ゴブリンロードの誕生 ~後日談~
Added 2020-01-26 15:01:47 +0000 UTC剣士ノウムがその巣穴を発見したのは、緻密な調査のせいではない。 しかし、あてもなく彷徨った結果の偶然というわけでもなかった。 ノウムは都市周辺にある全ての魔物の集落を訪れており、そこの住民を残らず滅ぼしていたのだ。少しでも怪しいと感じた魔物は殺し、そうでない魔物は調べてから殺す。 そんな旅を一ヶ月ほど続けた矢先に、その巣穴を見つけた。 ゴブリンの巣は珍しいものではない。 中からゴブリン特有の油臭い匂いがし、それに血や垢の臭気が混じるから分かりやすい。 消失事件―― 旅の女性が忽然と姿を消す。 男も金品を奪われ、その時の記憶がないという。 ノウムもそれによって奪われたのだと確信している。 大切な妹と、幼馴染を。 ノウムと同じ、高レベルの冒険者である彼女らが、何の痕跡も残さずに消えるなど、あり得ない話だ。 彼女たちほどの手練を、誰が、どうやって消したのか―― ノウムはそれを、何らかの術のせいだと踏んでいる。 高位の転送魔法、あるいは拘束魔法の類だ。 そんなものを使える術者は限られている。王都の宮廷魔導師か、あるいは魔王幹部レベルの魔族。もしくは大量の魔力を抽出できる宗教集団。 いずれにせよ、それは近くに潜伏しているだろう。 先日似たようなゴブリンの巣穴を探索したところ、中に住んでいたのは野盗の一団だった。そいつらを締めあげて情報を得ようとしたが、彼らも似たような被害に遭っていた。 おそらく犯人も野盗のように、魔物の巣穴に潜んでいるのだろう。 ノウムはそう考えて近隣の魔物の巣を潰して回ったのだ。 文字どおり虱を潰すように、丹念に、ひとつずつ。 そして見つけた、この巣穴―― 「妙だ……」 中からゴブリンの気配がする。 しかし、見張りがいない。 普通、ゴブリンのような知性の低い魔物といえど、巣穴に見張りくらい置く。 見張りを置く知能すらない低級ゴブリンなのか、あるいはすでに全滅しているか。 他に理由を考えるとするならトラップの類だが、ゴブリン程度の罠などノウムの頑強な肉体に効きはしない。 辺境最強と呼ばれる冒険者が、ゴブリン如きに―― ノウムのその思考は、驕りであり、また事実だった。 実際に彼らが登録している冒険者ギルドでは文句なしに「最強」と呼ばれており、そのタフさと勤勉さから「剛岩」という二つ名を持っている。 そして、その名に恥じない活躍をしてきた。 はぐれ竜だろうが異界のデーモンだろうが倒してきた。 仲間たち――ディーネ、サラ、ジルがいればなんでもできた。 その頼れる仲間がいなくなった今、どうしても心細くなる。 一刻も早く安否を確認したい。 そう焦るノウムの中で、如何に彼女たちが大切なウェイトを占めているのか考えさせられる。 「…………よし」 出入り口に仕掛けられていたのは、簡単な鳴子のトラップ。引っかかると音が鳴り、仲間を呼ぶ仕組みだ。 罠を作動させる糸をあっさりとまたぐと、ノウムは洞窟の奥へ進む。 蟻の巣のように広がる洞窟の奥から臭気が強まる。 特に警戒もせずに進むノウム―― その正面に、いきなりゴブリンが出現した。 「ニ……ニンゲン!?」 驚くゴブリンの首を即座に落とした。 ノウムの抜刀と同時にゴブリンの首をはねたのだ。 臭い血を浴びないように素早く先へ進むと、さらにゴブリンが二体。 「テ、敵襲!!」 叫んでから粗末な武器を構えるゴブリンに対し、ノウムは一切容赦をしない。抜き放った剣を撫でるように振るうだけで、脆いゴブリンの肌は斬り裂かれる。 返す刀で残りのゴブリンを始末すると、足早に奥に進んだ。 「なんだこいつら……警戒心がなさすぎる」 いくらなんでも、この様子は変だ。 冒険者が狩りに来ることをまるで想定していないような、間抜けなゴブリンばかり。ノウムの姿を見てから慌てているのだから、よほど平和ボケしているのか。 いや――やはり何かおかしい。 この巣穴のゴブリンはいつもと違う。 警戒すべきだが、何を警戒すればいいのか分からない。 ノウムが迷っている、その時だった。 「………………あ……」 風に混じってかすかに聞こえる、人間の声。 声のした方に横穴がある。 ゴブリンは人間の娘を捕まえ、犯す。 快楽と繁殖のために。 巣穴にはその女たちを繋いでおく部屋がある。 冒険者として救助しなければ――そう考えて横穴に入ると、 「……兄……さん」 その姿を見た瞬間、ノウムの背筋が凍った。 穴は牢獄のようになっており、複数の人間が鎖で繋がれていた。 全員、人間の女性だ。 汗と精液にまみれた部屋に響く呻き声。 蒸発した液体が生み出す雲のようなもやの中、ノウムはその女性を見つけたのだ。 「ジル!」 神殿騎士ジル。 レベルにして70という強者であり、ノウムの妹―― 兄を守りたいという決心のもとに修行を積み、今やノウムと肩を並べるほどの冒険者になった彼女。 そんな彼女が一糸纏わず鎖で繋がれている。 他の女性と同じように、これまでどれほどの陵辱を受けたのか想像に難くない。 「しっかりしろ、ジル!」 「兄……さん」 贔屓があったことは否めない。 他のか弱い女性の方が危険な状態であることは分かっていた。中にはゴブリンの子を妊娠した者もいる。精神が破壊された者もいるかもしれない。 それでもノウムは妹を先に助けたかった。 心強い仲間ではなく、たったひとりの妹を先に。 「待ってろ、今この鎖を――!」 ノウムは剣を振り上げ、ジルを繋いでいた鎖を切断した。 自由になったジルの身体を抱きしめ、外傷がないか確認する。 「ああ……兄さん……」 彼女の身体を間近で見て、ふと、ノウムはあることに気づいた。 ゴブリンに捕えられた女性は総じて犯され、傷つけられる。徹底的に性欲をぶつけられ、何度も何度も精液をぶちまけられる。 ところが――ジルの身体には、それがない。 傷ひとつない、綺麗な身体なのだ。 そのことを質問しようとした時、 「兄さん……兄さん…………」 ジルが、笑った。 「助けに来てくれて、ありがとう」 ジルの手が伸び、ノウムの顔に触れる。 その奇妙な行動の真意を問う前に、ノウムの背後に誰かが立った。 振り返ろうとしたが、顔を掴まれているのでできない。 「――ヒュプノバブル」 声とスキルを知っていた。 それは睡眠の状態異常を誘発するスキル。 そして、そのスキルを詠唱したのは―― 「ディーネ……!?」 ノウムのよく知っている幼馴染の声だった。 ■ 目が覚めたノウムは自分の状態を確認し、そして絶望した。 衣服は全て奪われており、全裸。 そして両腕は鎖で壁に繋がれており、ご丁寧に手枷はマジックアイテムだ。 拘束具に捕えた相手の魔力を奪う宝石を埋め込むのは、どこのギルドでもやっている。魔法の拘束具を使う必要ない相手など、野良の獣くらいだろう。 たった一瞬で、ノウムは全てを奪われたのだ。 「ここは……!?」 匂いで分かる。ゴブリンの巣穴だ。 しかし先ほどノウムがいた場所ではない。もっと奥。 周囲には寝台の代わりであろう木箱。それと食い散らかした食べ物。それだけのシンプルな洞穴だが、寝台があるだけで他のゴブリンの居住区とは明らかに違う。 おそらく群れのボスの寝所だ。 なぜ自分がそこにいるのか考える。 だが、分かろうはずもない。 どうして自分は殺されなかったのか。 どうして自分は眠らされ―― 「!?」 そこで、自分を眠らせたのが誰だったのか思い出す。 あれは―― 「ギヒヒヒヒ……!」 にちゃあ、と唾液の混じった下品な笑い声に顔を上げる。 暗がりの中から近づいてくる、足音のようなもの。 複数のゴブリンが近づいているのかと思ったが、そうではなかった。 「お前は!?」 その姿を見て、ノウムは絶句する。 「ノウム……剛岩ノウム……ダナ……」 ゴブリン。 人間の子供よりも小さな亜人種で、痩せ細った緑色の肉体。ボロボロの布を身に纏っており、武器は持っていない。 おおよそ一般的なゴブリンと同じ、普段なら小指であしらえるほどの弱い種族。 そのゴブリンが、女にまたがっていた。 四つん這いで近づいてくるそれは、全裸の女性。 その背にゴブリンを乗せて、馬のように這っているのだ。 そしてそれは――ノウムの仲間たちだった。 重戦士のサラ、魔導士ディーネ、そして妹の神殿騎士ジル。 彼女たちは低い視線からノウムを見つめていた。 まるで獣のように這いつくばるその姿は、かつてのような勇ましさは消え、上に乗せている主人への絶対服従の態度を感じざるを得なかった。 「キヒ、キヒヒヒ……!」 「ゴブリン! 貴様、仲間たちに何をした!?」 人語を理解できるゴブリンなのだろう、彼は女から降りると、ノウムを見下ろした。 「コイツラ……オマエノ……仲間」 「そうだ! 俺の大切な仲間に何をしたと訊いている!」 「キヒ、キヒ、キヒヒヒヒ!」 ゴブリンは醜い笑い顔を見せ、ノウムから離れる。 「ん……っ❤」 一番近くにいたサラの尻を撫でると、彼女は小さく震えた。 「オレ……ゴブリン……催眠術師(メズマライザー)……」 「催眠術師だと……!?」 ゴブリンにも魔法を使う種族はいる。 しかしゴブリン族は己の肉体で戦うのを是とし、魔法は卑しいものとされている。 が、元々の魔力が低いため、実戦で脅威となる存在ではない。せいぜい仲間のゴブリンの痛み止めくらいにしか使えないはずだ。 相手を意のままに操る術など、まず成功しないと思っていい。 だが、仮に成功したとしたら―― 「コイツラ……モウ……オレノ……チンポ穴」 ゴブリンは笑いながらアゴを上げ、舌を突き出す。 するとおもむろにサラが起き上がり、何も言わずともゴブリンの舌を舐め回す。 「んっ……ふ…………んむ……」 ぴちゃぴちゃと唾液が混ざる音が響く。 わずかな松明の灯りに照らされたサラの舌とゴブリンの舌が、てらてらと艶めかしい反射をしながら絡み合っていた。 「サラ……!」 ノウムに近い強さを持った重戦士。 その斧のひと振りは岩どころか城壁すら両断すると言われている。それどころか素手で熊を殺すことができる膂力と、どんな攻撃にも怯まないタフな精神力の持ち主。 そんな彼女が今、最弱のゴブリンの舌を舐めている。 「あふっ……❤ んむ……❤ ご主人さまぁ……❤ れろ……ちゅ……❤」 うっとりとした目でゴブリンの顔をじっと眺めながら、汚い舌を美味しそうに味わうサラ。その表情は完全に恋人同士のそれだった。 舌を絡ませながら、やがてサラの手はゴブリンの股間へ伸びる。 薄汚い布からはみ出たペニスに触れると、それをしごき始めた。 「あら……サラばかりずるいわ❤」 するともうひとりの女が立ち上がり、ゴブリンの股間をまさぐり出す。 ディーネだった。 サラと同じ、ノウムの幼馴染。 子供の頃から勉強が好きで、将来は神殿に仕える巫女になるとずっと言い続けていた。やがてプリーストとしての修行を積んだ彼女は、ノウムのそばでずっと支え続けてくれる頼もしい相棒になっていた。 「うふふ……❤」 そんな彼女もまた、ゴブリンのペニスを恍惚の表情でしごいている。 「ディーネ……!」 「あら、ノウム」 こちらの声が届いたのか、ディーネとサラが顔を上げた。 「ディーネ! サラ! 正気に戻れ! 戻ってくれ!」 ノウムの叫びが洞窟内にこだまする。 全身全霊をこめたノウムの言葉は、しかし彼女たちの眉すら動かせない。 「ダメですよ、ノウム」 淫靡な笑みのディーネ。 「私達、もう全員ご主人様のチンポ奴隷なんですから❤」 「……!」 「悪いなノウム。アタシ達、毎日ご主人様の性処理しなきゃならないんだ❤」 隣のサラも爽やかな笑顔でそう答えた。 「んむ……ご主人様はこうしてキスしながらシコシコされるのが大好きなんです❤ はむ……れろ……❤」 「アタシ達の舌……はむ…………れぅ……❤ 美味しいって言って……ん……❤」 「だから、い~っぱいペロペロしてあげなくちゃ❤ んっ……❤」 ディーネとサラ、交互に喋るたびにゴブリンの舌を味わう。 普段は軽口を叩いたり、強力な呪文を唱えるために使う彼女たちの舌は、ゴブリンの汚れた舌と粘液を交換するために使われているのだ。 「んっ……ん……❤」 そのゴブリンのペニスは、もうひとりの少女の口の中に収まっていた。 「ぷぁ……キスしながらおしゃぶり……キモチイイ?」 妹のジルだった。 まるで犬のように這いつくばりながら、背の低いゴブリンのペニスを頬張り、頭を前後に動かしている。 全員に共通するのは、本当に嬉しそうにゴブリンに奉仕していること。 まるであの粗末なペニスを宝物のように扱っている仲間たち。 あんな汚いものを―― 「ギヒ……尻……出セ……!」 「はい❤」 ゴブリンが命令すると、即座にジルが尻を突き出した。 その白くて丸い尻にゴブリンが飛びつく。 屹立したペニスを、ジルの膣はあっさりと受け入れた。 「あ……はぁぁぁ……っ❤」 受け入れる、というより、喜んで迎え入れたというべきか。 こちらを向いたジルの顔は、天にも昇るような喜びの表情だった。それこそおあずけされていたエサを与えられたペットのよう。 「あっ、あっ、あっ……ご主人さまぁ❤ キモチイイですぅ❤」 「ギヒ、ギヒヒヒヒッ!」 ヨダレを垂らして快楽を貪るゴブリン。 奴のペニスを味わっているジルも、首や舌にキスをし続けているディーネとサラも。 もしもほんの少しの殺意があれば、一瞬で殺せるような実力差。 だが、合計レベル200近い差がある低級魔物に対し、彼女たちはその肉体の全てを使って奉仕している。 「次は私にもください、ゴブロー様ぁ❤」 「アタシにも、アタシにもぉ❤」 その豊満な胸と、大きな尻は冒険者ギルド内でも評判だった。 ノウム自身も欲情しないわけがなかった。 着替え中のディーネとうっかり出くわしてしまった時、その胸を凝視してしまい、数日間口をきいてもらえない事もあった。 宿屋に宿泊中、男女の風呂を間違えたサラが入ってきた時、その胸と尻に勃起してしまい、風呂から出られなかったこともあった。 そんな彼女たちの肢体が、低級魔物の性処理に使われている。 大きな胸でゴブリンの陰茎を挟み、美しい舌でゴブリンの肛門を舐め、子を産んで育てるための膣でゴブリンの精液を飲んでいる。 「はぁん……! あんっ、ああっ! 」 「オオッ……出スゾ!」 ゴブリンの腰が動くたびに、ジルが喘ぐ。 たった数十回のピストン運動でゴブリンは果て、膣内に射精した。 ぶるっと震えるジルの尻からペニスを引き抜くと、まだ萎えていない。 「ご主人さまぁ……❤ 次はアタシに挿れてよ❤ その勃起チンポ、またすぐにヌキヌキしてあげるからさぁ❤」 「次は私ですわ。回復魔法ですぐに復活させてあげますからね❤ 今日も朝までおちんぽ様を可愛がってあげますから❤」 精液のしたたるゴブリンの肉棒に群がるサラとディーネ。 そんな彼女たちの乞うような表情から目を逸らそうとして―― ノウムは自分が勃起していることに気づいた。 彼女たちにいくら欲情しても、その想いを遂げることは叶わない。 ディーネもサラもジルも、その肉体はノウムではなくゴブリンに捧げられているのだから。 「みんな……!」 誰もノウムを見ていない。 ゴブリン以外は。 見下していた下級魔物のゴブリンだけが、ノウムの心に気づいていた。 この肉を抱けなくて悔しいだろう――! 嘲笑するような笑みを向けるために、ただそれだけのために、ノウムは生かされていたのだ。 そうだ。低脳なゴブリンたちは、彼女の本当の価値は気づけない。 誰よりも彼女たちの素晴らしさを知っているノウムだからこそ、見せつけた時に優越感を味わえるのだ。 だから―― 「あああ……うああああああああああああああっ!」 叫んだ。 しかし慟哭は誰にも届かず、岩壁に反響して消える。 絶望と後悔が泥のように押し寄せ、飲み込まれる。 やがてノウムの意識は途絶えた。 暗くなっていく視界の端で、ゴブリンとの交尾を求めるかつての仲間達の嬌声だけがやけに多く響いていた。 ■ それからもノウムは生かされ続けた。 ただゴブリンのセックスを見せつけられるためだけに。 岩壁をしたたる湧水で乾きを癒し、時折運ばれてくる粗末な食事で飢えを凌ぐ。 凌がされる。 何も食べずに餓死することは許されなかった。 そうするように、ノウム自身も催眠をかけられたからだ。 ノウムは壁に繋がれたまま、混濁した意識ですべての成り行きを見ていた。 新たに連れてこられた人間の女性がゴブリンたちに犯され、泣き叫ぶ姿を。 助けを求める女性が目の前にいても、何もできない。 やがて女はゴブリンに孕まされ、子供を産まされる。 ディーネとサラとジルだけは例外だった。 妊娠すると戦闘と奉仕に使えなくなるため、ディーネの避妊魔法をかけてずっと主のセックスの相手をさせられている。 そんな毎日が続く。 ただ―― 「いやぁあぁぁぁぁぁぁぁっ!」 時折、よく知った仲間の悲鳴で意識を取り戻す。 「なにっ、なんでこんなことを!? いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ! もうこんなのいやぁぁぁっ!」 術の効果が切れたのだろう。 それまで自分がゴブリンに対して何をしてきたのか、鮮明に思い出したのだ。 だが誰かひとりが覚醒しても、残りの二人は催眠にかけられたままだ。 「離してぇっ! 殺してっ! やぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」 二人がかりで押さえつけられ、再びゴブリンの術をかけられる。 「あ……あ…………あ……あは……あはは……❤」 やがて悲鳴が収まると、またゴブリンのペニスに奉仕する嬉しそうな声が聞こえてくる。 全てを忘れ、何も考えない方が彼女たちにとって幸せなのだ。 それでいい―― ノウムもそうして、考えることを放棄した。 ゴブリンの群れは徐々に増え、いずれ周辺の都市を飲み込む一大勢力になる。 だが、それはまだ先の話である――