NokiMo
Hypnosis
Hypnosis

fanbox


リクエスト作品先行公開「ケィツゥーは、催眠術師に恋をする」

 どこまでも続く青い海。  キラキラと輝く砂浜。  シーズンオフだからか、砂浜でくつろぐ人影はまばらである。 そんな砂浜にラフな格好をした一組の男女がいた。 「ガルマータ様から頂いたジャージ。とても快適です。こんなに素晴らしい衣装を頂いたからには、もうガルマータさまと結婚するしかないじゃないですか……」  女のほう、ケィツゥーが身に纏った真新しい赤色のジャージを愛おしそうに抱きしめた。 「まて、待つんだ。なぜそうなる?」  男のほう、ガルマータが慌てて否定した。 「違うのですか?」 「ちが、いや違うわけではないが……。まだ早いというか、その、とにかくそういうことではない」 「そうですよね。大丈夫です、私慣れてますから。私はジャージがもらえただけでうれしいです」 「そうか」 「はい、ガルマータ様とお揃いです♡」  そう言ってケィツゥーは自身の纏う赤いジャージとお揃いの緑のジャージを身に纏ったガルマータの腕に抱きついた。 「やめるんだ、そんなにくっついたら誤解されるだろ!」 「私は、誤解されてもいいですよ……」  ケィツゥーが顔を赤らめながら言う。 「それは……。飲み物を買ってくる。君はここで待っていろ」  腕を振り払ったガルマータは逃げるように売店に歩いて行った。 「好きですよ。ガルマータ様……」  歩き去るガルマータの後ろ姿を見ながらケィツゥーはうっとりとつぶやいた。  そんなケィツゥーに歩み寄る一団があった。  ある意味ビーチによく似合った一団。日焼けした筋肉質な体で髪の毛を金髪に染めた、いかにもなナンパ集団だった。 「お姉さん一人? 俺らと遊んでいかね?」  ナンパ集団の一人がケィツゥーに話しかけた。 「あの、連れがいるので……」 「連れってさっきのデカ男? いいじゃん、俺たちと遊ぼうよ」  ナンパ集団がそれとなくケィツゥーの背後にも回り込み、取り囲むような形になった。 「止めてください。本当に、こまるので」  ケィツゥーが明確な拒絶をするも、ナンパ男たちは意味ありげに視線を交わし合うばかりで撤退しようとしない。 「なあ、そろそろあれ使おうぜ」 「そうだな。お姉さん、これ見てよ」  ナンパ男の一人がスマホの画面をケィツゥーに向けた。 「え? なんですか……?」  ケィツゥーの目から意思が失われた。男達が不安げに目を見合わせる。 「なあ、お姉さん」 「え? あ、はい♡」  ケィツゥーは声を掛けたチャラ男の顔を見るなり恥ずかしそうに目を背けた。 「お姉さん。俺たちと遊ばない?」 「え♡ どうしましょう♡  私、人を待っているのですが、お兄さんたちがどうしてもとおっしゃるのであれば♡」  ケィツゥーが熱のこもった視線をチャラ男に向けた。  周囲を囲うチャラ男たちも「マジかよ、完全にメスの顔じゃん」「これヤレるって」と興奮しながら時折気持ちよさそうに身じろぎするだけで抵抗しないケィツゥーの体を撫で回した。    ケィツゥーとナンパ男たちは、ビーチの近くにあったホテルのスイートルームにいた。 「先生! マジで簡単にナンパできたよ。いったいあれなんだったんだ?」  ナンパ男の一人が部屋に居たスーツ姿の男を先生と呼んだ。 「その女にはお前達がすぐに股を開きたくなるほどのイケメンに見えてるんだよ。そういう催眠を入れてある」 「マジかよ! じゃあ押せばヤレるってことか?」 「ああ、ここまで連れてきた褒美だ。しばらく遊んでて良いよ」 「ま、言われるまでもなくおっぱじめてるけどな」  部屋の奥に置かれたキングサイズのベッドではジャージを脱がされたケィツゥーの体に何人ものチャラ男が群がっていた。 「みなさん、じらさないでください♡ おちんぽ、イケメンおちんぽをください♡」  染み一つない真っ白な体に、日焼けした男の体が重ねられた。「んぁ♡ おちんちん♡ はいってきましたぁ♡」 「締め付けきっつ! 姉さんもしかして処女だったりした?」 「はい♡ 初めては、ガルマータ様に差し上げる予定でした♡」 「マジで? そのガルなんとかってさっきいってた連れのこと? 良かったの今日あったばかりの俺なんかに処女渡しちゃって」 「はい♡ お兄さんみたいなかっこいい男性に初めてを貰って頂いて私はうれしいです♡」  ケィツゥーはうっとりとナンパ男を見つめると、密着度を高めるように男を抱きしめた。 「じゃあさ、ついでに初卵子もちょうだいよ。てか俺の子供産んでよ」 「はい、喜んで産ませていただきます♡ それと、お願いがありまして。私のことをケィツゥーと、名前で呼びながら孕ませていただけますか?」 「そそること言うじゃねえか。ケィツゥー! 孕め! 初対面ザーメンで孕め!」 「はい♡ 孕みます♡ イケメン様の赤ちゃん産ませて頂きます♡ あっ♡ あっついザーメンはいってくるぅ♡」  ケィツゥーは注がれる精液を一滴も漏らさないように男に脚を絡め付けて口の中をなめ回すようなキスをした。 「リーダー、俺らももうビンビンなんすよ。代わって欲しいっす」  ケィツゥーの交尾を取り囲むように眺めていたチャラ男たちが口々に賛同した。 「ちっ。その代わりさっさと終わらせろよ。一回で捨てるには惜しい女だからな」  名残惜しそうに抜きとられたペニスをケィツゥーはなにも言わずに舐めて清めていた。 「あと! お前らはゴム付けろ。こいつを孕ませるのは俺だ」  リーダーと呼ばれた男は自分のペニスを笑顔で舐め清めるケィツゥーの真っ白な背中をなでながら言った。 「リーダー戦利品の催眠女に情沸いたんすか?」「リーダー独占欲つっよ」「おい! お前。ゴムぜってえ足りねえからゴムもっと買ってこい!」「ついでにマイクロビキニ買ってこいよ。ザーメン入りゴムくくりつけたら絶対エロいから!」「お前天才かよ。最初にマンコ使って良いぞ」  だらだらと文句を言いながらもチャラ男たちはコンドームを装着してケィツゥーの座るベッドに上がり込んだ。 「なあ、ケィツゥー。次は俺たちの相手もしてくれよ」 「はい♡ 実は私も皆さんと仲良くしたいと思っていたんです♡」 「おいおい、そんなお上品なこと言ってちゃだめだろ? ちゃんと、セックスしたいって言わなきゃ。ほら」 「私は、皆さんとセックスがしたいです♡ セックス♡ セックス♡ あん♡ おちんちんはいってきたぁ♡ 私、このおちんちんも好きです♡ もっといろんなおちんちんが欲しいです♡ イケメンセックス気持ちい♡ イケメンセックス好きです♡」 「おい、女独り占めすんなよ。なあ女、俺のチンポも舐めてくれよ」  チャラ男の一人がゴムを外したチンポをケィツゥーの口元に押しつけた。 「いいですよ♡ 皆さんも順番にセックスしましょうね♡ 私のおマンコは逃げませんから。それでも我慢できない方は私の体を自由に使ってお射精してくださいね♡」  ケィツゥーの体に男達が群がるのに時間はかからなかった。  ケィツゥーの口は常にチンポを咥え、顔や髪の毛、胸、背中に至るまでチンポを擦りつけられてザーメンまみれにされた。  その間もマンコにはゴムを付けたチンポが代わる代わる挿入されていた。  膣内ゴム射精が一巡し、ようやく買い出しに行かされていた下っ端の順番が回ってきた。 「ケィツゥーさん。俺、これ着てセックスして欲しいっす」  下っ端が掲げていたのは、ケィツゥーから脱がされた赤いジャージだった。 「俺、ジャージ着たケィツゥーさんが一番エロいって思うんすよ。良いですよね?」 「ダメです……」  帰ってきたのは催眠にかかったケィツゥーが初めて見せる拒絶だった。  何事かと、顔にチンポを擦りつけていた男達も動きを止める。 「そのジャージはとても大切な物なんです。ガルマータ様から頂いたもので。だから……。汚したくないんです。ごめんなさい。他のセックスならなんでもしますから……」  ジャージを掲げた下っ端は固まり、重苦しい空気が流れた。「おい、お前のせいで萎えちまったじゃねえか。お前セックス抜きな」 「そんな! リーダー酷いっす!」  下っ端の抗議を無視してリーダーと呼ばれた男が向き直った。「そのガルマータってやつ。さっき言ってた連れのことか?」 「はい……」 「彼氏か?」 「いえ……。そういうわけでは。でも……」 「好きなのか?」 「はい……。皆さんとするセックスと同じくらい好きです」  リーダーがニヤリと嗤った。 「おい、カメラ用意しろ。動画が撮れるやつだ」 「なにするんすか?」 「決まってんだろ? ビデオメッセージだよ」  三脚に乗せられたビデオカメラの正面で、使用済みコンドームが大量に括り付けられた水着を着用したケィツゥーが立っている。  ケィツゥーの両脇と背後に全裸のチャラ男が立っていた。ケィツゥーの両手は両脇にあるチンポを握りしめ、背後のチャラ男がケィツゥーの乳首を抓ったりおっぱいを揉んだりしていた。 「準備できたっす。録画始めます」  撮影役の下っ端が合図を送った。 「ほや、ケィツゥー。教えたとおりに言え」 「はい♡ ガルマータ様? 見えていますか? ケィツゥーです♡   せっかく二人でビーチに来ていたのに、居なくなってしまって申し訳ございません。実は、とってもイケメンの殿方がたくさんいらっしゃったので一緒に遊ぶことにしたんです♡  だから、心配しないでくださいね♡」 「ケィツゥー、セックスのことも教えてやれよ」 「そうでした♡ ガルマータ様、聞いてください。私、セックスをしたんです♡ 分かりますか? 赤ちゃんを作る行為のことです。今着てる水着にびっしり着いてるこの袋、中身は全部精液なんですよ♡ すっごいたぷたぷでまだ暖かいです。  あと、実はこちらの方とは生でセックスをしたんです♡ 本当はガルマータ様に捧げる予定だった初めても、この方に貰って頂いたんですよ?  とってもたくさん注いで頂いたので絶対妊娠しちゃってます♡  でも、もし妊娠できてなかったら困るので、今からもう一回カメラの前で生セックス、しますね♡」  リーダーがケィツゥーに近づき、ケィツゥーの片足を頭の上まで持ち上げさせた。  そして立ったまま生で挿入をする。  カメラは三脚から外され、接合部がよく見えるように移動していた。 「見えますか? ガルマータ様♡ 私、セックスをしています♡ とっても幸せです♡ あの、こんなときに言うのは良くないと思うのですが。ガルマータ様♡ 結婚してください♡ 私、元気な赤ちゃん産むので♡ 一緒に育ててください♡」 「もうこのくらいでいいよね?」  カメラが奪われ、録画が止められた。 「ご褒美は終わり。催眠を解くよ」  カメラを奪った男は、部屋の中で唯一服を着ている人間だった。  サラリーマンが着るようなスーツを身に纏い、街に紛れれば見失ってしまうほど特徴の感じられない見た目の男だった。その男がスマホの画面をケィツゥーに見せた。  リーダーとケィツゥーの種付けセックスは継続していた物の、ケィツゥーの表情は恐怖でゆがんでいた。 「ケィツゥー! 出すぞ! 孕め!」 「止めて!!!!」  ケィツゥーがリーダーを突き飛ばすのと、リーダーが射精をしたのは同時だった。  勢いをつけて放たれた精液の固まりが放物線を描き、突き飛ばした反動で尻餅をついたケィツゥーの顔にかかった。 「ひぃぃぃぃぃぃっ!」  ケィツゥーの悲鳴が響く。 「嘘、嘘、嘘、嘘、こんなの私じゃない。そんな、こいつらがイケメン? そんなはずない。やだ! やだ、やだやだ! こんなの現実じゃない! 何であんなこと言ったの? ガルマータ様に酷いことを、ダメ、絶対ダメ! そうだ、こいつらを全員皆殺しにして」 「無理だよ。お前の力は催眠で封じてある」  服を着た男がケィツゥーを見下ろして言った。 「あなた、誰ですか?」 「こいつらは僕を先生と呼ぶ。君もそう呼べばいいよ」 「誰が呼ぶものですか。私を掠った目的はなんですか? ガルマータ様への恨みですか? それとも白の世界に敵対する勢力ですか?」  ケィツゥーがにらみつける。 「そんな抗争は興味がない。僕は催眠術の実験がしたいだけだ。君がどこの誰かも正直興味はない」 「そんな……」 「仕事の邪魔だからその辺の男と純愛ドスケベセックスでもしてろ。他の奴らは邪魔だから帰れ」  チャラ男立ちは「先生! また明日伺います!」と元気に礼を言いながら退出していった。  残されたのは催眠術師とリーダー、そしてケィツゥー。 「え? なんで私ったらダーリンのこと突き飛ばしちゃったんだろ? ごめんなさい、ダーリン。怪我はありませんか?」 「おう、だいじょうぶだ。ケィツゥーも怪我はないか?」  リーダーの声はさっきまでのケィツゥーを戦利品としか思っていなかった声とは打って変わって愛情に満ちたものだった。 「実は、すこし体が痛むのです。ダーリンとラブラブセックスしたら、治るかもしれません♡」  ケィツゥーはベッドに仰向けに横たわり、両手でまんこをくぱぁと広げた。 「きゃ♡ もう、積極的なんですから。好きです♡ 愛してます♡」  その日の夜、催眠を解除されたケィツゥーはジャージを抱きしめて泣いていた。リーダーは既に帰らされている。 「ガルマータ様、ごめんなさい……。あんな人、絶対好きなはずないのに。あの人のことを愛していた記憶があるのです……」 「凄かったな。まさか住む家の間取りまで決め始めるとは思ってなかったよ。子供は十人産むんだって?」  催眠術師が泣くケィツゥーの隣に座った。 「あれは! あなたが操ったからです。私の本心じゃありません」 「いや、あれも君の本心だ。人間の愛なんてどうにでも操作できる」 「それは、嘘です。愛は、たくさんの交流の積み重ねで育まれるものです」  ケィツゥーが、静かに諭すように。また、宣言するように言った。 「そうか。とりあえずこれを飲め」  催眠術師が差し出したのは一錠の薬だった。 「なんですか? これ?」 「アフターピルだ」 「変な薬じゃないですよね?」  疑いの目を向けるケィツゥーに対して催眠術師は錠剤をケィツゥーに握らせた。 「やばい薬なら催眠を掛けて飲ませている。それてもあれ? あいつの子供を妊娠したいの?」  ケィツゥーは黙って薬を飲み込んだ。 「あと、君に一つ催眠を掛けた。これから毎日違う催眠を掛ける。その殆どは君にとって辛い記憶だろう」 「そんなの、耐えられるはずありません」 「だけど、僕とセックスをしている間は辛いことをすべて忘れられる。そういう催眠だよ」 「誰があなたなんかと」 「抱かれたくなったら言いなよ。僕は隣の部屋で寝てるから」  その夜。ケィツゥーは涙を流し続けた。  ガルマータから贈られたジャージを握りしめ、ガルマータに謝り続けた。  眠ろうとして目を閉じると、何人もの男と裸で抱き合い、愛を囁いた記憶がよみがえってくる。今更ながら破られた処女膜がヒリヒリと痛み、記憶が現実のものであったと思いしらされた。  結局、その夜は眠れなかった。  #####  ガルマータはケィツゥーの行方を捜していた。  ビーチを二人で散策中、ガルマータが一人で飲み物を買いに行った間にケィツゥーが居なくなったときは自分がケィツゥーを怒らせて先に帰ってしまったのだと思っていた。  しかし、ビーチから一人戻りケィツゥーを訪ねても誰もいない。  それどころか、誰もケィツゥーが戻ってきたのを見ていないという。  ここでガルマータはケィツゥーが何かの事件に巻き込まれた可能性に思い至った。  そして、あらゆる手段を用いてケィツゥーの行方を探して遂にあるホテルに行き着いた。  人気のないホテルの中を何かに導かれるように進み、スイートルームに踏み込むとそこにはベッドの上で縛られたケィツゥーが横たわっていた。 「ケィツゥー!」  ガルマータが駆け寄り、猿ぐつわを外した。 「ガルマータ様!」 「ケィツゥー、今解くからな」  ガルマータが思ったより緩く結ばれたロープを解くと、自由になったケィツゥーに抱きしめられた。 「ガルマータ様、助けに来てくれたのですね」 「ああ、なにか変なことはされていないか?」  ケィツゥーの顔や手に目立った傷はなく、服も掠われたときに来ていたジャージを来ている。 「はい。私はなにもされていませんよ。そんなことより、セックスをしましょう♡」  と言いながらケィツゥーはガルマータの服を脱がせにかかっていた。 「ちょっと待て! ケィツゥー、いったいどうしたんだ?」 「大好きな人が助けに来てくれたらセックスがしたくなるのは当然じゃないですかぁ♡ うるさいお口はこうです!」  ケィツゥーの口づけを受けたガルマータは思わず顔をしかめてしまった。 「どうしたんですか?」 「いや、なんだか。生臭い、変な味がして……」 「もう、女の子の口が生臭いなんて言っちゃだめですよ♡ おちんちん、おまんこに入れますよぉ♡」  ガルマータのペニスを挿入するなり、ケィツゥーが激しく腰を振り始める。 「止せ! 生で出したら子供ができてしまう!」 「ガルマータ様は私に赤ちゃんを作って欲しくないのですか?」  悲しそうな顔で訊いてくるケィツゥーに対して、ガルマータはなにも言えなくなってしまった。今までケィツゥーの好意に気付かずにいたが、レイプまがいのことまでされてもケィツゥーの好意に気付かないほどガルマータも朴念仁ではない。 「ふふ、困らせちゃいましたね。ごめんなさい」 「いや、俺は困ってなど……」 「大丈夫ですよ。私、赤ちゃんができないお薬飲んでますから。セックス中出しし放題のフリーおまんこです♡ だから、ガルマータ様も気持ちよくお射精してもいいのですよ♡ ほら、もっとおちんちん大きくして私を気持ちよくしてください♡」  そのままケィツゥーはパンパンとリズミカルな音を立てて腰を叩きつけた。 「ダメだ!」  ガルマータに突き飛ばされたケィツゥーは何が起きたのか分からないといった表情でガルマータを見つめた。「ダメだ。お前は恐らく催眠か、洗脳を受けている。そんなお前を抱くことはできない」  ガルマータはケィツゥーの反応を待った。催眠下のケィツゥーを抱けないというのは本心であったが、それでもケィツゥーを拒絶してしまったことは罪悪感となってガルマータにのしかかった。  だが、予想に反して返事はガルマータの背後から聞こえた。 「その通り、ケィツゥーは催眠にかかっている」 「誰だ!」  振り返ると、そこにはスーツに身を包んだ。特徴の無い男が座っていた。 「僕は催眠術師だ。ケィツゥーは催眠術の実験の為に預かっていた」  スーツの男はガルマータの問いに答えながらベッドに横たわったままのケィツゥーの元に歩いて行く。  不思議なことにガルマータは体を動かそうという発想すらしなかった。目だけがスーツの男を追っている。 「おい、何をする気だ!」  スーツの男はガルマータの問いには答えず、ケィツゥーを抱き寄せた。 「ガルマータ様! 助けてください!」  ケィツゥーが恐怖にゆがんだ顔で助けを求める。しかしガルマータは動けない。 「ガルマータさま……」  ズボンを脱いだスーツの男のペニスがケィツゥーのマンコにバックで挿入され、ゆっくりとピストンを始めた。 「おい! ケィツゥーから離れろ!」  ガルマータが吠えてもスーツの男は構わずピストンをし続けた。 「怖いです。ガルマータ様。気持ちよくなりたくないのに、私の気持ちいところを……。助けてください……」  ガルマータが右足を踏み出した。  それをみたスーツの男がピストンを続けたまま以外そうな目を向ける。 「まさか、僕の催眠術を破るとは……」 「ケィツゥーから離れろ!」 「ガルマータ。僕が彼女にどんな催眠を掛けているのか知りたくないか?」 「下衆の考えることなど知らん! 俺はケィツゥーを救うだけだ!」  動かないものと、潜在意識化に刷り込まれた足を純粋な意思の力だけで前に進める。驚異的なことに違いはないが、その歩みは余りにも遅すぎた。 「そう言うなよ。今、ケィツゥーに掛けた催眠を全て解除する」  そう言うと、スーツの男はポケットから取り出したスマホをガルマータに放り投げた。  攻撃を受けたと判断したガルマータの無意識が投げられたスマホを粉砕する。  その瞬間、ガルマータの足が動くようになった。  余りにも急に足の自由が戻ったために、ガルマータはその場に倒れ込んでしまった。 「催眠が、解けたのか?」  自らの体に起きた変化を分析するガルマータの元に、ベッドの上からケィツゥーの甘えた声が降り注いた。 「先生ったらひどいです♡ 私の先生と過ごした記憶を消しちゃうんなんて。それに、ガルマータ様の幻覚まで用意して、何がしたかったんですかぁ♡」 「ガルマータと会えなくて寂しいってずっと言ってただろ?」 「もう♡ いつの事をおっしゃっているんですか? 確かに、前はガルマータ様と会えなくて寂しかったですけどぉ、今は先生さえいれば私は幸せです♡」 「実は君に伝えたいことがあるんだ」 「なんですかぁ♡ せんせ♡」 「君には今、何一つ催眠がかかっていない。そして、君がさっきセックスしたガルマータは本物だ」 「え? それって……」  ケィツゥーが振り返るのと、ガルマータが立ち上がるのはほぼ同時だった。 「ケィツゥー……」 「ガルマータ様……」  ケィツゥーは対面座位で挿入したまま催眠術師にしがみ付き、目をそらした。 「帰ろう。ケィツゥー」  ガルマータが懇願するように話しかける。 「ガルマータについて行ってもいいよ。さっきので分かったと思うけど、僕は催眠術で記憶を消すことができる。君がガルマータについて行くなら、ここでの出来事は全て忘れるようにすることを約束しよう。君が選ぶんだ」  重苦しい沈黙を破ったのはガルマータだった。 「ケィツゥー。俺は今まで君の想いに気づくことができなかった酷い男だ。だが、今は分かる。俺も君のことが好きなんだ。一緒に帰って、結婚しよう」 「ガルマータ様……。でも、もう遅いです。私の体は汚れてしまいました」 「そのようなもの、洗えばいい! 呪いでもなんでも解いて見せる!」 「違うのです、ガルマータ様。私は名前も知らない男性と、それも大勢とセックスをしました。男性の精液をコップに注いで飲み干しました。ビーチに出かけ、奥様のいる男性を誘惑してセックスをしました。ガルマータ様はそんな女でも愛することができますか?」  ガルマータは一瞬、言い淀んでしまった。その反応をケィツゥーは見逃さなかった。 「自分を責めないでください。ガルマータ様。こんなビッチなメスを愛してくれる男性は先生くらいです♡ 先生は催眠で望まないセックスをした私と毎晩セックスをして慰めてくれました♡ だから、私は先生を選びます」  そう言うと、ケィツゥーはガルマータから視線を外し催眠術師を見つめた。 「私は、先生のことが好きです♡ 先生を選びます。だから、一つお願いを聞いてもらえますか?」 「言ってご覧」 「私の中のガルマータ様に関する記憶を消して欲しいのです。私は、先生だけを愛する、先生だけの女になりたいのです」 「そうか。分かった」  そう言うと、催眠術師は別のスマホを取り出して操作を始めた。  ケィツゥーは正常位で腰を前後させながら、ガルマータに話しかけた。 「ガルマータ様、ごめんなさい……。ガルマータ様の気持ちは嬉しいです。ここに来る前の私でしたら、当然申し出を受けていたと思います。でも、私の体が汚れてしまった今となっては、私の記憶がなくなったとしてもガルマータ様は私の事を心の底から愛することができないと思うのです」  ケィツゥーの腰使いは激しさを増し、吐息もより激しくなっていった。  ケィツゥーは続ける。 「先生は、孤独な方です。催眠術という強力な力を得てしまったがゆえに誰も先生を理解してあげることができない。私も理解してあげることができません。でも、私は自分の体を使って先生を癒すことができます。先生には私しかいないのです。ガルマータ様にはミサキがいます。どうか、ミサキと幸せになってください」 「準備ができたよ。ケィツゥー」 「はい♡ 私を、先生だけの女にしてください♡」  催眠術師のスマホが光った。 「あっ♡ 先生の精液が入ってきましたぁ♡ 私、膣の中でドクドクする先生のおちんちん好きです。先生が私で気持ちよくなってくれた証拠です♡」  催眠術師がペニスを引き抜くと、ケィツゥーの膣からドロリとした液体が垂れ出した。  その精液と愛液の混ざった液体をケィツゥーは手元に落ちていた真っ赤なジャージで拭き取る。そこでケィツゥーはガルマータの存在に気がついた。 「ケィツゥー……」  目があったガルマータがケィツゥーに呼びかけた。 「すみません。どなたでしょうか? 私の名前を知っているということは、どこかでセックスをした方ですか? 申し訳ありませんが、私はもう先生以外とはセックスをしないと決めたのです。お引き取りください」  ケィツゥーはかつて想いを寄せた男とのセックスを一方的に断り、最愛の男のペニスに幸せそうにしゃぶりついた。


Related Creators