どうも、田村サブロウです。
きのう、執筆とは別に安定収入を確保する目的で行っているバイト先から、バイトリーダーに冤罪を吹っかけられてモチベが下がっています。つらい。
本記事は「アマゾネス達から逃げたその先で(仮題)」の下書き段階の文章をそのまま投下したものになります。そのため、完成品とは内容が異なる場合がございます。
その点を理解した上でそれでも読みたいという方は、どうぞご覧になってください。
今回の二次創作の題材は、ライトノベル「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の7巻でメインに出てくる、イシュタル・ファミリアです。
アニメ2期でベルが体験したような「捕まれば犯されるアマゾネス達との鬼ごっこ」を読者の方々に追体験してもらうのがコンセプトです。
大体この絵と同じ感じ。肉食獣に囲まれた哀れな兎。
それでは、ごゆっくりお楽しみください。
あなたはオラリオ在住の少年冒険者です。
無名なりに地道に鍛え上げ、最近ようやくLv.2に到達することができました。
ある【スキル】の存在により、格上の敵と対峙して、倒すまでいかずとも逃げ延びて生還した経験が何度かあります。
それなりの修羅場をくぐり抜け、それなりの経験を積み重ね、恩恵を与えてくれた主神に報いるべく今日も頑張る。
そんな、言ってしまえばオラリオで中の下ぐらいの冒険者の日々を過ごしていたあなたは、ある日、突如として危機に陥ります。
格上と対峙して逃げ延びた要因になったあなたの【スキル】。
それに目をつけた上位派閥のイシュタル・ファミリアが、なんの気まぐれか、あなたをホームに招き入れた……というより、誘拐してしまったのです。
上位派閥のアマゾネスたちを相手にあなたは奮戦するも、抵抗むなしく昏倒させられ、目が覚めたら檻の中。
目覚めたあなたは、鉄格子の向こうから話し声を耳にします。
「今日はヒキガエルが病欠」「千載一遇」「一番乗りは私」……いろいろ聞こえましたが、要約すると何かの順番を争っているご様子。
中には「私の獲物」「吸い尽くす」「枯れるまで搾り取る」なんて物騒な表現も!
知識として聞いたことのあるアマゾネスの習性――『男を攫って、貪り食う』――それが間もなく実行に移されようとしているのです。
それを予感したあなたは、心胆から震え上がりました。
このままでは、色々な意味で自分の身が危うい!
すぐ逃げようと鉄格子に手で触れたあなたは、鍵がかかっていないことに気がつきます。なんたる僥倖。
軽い手応えを残しながら簡単に開いた鉄格子の扉に背を向け、あなたはこっそりと牢屋を後にしました。
ですが、男に飢えたアマゾネス達が簡単に諦めてくれるなら苦労はありません。
逃げ切れれば、あなたの勝ち。
捕まれば、当然……淫らな蹂躙が待っています。
(時系列的にはベル・クラネルが歓楽街に来るより「前」を想定)
「男が逃げたぞー!」
「追えー!」
「早いもの勝ちだ~!」
背後遠くから、楽しげな黄色い声が無数に響いた。
直後、まるで開始のピストルがよーいドンと鳴らされたかのごとく、ドドドと背後から足音の地響きが押し寄せる。
(走れ、走れ走れ走れ――ッ!!)
もぬけの殻となった牢屋を見られた。僕はそう確信しながら、少しでも距離を離すべく通路内を突っ走る。
脇道を見つけて、すぐ曲がる。
道中で見つけた脇道やら階段やらに片っ端から入る。単調な直線走行になるのを避け、曲がり角で視線を切ることを意識する。
鬼ごっこの形式じゃあ、駄目だ!
敵方はイシュタル・ファミリア。話に聞く所によると、構成員の戦闘娼婦たちのレベルは3。レベル2の僕では基礎の差で不利!
単純な逃走劇だと捕まるのは目に見えている――噂をすれば!
「いっただき~!」
「あっぶな!!」
真上から落ちてきた褐色肌の少女を紙一重で躱す!
捕獲しようとした彼女が尻もちをつき、衝撃で風が舞った。
「あぁん、躱されちゃった~♪」
可愛らしい顔立ちやしなやかな肢体に目をくれる余裕など無い。すぐ逃げる!
「みんな~、男はここにいるよ~!」
「レナ、でかした!」
「誰か回り込め! 挟み撃ちにするぞ!」
獰猛な女たちの飛び交う声が僕の背中を威圧する。
ひいぃ、と僕は心の中で半泣きになりながら、八方塞がりになりつつあると感じた。
今でこそ建物内で逃げ回れているが、そんなその場しのぎ、いつまでも保たない。身体能力で負けている上に、ここは相手のホームの敷地内。右も左も勘任せに走っている僕と違って、アマゾネスたちは勝手知ったる我が家、地の利も向こう側にある。
逃げられている今のうちにあの軍勢に僕を見失わせないと、やがて袋小路に追いやられて、数の暴力で負け確だ。
(というか……たがが僕のようなうだつのあがらない少年冒険者に、上位派閥のアマゾネスのみなさん、いくらなんでも必死になりすぎじゃないですかねぇ!?)
背後から聞こえる息遣いから伝わる、むせかえるような濃い熱量。
それらは飢えた獣の火照りだ。ごちそうを前に涎を垂らす肉食獣の群れだ!
無数の熱い視線が僕の背中を舐め回しているのがわかる。追いかけるアマゾネスたちがどんな目で僕を見ているのか、怖くて振り返れない。
なんで彼女らが僕に固執するのか、わけがわからない。
今の彼女らは、『いつも以上に気合が入るなんらかの事情』がある気がする。
逃げ道を見出すために精神と体力を削られながら、僕が直角の曲がり角に差し掛かったとき。
「挟んだっ!」
「もう逃げられないわよ~!」
「大人しく捕まっちゃいなぁ!!」
死角から僕の前に現れる、無数のアマゾネスたち。
挟み撃ちだ! 背後から来るアマゾネス達と合わせて、逃げ場が無い!
「――っ」
僕は振り返り、壁を背にした。
後ろと左は行き止まり。背後で窓が開いているのか、頭皮に風を感じる。
そして振り返ったことにより、僕が初めて正視する、正面と右から殺到してくる褐色美女の大集団。
多少の差異あれど、アマゾネスたちは誰もが見目麗しく溌剌としていて、露出の激しい衣装と肉感的な体をしていた。
ぶるんと揺れる豊かな胸、しなやかな腿、艶やかな顔立ちの数々。
あの褐色の女体の大群に埋まってしまったら――
②一か八か、窓から飛び降りる!
◆To Be Continued