NokiMo
田村サブロウ@小説書き
田村サブロウ@小説書き

fanbox


[R18]えっちな夢にベルが出てきて悶絶するリュー_途中執筆過程12

 本記事は、「えっちな夢にベルが出てきて悶絶するリュー」の下書き段階の文章をそのまま投下したものになります。そのため、完成品とは内容が異なる場合がございます。


 その点を理解した上でそれでも読みたいという方は、どうぞご覧になってください。


 今回の二次創作の題材は、リュー・リオンという、ライトノベル「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」に出てくるヒロインです。


 冬アニメで思いっきりメインヒロインしていましたね。

 おかげで妄想および創作意欲が捗りました。


 pixiv上の絵的にはこんな感じの雰囲気を目指したい。


 前回の続きからとなります。








 オラリオから特急の汽車で三つ目の駅。


 改札を出て、整備された道から山道に入り、山を登り。


 木々に囲まれた館に差し掛かったリューとベルは、そこを訪れて、短い用事を済ませていた。




「予約したベル・クラネルです。……はい、二人です。……ありがとうございます」




 事務的なやり取りの後、すぐ館を後にする。


 今の館はただの管理事務所だ。これからリューとベルが時を共にする、その拠点となる一室を借りるための通過点だ。




 持参した鞄から地図を取り出したベルが先導する形で、二人は木々に囲まれた道を下っていく。


 山道らしい木製の階段に靴音を連続させて、やがて階段を下りきったリューの視界に、その光景は現れた。






「あの家です、リューさん」


「これは……すごい」


 思わずリューは感嘆を口にする。






 木造のログハウスだ。


 床と壁の木目が、自然の香りが、落ち着いてリラックスできる空間を生み出している。家の中は涼しく、テーブルやベッドといったインテリアにも自然素材が使われていて、室内を見たリューは目を輝かせずにはいられなかった。


 家の外に意識を向けると、草木の音や流水の音が優しげに鼓膜を打ち付けてくれるのが地味に嬉しい。そして玄関から歩いて四、五歩の距離に――これはリューが特に気に入った点だ――水浴びに良さげな、透明に澄んだ泉があった。




 総じて言えば、内外ともに自然の息吹をたっぷり感じ取れる、開放的で小洒落た貸別荘だ。




 自然と調和した風光明媚な木造建築の美しさに、ベッドに腰を下ろしたリューはウキウキした気分を抑えられない。


 そんなリューの隣にベルも腰を下ろす。


 少年の顔は、一本取りました、とばかりにしたり顔だ。




「今までベルと一緒に過ごした場所とは、だいぶ雰囲気が違いますね。……本当にすごい」


「リューさんにこんなに喜んでもらえて、僕も嬉しいです」


「でも、高かったんじゃないですか?」




 唯一の懸念点として宿泊料に言及するリューに、「うっ!」と、ベルは正直だった。


 低い声を漏らした後、




「まぁ、高くないといえば嘘になりますけど。でも今日は贅沢すると決めているので!」




 がっ、と拳を握って背伸びするベルに、ふふっとリューは微笑ましい顔になった。


 と、ここで。




「それに、料金を気にするならリューさんもお互い様ですよ。前会計で、割り勘で――」


 ぼとり、と。


 ベルの鞄が床に落ちた。




 不注意から、ベルはベッドの脇に置いた鞄に腰を当ててしまったのだ。


 床に中身があふれる。






「あっ」


「――――」






 リューとベルは、別々の理由で目を丸くした。


 リューは軽い驚きで。


 ベルは、羞恥が多分に混じった狼狽で。






 鞄から溢れたベルの荷物は、二種類。


 どちらも紙袋で包まれていて、中身の一部が床に。




 片方はサンドイッチだ。


 紙製の容器で梱包された、野菜とベーコンをパンに挟んだ美味しそうな一品。


 幸いサンドイッチの方は、容器からパンの先端が見える程度にしか溢れていない。


 床に落ちきっていないため、セーフだ。食べても差し支えないだろう。




 問題はもう片方の荷物だ。


 こちらの方は中身が少なからず紙袋から溢れてしまった。


 床に散らばっているそれらの正体は、






「避妊具……ですね」


「………………はい」






 気まずい沈黙を経てから、ポツリとベルは肯定する。


 床に落ちた薄いゴムの品々と、顔を真っ赤に煮沸させるベルを見比べながら、リューも顔が熱くなっていくのを自覚した。




(今日は……『ぜいたく』を、する)




 自分たちがなにをしようとしているのか、生々しく実感する。


 澄み切った自然の空気に浄化されて、なかば忘れかけていた、逢瀬の目的。




 リューはこの先の展開に期待を煮立たせながら――しかし、急がなかった。


 ベルが避妊具を持ってきた理由が気になる。




「とりあえず、これらを持ってきた理由を聞きましょう」


「は、はい。その、ええと」




 バツが悪そうにどもるのを経て、ベルはたどたどしく答えた。




「今までこれを使わなかったのって、冷静に考えて……リューさんにとんでもなく失礼だったんじゃないかと……その、すいませんでしたっ!」


「ベル。気持ちは嬉しいが、そこまで気を遣わなくて良い。避妊は薬物でもできるし、私は周期をきちんと管理しているから大丈夫だ。――――ッ!?」




 思いやりを口にした直後、リューは自分の発言に愕然とした。


 よくよく考えたら、リューの言い分は詭弁だ。ベルの方が道理にかなう。




 未婚の男女が逢瀬で性行為する際、女が男に腟内への直接射精を許すのは、どう考えても非常識だ。


 ダンジョンでベルと初めてまぐわって、そこから一度たりとも避妊具の存在に触れてこなかった今までの方がそもそもおかしいのだ。




 それを踏まえて考えると。


 避妊は薬物でもできる、というリューの主張は。


 避妊具なしの膣内射精を、みずから、言外に欲しているようで。




「リューさん?」


「そ、そそ、それより私は、ベルのファミリアにコレが見つかる恐れがある方が心配だ!」




 無垢に首を傾げるベルに、リューは慌てながら屁理屈を並べた。


 避妊具を必要としないことに、別の正当性をひねり出す。




 脳内では「ど淫乱エルフ略してどエロフ」と今は亡きアリーゼ達が大爆笑していた。


 即刻、脳内から蹴飛ばす。




「少なくとも、今日は大丈夫だと思います」




 そんなリューの脳内アストレア・ファミリアに気づく由もなく、ベルは問いに答える。


 ファミリアの仲間に性行為の物証が見つかるのではないか、という心配に、




「ログハウスの方たちには迷惑をかけてしまいますが。僕は避妊具について、持ち帰ることは考えていません」


 顔を俯かせながら、ベルは思惑を口にする。




「つまり、避妊具については、捨てていくという事ですか?」


「使いきれなかったものは。ただ、せっかく買った以上、叶うならこれらを今日中にすべて使い切ってしまいたいですね。…………あっ」




 柔らかい声で考えを語っていたのが一変、ベルは慌てて口を抑えた。


 だがもう遅い。




 最初リューは、ベルの発言の意味するところへの理解が遅れて「そうですか」と相槌を打つのみだったが――




「……………………えっ」




 ギョッと目を剥いて、リューはベルを二度見した。


 間近で見開かれた空色の瞳に映るのは、羞恥で顔を赤らめて視線を下げるベルの照れ顔だ。




 つられてリューの頬も赤くなる。


 たくさん性行為したい、と事実上カミングアウトしたベルの失言が頭でリピートする。


 甘い空気が生まれる。




「「~~~~~っっっ♡♡♡」」




 隣でベッドに腰掛ける異性の存在感が、色濃い。


 リューは、ベルの躰の匂いが増したような錯覚を覚えた。






(豊穣の女主人は、今日は正式な休暇でお休み。ダンジョンと違ってモンスターの事も、オラリオと違って周りの目も気にしなくていい……)






 邪魔の入らない、安全な――完全な二人きり。


 現状を再認識して、ドキドキとリューは胸が騒いできた。




 小鳥のさえずりすら目立つ大自然の静けさと、ログハウスの清らかな涼しさの中で、間近にいる異性の存在が際立つ。


 なにげなく、ベルの下半身に視線が向いてしまう。




 雰囲気的に、いつコトが始まってしまってもなんら不思議ではなくて。




 せめて自分から、とリューは顔を上げてベルを見た。


 すると、同じタイミングでベルも顔を向けてリューの顔を見た。




「「――――あ」」




 二人同時に、間の抜けた反応を口する。




「――ふふっ」「――あははっ!」


 可笑しくなって、リューとベルは自然に笑みがこぼれた。




 思えばダンジョンでの初めてのときも、リューはベルと同じタイミングで同じ動作をしたことがあった。それが懐かしくなった。


 緊張が和らぐ。


 ためらいという溝が消え、自然な心地でリューはベルに顔を近づけ、唇を重ねる。






「「んっ♡♡♡♡♡」」


 熱っぽく唇を分かち合う。




「んちゅっ♡♡♡♡♡ ん~っ、ぷはっ♡♡♡♡♡ あむっ♡♡♡♡♡」


「ちゅっ♡♡♡♡♡ んむっ♡♡♡♡♡ じゅるっ♡♡♡♡♡」


 濃密に舌を絡め合い、互いに瞳を蕩けさせ合う。




 唇だけじゃ満足できないとばかりに、これまた自然と、リューとベルは互いに腕を回し合って、きつく抱きしめ合った。




 服越しに、ベルの細くも引き締まった体が、リューを悦ばせる。


 服越しに、リューの華奢ながらやわらかい体が、ベルを酔わせる。






 ぎゅ~~~~~~~~~っ♡♡♡♡♡


「「んん~~~~~~~っっっ♡♡♡♡♡」」


 強く抱き合いキスしながら、互いに密着を深め合う。




((すっごく、しあわせっ……!!!♡♡♡♡♡))






 幸福感がリューとベルの頭の中で一致した。


 と同時に、もっと欲しいという飢餓感が内から湧き上がる。


 互いの欲望が、その段階を上げることを求めていた。






「「――――ん、ぷはぁっ……♡♡♡♡♡」」






 長い長い密着を経て、やっとリューとベルは唇を離した。


 互いに頬を赤く上気させ、蕩けた瞳で見つめ合う。


 唇と唇に、透明で扇状的な橋がかかった。キスを終えたばかりなのに顔の距離が、またすぐキスしてしまいそうなほど近い。




 リューもベルも、接吻への欲求が露見していた。


 邪魔の入らない状況が、愛欲をガンガン燃え上がらせていて。






 それをリューは自重する。


 もう一回今すぐキスしたい、という衝動をこらえながら、提案する。




「服、脱ぎましょうか♡」


「っ♡ は、はいっ……♡」




 そこからリューとベルは互いに背を向けて、服に手をかけた。


 ログハウスに漂っていた甘い空気が、ひとまず膠着する。




 布擦れの微音、金具を外すカチャカチャした音を鳴らして、リューとベルは距離を空けて服を脱ぐことに専念した。


 なにか一つキッカケがあればまたすぐ互いに相手を欲してしまう、そんな絶妙なバランスの上にリューとベルの膠着は成り立っていて。




(…………ベル♡♡♡♡♡)




 そんな危うい均衡を、リューは抱擁と接吻で壊したくて犯したくてたまらない。




 早くも崩れつつある膠着。


 『ぜいたく』は、まだ始まったばかりだ。


◆To Be Continued

[R18]えっちな夢にベルが出てきて悶絶するリュー_途中執筆過程12

Related Creators