマズルに手を突っ込み、ゆっくり、ゆっくりと固まった精液の栓を抜いていく。口元で固まったイビツな形、それから喉奥を一直線に固めたであろう棒状の形が姿を現した。あんなものが喉に入っていれば、そりゃ狐の獣人さんも苦しがるわけだ。
栓を最後まで引き抜かれた狐は、力なく地面に横たわっていた。あんなに苦しがっていたのに、今では新鮮な酸素を取り込めて幸せそうにマズルを開けていた。いや、新鮮な酸素ではあるがこの猪獣人の体臭が混ざってて、何とも言えない感じだけど。そんな長い棒のようなゲル状精液を投げ捨てた大蔵さんは、僕の方にズンズンと向かってくる。眉間にシワが寄っていて……ってあれ、僕何か怒らせるようなことした?
「……よぉ」
本能的な危険を察知した僕は後ろを向き前へと歩こうとしたものの、今僕は大蔵さんの腕の中で捕らえられた状態だ。全身が汗で塗れたその肉体は僕にまるでマーキングしようとしているのか、背中にグリグリと腹を押しつけられた。
「……坊主、儂の工場勤務でじっくりと蒸らされた儂の体、嗅いでみてぇんだろ」
「えーと……仕事中なので今はちょっと……」
「……鼻から、儂の股座の臭いがするぞ。さっき儂がマーキングしてやった手、嗅いだんだろ。……ケツ、出せ」
やばいのに目をつけられてしまった。それに今は仕事中だから同田貫さんに怒られちゃう、お願いだ、僕を誘惑するのはやめてくれ。
「ま、また今度にしませんか? ね? でないと僕が同田貫さんに怒られちゃいます」
「……ふんっ」
フシューッと大きく鼻息を漏らし、大蔵さんは僕を解放してくれた。それでも全身にさり気なくつけられた彼の体臭が、僕の鼻を刺激して下半身が大変なことになったのだけど。
「……くっせぇ我慢汁漏らしながら断るとはいい度胸だ」
バレバレでした。ズボンから染みは見えないはずなのに、やはり獣人の嗅覚は侮れない。もし次会う事があったら僕はどうなってしまうのだろう、あの狐獣人を見た感じ中々酷い有様であったが、あれ以上に僕はぶち壊されてしまうのではなかろうか。ケツ穴の頑丈さと締まりには自信があるが、それ以外の部分はガバガバなのでもっと鍛えなければならないと決意する。この猪おっさん、今まで会った獣人の中でも相当な手練れである。
ピタッピタッと湿ったタイルに足をつけて歩いていく、その大蔵さんの後ろ姿は堂々としていてカッコいい。あんだけ激しい交尾をしていたのにも関わらず、体力を消費しているようには見えないようなその頑丈さ。そんな彼を見送っていると、少し止まりながら後ろを振り返った。腕を組み、僕の顔を忘れないという強い想いを視線に乗せて、彼はこう言ったのだ。
「……猪股 大蔵(いのまた たいぞう)だ。次は坊主のそのだらしねぇ体、儂のチンポで一から鍛え直してやる」
怖い、怖すぎる。僕別にお金盗んだり悪いことしたわけじゃないんだけど……って、猪股?
「猪股……さん? って、息子さんいますか?」
その言葉にまた眉間にシワを寄せ始めた大蔵さん、すみません地雷を踏んだようですごめんなさい。
「……出来の悪い息子が、一人」
そう言うと、大蔵さんは逃げるように扉を押していなくなる。間違いない、あれが猪股さんのお父さんか。喋り方がゆっくりで、そんでもって大変スケベな存在だとは本人から聞いていたのだが。まさかこんな所で出会えるとは……しかしまぁ、あれが既婚者か。奥さんは相当心の優しい人じゃないと務まらないであろう。こんなハッテン場で見知らぬ容姿の整った狐獣人を、あんな汁塗れになるまで犯しちゃうんですよ? つまりは奥さんも夜な夜なあんな事に……ああ、今すぐ抜きたい気分である。これが仕事中じゃなかったらな。
その後軽く低温サウナ室を見回り、僕の仕事は完了する。報告する為に番台のある入り口まで戻ると、同田貫さんにスンスンと匂いを嗅がれてしまった。あの一瞬抱きつかれただけで、そんなに大蔵さんの汗の臭いがついてしまったのだろうか。ごめんなさい、ワザとじゃないんです。向こうが勝手に抱きついてきたんです。
*
「ぐっ‼︎ ンンッ!」
僕は今、ここにはいない存在となっている。どういう事か簡単に説明すると、番台に同田貫さんと一緒に入っている状態だ。だが表立って見えるのは同田貫さんだけというこの状況、つまり僕は今番台の中の狭いスペースで息を潜めながら隠れている。
「そないにビンビンに勃たせた状態で外に出とったらお客様に失礼やろ」
「はっ、ああっ!」
「わしはあの猪と違うてやさしい狸さんやからな、そないなことで怒らへんよ。せやから、ここでゆっくり休憩しとき」
あんな地下の密室で大変シコい事をやってらっしゃった狐と猪を見たんだ、息子が元気にならないはずないじゃないですか。それをわかってて僕に行かせたのかと気がついた段階で、同田貫さんもそこそこゲスなタイプのおっさんだという事を学ぶ。今だって黒い靴下を履いたような毛の色の足で、僕の逸物をグリグリといじり倒しているのだ。心が優しいケモおっさんはこんな事しないぞ。
「で、あの猪の交尾見てきたんやろ。仕事中なのに体にたっぷり臭い付けられて喜んどるお前さんの息子は、どないなっとるんや」
番台の下の隙間で胡座を掻いてそのままでいろと指示を受けた僕は、同田貫さんの太ましい足で逸物がグリグリと責められながら静かに耐えるほかなかった。急に刺激が強くなると無意識に同田貫さんの脚に手を置いてしまうのだが、その行為が気に入らないのか股間部分に置かれた脚とは逆の足裏を僕の顔に押し付ける。軽く咳き込んでいると上から同田貫さんの声がして、すぐ近くにお客さんがいる事に気がつき僕は静かに耐え続けた。
「おおきに。また風呂入りに来てな」
そう、外からこの番台の中は見えない。外でガヤガヤ盛り上がっているおっさんの声がするが、その様子は中からも見えやしない。そんな状況下で同田貫さんは絶対楽しみながら僕を虐めてるに違いない。
「……そこにいる坊主、随分欲求不満そうだったぞ。……ちゃんと、世話してやれ」
「タイゾー、お前さん……鼻良すぎやろ」
番台を上から覗ける唯一の存在、大蔵さん。僕が番台の中で同田貫さんに足指で弄ばれながらズボンに染みができている所をしっかりと見られてしまう。……一番見られてはいけない人に見られた気がする。
「……ふんっ、奴隷の素質がありそうなガキだ。……次は、逃がさねぇ」
無表情だったあの猪が今、一瞬狂気じみた笑顔をこちらに向けた。ヤニでかなり黄ばんだ牙が特徴の大蔵さん、ちょっと体を重ねてみたいと思ったもののやっぱこの人は怖い人かもしれない。そんな大蔵さんは最後まで僕をしっかりと目に焼き付け、静かに去って行った。後から遅れて小さな足音がしたが、あれは最初に来た狐獣人か? こうして今日一番の大仕事である営業前掃除と営業中の見回りを終えた僕は、閉店時間まで同田貫さんの足下の密閉空間で責めに耐え続けるのであった。最終的には足指とチンポの掃除を命じられ、僕は周りにバレないよう音を殺しながら奉仕し続ける。まるで奴隷のような扱いなのだが、ゾクゾクしてしまうのは何でだろうか。そんな事を思いながら、僕は喉まで余裕で届くその逸物を必死に口で掃除してやった。
結局閉店時間までたっぷり働かされたわけですが、僕は家に帰る事なく今同田貫さんと風呂に入っている。それも、ただの風呂ではないのだが……。
「わしは腰が振れんしなぁ。お前さんが自分で腰を振ってくれるんなら、話は別やけどな」
地下の浴室で挑戦的な態度を取る同田貫さんのチンポは、番台の中で暗闇に塗れてよく見えなかったチンポとは比べ物にならないぐらいの存在感をアピールしていた。浴槽の縁に腰掛ける狸の股座へ顔を埋めながら、鼻穴を大きく開いて陰毛の蒸れ地帯の臭いを取り込んでいく。巨砲と言えるほど太くて長いチンポを咥え込むと、先程脳裏に焼き付いたあの猪の荒々しい交尾現場がしっかりと映し出される。無理矢理口にねじ込んでオナホのように腰を振る大蔵さん、あの狐獣人がもし僕だったら――そんな妄想をしていると、自ずと喉元まで鬼頭を飲み込んでいるのだった。
「狸のええとこは、玉がおっきいとこや。しゃぶっとかんでええんか? こんなん、他では味われへんぞ」
他の獣人とは比べ物にならないぐらいの玉袋のボリュームに、僕はゴクンと唾を飲み込む。先程の大蔵さんの玉も相当なものだったが、やはり狸の体質上本物には敵わないのだ。中でどれだけの子種が蠢いているのか、想像しただけでケツが疼いてしまう。
「はむっ……んっ」
「皺んとこの汚れも余すことなく舐めるんや。ええな」
逸物とはまた違う蒸れて熟成されたそのふぐりの臭いにクラクラしそうになりながらも、汚れの溜まりやすい部分を念入りに舌を押し付けた。汗やヨダレで溶け出した液が僕の舌の上に擦りつけられると、一瞬ウッと体が拒絶の反応を示す。それでも、この人間の小さく短い舌は舐めることを止めず、ただ貪欲に求め続けるのだった。
狸のふぐりは面積が広く、掃除するのも一苦労である。三十分ほどじっくりと玉を掃除すると、ご褒美としてもっとイイことをしてやると奥の低温サウナ室に誘導された。同田貫さんは歩くのも辛かったようなので僕が肩を貸してやったが、腋からそこそこ濃いめなフェロモンが漂い僕を奮い立たせる。もう我慢できないほどに硬く反り勃つ僕の逸物はだらしなくヨダレを永遠と吐き出し続けていて、同田貫さんはマットに仰向けに寝転がると太く立派な逸物を手に取った。
「わしは何もせえへんからな」
下からそそり勃つ一本の狸チンポ、その真上には僕の穴。スクワットの要領で少しずつ、少しずつ下へと腰を下ろす。同田貫さんの逸物は僕が十分に濡らしておいたのだが、逸物を受け入れる為の穴は全くと言っていいほど慣らしていない。それなのに、オスの臭いを感じ取った体がしっかりと腸液を分泌させ、いつでもオスを受け入れる準備が整っているのだった。
「あっ、あつっ、んんっ……」
エラの張ったカリ首を入れることができれば、あとは竿をゆっくりと挿れていく。その予定は、同田貫さんによる黒毛の両腕によって阻まれたのだが。
「あがぁっ‼︎」
「ガッハッハッハ‼︎ 腰は動かしとらんよ、腰は」
爪先立ちで不安定だった脚を引き寄せられ、僕はバランスを崩して一気に体内へとチンポを貫かせてしまう。後からじんわりと来るはずの快楽が一度に一気にやってくることで、狸の腹には我慢汁と精液が混ざり合ったような液体がドピュッと放出された。その汚らしい僕自身の淫液をやらしい動きをした黒い手が掬い上げ、僕の頬に塗りたくる。同田貫さんの淫液ではないのにも関わらず、こうやって擦り付けられるだけで僕にとっては相当な興奮材料となった。あつい、体が、焼けるようだ。
「誰も腹の上でお漏らしせえとは言うとらんぞ、ちゃんと掃除しいや」
ただ僕が出した粘液を塗りたくるだけならこんなにも興奮はしなかった。あろうことか、同田貫さんは一度自身の腋に指を挟み込んで、しっかり蒸らしてから腹の上の粘液を纏わり付かせていた。その手から臭うのは屈曲なオスでさえもメスに変えてしまうほどの、濃いフェロモンが入った刺激臭。そんなものが、頬から、鼻下から、そして鼻の中にも突っ込まれ、じっくりねっとりと塗り込まれていく。
「溜まっとるんやろ」
「がっ! それはっ、ああっ!」
僕の顔にたっぷりの粘液を擦り付けた後は、その手に向けてペッと唾を吐きかける。互いの体液で汚らしくなったその黒い手は、僕の小さなちんちんを優しく包み込んだ。前から後ろから、同田貫さんに責め続けられた僕は今すぐにでもイキそうなほど強い刺激を受けていた。手の中で揉みくちゃにされた僕の逸物から信号を受け取った脳は、いよいよ射精準備に入れるよう再び信号を送り返す。だがその信号はとある部分の刺激によって逸物に伝わることはなかった。
「まだや、もっと気持ちよおなりたいやろ。男なら我慢せえ」
鈴口に親指を当てられ、ふぐりを包み込むようにギュッと軽く握られた。これだけで僕は完全に射精が止まってしまい、気持ちよくイクことはない。だが尻に挿入されたままの逸物を意識すれば、また僕の逸物は射精準備に入る。それを同田貫さんは決して許さない。
そんな流れを何度やったかもう数えられないぐらいまで寸止めされれば、頭が狂ったかのように射精したくて堪らなくなる。それ以外何も考えられないほどに思考力が低下してしまうのだ。いきたい、早く、気持ちよくなりたい。
「もっ、ああっ、無理っ、んんっ」
「わしのチンポ使って気持ちええとこ、突いてみい」
自分でも驚いてしまうほどに、僕は荒々しく腰を上下に動かして前立腺を潰してもらう。強く押しつければ押し付けるほど、腹の下辺りがじんわりと熱くなった。同田貫さんはというと、片手で僕の逸物と玉を包み込みながら反対の手で僕の胸の突起を弄り回している。あくまでも僕が気持ちよくなれるように全力を注いでいるようだが、口元から垂れているのは間違いなくヨダレだ。僕の中に入ったチンポがグチュッと音を立てているのは、もしや腸液ではなく我慢汁のせいなのかもしれない。
「ぐっ、イケへんからって切なそうな顔しおって、どこまでわしを誘うとるんや。……あかん、もう我慢できへん」
「ああっ‼︎ んがっ‼︎」
先程まで全く微動だにしなかった寸胴のような体は、水を得た魚のように活力を取り戻して荒々しく腰を振り始める。自分で気持ちいいところを探しながら行う騎乗位とは比べ物にならないぐらいの、ガツガツとした交尾だ。肉同士がパンッパンッとぶつかりあう音、そしてグチュグチュと粘液塗れのチンポが出たり入ったりする、もう僕はいつでも射精できる段階へと移行して時を待つ。突然唸り声を上げた同田貫さんは僕より先に中へと精を吐き出し、大きく息を吐きながら中出しを楽しんでいた。中で暴れ回る精子がまるで子作りを本当にしているかのような感覚を伝えてきて、僕も続いて精を吐き出した。
中に出されている間も同田貫さんは僕を責める手を止めることなく、黒い手にたっぷりと真っ白な精子を吐き出していった。勢いが徐々に弱まると、乳首を強めに引っ張りながらもっと出せと催促を喰らう。その刺激がまた何とも言えぬ強烈さで、僕はすぐさま二発目の精子も出してしまうのであった。
「はぁっ、はぁっ、ぎょうさん出たな……堪らんわ」
黒い手のひらにたっぷりと吐き出された白の精子を、同田貫さんは太長い舌を使って丁寧に自身の手を舐めとっていく。その動作は決して隠すことなく、僕に見せつけるようにイヤらしく行われた。尻の中には中出ししても尚萎えることのないチンポ、僕の精液をすすって更に興奮したのか硬さを増していった。
「ニンゲンはええなぁ。ほら、まだ若いんやからいけるやろ。ちゃんとわしのが萎えるまで腰振らなチンポ抜かへんぞ」
「あがぁっ‼︎」
パアンッと勢い良く叩かれた尻は手形模様に赤く染まり、ジンジンと痛みを感じる。それが加虐心を加速させたのか、今度は僕をギュッと抱きしめて顔を胸元に埋めさせられる。低温サウナでじっくりと汗をかいたその体毛から香るのは、オスを象徴とさせる芳しき汗の臭い。直接嗅ぐ事がこんなにも苦しいとは思っておらず顔を横に向けるが、それを許さないと言わんばかりの強いホールドが僕を拘束した。
「こんなおっちゃんの臭い嗅ぎながらイキたかったんやろ、せやからあの猪のことずっと色目使って見とったんか」
「ふぐうっ、ン゛ンーッ‼︎」
「二人きりなんやし、今夜はお前さんの本性をわしに見せてくれるまで寝かさへんぞ」
息苦しい同田貫さんの胸元で、必死に酸素をかき集めようともがき苦しむ。いくら周りの空気を吸おうとしても、鼻に入るのは男と汗の香りだけだ。下半身からはエゲツないピストンの音がパンパンと鳴り響いていて、行為の激しさが目に見えるようだ。こんなに激しくやられる想定ではなかった為、このまま耐え続けることができるかと思っただけで冷や汗が止まらない。気がつけば同田貫さんは僕を押し倒し、全身で体重をかけながら種付けプレスの体勢へと変化させていた。
「ってぇな……せやけど、腰止まらんっ。どうや、白状する気になったか? ん?」
徐々に腰を振るペースが早くなり、そして上から見下ろす同田貫さんの体が近づいてくる。最終的には豊満な腹によって僕の体はほとんど埋まってしまい、全身が狸の汗によってしっとりと濡らされた。僕の元々の体臭がどこか消えてしまうほどに強いオスの香りが僕を包み込む。耳元でウウッと低い唸り声を上げると、再びケツの中には熱くてねばっこい液体が大量に注がれ続けた。その立派なオスのタネを、僕はケツの力を緩めて奥の方で受け止めていく。子作りの為なら仕方がない、僕は同田貫さんとの子供を作らなければならないのだから。
最初はウッとくる臭いを嗅いで足をバタつかせていたのが、今では回しきれないほどに太い腰回りに目一杯絡みつかせている。抜かないで、もっと出してくれ、そんな意思が僕の脚にはあったようだ。足指は大きく開きながらピクピクと痙攣が止まらず、口から甘い吐息が流れ続けた。その息は同田貫さんの腹にしっかりと吸収され、気がつけば僕は全身スッポリと腹に埋もれて隠れてしまった。
密室のサウナ、その中で狸の腹に包まれ、僕は異常なほどに汗をかきながらケツでチンポを受け止めた。興奮が、止まらない。それは同田貫さんも同じで、どこからか持ってきたペットボトルの水を一気にマズルに含んで、口移しをしながら僕に水分補給をさせてくる。それが終われば今度はバックで、そして駅弁で、最後は再び杭打ちの体勢で精を吐き続けた。
*
翌日、更に腰を痛めてしまった同田貫さんは文太さんにマッサージを頼んだものの、何したらこうなったと根掘り葉掘り気かれてしまい、二人で顔を赤らめながら報告するというイベントが発生したのはまた別のお話。
「……兄ちゃんもお盛んなのはいいけどよぉ、一応老体な狸のじいさんなんだからな、もっと優しくしてやれよ」
「……は、はい、大変申し訳なく……」
その横で黒い手で口元を覆って笑いを堪えた同田貫さん、だがその数分後に彼の叫び声がこの銭湯中に響いたのは言うまでもない。
「ってええええええ‼︎」
「おっさんもしばらくセックス禁止な」
「いやいや、わしはまだ現役や、一日五発ぐらいはまだいけ……あだだだ‼︎」
文太さんがニコニコしながら行う施術は、まるで悪魔のようであった。
*
同田貫 荒太(どうたぬき こうた)
種族:狸
主人公の呼び方:お前さん
好きなもの:スケベなこと、銭湯に来る人間と獣人の観察
テーマ:銭湯のスケベ関西おっちゃん
近所で「銭湯ぽんぽこ」を経営している狸のおっちゃん。関西出身で、どこに行っても関西弁で気さくに話しかけてくる。他の獣人よりスケベ感マシマシなので、地下にハッテン場代わりとなるような暗闇の風呂場を創ってしまった。実はちゃんと監視カメラがあるので、下で交尾している所は全て同田貫さんに筒抜けだったりする。せっかく場を設けたんやから、そんぐらいしてもバチは当たらへんとは本人の談。
そこそこ年老いているからか、身体のあちこちにガタがきている。文太さんにマッサージしてもらっても中々治らないので、これから定期的に通う事になりそうだ。だけど同田貫さんは文太さんの事をあまり信用していないのでいつも文句ばっかり言っているが、それは文太さんも同じでいつも仕返しとして痛いところ(体の悪いところ)を徹底的にグリグリしている。だがそれは本人の為だから仕方がないと文太さんは言っていたような。実際同田貫さんの体は回復傾向にあるらしい。
たまに閉店後の戦闘でひろ~い湯船に浸かって体を癒しているのだが、ふとした時に昼間と夕方お客で賑わっている銭湯を思い出してはちょっぴり寂しい想いをしていたり。そんな時はシコって寝るに限ると思っているが、たまに遊びに来る主人公の事を思い出しながら抜くこともしばしば。少しSっ気が強いので、たまに相手がイヤがりながら実は内心悦んでるというようなシチュが大好物。猪股さんのお父さんである大蔵さんと結構仲が良い。そんな猪股さんのお父さんは、同田貫さんの何倍もスケベなのだとか。猪股さんと同田貫さん以上にスケベって一体……。
リクエストしてくれた支援者に一言:
「わしはな、普通の子ならそれなりの優しさで接しとるんや。でもお前さんはそうやないんやろ? 知っとるんやぞ、こんなわしみたいなおっちゃんがよお出とる官能小説読んどるんやろ。ええ? おっちゃんの目は誤魔化せへんぞ、ほれさっさと来んかい。なあに、別にそんな怖いことせえへんって。……ほなら、今日は番台の下の隙間でわしのチンポでも食わせたろか。何、他の人に見えるやと? 心配あらへんって、番台って結構高い位置にあるんやから誰も覗かへんって。……なんやと、チンポだけやのうて足コキもしてほしい? かぁーっ……とんだ変態坊主やったか。こりゃわしも気合い入れなあかんな。なあに、お前さんが満足するまでしゃぶらせたるから安心しい。チンポは逃げへんってな。ガッハッハッハ! 今日もムレムレやわ。んじゃ、頼むで」
ぱぱぱんだ🐼🐾ぱぱを
2022-06-07 16:09:16 +0000 UTCゴン
2022-06-04 15:17:26 +0000 UTCぱぱぱんだ🐼🐾ぱぱを
2020-04-17 23:56:47 +0000 UTCつまつま
2020-04-15 13:12:42 +0000 UTC