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サイミンネトラレ ~ソレカラ~

 ――催眠アプリ。  どこの誰が送ってきたのかも分からない。  当然、原理も分からない。  だけど、そのアプリは確実に人を支配する能力を備えていた。  ひとつ、対象の異性に画面を見せれば、どんな命令でもきいてくれる。  ひとつ、使いすぎは「破滅」を招く――  その注意書きは正しかった。  僕はそのアプリで異性を性欲のはけ口にし、性奴隷にしていた。  そして僕は――破滅した。  何もかもを奪われた。  同学年の別クラスに所属する後藤と石黒というふたりの生徒によって、僕のアプリの制御と、僕の大切な女性を同時に奪われてしまった。  幼馴染――太田綾音。  小さなころからずっと一緒だった彼女は、今はふたりのオナホールだ。  朝から晩まで後藤と石黒のチンポをしごき、口に咥え、胸ではさみ、性器で精液を絞りとるだけの肉人形と化している。  レイプではなく、あくまで同意の上で。  その同意は僕の催眠アプリを介してのことだが。  綾音は僕の命令に従って、喜んで彼らの精液を飲んでいる。  今も―― 「んくっ、んくっ、んく…………」 「おほぉ~……ずいぶん上手くなったじゃねーか綾音ぇ……!」  僕の家の、僕の私室。  本来は姉ですら踏み入れない僕の聖域。  だったのに、今は後藤と石黒の精液の匂いが染みついていた。  床にひざまづき、綾音は一心不乱に石黒のペニスをしゃぶっている。  僕のよりひとまわり大きいその陰茎に舌を這わせ、まるでキャンディでもなめるかのように弄ぶ綾音の姿――  それを僕は見せられ続けている。 「おい郁人。催眠きれないようにしっかり見張ってろよ」  僕の背後に立っている後藤が肩に手を置く。  その手に、僕は逆らえない。  催眠なんて関係ない。単純に暴力が怖いのだ。  どれだけ催眠アプリを使おうが、彼らの純粋な暴力に屈してしまったのだ。  たかが暴力に――と思うか?  みんな“痛み”というものがどれだけ嫌なものか、知っているのか。  あいつらの硬い拳や尖った靴先がどれだけ痛いのか、本当に知っているのか。  あんなものを数分間受け続けたら、僕じゃなくたって言いなりになるだろう。  ただの痛みじゃない、それによる“恐怖”が僕を縛り続けている。 「んっ……おぶっ…………」  喉奥までペニスを咥える綾音の姿。  たわわなおっぱいや、柔らかいお尻――それらを揺すりながら、あいつらのチンポに奉仕している彼女は、控えめにいってエロすぎる身体をしている。  あの胸に顔を埋め、膣内にチンコを入れて腰を振る気持ち良さ。  それを僕は数回だけ味わったことがある。  だからこそ、今の彼女の肉体の価値を知ってしまっているのだ。 「んっ……ん…………ん……」  あの舌の動かし方を、僕は知らない。  気がつけばこの数週間であいつらが様々な性技を仕込んだらしい。  もはや風俗嬢も顔負けなレベルだというのは嘘か本当か。  僕の綾音は、すっかり彼ら専用のオナホールと化しているのだ。  その痴態を見ながら勃起している僕も僕だ。  欲望を抑えなくていいのなら、今すぐ服を脱いで彼女を犯したい。  だけど僕の肩に手を置いている後藤の存在が、本能すらも凌駕する恐怖として襲いかかってくるのだ。 「どうよ郁人」  そんな後藤が、背後から僕に話しかけてくる。 「綾音、すっかりエロくなったろ。AV見てるみたいじゃね?」 「…………」  僕は応えない。声が出ない。  そんな僕の震えが伝わっているであろう後藤は、「ひひ」とサルみたいな笑い声を出す。 「感謝してるんだぜ、これでも。郁人のおかげで毎日チンポ乾かねーからな。もうしばらくオナニーすらしてねーし」 「…………」 「あ、生オナホでオナニーしてっから違うか。ぎゃははははは!」  下品な笑い声にも、僕は答えられない。 「それにしても覚えが早いぜ。千恵のヤツにも教わってるからかな? お前の姉ちゃんもエロ過ぎだろ……へへっ」  姉もこいつらに犯された。  いや、違う――僕が犯させた。  催眠アプリの力で、彼らの性奴隷にしてしまったのだ。 「ただ、催眠かけるとお姉ちゃんモードに入って甘やかしてくるのがなぁ~。あれさえなければ最高の肉便器なんだけどよ」 「バッカじゃねーのオメー。一度ノッて甘えてみろよ。めっちゃ出るぜ~」  似たような下品な笑いを浮かべる石黒。  僕の――僕だけの姉さんは、こいつらに奉仕するオナホ姉になってしまった。 「ちょっと使い過ぎたから寝てるけど、起きたらもう一発ヌかせてもらうぜ。へへ、じゃあ今度は俺も甘えてみるかな……」  ペニスを弄る後藤。  また……僕の大切な人が汚されるのか。  嫌だ……。  嫌だ……!!  どうにかしなきゃ……!  でも、どうやって。  警察に言うのが、一番の解決法だろう。  普通の人はそうする。  けど、できない。  警察にバレたら、僕は終わる。  今まで僕が催眠アプリを使っていたことも。  それで綾音と姉さんを操ったことも、全部バレる。  もちろん催眠なんて信じる人はいないだろう。  けど、それによって僕が彼女たちを害したことだけは確実に知られる。  僕の醜い心が見られるのが、怖い。  暴力よりも怖いその感情と引き換えに、僕は彼女たちを差し出したんだ。  僕は――ダメだ。  最低なんだ。 「おーっし、そろそろ挿れさせろや。オラ、ベッドに寝て股開け」 「はい❤」 笑顔で言う通りにする綾音。  たわわな胸をさらけだして横たわる彼女に、筋肉質の男がのしかかる。 「あっ……!」  女性のことを性欲処理機としか思っていない男のペニスを、綾音は嬉しそうな顔で受け入れていた。  肉と肉がぶつかりあい、喘ぎ声が混ざる。 「ひひひ……次は俺だ。早く代われよ」  僕の後ろで後藤が舌なめずりをする。  そんな奴らに囲まれながら、僕は綾音のセックスを見せつけられている。 「あ、あっ❤ キモチイイ、です❤ 石黒さまのおちんぽ、とってもおおきいの❤」  人形のような笑みを浮かべ、せっせと腰を振る綾音。  彼女の尻が動くのを見て、僕は勃起を隠せない。  好きな女の子が犯される姿で、僕は興奮しているのか――  悔しさと羞恥心で、涙が出てきた。                 ■  警察に頼めないなら、誰か信頼できる人を頼るべきか。  いや、それだと色々なものがバレる。  ならば強い女性に催眠をかけるか。  催眠術なら、その後の記憶が消せる。  綾音も姉さんも、催眠にかけられている状態の記憶はない。すべて僕が消している。もしもその時のことを記憶しているなら、今ごろ発狂しているはずだ。  だから腕っ節の強い女性や、法律に詳しい女性を操り、あいつらに制裁を加えた後に記憶を消す――  この催眠アプリは異性にしか効かない。  そしてアプリはスマホの持ち主である、僕のみが動かせる。  そんな状態で考えつく策は、これしかなかったのだ。  だけど――これ以上女性を操るのは、もう嫌だ。  使い続ければ破滅する。そんなアプリで新しい女性を不幸にはしたくない。  エゴだ。  そう理解しつつも、僕はその作戦に踏ん切りがつかない。  悩んでいる間も、綾音たちは犯され続ける。  どうすれば―― 「ねー、それ新しいスマホ?」  学校帰り、ふと、駅前で大学生が談笑しているのを聞いた。  会話の内容は覚えていない。  ただ、その会話の切り出しで、僕の頭に何かが降りてきた。  そうか、この手なら――                 ■ 「綾音――」  僕のベッドで精液まみれになっている綾音。  異臭を放つ汁をかけられながら、綾音はそれでも微笑んでいる。  後藤と石黒はいない。おそらく食事に出ているのだろう。  綾音も姉さんも催眠をかけられて逃げられない状況だ。だから安心して外出もできる。  僕が彼女たちを解き放つことはないと思っているのだ。 「どうしました? 郁人さま」  彼女は僕をこう呼ぶ。  そう呼ばせていた。  従順な操り人形にしようとしていたのは、僕も同じなのだ。  でも、今、解き放ってあげるから。 「綾音、きみのスマホのアドレス、前と変わってないよね?」 「はい、前と同じですよ?」 「じゃあ、メアドのパスワードは覚えてる」 「うーん」 「思い出して」  僕が命令すると、綾音は思い出す。  普段忘れていることでも、催眠を使えば記憶の底が拾ってくることができる。  本来、催眠とはこういうことに使うものらしい。 「思い出しました」  綾音からスマホのパスワードを聞く。  僕はそれをメモすると、すぐに行動に移した。                ■  奴らが帰ってきたのは、ちょうど作業が終わった時だった。 「ふー、食った食った。んじゃまたセックスするかー」  僕の部屋に入ってくる後藤と石黒。  食欲を満たした後は性欲というわけか。  まるで獣だ。  だけど―― 「綾音」 「はい、ご命令通りに」  僕の合図で、綾音はスマホを見せた。 「な……!?」  後藤と石黒が硬直する。  油断しきっていたところで、スマホの画面を見せられたのだ。 「か、身体が……動かね……っ!?」 「なんだこれ……郁人、てめ、何しやがった……!?」  徐々に意識を失っていくふたり。 「催眠だよ」  薄れていく彼らに、僕は答えを告げる。 「な、なんで……? 男には、効かねぇ、はず……」 「そ、それに、お前にしか使えない……のに……!」  その通りだ。それが催眠アプリのルール。  僕のスマホに入っていたアプリだから、僕にしか使えない。  でも今、このスマホを使っているのは綾音だ。 「お、お前……まさか……!!」  気がついた石黒が目を見開く。 「お前のスマホ……“登録者”を変えた……のか……!」  その通りだ。  僕のスマホの登録者を、綾音のメアドに変えたのだ。  これでこのスマホは“綾音のもの”ということになる。  綾音のものだから、異性である男性にも催眠が効くのだ。 「て、てめぇぇ……!」  ふたりは膝をつく。  もはや抵抗することはできないだろう。 「……今までよくもやってくれたな」  絞り出すような声で、僕はこいつらに告げる。 「許さないぞ……僕の大切な人を……!」 「て、てめぇが……人のこと……言えるか……!」 「それでも、大切な人たちだったんだ!」  僕の言葉は最後まで届かなかった。 「………………………………」  膝をついたまま、トロンとした目をしている後藤と石黒。  催眠にかかっているのだ。  これでもう彼らは僕の――いや、綾音の言いなりだ。 「よくやったね、ありがとう綾音」  僕は綾音を見る。 「こいつらに命令してくれ。一緒チンコ勃たないようにって」 「はい❤」  まだ催眠が残っている綾音が微笑む。  催眠がかかってる人に催眠をかけさせるというのも、おかしな話だ。実際はアプリの力なんだろうけど。  本当は殺してやりたいくらい憎い相手だ。  だけど僕も同罪だから、この程度で許してやる。  それに――罪は僕にもある。 「綾音、それからもうひとつ命令」 「はい」  僕は決心して、綾音に言う。 「きみの中の僕の記憶を消してくれ――」  僕なんかに関わらなければ、こんなことにはならなかった。  こんな僕と、たまたま近くの家に生まれたからって、構う必要なんかなかった。  だから――全部忘れて、素敵な人生を送って欲しい。  僕には、それしかできない。  幸せになってくれ、綾音。 「はい、わかりました❤」  催眠がかかった状態で、綾音は頷いた。  そして催眠アプリを僕に向ける。  これでいい。  全部忘れてしまうんだ。  さよなら、綾音。 「――えっ?」  素っ頓狂な声に、僕は目を開ける。 「なに、これ……?」  そこには綾音がいた。  精液まみれで、目の前にうつろな目をした男ふたりがいる状態で。  催眠が解けた綾音が、そこにいた。 「ちょっと、なにこれ!? なんで私ハダカなの!?」 「あ、綾音――」 「いや……なんで、もしかして私、うそ、なにこれ……? 郁人、なんなのこれ、どういうことなの!?」  いつもならこんな時、催眠をかけて記憶を消していた。  だけど今、それはできない。  綾音の手の中の、綾音のスマホでしかできないんだ。 「あ、綾音、そのスマホを、わ、渡して――」 「いやっ、近づかないでよ!」  その声に、僕の身体が反応する。  動かない。  いや、彼女に“近づけない”。 「どういうこと……? ねぇ、郁人!」 「あ、綾音、やめ、やめて……」 「しらばっくれないでよ! “全部説明して”!!」  声が脳に響く。  ダメだ。  説明なんてしたら、綾音は。  やめろ。  やめてくれ。  アプリを使うと“破滅”する――  その説明文が記憶から蘇る。 「あ、あ、あ……」  僕の口が動きだす。  綾音は困惑した顔で、僕の言葉を待っている。

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ゴリラムさんの催眠NTRがすごい好きなのでこれからも書いていただけると嬉しいです。これからも応援しています。

アイスマン


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