絵が「濃い」「薄い」ってなんのことでしょう?醤油?ソース? なぜそういう現象が起きるのでしょうか。 今日は「人物の顔」というモチーフに絞って、そこを具体的に掘り下げてみます。 ●色づかいの明度とコントラスト(図-1) アメコミの絵はパッキリとした画面ですよね。色使い、黒色の分量の使い方、そして絵の中のコントラストの高さがポイントだと思います。 リムライトが入る場合、その部分固有色を薄めにすることで、ハイコントラストになるのを抑えることが出来ます。 顔全体の立体間が表現されているかどうかも、絵の視認性やコントラストに影響します。 昨今の流行では、顔の面の切り替わりにあまり濃い影を入れないようです。額から顎までほぼ同じトーンが滑らかに続くということです。 ●鼻の表現(図-2) アジアの絵の表現は古来からあまり鼻の表現を強調していません。モンゴロイドの鼻は多くの場合他の人種に比べて小さい、短いことが多いためでしょう。 漫画・イラストでも、アジアの作品は鼻の穴や小鼻の表現は抑えられており、特に現代日本では年齢の低いキャラクターに需要が集まっていることもあってほとんど鼻が視認できないような絵柄も増えています。 ●睫毛の表現(図-3) 睫毛は、耽美~女性向けの需要のある絵において強調される部分です。 現代日本のエンタメ製品では、沢山の本数の睫毛をびっしり描きこむ作風のものはそれほど多くありません。 睫毛の印象を塊としてとらえ、ひとつのパーツとして扱うことが多いようです。これは、テレビアニメーションのような使える色数や諧調が少ない媒体でも、有効な手段です! ●目頭の組織や涙丘が描いてあるか(図-4) 涙丘(るいきゅう)は目頭の粘膜、ピンクの部分です。 この部分の表現は、エンタメ製品ではよく省略される部分です。 特に、両目が離れた絵柄が流行中のアジアでは、涙丘は描かれないことが多いです。 ●唇の表現(図-5) 唇や口角も、近年の流行では薄く柔らかく目立たないように描くほうが受け入れられやすいようです。 現在の日本の価値観では、2Dイラストにおける「かわいい」は、「幼い」「透明感」「無垢・受け入れてくれそうな親和性」と共通するからではないでしょうか。 しかし、女性は自分自身がお化粧をするので、凝った唇の表現を気に入ってくださることが多くありますよ。ファッション雑誌のカットイラストは、唇がぽってりした絵柄が非常に多いです。 お化粧含め、「パーソナルカラー」について勉強して表現を絵に取り入れるのもいいかもしれません。 以上の点のみを描き分けた同じ素体が、図-6です。 アジアでは薄い絵柄、欧米では濃い絵柄が好まれることがあります。 例えばご自身の、Instagram(英語)やArt station(英語)で好評だったイラストと、pixiv(日本語)や微博(中国語)で好評だったイラストを見比べてみましょう。違いが分かるかもしれませんよ。 年齢の高いユーザーや女性ユーザーが、濃い絵を好むこともあります。主婦層のかたなどは、特に「耽美」という概念をよく受け入れてくださいます。 絵の発表場所やコンセプト、ターゲットユーザーにより、これらを使い分けてみるのもよいかもしれませんね。 さて、本日はここまでです。 読んでくださりありがとうございました! 何か役立つ情報があれば、幸いに思います。 記事が良いと思ったら、是非お外で紹介してくださいね。 次回の更新を楽しみにしてください。 おやすみなさい🌛 当近的时候,打算甚至更新中文。 FANBOXは、いずれは中国語版の翻訳記事掲載を予定しています。 英語版はPatreonで更新します。
碧風羽
2018-05-25 17:22:15 +0000 UTCCH@R
2018-05-25 05:43:40 +0000 UTC