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配色と視線誘導とメイキング解説

こんにちは。美和野らぐです。



今回はイラストを使って配色や意識したことなど解説していこうと思います。


語彙力が致命的なので色々と大目に見てやってください…🤣


まずおはなしするにあたって

「色味の統一」

「視線誘導」

の2つを意識して読んでみてください。


それではいきましょう!


1.イラストラフ


今回はいつもと違う雰囲気の絵を描きたいなと思い、まず「寝そべっている女の子」その後冬なので「雪桜」を思い浮かべ、「白い女の子にうさぎの戯れ」そして画面を引き締めるため「カメラ」が追加されました。


テーマカラーは「黄味」のある色で、そこからずれないように全体を何度も確認しつつ作業しました。

なぜ、黄色や赤、青ではなく「黄味」なのかというと、色には赤にも「青味」の赤と「黄味」の赤と色味のジャンルがあり、今回は「黄味」の青でエメラルドグリーン寄り、「黄味」寄りのピンクなのでオレンジに近い色になっています。

そして全体を白で統一していく中で目、マフラー、桜の奥側に挿し色として水色を入れています。


2.線画


線画は服のしわが着彩した際に塗りやすいように描き込みすぎないよう意識しつつも立体感は出るように描いていきます。


3.色分け

実は彩度は低めでどれも完成後と見比べると薄めの色で塗っていて、着彩で彩度が上がるような色分けにしています。

最初から濃い色で塗ると完成後がビビットが強すぎるため私には合いませんでした…


4.肌の塗り

今回は黄味ということでオレンジ系と水色を多用しています。全体を薄めのオレンジでザックリと丸ぺんで塗り、その上から黄味の水色を乗せ、影のふちを明るめのオレンジで縁取ります。この作業が終わってから筆ブラシでなじませていきます。

手の塗りは薄いオレンジでその後影が強くなる部分に濃いオレンジを塗り、筆ブラシで広げていきます。

ちなみに私の影塗りは部位ごとにレイヤー一枚で仕上げていて、何枚も重ねると自然と全体の色が濃くなり、加えて立体感を作るのが個人的に難しくなるため影レイヤーを数枚重ねて塗ることはほとんどありません。



5.服のなじませ

服を人物となじませ、柔らかいイメージを作るため肌の頬の色を肌に近い部分にスプレーで入れます。全体に入れると不自然になるので一部がおすすめです。


6.影入れとカメラの描き込み

肌塗の時の要領と同じように影入れをするとこんな感じになります。

カメラは個人的な塗り方になりますが、黒に近い色で塗分け後、通常レイヤーで暗めの灰色で艶を描き込んでいます。


7.人物の全体

人物の全体図はこのような感じでいったん終了です。

桜が絵の密度を上げてくれるため、人物はあまり描き込んでいません。


8.桜を描く

桜を描いていきます。ここは写真とにらめっこしつつ根気よく描いていきます。

色分けは中心の方が白で奥や画面はじになる桜はピンクで塗ることで白い桜を目立たせて視線誘導を狙っています。

そして塗り込みの際に注意点として、桜全てに描き込まず人物に近い中心の桜のみ描き込みます。

理由として描き込みを全体にすると見た人の意識が散らばってしまい、まとまりがなくなってしまうため塗り込みも同様に中心以外は単色で陰る部分と奥になる部分に入れていくだけにします。


9.桜をより深く感じさせる効果を入れる

前工程の桜から深みを入れる作業をします。

桜に合う色を目の色やマフラーの色と近い色で奥にある桜にブラシで色を入れていきます。

するとより統一感と深みを生むことができ、そしてピンクの桜というイメージからギャップも加わるため見る人に印象がつくようになります。


10.雪と雰囲気

最後に雪と空気感を描いていきます。

雪は白なので全体を白で描いてしまいそうになりますが、メインは中心という意識を忘れずに中心は白、画面はじになる雪は灰色や茶色味ある色で馴染ませていきます。

そして大事な空気感を作っていきます。今回はやや左寄りに視線誘導することを考え、右上から通常レイヤーの白スプレーで吹きかけます。

すると余計な桜の主張を感じなくなり、加えて見る人に空気感を与えることができます。



11.完成図

最後にデータ統合後の色調整を行います。

全体的に薄めだったので濃くなるよう調整しつつ、雪と空気感を崩さないよう調整前と見比べて理想の色を探っていきます。

その後、色収差(説明が長くなるのでまた別の時に解説します)を用いて画面をしめ、より密度が高くなる印象を作ります。

最後にボカシで右上をぼかしてメインの桜とメリハリがつくようにします。



そして、完成!



↓レイヤー分けされたPSD

レイヤー分け雪うさぎ


(レイヤーに名前を入れていますが普段通りのレイヤー分けのままになっていますのでレイヤーの使い方など気になることがあれば質問してください。)



いかがだったでしょうか。

伝えたいことをそのまま書いてしまったので読みづらいかと思いますが、今回私が伝えたいのは2つ!

「色味の統一」

「視線誘導」

です。


質問などあればどんどんしてください!むしろしてくれると嬉しいです🐇


それではまた次回会いましょう〜!



2020/01/17

美和野らぐ

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Comments

らぐさんありがとうございますー。 なるほど、質感のコントラストといった感じかもしれませんね。 画面構成ではサイズのコントラスト、明度のコントラストなんかは意識していますが、確かに質感のコントラストも重要だなと思いました。勉強になります。 しかしコントラストが大事なのは解るんですが「画面が単調ではない」という事が良い絵に感じる理由というか、何故人がそれを良いと感じるのか、自分的に上手く言語化できないんですよね。自分も当たり前のように一枚の中に差を作るなんて考えてるんですが、それがなんでかよく解ってない部分もあるという。 絵は奥深いですねえ。

お久しぶりでございます。 記事を閲覧いただきありがとうございます。 質問につきまして、私の感覚によるものにはなりますがお答えさせていただきます。 今回は桜や雪、うさぎなどの白が多い自然的なものがメインなので対になる黒色の人工物を入れることで画面にアクセントが付き引き締まるというイメージで考えています。 なぜカメラなのかというとまず第一に画面に目立ちすぎないコンパクトサイズだということ。第二に学生であれば鞄などでも良いと思いますが、形にした際にカメラは直線などで多く構成されるため自然物との差を作りやすく目に入りやすい、鞄だと不規則に布にシワができて人物や自然物と見た人にぱっと見で印象が付きにくいということ。 以上の点からカメラを選びました。 どうぞよろしくお願いします!

美和野らぐ

こんにちは、ニリツです。ご無沙汰しております。 色による画面構成への突っ込み具合、非常に勉強になりました、素晴らしいです。 一つお聞かせ願いたいのですが、1のラフで「カメラで画面をしめる」といった表現がありますが、ここの感覚がとても大事な物に感じました。もう少しそこを知りたいと思いまして。 「画面をしめる」とはどういったイメージなのか、そしてそれが何故カメラで達成されるのか、もしよかったら教えてください。よろしくお願いします。

はじめまして! 叢雲から!!書籍や壁紙なども含め長い期間ご支援いただきありがとうございます!そしてお気遣いありがとうございます🐇 線画に使用するペン設定ですがそのときのイラストによってブラシ濃度や紙質濃度を変えていて、最近のイラストは 「粗い鉛筆」 紙質→鉛筆 ブラシ濃度→80% 紙質濃度→40% 手振れ補正→20% で描いています! 別の機会にペン設定も公開していこうと思うのでお待ちください~~!

美和野らぐ

はじめまして。美和野先生のことは艦これの 叢雲のイラストで存じ上げて以来ファンです! 先生が参加されていた「キャラ塗り上達術」が 大変参考になり、苦手だったクリスタでの 色塗りが楽しく出来るようになってきました。 今回のイラストも大変美しく、早速壁紙をDLし設定させて頂きました! 一つ質問がございます。 先生の絵は線が結構細いように思いますが、 イラストの線画で使用されているペンの種類、 太さや設定など公開可能でしたら教えて頂きたいです! 今後も記事の更新楽しみにしております。 お身体に気をつけて頑張ってください。


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