本記事は、「ダクネスの好感度が上がりすぎた件(仮題)」の下書き段階の文章をそのまま投下したものになります。そのため、完成品とは内容が異なる場合がございます。
その点を理解した上でそれでも読みたいという方は、どうぞご覧になってください。
今回の二次創作の題材は、「この素晴らしい世界に祝福を!」という笑いあり冒険ありの異世界系ライトノベルです。
その中に出てくるダクネスって女騎士キャラに着目していきます。
まあ今回の舞台は寝室ゆえにダクネスはネクリジェ姿のオフモードで、騎士らしさは皆無なんですけどね。むしろ乙女モード。
名門貴族の出身で、誇り高さと責任感を兼ね備える美人騎士。
ピクシブ百科事典の関連タグで残念な美人やらドMやら変なことが書かれているのは気にするな! 外見はこんな感じ。
それでは、ごゆるりと。
前回の続きからです。
その後の顛末を手短に話そう。
ダクネス本人に事情を聞くという、一応の目的はあの時点で既に達成済みだったわけで。
湿っぽい雰囲気にこれ以上耐えられる自信が無かったこともあり、俺はダクネスの部屋から離れることにしたのだった。
その際、「本当に抱いていかないのか?」「めぐみんやアクアのような可愛げは私には無いかもしれんが、胸ならそれなりにあるぞ?」と、ダクネスがしつこく引き止めてきたのを俺は覚えている。
その時のダクネスときたら、頬を赤くして、目が涎を垂らす獣のそれで……!
悪い方向に吹っ切れている、そう形容するしかないヤバいご様子で。
なので焦りと嫌な予感に駆られた俺は、つい別れ際に、
「うるせー! そこまでサカりたいなら、アルダープの件を解決した後、いくらでも何度でも付き合ってやっから、今はとりあえず大人しくしてろ!」
って、勢い任せに言ってしまったような、そんな気がする。
んで俺はその後、ダクネスのお父さんの所に向かって、さらに詳しい事情を聞きに行ったわけで。
「…………言質、確かに取ったぞ、カズマ……ふふふ♡♡♡♡♡」
途中、背後からダクネスの声でそんな言葉が耳に入ったような気がしたが、俺は気のせいという事で片付けた。
……実際、気のせいだよな?
気のせいだ、うん。
気のせいに決まってる。
ダクネスがあんな事言うわけないって、HAHAHAHA!
んで、その後、なんやかんやあって。
もう身も蓋もなく言ってしまうと、ほぼ原作の7巻通りに。
アルダープの結婚式を阻止して、その後の慌ただしい後始末もほとぼりが冷めて、一週間ほどした頃だったか。
夜に自分の部屋で眠りにつこうとしていた俺の元に、ダクネスが訪れてきたのは。
……軽率にも、俺がダクネスと二人きりになったのは。
* * *
一切の光が、夜空に見受けられない。
月明かりも星も、闇空の中で光源になるものがすべて雲に覆い隠されている。
果てしなく続く黒い空を窓から見上げながら、柄にもなく俺はセンチな気分に浸っていた。
そういや、ダクネスがヒュドラを倒すために一人で湖に行った時も曇りだったな~、あの時はアクアもめぐみんも大慌てで大変だったな~、って。
短い間、夜空を眺めながら過去に浸ったあと、そろそろ寝ようかと俺が窓のカーテンを閉めたとき。
「カズマ……まだ起きているか?」
妙に湿っぽいダクネスの声と共に、コンコンとノックの音が響いた。
「起きてるぞ。ちょうど寝る所だったけど、まだ大丈夫だ。いま開けるからな~」
特に深く考えず、俺はダクネスの訪問を歓迎して、ドアノブに手をかける。
後から振り返ると、このとき俺がダクネスを警戒できなかったのは、ついさっきまでダクネスとの思い出を懐かしんでいたのが大きいだろう。それに第一、仲間を警戒するというのも前提からしておかしな話だ。
とにかく完全に、想像の外だった。
ドアを開けた先にいたダクネスの……格好はともかく、まず、その雰囲気が。
「ああ、カズマ……♡♡♡♡♡」
「――え」
ほんのりと頬を赤く火照らせた、色艶のある表情。
熱っぽい空気を帯びる、潤んだ青い瞳。
薄いネグリジェに包まれた大変豊かなダクネスの胸も、心なしかいつも以上に存在感を主張している気がする。
なんだろう。
ダクネスの夜着がネグリジェなこと自体は普段通りだし、夜着姿のダクネスが目のやり場に困るのは今に始まった話じゃないのに。
直感が、甘い囁きを幻聴する。
今のダクネスは、『普段とは違う』と。
熱っぽいダクネスの視線に、緊張しながら頬に汗を滲ませる俺は……ふと、ほんのりとした酒の匂いに気づいた。
「ダクネス、お前、酔ってるのか?」
「……少しな。飲んでみたワインの度数が、思ったより高かった……入るぞ」
「あ、おい」
俺の返事も待たず、ダクネスは室内に入る。
彼女が後ろ手にドアを閉めたとき、ドキリと、なぜか俺は胸が騒いだ。
そのままダクネスはふらつく足取りで俺に体を預けてきて、脈絡なく寄りかかってくるダクネスの体重を俺は受け止め、後ろに下がって――
「っと」
なんとか倒れずに、俺はダクネスの重みを受け止めきった。
そのまま肩を貸そうと――
グイッ!
「ッ!?」
――した次の瞬間、明らかに意図的と感じる力と動きで、ダクネスは俺を押し倒すように体重ごと寄りかかってきた!
さっきまでダクネスの体をギリギリ支えた俺は、今度はもう倒れるしかない。
薄いネグリジェ越しの、肉付きのいいダクネスの体に押し倒され、密着され――
「おい、ダクネ――」
どさっ。
「――スぁっ」
――あれよあれよという間に、俺はダクネスに押し倒された。
ベッドの上に倒れ込むように、ダクネスの体に組み敷かれている。
背中にある寝慣れたベッドの感触と、真上から覆いかぶさる女体の柔らかさと温かみに、安心感と幸福感がこみ上げる。
柔らかい。心地良い。密着するダクネスのたわわな胸が胸板でむにゅっと押し潰れて、いかがわしい欲望が否が応でも湧き上がる。
両腕が、ダクネスを抱き返したいという欲求でブルブル震えだす。
それを堪えながら俺はダクネスに――
「お前、一体どういうつもりで!」
「理由なんて一つしか無いだろう。夜に女が男の部屋に来たんだ」
「――ッ!♡♡♡♡♡」
少し怒鳴り気味に発した声を即座に切り捨てられた俺は、ギョッとする。
真正面まで迫ったダクネスの顔!
あとほんの少し、どちらかが近づけば唇同士が当たる至近距離で、ダクネスは微笑みかけてきていた。
艶やかに、にっこりと、あまりにも魅力的に!
「……ふふ、あの時とは逆だな?」
「あ、ぅ♡」
◆To Be Continued