こんにちは! 今日は、クリエイター フリーランスになるにあたって 先に勉強しておけばよかったなあと思うことを書いてみます。 一般的に言われる始業準備の外の、小さなコツのようなものです。 主にイラストレーター業について書いています。 長文ですがよろしくお願いします! ●ターゲット、コンセプトを絞り調査をする 私が反面教師になってしまうのですが、 コンセプト、ターゲットを一種類に絞ると とても効率のいいブランディングができます。 ブランディングは超簡単に言うと「いつものあのあれ」「○○の人」という印象付けをすることですね。 学生さんはまだ自分の絵を見てくれる人の年齢層や性別や好みを把握していないかもしれませんが、 SNSなどをしてみて 数値のおおまかな把握、そしてアナリティクス・アクセス解析のチェックを行うと どんな層が絵を見てくれているかわかってきます。 そうすると競合製品が何かとか、目指す絵はどんなものか目標設定ができてきます。 たとえば反面教師エピソードになりますが 私は長いこと 中高年男性が多いトレーディングカードゲームを中心に絵の仕事をしています。 しかし絵柄自体は実は女性向け耽美が近いのです。 同人活動をすることで、私の絵を、思った以上に女性が多く見てくれていることがわかって、 仕事でも女性向けの製品で活動するようになりました。 また、これはすこし切ないコツですが、 絵の成長のために、 私の絵を嫌いだと言っている人が、どういう製品を購入しているかを長年観察していました。 明度の高いイラストの乙女ゲーム製品を好む人が多かったです。 つまり、それが当時の私の絵に足りていない要素ということなんです。 ●ポートフォリオは紙と電子で 紙のポートフォリオしか受付けていないクライアントさんがあります。 電子(低解像度原稿サンプル)のポートフォリオしか受け付けていないクライアントさんがあります。 両方用意しましょう。作品数は最低でも20点以上が望ましいです。 pixivですとクライアントワークで描いた絵に「仕事絵」のタグをつけるとポートフォリオとして活用できます。 紙のポートフォリオのおすすめは、オフセット印刷の冊子なのですが より精密な印刷を望むなら実は家庭用プリンターでの出力が精度が最も高いのです。 制作物を写真で撮影する場合、写真のライティングやカラー調整を綿密に行って、魅力的に見えるようにしましょう。 イラストレーターの場合は、モノクロイラストがポートフォリオに入っていると、 書籍挿絵の仕事の候補に入れてもらえる可能性が高まります。 ラフスケッチは過去はポートフォリオに入れてはいけないものナンバーワンだったのですが、 制作プロセスを示すのもありかもしれません。 ポートフォリオはお見積もり一覧表とセットになっているととてもよいですね。 ●ペンネームはひらがなにすると覚えやすく、読みやすいかも 難読なペンネームは覚えてもらったり言及してもらう機会が減ってしまいます……。 縦書きが難しい事があるローマ字のペンネームも日本国内ではあまりお勧めしません。 これも自分が反面教師になるお話です。 現在日本で活躍する中国や韓国の絵描きさんたちも、日本で活動するためのペンネームを 読みやすいひらがなやカタカナで設定なさっている方が非常に多いです。 カタカナだと文字を入れ替えて覚えてしまう人の確率がわずかに上がるように見受けられますので、 ひらがなで5文字前後が最も覚えてもらいやすいペンネームと考えます。 また、五十音順やアルファベット順でクリエイター整理をしているクライアントさんは多いので、 「あ」「a」で始まる名前は少しだけ有利になるといわれます。 これは大昔の、事業者の電話帳掲載の中で生まれたコツらしいですね。 電話帳は五十音順、アルファベット順ですので。 ●公開時キャプションをターゲットの母国語に絞る SNSの投稿時、メインとなるターゲットの方々の母国語に絞って 投稿をするとフォロワーさんに届きやすくなります。 私の場合、絵や記事にローマ字のタイトルをつけると有意に閲覧数が下がっている統計が取れています。 普段日本語で文章を書いているので、日本語のキャプションのほうが スクロール形SNSで目に止まりやすいようです。 ●住所シールを作る 契約書、請求書など、事務処理で郵送物を発送する機会が多いです。 自分の住所連絡先のシールを作っておくと、とても便利です! ●名刺を作る これは大切なことです。 作品が掲載されている名刺を一つは持ちましょう。 名刺入れとお財布に数十枚ずつ入れておくと、とっさの時便利です。 SNSアカウントのみの掲載の名刺を作っておくと、 名刺をもとに第三者に紹介された時に、より安全かもしれません。 ●文芸美術国民健康保険について学ぶ 収入が増えるにつれ、フリーランスの国民健康保険料は増大していきます……大ピンチですね。 しかし芸術にかかわるお仕事の場合は文芸美術国民健康保険組合の健康保険を利用できます。 一定の年収を超えると文芸美術国民健康保険のほうがダントツに安くなります。 何らかの協会などに所属し、文芸美術国民健康保険に加入する権利を得ます。 私はJAGDAに所属して文芸美術国民健康保険に加入しています。 急に収入が増えて必要になった時のために、早めに勉強しておきましょう。 文芸美術国民健康保険組合公式ページ http://www.bunbi.com/ ●番外編、二次創作の活用 私は好きになったキャラクターしか絵を思いつけないので、積極的に二次創作をしていませんが、 二次創作を活用してアピールする方法が徐々に強い力を持っているのを感じます。 二次創作の閲覧数が一次創作を上回る人も多いようですね。 現在の就職ポートフォリオも、一部では二次創作の作品を入れることが可能になってきているようです。 単純な技術能力をはかるうえで よしとされつつあるのかもしれませんね。 (個々のケースは場のガイドラインに従ってください) また、IP物 版権物の絵の仕事も近年市場拡大していて、ファンアートから作家が採用されるケースも結構あるようです。 版権コラボ形式ですと作家名を出してもらえますが、 原案に絵を寄せる専門のグラフィッカー、ゴースト作画のようなお仕事の場合は記名や実績公開が不可能な場合がほとんどです。 IP物で働く場合はデメリットも含めて考えて、ステップアップできる現場を経験してみるとよいと思います。 (私も過去 アニメ作品のIP無記名作画を数件経験しています) ●番外編、分散する 現在のクリエイティブは20年ぶりの数字主義的な動きを感じます。 いつの世も、本質があり高尚なものは数字で不利になってしまう傾向がありますが その尊重がなされにくい雰囲気も加速しています。 クライアントで、企画や人材を育てて数十年の縁を持つ、という考え方の人は年々減っているように思います。 作るものに関するこだわりや信念が、自らを苦しめてしまう場合があるのです。 コミティアを中心に活動してきて商業デビューする作家さんなどで、 そういった悩みを持つ方々とお話したことがあります。 あきらめや決断のためには、身をもって経験していかないといけないです。 人から聞いた話に従っても、それは自分用のケーススタディになりません。 思い入れを強く持った企画も、売り上げがなければ続けることができません。 突然終わります。 極端なケースだと、担当者の変更で、担当者個人の好みで突然取引が終了します。実態がなくとも好みで。 精神健康を守るためにどうすべきかというと 分散することだと思います。 同人活動と商業活動に分散する。 絵の活動と別分野業務や資産運用に分散する。 露出を確保したりお金を稼ぐための仕事と、誇りのための仕事を分散する。 別の場所に移れる可能性を保持します。 何かが倒れた時 プランBを使える体制を常に保つのです。 分散して、将来の自分の「状態」に投資するのです。 現状は、一か所にすべてをかけるにはあまりにも危険な情勢です。 これも自分がよく思い込みや思い入れではまってしまって 大切な仕事の企画終了時の度に寝込むほど落ち込んでいだ(時間や健康の無駄が多い)経験から考えていることです。 もしクリエイターになるのが夢というかたがおられたら、 小さなアイデアとしてお役に立ててもらえたらうれしいです。 ご質問はpixivメッセージへ いつもご支援をいただき、ありがとうございます。
az
2020-09-21 15:20:01 +0000 UTC