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田村サブロウ@小説書き
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[R18]もんむす・くえすと二次創作2_途中執筆過程2

 本記事は、「トリニティに僕の太ももフェチがバレました(仮題)」の下書き段階の文章をそのまま投下したものになります。そのため、完成品とは内容が異なる場合がございます。


 その点を理解した上でそれでも読みたいという方は、どうぞご覧になってください。


 今回の二次創作の題材は、「もんむす・くえすと!」という、負ければ妖女に犯されることがテーマなゲームです。モロにR18。


 その中に出てくるトリニティって天使トリオに着目していきます。


 正統派で清らかな天使の乙女・三人組。

 だけど役職はハニトラ担当ゆえに、三人とも魅惑的な容姿と身体つき。


 ちなみに具体的にどんな外見かというとこちらのページが参考になるかと。公式サイトに画像が載ってます。


 前回の続きからです。








 美しく、軽やかに、かつ華麗に舞って戦う彼女らであれば、相手が勇者であろうと十分に勝機が――




「うおおおおおおおおお!!」


「「「いやああぁぁぁぁん!!」」」




 ――あるわけなかった。


 ついさっきまで苦戦していた時の見たまんま。


 今やトリニティ達は僅かでも勇者の剣先が掠めたらお陀仏という所まで追い詰められていた。三人とも、ほぼ半泣きだ。




 連携できれば大天使に匹敵? 裏を返せば、連携できないとヘッポコだ。


 ルカは戦い慣れした立ち回りで、三人の連携をそれはもう見事に分断していた。




 そもそも、大天使クラスの戦力だろうと、別にルカは苦にしない。


 緒戦のあたりでトリニティがルカをなんとか二人で捕らえた際も、ルカは普通に力づくで抜け出した。




 なにより――トリニティは本来、戦闘を主任務とする天使ではない。


 女神イリアスに反抗的な罪人を捕らえ、その素肌による色香で骨抜きにし、快楽をもって洗脳することが普段の役目なのだ。


 ……戦闘と関係がなさすぎて泣けてくる。




「あと一撃……あと、一撃っ!!」


「なんですのこの子……動きが、全然衰えない」


「退却しましょう! さすがに分が悪すぎますわ!」


「ダメです! ここで逃げたら、他のところにとばっちりが向かいます!」




 青髪の天使の後ろ向きな意見を、リーダーの金髪天使が却下する。


 実際、トリニティがここで勇者を食い止めている役割は非常に大きい。この村以外の天使の進攻が順調に進むだろうから。


 彼女らが斃れれば、地上を進攻する他の天使たちに勇者の刃が向かうのは自明。


 時間を稼げている今でも十分――倒してしまえば大金星。




 そのためにもトリニティたちは、天使間で共有された情報――勇者の弱点を、早々に突いてしまいたかった。


 勇者の弱点――それは、女の色香である。


 耳を疑いたくなる話だが、この情報の信憑性は高い。実際、天使の一人のヴァルキリーが色仕掛けによってルカに善戦、あと少しで勝てた、という前例がある。大天使でもない、トリニティと同じ下級天使のヴァルキリーが、だ。


 そこが最大にして一縷の望み。トリニティの唯一の勝機。




 ただ、その勝機を阻む要素として、『触ることすら難しい相手にどうやって色仕掛けしろと?』という難題が立ちはだかっているのが現状だ。


 戦闘序盤でルカを拘束したとき、骨抜きにできなかったのがあまりに痛い。


 もしかしたら、あれが最初で最後のチャンスだったのかも――




「かひゅ」




 この瞬間、金髪ポニーテールのトリニティがむせた。


 激しい動きが続いたことによる酸欠。


 空中姿勢がゆらぎ、硬直する。





「っ! 今だっ!!」


「「!!」」




 致命的な隙を作ったトリニティの一人に、ルカの瞳があらん限りに見開かれた。


 その目には、金髪ポニーテールの天使しか映っていない。


 隙を晒した一人の乙女しか映っていない。




 勝利を確信した瞬間に油断を晒し返す人間の悪癖――この瞬間ルカは、青髪と茶髪のトリニティ達を完全に意識から除外していた。


 勇者もまた、油断した。そのことに青髪と茶髪の天使たちは気づいた。


 跳躍しようと腰をかがめるルカに、ただちに二人の乙女は飛びかかって――




「捕まえ――あひゅっっっ!?」


「っ!?」




 組み付いたはいいものの――引きずられる。


 天使二人に抱きつかれたまま、その場にいたルカの姿がぶれ、二人諸共に消えた。




 上半身に左右から抱き込まれたルカは一瞬驚きこそしたものの、振り切れると踏んだのか、乙女二人を引きずったまま跳躍したのだ。拘束が甘い。




 加速による猛烈な慣性が、しがみつく青髪と茶髪の天使たちを襲う。




「「~~~~~~っっっ!!」」


 横っ面を殴る負荷。揺れる髪。高速の世界に千切られる数多の羽根。




 ルカの胴体に抱きつく天使二人の四本の腕が剥がされかける。並大抵の男ならこれだけでも誘惑に負ける天使の抱擁を。


 男に未練がましく縋りつく元恋人のような無様を呈しながら、それでも天使二人は振り切ろうとするルカに懸命にしがみつく。




(離しは、しませんっ……!)


(勝てずとも、せめて一矢報いるまでは……!)




 腕に巻き付き、首に抱きつき、衣服を掴む。


 跳躍中のルカの自由を少しでも奪う。


 拘束の内側から、暴れ馬のごとき万力が抵抗しているのを感じ取って、長くは保たないことを確信した乙女二人は――




(っ!? しまった!)


(まずい、リーダーがまだ胸を露出していない!)


 金髪ポニーテールの天使がまごついていることに、ここで気づいた。




 ハニートラップ要員のトリニティにあるまじき手抜かり。


 金髪ポニーテールの天使は胸に手をかけて服をはだけさせようとしているが、前動作が今の時点だと遅い。胸の露出より、ルカの激突の方が早い。


 衣装にもよるが、基本的に着衣の状態では、色仕掛けの威力はガタ落ちする。


 これではルカを籠絡することができない。




 だが、青髪と茶髪の天使も、金髪のリーダーも、この落ち度で責めるの酷だ。トリニティは戦闘が専門ではないし、なにより単純にルカが強すぎる。




 勇者の目にも止まらぬ素早さと、小柄な体格に見合わぬ信じられない破壊力に、トリニティは重圧をかけられ続けた。


 判断に綻びが出るのは無理もなかった。




「っ……!」




 金髪の天使は表情を硬くし、腹をくくった。


 間に合わないと踏んで、脱衣をやめる。


 決断を迫られる。




 前方からルカが突撃してくる。天使二人に組み付かれてなお止まらない脅威の塊。


 彼の剣を躱すのは、なんとか初撃はいけるが、二撃目は無理。




 接触に許されるコンマ数秒を用いて、トリニティがここで最善手を打つとしたら、やはり色仕掛け。トリニティの得意分野。


 ただし――衣装を脱がないというハンデつき。






(無理です~~~~!!)


(リーダーが斃れて詰み、ですね。イリアス様、申し訳ありません……)






 しがみつく青髪と茶髪の天使が諦観に呑まれる中、






(…………最期は原点に立ち返って……私達トリニティらしく)


 金髪ポニーテールの、リーダーの天使は。


 その覚悟こそ悲壮なものであったが――まだ、折れていなかった。


◆To Be Continued

[R18]もんむす・くえすと二次創作2_途中執筆過程2

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